282 / 348
第280話 【BLACK EDGE 其の280 Bブロック】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第280話
【BLACK EDGE 其の280 Bブロック】
Aブロックは槍使いの老人レトバが勝利した。予想外の選手の勝利に観客達は驚く。
そしてそれはブラッドも同じだった。
「ブラッドさん、どうしました?」
「いや、さっきの試合だが。本当にあの場面でジバを持ち上げられるのかってな……」
「龍の力で強化していたとかじゃないんですか?」
「いや、そうだとしても足場が不安定な状況であそこまで肉体の力だけで持ち上げられるとは思えない。それにあの老体だ。龍の力を使い過ぎれば、身体に負担がかかりすぎる……」
「じゃあ、どうやって…………」
「分からない。だが、俺のように肉体を強化したのとは違う。別の方法で龍の力を使ったんだ」
Aブロックの予選を終えた選手達が次々と戻ってくる。
「団長……すみません」
メリッサは赤いバンダナを巻いた茶髪の男に頭を下げる。すると男は笑顔でメリッサの背中を叩いた。
「そう落ち込むなよ。あとは俺に任せとけって!」
メリッサと茶髪の男の隣ではサバトがビクビクさながら控室へと戻っていた。
「師匠にみつからないよ~に~」
しかし、
「おい、サバト……」
「師匠!?」
サバトの背後には黒髪に白い道着を着た男が腕を組んで立っていた。
「なぜお前がここにいるんだ…………?」
「いや、その、あの…………」
「お前はまだ修行が足りないみたいだな。明日からは修行を倍にしてやる」
「ゆ、許してください!!」
そしてAブロックの選手と交代するようにBブロックの選手達が舞台へと向かっていく。
「では団長……」
「ああ、行ってくる」
メリッサに見送られて赤いバンダナを巻いた茶髪も舞台へと向かう。
そしてついにBブロック予選が始まろうとしていた。
司会が選手達の紹介を始める。
「さぁ、Bブロックの選手をご紹介しましょう。優勝候補はムスリカ帝国騎士団師団長ポラリス!! そして最強の蹴り技のみで前回も準々決勝まで勝ち残ったハード・ソンだ!!」
そして選手達が全員の舞台に登ると、司会開始の合図がなった。
選手達が武器を手に戦い始める。
そして優勝候補のハードは一人、また一人と次々と選手を蹴り倒し場外させていく。
だが、
「ぐっぁ!!」
赤いバンダナを巻いた茶髪の男に蹴りで攻撃しようとした瞬間、背後に回り込まれて首に剣を立てられた。
バンダナの男は二刀流で短めの剣を両手に持っていた。そして一本の剣でハードを捕まえると、
「死にたくなければ場外まで歩くんだな」
ハードを脅した。ハードは場外の側まで歩くが、
「落ちるのはお前だ!」
バンダナの不意をついて攻撃しようとする。だが、バンダナの男は攻撃を躱すとハードを突き落とした。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第280話
【BLACK EDGE 其の280 Bブロック】
Aブロックは槍使いの老人レトバが勝利した。予想外の選手の勝利に観客達は驚く。
そしてそれはブラッドも同じだった。
「ブラッドさん、どうしました?」
「いや、さっきの試合だが。本当にあの場面でジバを持ち上げられるのかってな……」
「龍の力で強化していたとかじゃないんですか?」
「いや、そうだとしても足場が不安定な状況であそこまで肉体の力だけで持ち上げられるとは思えない。それにあの老体だ。龍の力を使い過ぎれば、身体に負担がかかりすぎる……」
「じゃあ、どうやって…………」
「分からない。だが、俺のように肉体を強化したのとは違う。別の方法で龍の力を使ったんだ」
Aブロックの予選を終えた選手達が次々と戻ってくる。
「団長……すみません」
メリッサは赤いバンダナを巻いた茶髪の男に頭を下げる。すると男は笑顔でメリッサの背中を叩いた。
「そう落ち込むなよ。あとは俺に任せとけって!」
メリッサと茶髪の男の隣ではサバトがビクビクさながら控室へと戻っていた。
「師匠にみつからないよ~に~」
しかし、
「おい、サバト……」
「師匠!?」
サバトの背後には黒髪に白い道着を着た男が腕を組んで立っていた。
「なぜお前がここにいるんだ…………?」
「いや、その、あの…………」
「お前はまだ修行が足りないみたいだな。明日からは修行を倍にしてやる」
「ゆ、許してください!!」
そしてAブロックの選手と交代するようにBブロックの選手達が舞台へと向かっていく。
「では団長……」
「ああ、行ってくる」
メリッサに見送られて赤いバンダナを巻いた茶髪も舞台へと向かう。
そしてついにBブロック予選が始まろうとしていた。
司会が選手達の紹介を始める。
「さぁ、Bブロックの選手をご紹介しましょう。優勝候補はムスリカ帝国騎士団師団長ポラリス!! そして最強の蹴り技のみで前回も準々決勝まで勝ち残ったハード・ソンだ!!」
そして選手達が全員の舞台に登ると、司会開始の合図がなった。
選手達が武器を手に戦い始める。
そして優勝候補のハードは一人、また一人と次々と選手を蹴り倒し場外させていく。
だが、
「ぐっぁ!!」
赤いバンダナを巻いた茶髪の男に蹴りで攻撃しようとした瞬間、背後に回り込まれて首に剣を立てられた。
バンダナの男は二刀流で短めの剣を両手に持っていた。そして一本の剣でハードを捕まえると、
「死にたくなければ場外まで歩くんだな」
ハードを脅した。ハードは場外の側まで歩くが、
「落ちるのはお前だ!」
バンダナの不意をついて攻撃しようとする。だが、バンダナの男は攻撃を躱すとハードを突き落とした。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる