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第255話 【BLACK EDGE 其の255 新人】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第255話
【BLACK EDGE 其の255 新人】
王都ガルデニア。ギルドの裏にある空き地でキースとヒューグが睨み合っていた。
ギルドの関係者から王都の住民など野次馬が空き地を囲う。
「怖かったら逃げても良いんだぜ」
ヒューグがキースを挑発する。しかし、キースは怖気付くことはなくヒューグを睨み返す。
「それはこっちの台詞だ。謝るんなら今のうちだぞ」
キースの言葉にムカついたヒューグが背中に背負っている大剣を掴む。するとキースの腰の剣に手を置いた。
二人ともすぐにでも剣を抜ける体制だ。合図があれば、今にでも戦闘を始めそうな感じだ。
「おい、君たち何やってるんだ!!」
そんな中、空き地での騒ぎを聞きつけて、王都の警備兵がやってきた。
警備兵は野次馬を退けながら空き地へと向かう。そして空き地で睨み合う二人を見つけた。
「またお前か……」
ヒューグを見た警備兵は呆れたように言う。
こんな決闘が王都内で起きていれば、止めに来るしかない。この警備兵はよくヒューグが騒ぎを起こすたびに駆けつける警備兵である。
今にも戦闘を開始しそうな二人を止めようと、警備兵は空き地の中に入る。しかし、空き地に転がっている石に躓いて転んでしまう。
そしてその警備兵が転んだのを合図に、二人の戦闘は始まった。
ヒューグが大剣を抜き、それを右から左へと大きく振る。キースは剣を抜くとヒューグの大剣に軽く当てて、ほんの少しの力を加えて軌道をズラす。
そして軌道が斜め上へと変わったため、キースは膝を曲げて姿勢を低くして大剣を躱す。
それを見ていた野次馬は、ヒューグの剣をそのように避けるとは思っていなかったため、驚きの声をあげる。
キースは低い体制のまま、ヒューグの懐に入る。そしてヒューグに向けて剣を振り上げる。だが、ヒューグはキースに避けられた時点で大剣を手放しており、素早く両腰につけてあった二本の短剣を抜くと、それでキースの攻撃を防ぐ。
金属音を鳴らし、二人の武器はぶつかる。そして二人の刃は弾き合い、二人は同じ距離後ろに下がらされた。
ヒューグの大剣は飛んでいき、空き地の隣にあったギルドの壁をぶち破って止まる。
転んだ警備員は怖くて頭を抱えたまま動けずにいた。
「やるな……お前」
「ああ、お前こそな……」
二人はそう言い合うと、お互いに武器をしまう。
ヒューグはギルドの壁を破壊した大剣を手に持つと、
「今回は認めてやるよ。だが、この仕事を舐めるなよ」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
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「おい、君たち何やってるんだ!!」
そんな中、空き地での騒ぎを聞きつけて、王都の警備兵がやってきた。
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そしてその警備兵が転んだのを合図に、二人の戦闘は始まった。
ヒューグが大剣を抜き、それを右から左へと大きく振る。キースは剣を抜くとヒューグの大剣に軽く当てて、ほんの少しの力を加えて軌道をズラす。
そして軌道が斜め上へと変わったため、キースは膝を曲げて姿勢を低くして大剣を躱す。
それを見ていた野次馬は、ヒューグの剣をそのように避けるとは思っていなかったため、驚きの声をあげる。
キースは低い体制のまま、ヒューグの懐に入る。そしてヒューグに向けて剣を振り上げる。だが、ヒューグはキースに避けられた時点で大剣を手放しており、素早く両腰につけてあった二本の短剣を抜くと、それでキースの攻撃を防ぐ。
金属音を鳴らし、二人の武器はぶつかる。そして二人の刃は弾き合い、二人は同じ距離後ろに下がらされた。
ヒューグの大剣は飛んでいき、空き地の隣にあったギルドの壁をぶち破って止まる。
転んだ警備員は怖くて頭を抱えたまま動けずにいた。
「やるな……お前」
「ああ、お前こそな……」
二人はそう言い合うと、お互いに武器をしまう。
ヒューグはギルドの壁を破壊した大剣を手に持つと、
「今回は認めてやるよ。だが、この仕事を舐めるなよ」
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