BLACK EDGE

ピラフドリア

文字の大きさ
上 下
255 / 352

 第253話  【BLACK EDGE 其の253 キースの妻】

しおりを挟む
 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第253話
 【BLACK EDGE 其の253 キースの妻】



 ブラッドは突然キースの妻に蹴られて腹を押さえて倒れた。



「あんた誰よォォォ」





 スカイがブラッドに事情を説明して、落ち着いたキースの妻、セイラは席についた。



「そうなのね。スカイをここまで送ってくださったの。ありがとうございます」



 セイラはブラッドとフェアに頭を下げる。



 そんなことよりも蹴ったことを謝ってほしい。



「それでキースはまだ帰らないのですか?」



 セイラは執事に聞くと、執事は答える。



「スカイ様が帰られた手紙を送りましたので、数日後には帰られると思われます」



「そう、それは良かったわ」



 セイラはそう言うと食事を始める。みんなも食べ始めるのだが……。



「ブラッドさん、どうしたのですか。もしかしてお口に合いませんでした?」



 セイラは全然食べないブラッドを見て言う。



「いや、そういうわけでは………………」



 あなたに蹴られたからだよ!!



 結局こんな豪華な料理をブラッドは全然食べることができなかった。



 というか、油断していたとはいえ、セイラの蹴りが強烈すぎる。
 何かの武術をやっていたのだろうか。



 セイラとキース。その娘のスカイの強さ。そして理解できなさ。全てに納得できた。



 突然蹴る……なんて……………。




 食事を終えたブラッド達はその場で会話を始めた。



「キースのお友達でしたの~、それにスカイを送ってくださったのね」



「は、はい……」



 なぜ、あいつが友達なんだ。



「ガルデニアにいたころのキースについて、教えてくださる?」



 セイラが言うと、スカイもワクワクした顔で、



「私も気になります!!」



 と言ってきた。



 うーむ、妻と娘に言えるようなあいつの話…………。まぁ、少しくらい盛ってやろう。



 ブラッドはキースの家族に、ガルデニアでのキースやヒューグとの出来事を話す。



 フェアやケイスも楽しそうに話を聞いていた。






 王都ガルデニア。ブラッドは組織の情報収集と金を得るためにそこに来ていた。



 王都ではブラッドが来る前からヒューグが賞金稼ぎとして、活躍しており多くの犯罪者を捕まえていた。



 ブラッドもギルドを作り、賞金首を捕まえながら賞金を得ていた。



 ブラッドとヒューグが賞金稼ぎとして王都で知られ始めた頃。キースがやってきた。



 ブラッドやキースに比べると、身体も腕も細い。そんな男がギルドに入ってきた。



「たのもーう!!」



 しかも自信満々の表情で。










しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

リアルフェイスマスク

廣瀬純一
ファンタジー
リアルなフェイスマスクで女性に変身する男の話

処理中です...