BLACK EDGE

ピラフドリア

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 第253話  【BLACK EDGE 其の253 キースの妻】

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 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第253話
 【BLACK EDGE 其の253 キースの妻】



 ブラッドは突然キースの妻に蹴られて腹を押さえて倒れた。



「あんた誰よォォォ」





 スカイがブラッドに事情を説明して、落ち着いたキースの妻、セイラは席についた。



「そうなのね。スカイをここまで送ってくださったの。ありがとうございます」



 セイラはブラッドとフェアに頭を下げる。



 そんなことよりも蹴ったことを謝ってほしい。



「それでキースはまだ帰らないのですか?」



 セイラは執事に聞くと、執事は答える。



「スカイ様が帰られた手紙を送りましたので、数日後には帰られると思われます」



「そう、それは良かったわ」



 セイラはそう言うと食事を始める。みんなも食べ始めるのだが……。



「ブラッドさん、どうしたのですか。もしかしてお口に合いませんでした?」



 セイラは全然食べないブラッドを見て言う。



「いや、そういうわけでは………………」



 あなたに蹴られたからだよ!!



 結局こんな豪華な料理をブラッドは全然食べることができなかった。



 というか、油断していたとはいえ、セイラの蹴りが強烈すぎる。
 何かの武術をやっていたのだろうか。



 セイラとキース。その娘のスカイの強さ。そして理解できなさ。全てに納得できた。



 突然蹴る……なんて……………。




 食事を終えたブラッド達はその場で会話を始めた。



「キースのお友達でしたの~、それにスカイを送ってくださったのね」



「は、はい……」



 なぜ、あいつが友達なんだ。



「ガルデニアにいたころのキースについて、教えてくださる?」



 セイラが言うと、スカイもワクワクした顔で、



「私も気になります!!」



 と言ってきた。



 うーむ、妻と娘に言えるようなあいつの話…………。まぁ、少しくらい盛ってやろう。



 ブラッドはキースの家族に、ガルデニアでのキースやヒューグとの出来事を話す。



 フェアやケイスも楽しそうに話を聞いていた。






 王都ガルデニア。ブラッドは組織の情報収集と金を得るためにそこに来ていた。



 王都ではブラッドが来る前からヒューグが賞金稼ぎとして、活躍しており多くの犯罪者を捕まえていた。



 ブラッドもギルドを作り、賞金首を捕まえながら賞金を得ていた。



 ブラッドとヒューグが賞金稼ぎとして王都で知られ始めた頃。キースがやってきた。



 ブラッドやキースに比べると、身体も腕も細い。そんな男がギルドに入ってきた。



「たのもーう!!」



 しかも自信満々の表情で。










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