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第247話 【BLACK EDGE 其の247 断れずに】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第247話
【BLACK EDGE 其の247 断れずに】
「なんで私たちがこんなことしないといけないんですか……」
スカイが文句を言いながらブラッドとフェアの後ろをついてくる。
今、ブラッド達はガレオに頼まれて、極寒の森の中を歩いていた。
ガレオに頼まれたのは森に住み着いた巨大な狼の討伐だ。巨大な狼に商品を運搬している馬車が襲われることがあるらしい。そして商品が入荷できないことがあるため、その対処をしたいようだ。
「頼まれたんだからやるしかないだろ」
先を進むブラッドがそう呟くと、スカイは呆れた表情で、
「もしかして、頼まれたら断れないんですか?」
「………………」
ブラッドは答えずに先を急ぐ。そんな中、フェアが
「まぁ、時間はあるんですし、良いじゃないですか」
と言ってスカイを宥める。
ブラッドが参加しようとしている大会の開催まではまだ日にちがある。少しくらい寄り道しても間に合う。
フェアの言葉を聞いたスカイは腰に下げた剣に手をかけると、ブラッドとフェアよりも前に出て走る。そして二人の方を振り返りながら後ろ向きで歩き出した。
「しょうがないですね~、フェアちゃんが言うから今回は許しましょう」
何を許すのだろうか。というか何様のつもりなのか。
「なので今回は私に任せてください。あのポイズンとの戦闘はブラッドさんだけ戦ってましたからね! 私も役に立つってところを見せたいです!!」
スカイはそう言いながらウキウキして先を進んでいく。
さっきまでとは正反対にやる気満々という感じだ。どうしてそこまで切り替えられるのだろうか。
しかし、やる気を出してくれたのならば嬉しい。
「ああ、今回はお前に任せるよ…………。けど、前を見ろよ~、危ないぞ」
「大丈夫ですよ~、転ぶわけないじゃないですか~」
後ろ向きで下がっていると、スカイは何かにぶつかる。それはモフモフした何かだ。
「あれ? 何かにぶつかっちゃいました~、ん、ブラッドさんにフェアちゃん、何を驚いているんですか?」
ブラッドとフェアはスカイがぶつかった何かを見て大きく口を開けて驚いていた。
「も~、なんなんですか。そんなに変な顔をして………………」
スカイが振り返るとそこには木と同じ大きさの白い毛皮の狼がいた。
「グルルルルゥ~」
その狼はスカイのことを見て唸り声を上げている。口からはよだれを垂らし、そのよだれは地面にポタポタと落ちる。
「…………こ、こんなにデカいの………………」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第247話
【BLACK EDGE 其の247 断れずに】
「なんで私たちがこんなことしないといけないんですか……」
スカイが文句を言いながらブラッドとフェアの後ろをついてくる。
今、ブラッド達はガレオに頼まれて、極寒の森の中を歩いていた。
ガレオに頼まれたのは森に住み着いた巨大な狼の討伐だ。巨大な狼に商品を運搬している馬車が襲われることがあるらしい。そして商品が入荷できないことがあるため、その対処をしたいようだ。
「頼まれたんだからやるしかないだろ」
先を進むブラッドがそう呟くと、スカイは呆れた表情で、
「もしかして、頼まれたら断れないんですか?」
「………………」
ブラッドは答えずに先を急ぐ。そんな中、フェアが
「まぁ、時間はあるんですし、良いじゃないですか」
と言ってスカイを宥める。
ブラッドが参加しようとしている大会の開催まではまだ日にちがある。少しくらい寄り道しても間に合う。
フェアの言葉を聞いたスカイは腰に下げた剣に手をかけると、ブラッドとフェアよりも前に出て走る。そして二人の方を振り返りながら後ろ向きで歩き出した。
「しょうがないですね~、フェアちゃんが言うから今回は許しましょう」
何を許すのだろうか。というか何様のつもりなのか。
「なので今回は私に任せてください。あのポイズンとの戦闘はブラッドさんだけ戦ってましたからね! 私も役に立つってところを見せたいです!!」
スカイはそう言いながらウキウキして先を進んでいく。
さっきまでとは正反対にやる気満々という感じだ。どうしてそこまで切り替えられるのだろうか。
しかし、やる気を出してくれたのならば嬉しい。
「ああ、今回はお前に任せるよ…………。けど、前を見ろよ~、危ないぞ」
「大丈夫ですよ~、転ぶわけないじゃないですか~」
後ろ向きで下がっていると、スカイは何かにぶつかる。それはモフモフした何かだ。
「あれ? 何かにぶつかっちゃいました~、ん、ブラッドさんにフェアちゃん、何を驚いているんですか?」
ブラッドとフェアはスカイがぶつかった何かを見て大きく口を開けて驚いていた。
「も~、なんなんですか。そんなに変な顔をして………………」
スカイが振り返るとそこには木と同じ大きさの白い毛皮の狼がいた。
「グルルルルゥ~」
その狼はスカイのことを見て唸り声を上げている。口からはよだれを垂らし、そのよだれは地面にポタポタと落ちる。
「…………こ、こんなにデカいの………………」
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