204 / 352
第202話 【BLACK EDGE 其の202 フェアを救え】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第202話
【BLACK EDGE 其の202 フェアを救え】
ブラッドはフェアを探すために地下施設を走り回っていた。そしてついに王都とカメリアを繋ぐ巨大な地下通路へとたどり着いた。
ここまでくれば、前に来た時と同じように兵器のある部屋を目指せば良い。
ブルーバードの協力により大幅なショートカットができたはずだ。これならば、フェアが兵器のエネルギーにされる前に助け出せるかもしれない。
ブラッドは兵器のあった部屋を目指し、地下通路を進んでいく。
だが、走っている途中、頭上から何かが攻撃を仕掛けてきた。
長い武器を持ちそれがブラッドの頭を狙う。ブラッドは咄嗟に腕を出してその棒を防ぐ。
そしてその攻撃を払い退けた。攻撃を仕掛けてきた人物はブラッドの行く手を阻むように道の先に着地した。
「これ以上は行かせません」
そこに現れたのは箒を持ったメイド、ロジョンだ。
ロジョンは箒を回転させたあと、ブラッドと戦闘の構えを取った。
ブラッドもロジョンを警戒して構える。
ロジョンはブルーバードのトップであるスワンを倒してフェアを攫った人物だ。つまりはロジョンがここにいるということは、フェアはすでに奥の部屋にいるということだ。
通常よりも早く着くことはできたが、アルムと遭遇したりと色々あった。その間に先を越されていたようだ。
だが、ここでロジョンがブラッドを止めるということは、まだ終わったわけではないということ。
ロジョンを急いでどうにかして、扉の奥に行けば、まだ間に合うかもしれない。
「時間はかけられない。素早く終わらせる」
ブラッドはそう言うと右腕に力を込める。そして右腕を黒いオーラが包んだ。
ブラッドはその腕でロジョンを殴ろうと走る。そして攻撃するが、ロジョンは箒でブラッドの攻撃を受け止めた。
「っ!!」
ロジョンはブラッドの攻撃を受け止めると、箒をずらしてブラッド箒の棒の部分でブラッドの腹を勢いよく突いた。
「ぐっ」
ブラッドは突かれた衝撃で後ろに吹っ飛び、通路を転がった。
「……想定以下……ですね」
ブラッドは腹を押さえながら立ち上がった。
「…………強いな」
ブラッドは焦るあまり忘れていた。このロジョンには前にも攻撃は防がれた。それにブルーバードのスワンが負けているのだ。
簡単に勝てる相手ではない。逆にこっちが負けてしまう可能性だってあるのだ。
「……やるしかないか」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第202話
【BLACK EDGE 其の202 フェアを救え】
ブラッドはフェアを探すために地下施設を走り回っていた。そしてついに王都とカメリアを繋ぐ巨大な地下通路へとたどり着いた。
ここまでくれば、前に来た時と同じように兵器のある部屋を目指せば良い。
ブルーバードの協力により大幅なショートカットができたはずだ。これならば、フェアが兵器のエネルギーにされる前に助け出せるかもしれない。
ブラッドは兵器のあった部屋を目指し、地下通路を進んでいく。
だが、走っている途中、頭上から何かが攻撃を仕掛けてきた。
長い武器を持ちそれがブラッドの頭を狙う。ブラッドは咄嗟に腕を出してその棒を防ぐ。
そしてその攻撃を払い退けた。攻撃を仕掛けてきた人物はブラッドの行く手を阻むように道の先に着地した。
「これ以上は行かせません」
そこに現れたのは箒を持ったメイド、ロジョンだ。
ロジョンは箒を回転させたあと、ブラッドと戦闘の構えを取った。
ブラッドもロジョンを警戒して構える。
ロジョンはブルーバードのトップであるスワンを倒してフェアを攫った人物だ。つまりはロジョンがここにいるということは、フェアはすでに奥の部屋にいるということだ。
通常よりも早く着くことはできたが、アルムと遭遇したりと色々あった。その間に先を越されていたようだ。
だが、ここでロジョンがブラッドを止めるということは、まだ終わったわけではないということ。
ロジョンを急いでどうにかして、扉の奥に行けば、まだ間に合うかもしれない。
「時間はかけられない。素早く終わらせる」
ブラッドはそう言うと右腕に力を込める。そして右腕を黒いオーラが包んだ。
ブラッドはその腕でロジョンを殴ろうと走る。そして攻撃するが、ロジョンは箒でブラッドの攻撃を受け止めた。
「っ!!」
ロジョンはブラッドの攻撃を受け止めると、箒をずらしてブラッド箒の棒の部分でブラッドの腹を勢いよく突いた。
「ぐっ」
ブラッドは突かれた衝撃で後ろに吹っ飛び、通路を転がった。
「……想定以下……ですね」
ブラッドは腹を押さえながら立ち上がった。
「…………強いな」
ブラッドは焦るあまり忘れていた。このロジョンには前にも攻撃は防がれた。それにブルーバードのスワンが負けているのだ。
簡単に勝てる相手ではない。逆にこっちが負けてしまう可能性だってあるのだ。
「……やるしかないか」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる