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第164話 【BLACK EDGE 其の164 大きめの通路】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第164話
【BLACK EDGE 其の164 大きめの通路】
ブラッド達は大きめの通路を探すために、まずはシャドーの能力の影の世界から脱出することにした。
シャドーが影の世界で話し合いを行ったのは、どこで赤崎が覗いているか分からないからだ。
今はまだブラッドとグリモワールが敵対関係だと思わせることで赤崎よりも一歩リードできるようにしたいと考えたからだ。
シャドーが能力を解除するとブラッド達は順番に元いた暗がりの隠し通路に戻ってきた。
そして全員戻ってきたところでシャドーが伝える。
「ヒートとグリムがメイン通路で暴れてるはずだ。もしも怪しい道があれば連絡をしてくれる。俺たちは別の場所を探すぞ」
グリモワールはシャドーが一人で今回の作戦を行なっているわけではないらしい。協力者がいるようだ。グリムとヒート、二人の名前にも聞き覚えがある。
「そうなると、どこを探すんだ?」
ブラッドが聞くとアルファは指で上を指した。
「ここは中間の層なんだ。そして下と上に一つずつフロアがある。下は小さな隠し通路でしか行けないけど、上のフロアにも大きな通路がある。僕たちはそっちを探索しよう」
そしてブラッド達は隠し通路を進んでいく。目指すは一つ上の層だ。しかし、ブラッド達は目隠しをしてここに連れてこられたため、どこに上に通じる場所があるのか分からない。
「おい、ここはどこなんだ。俺たちはカメリアの宿からここに連れてこられたんだが。お前らはどこから侵入したんだ……」
ブラッドが聞くとシャドーが答える。
「俺たちは王都の武器屋からだ」
それを聞いたブラッドとフェアは驚く。
「王都!?」
王都とカメリアはかなりの距離離れている。それなのに王都から侵入するなんてことが可能なのだろうか。
「驚くよな。この上のフロア。そこがカメリアと王都を繋ぐ一本のトンネルがあるんだ。何の目的でそんな巨大なトンネルを作ったのかはまだ分からないが、博士は俺たちグリモワールに内緒で何かをやろうとしてるのは確かだ」
そんな巨大なトンネルがあるとは……。だが、そんなに巨大なトンネルがあるのなら、子供達がいるかもしれない。しかし、もう一つ疑問が出てきた。
「そういえば、この施設にトラックで運ばれたって言ってたよな。しかし、俺たちが入ってきたのは宿屋や武器屋だ。だが、トラックはどこから入ってくるんだ?」
それに対してアルファが答えた。
「それがまだ見つけられてないんだよね。どこかには入口があると思うけど……」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第164話
【BLACK EDGE 其の164 大きめの通路】
ブラッド達は大きめの通路を探すために、まずはシャドーの能力の影の世界から脱出することにした。
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今はまだブラッドとグリモワールが敵対関係だと思わせることで赤崎よりも一歩リードできるようにしたいと考えたからだ。
シャドーが能力を解除するとブラッド達は順番に元いた暗がりの隠し通路に戻ってきた。
そして全員戻ってきたところでシャドーが伝える。
「ヒートとグリムがメイン通路で暴れてるはずだ。もしも怪しい道があれば連絡をしてくれる。俺たちは別の場所を探すぞ」
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「そうなると、どこを探すんだ?」
ブラッドが聞くとアルファは指で上を指した。
「ここは中間の層なんだ。そして下と上に一つずつフロアがある。下は小さな隠し通路でしか行けないけど、上のフロアにも大きな通路がある。僕たちはそっちを探索しよう」
そしてブラッド達は隠し通路を進んでいく。目指すは一つ上の層だ。しかし、ブラッド達は目隠しをしてここに連れてこられたため、どこに上に通じる場所があるのか分からない。
「おい、ここはどこなんだ。俺たちはカメリアの宿からここに連れてこられたんだが。お前らはどこから侵入したんだ……」
ブラッドが聞くとシャドーが答える。
「俺たちは王都の武器屋からだ」
それを聞いたブラッドとフェアは驚く。
「王都!?」
王都とカメリアはかなりの距離離れている。それなのに王都から侵入するなんてことが可能なのだろうか。
「驚くよな。この上のフロア。そこがカメリアと王都を繋ぐ一本のトンネルがあるんだ。何の目的でそんな巨大なトンネルを作ったのかはまだ分からないが、博士は俺たちグリモワールに内緒で何かをやろうとしてるのは確かだ」
そんな巨大なトンネルがあるとは……。だが、そんなに巨大なトンネルがあるのなら、子供達がいるかもしれない。しかし、もう一つ疑問が出てきた。
「そういえば、この施設にトラックで運ばれたって言ってたよな。しかし、俺たちが入ってきたのは宿屋や武器屋だ。だが、トラックはどこから入ってくるんだ?」
それに対してアルファが答えた。
「それがまだ見つけられてないんだよね。どこかには入口があると思うけど……」
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