162 / 348
第160話 【BLACK EDGE 其の160 探せ】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第160話
【BLACK EDGE 其の160 探せ】
赤崎から逃げたブラッドとフェアは長い通路まで戻って来た。しかし、戻って来たところで施設内に爆音が響くと同時に大きく揺れる。
「……っ」
ブラッドは揺れで倒れそうになったフェアを支える。そして揺れが収まると周りを見渡した。
「結構派手に暴れてる奴らがいるな……」
ここはカメリアの街の地下だ。そんなところでこれだけ暴れていれば、上でも騒ぎになるだろう。
表立って行動することの少ない組織であるグリモワールがここまで行動を起こすのは珍しい。この施設はかなり重要ということなのか。
赤崎の話だとグリモワールを裏切った赤崎を消しに来たという可能性があった。しかし、ここまで大きく暴れていることを考えると、それだけが目的とは思えない。
「このままじゃこの施設もいつまで持つのかもわからない。急いで子供達を救出するぞ」
「うん、急ごう!!」
ブラッドとフェアは長い通路を進んでいく。しかし、この通路を進んでいるだけで本当に子供達のいる場所に行けるのだろうか……。
ロジョンに案内された部屋は特定の行動をすることで穴が開いて、下の部屋へといくことができた。ということはそのような部屋がある可能性の方が高い。
ブラッドがそう考えながらも進んでいると、道に変化が起きた。
おそらく侵入者が暴れた後なのだろう。道が途中からボロボロに荒らされており、壁や天井は破壊されて、岩盤が剥き出しになっている。
「この先に侵入者がいるか……」
この先ではロジョンと侵入者が戦っている可能性が高い。今の状況で二人が向かえば、三つ巴の戦いになるだろう。
赤崎も追いついてくるだろうし、こちらにはフェアがいる。ブラッド達が不利なのは確かだろう。
「どうするフェア?」
ブラッドがフェアに聞いた時、フェアが何かを見つけた。そして荒れた地下を進んでいく。
「ブラッド、ここ!!」
フェアが向かった先には横に道が続いていた。おそらく通常の状態では見つけられなかった隠し通路だ。だが、侵入者が破壊してくれたおかげでその道が露わになっていた。
「きっと子供達はこの先にはいない。だったらこういう隠し通路の方が可能性がある」
そう言うとフェアは通路に進んでいった。
「おい、一人で行くな」
ブラッドもフェアを追いかけて隠し通路を進んでいく。
フェアの言う通りこの道を進んでいても子供達に会える可能性は低い。なら、この隠し通路を進む方が可能性はある。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第160話
【BLACK EDGE 其の160 探せ】
赤崎から逃げたブラッドとフェアは長い通路まで戻って来た。しかし、戻って来たところで施設内に爆音が響くと同時に大きく揺れる。
「……っ」
ブラッドは揺れで倒れそうになったフェアを支える。そして揺れが収まると周りを見渡した。
「結構派手に暴れてる奴らがいるな……」
ここはカメリアの街の地下だ。そんなところでこれだけ暴れていれば、上でも騒ぎになるだろう。
表立って行動することの少ない組織であるグリモワールがここまで行動を起こすのは珍しい。この施設はかなり重要ということなのか。
赤崎の話だとグリモワールを裏切った赤崎を消しに来たという可能性があった。しかし、ここまで大きく暴れていることを考えると、それだけが目的とは思えない。
「このままじゃこの施設もいつまで持つのかもわからない。急いで子供達を救出するぞ」
「うん、急ごう!!」
ブラッドとフェアは長い通路を進んでいく。しかし、この通路を進んでいるだけで本当に子供達のいる場所に行けるのだろうか……。
ロジョンに案内された部屋は特定の行動をすることで穴が開いて、下の部屋へといくことができた。ということはそのような部屋がある可能性の方が高い。
ブラッドがそう考えながらも進んでいると、道に変化が起きた。
おそらく侵入者が暴れた後なのだろう。道が途中からボロボロに荒らされており、壁や天井は破壊されて、岩盤が剥き出しになっている。
「この先に侵入者がいるか……」
この先ではロジョンと侵入者が戦っている可能性が高い。今の状況で二人が向かえば、三つ巴の戦いになるだろう。
赤崎も追いついてくるだろうし、こちらにはフェアがいる。ブラッド達が不利なのは確かだろう。
「どうするフェア?」
ブラッドがフェアに聞いた時、フェアが何かを見つけた。そして荒れた地下を進んでいく。
「ブラッド、ここ!!」
フェアが向かった先には横に道が続いていた。おそらく通常の状態では見つけられなかった隠し通路だ。だが、侵入者が破壊してくれたおかげでその道が露わになっていた。
「きっと子供達はこの先にはいない。だったらこういう隠し通路の方が可能性がある」
そう言うとフェアは通路に進んでいった。
「おい、一人で行くな」
ブラッドもフェアを追いかけて隠し通路を進んでいく。
フェアの言う通りこの道を進んでいても子供達に会える可能性は低い。なら、この隠し通路を進む方が可能性はある。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる