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第122話 【BLACK EDGE 其の122 イエティ】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第122話
【BLACK EDGE 其の122 イエティ】
扉がゆっくりと開く。薄暗い屋敷の中に光が差していく。
扉の中から現れたのは、白い毛を全身に生やした3メートルほどある巨大な猿だった。
「い、イエティ!?」
屋敷の中から現れたのはイエティ。ダレオから話を聞いていた怪物だ。
ブラッドはフェアを庇うように前に出る。そしていつでも戦闘できるように拳を握った。
イエティは頭を掻きながらブラッドのことを見下ろす。
かなりの巨大でこの巨体のイエティが、屋敷に住んでいるのなら屋敷の扉がこんなにデカくても違和感はない。
ダレオから聞いた話では、昔このイエティと出会い戦闘になったと言う。しかし、ダレオの剣は丸い鉄屑に変えられてしまい、ダレオは何もできなかった。
ブラッド達はそんなイエティを警戒する。どんな攻撃を仕掛けてくるかわからない。
そんな中、イエティはさっきまで頭を掻いていた手をブラッド達の方へと伸ばす。
拳は握られているわけではなく、力を入れている感じではない。それを言っとブラッド達の方へと近づける。
剣を握りつぶして、紙屑のようにしてしまう握力の持ち主だ。そんな相手に掴まれたら、それだけで死んでしまう。
ブラッドは向かってくる手を払うと、イエティの顎に向かってアッパーを仕掛ける。
顎を攻撃されたイエティはよろめきながら後ろへと下がる。更なる追撃を加えようと、前に出ようとしたブラッドを後ろにいたフェアが服を掴んで止めた。
「ブラッド、待って…………」
ブラッドは一度止まり、イエティの方を見る。
イエティは攻撃されたというのに怒る様子はなく。フラフラしながらも頭を掻いて困っている様子だ。
「どういうことだ…………」
ブラッドとフェアがそんなイエティを見て戸惑っていると、屋敷の中から声がした。
「どうした、イエティ……」
そして屋敷の入り口から真っ直ぐ行ったところにある大広間の階段。そこから女性が降りてきた。
その女性はフェアよりは大きいがまだ幼さの残る少女。
紫色のショートヘアーに赤いリボンをつけて、薄紫のワンピースを着ている。
上品そうな仕草をしながらその少女は階段を降りてきた。
その少女はブラッド達を見ると驚く。
「ほぉ、客人か…………珍しい」
そして少女は階段を降りている途中で止まると、長いスカートをたくしあげる。
「よく来たな。龍の適応者…………私はクリステル。クリスと呼んでくれても構わん」
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イエティは頭を掻きながらブラッドのことを見下ろす。
かなりの巨大でこの巨体のイエティが、屋敷に住んでいるのなら屋敷の扉がこんなにデカくても違和感はない。
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ブラッド達はそんなイエティを警戒する。どんな攻撃を仕掛けてくるかわからない。
そんな中、イエティはさっきまで頭を掻いていた手をブラッド達の方へと伸ばす。
拳は握られているわけではなく、力を入れている感じではない。それを言っとブラッド達の方へと近づける。
剣を握りつぶして、紙屑のようにしてしまう握力の持ち主だ。そんな相手に掴まれたら、それだけで死んでしまう。
ブラッドは向かってくる手を払うと、イエティの顎に向かってアッパーを仕掛ける。
顎を攻撃されたイエティはよろめきながら後ろへと下がる。更なる追撃を加えようと、前に出ようとしたブラッドを後ろにいたフェアが服を掴んで止めた。
「ブラッド、待って…………」
ブラッドは一度止まり、イエティの方を見る。
イエティは攻撃されたというのに怒る様子はなく。フラフラしながらも頭を掻いて困っている様子だ。
「どういうことだ…………」
ブラッドとフェアがそんなイエティを見て戸惑っていると、屋敷の中から声がした。
「どうした、イエティ……」
そして屋敷の入り口から真っ直ぐ行ったところにある大広間の階段。そこから女性が降りてきた。
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上品そうな仕草をしながらその少女は階段を降りてきた。
その少女はブラッド達を見ると驚く。
「ほぉ、客人か…………珍しい」
そして少女は階段を降りている途中で止まると、長いスカートをたくしあげる。
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