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第119話 【BLACK EDGE 其の119 雪山の捜索】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第119話
【BLACK EDGE 其の119 雪山の捜索】
雪崩に巻き込まれたブラッドだったが、どうにか一命を取り留めた。そしてホワイトウルフのロデーと再開できたブラッドは、フェアを探しに雪山を彷徨うのであった。
しかし、雪が降っていることで視界は狭く、それに雪で足元が不安定なのでなかなか前に進めない。
「…………どうしたら良いんだ」
フェアを探すにしてもこの雪の中を探すのは難しい。一度どこかで雪が止むのを待った方がいいかもしれない。
「ロデー、ダレオさんが教えてくれた洞窟は覚えてるか?」
ブラッドが聞くとロデーは首を縦に振る。頷いているようだ。
「一旦そこに向かうぞ。フェアもいるかもしれないしな」
ブラッドはダレオに教えてもらった洞窟に向かうことにした。
その洞窟はかつて、ダレオが雪山で遭難した時に見つけたもので、ロデーと共にその洞窟で雪が止むのを待っていたらしい。
ブラッドはロデーに道を案内してもらいながら、その洞窟を目指す。
また雪は強くなっており、このままでは吹雪になるかもしれない。
その前にはその洞窟に辿り着きたい。
雪が強くなる中、ブラッドはどうにかその洞窟にたどり着いた。
「ブラッド!!」
洞窟に入ると中にはフェアと残りの二匹の犬がいた。フェアはブラッドを見つけると抱きつく。
「フェア、無事で良かった」
ブラッドも優しくフェアを抱きしめた。
「ブラッドが雪崩から助けてくれたから」
雪崩に巻き込まれる中、ブラッドはフェアを投げ飛ばして雪崩の外へと投げた。
それによりフェアは雪崩に巻き込まれなかったようだ。
雪崩に巻き込まれたブラッドはかなり遠くの場所まで流されており、フェアにはどうすることもできなかった。
そのため雪が止むのを待ち、それから助けを呼ぶ予定だったらしい。
「とにかく無事で何よりだ」
ブラッドは洞窟に入ると荷物を確認する。もうほとんどの荷物は残っていない。
ソリも雪崩により行方不明だし、それに乗せていた道具もすべて雪に埋もれてしまった。
残っているのは手元にあるものだけだ。
「まだ雪は止みそうにないな」
外を見ながらブラッドはそう言う。天候はどんどん悪くなっていく。もうしばらく天候が変わるまではかかるだろう。
ブラッドは手元に何がある確認する。あまり大きなものはないが、ポケットにちょっとしたお菓子が一つ入っていた。
「フェア、これでも食ってろ」
ブラッドはそれをフェアに渡す。
食料はソリと共に雪の中。残っているのはそのお菓子だけだ。
「え、でも…………」
とフェアは遠慮する。
「良いから、食える時に食っとけ」
この吹雪はいつ止むかわからない。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第119話
【BLACK EDGE 其の119 雪山の捜索】
雪崩に巻き込まれたブラッドだったが、どうにか一命を取り留めた。そしてホワイトウルフのロデーと再開できたブラッドは、フェアを探しに雪山を彷徨うのであった。
しかし、雪が降っていることで視界は狭く、それに雪で足元が不安定なのでなかなか前に進めない。
「…………どうしたら良いんだ」
フェアを探すにしてもこの雪の中を探すのは難しい。一度どこかで雪が止むのを待った方がいいかもしれない。
「ロデー、ダレオさんが教えてくれた洞窟は覚えてるか?」
ブラッドが聞くとロデーは首を縦に振る。頷いているようだ。
「一旦そこに向かうぞ。フェアもいるかもしれないしな」
ブラッドはダレオに教えてもらった洞窟に向かうことにした。
その洞窟はかつて、ダレオが雪山で遭難した時に見つけたもので、ロデーと共にその洞窟で雪が止むのを待っていたらしい。
ブラッドはロデーに道を案内してもらいながら、その洞窟を目指す。
また雪は強くなっており、このままでは吹雪になるかもしれない。
その前にはその洞窟に辿り着きたい。
雪が強くなる中、ブラッドはどうにかその洞窟にたどり着いた。
「ブラッド!!」
洞窟に入ると中にはフェアと残りの二匹の犬がいた。フェアはブラッドを見つけると抱きつく。
「フェア、無事で良かった」
ブラッドも優しくフェアを抱きしめた。
「ブラッドが雪崩から助けてくれたから」
雪崩に巻き込まれる中、ブラッドはフェアを投げ飛ばして雪崩の外へと投げた。
それによりフェアは雪崩に巻き込まれなかったようだ。
雪崩に巻き込まれたブラッドはかなり遠くの場所まで流されており、フェアにはどうすることもできなかった。
そのため雪が止むのを待ち、それから助けを呼ぶ予定だったらしい。
「とにかく無事で何よりだ」
ブラッドは洞窟に入ると荷物を確認する。もうほとんどの荷物は残っていない。
ソリも雪崩により行方不明だし、それに乗せていた道具もすべて雪に埋もれてしまった。
残っているのは手元にあるものだけだ。
「まだ雪は止みそうにないな」
外を見ながらブラッドはそう言う。天候はどんどん悪くなっていく。もうしばらく天候が変わるまではかかるだろう。
ブラッドは手元に何がある確認する。あまり大きなものはないが、ポケットにちょっとしたお菓子が一つ入っていた。
「フェア、これでも食ってろ」
ブラッドはそれをフェアに渡す。
食料はソリと共に雪の中。残っているのはそのお菓子だけだ。
「え、でも…………」
とフェアは遠慮する。
「良いから、食える時に食っとけ」
この吹雪はいつ止むかわからない。
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