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第96話 【BLACK EDGE 其の96 フェザント】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第96話
【BLACK EDGE 其の96 フェザント】
シャドーは短剣を振り下ろす。それは寝っ転がっているフェザントに向かって動き出すが、フェザントは動く気配がない。
だが、シャドーの剣がフェザントの皮膚を掠めた時。
「っ!!」
フェザントはシャドーの後ろにいた。
気づくよりも早く。フェザントは目に見えないスピードで移動して、シャドーの後ろに回り込んでいたのだ。
「なに!?」
さっきまで回り込んでいたはずの相手が気づいた時には背後を取っていたことを知ったシャドーは驚く。そして焦って剣をフェザントに向けて振る。
だが、再びフェザントはシャドーの攻撃に当たることはなく。またしてもシャドーの背後に回り込んでいた。
「ど、どういうことだ!?」
シャドーは理解が追いつかず動揺する。
フェザントは後ろからシャドーの両手を掴んで動きを止めた。
「昼寝の邪魔をしやがって……よ!!」
そして両手を後ろに曲げさせると右足でシャドーの背中を蹴りつける。
「ぐっ!!」
シャドーは抵抗することができず、そのまま蹴り飛ばされる。蹴った後フェザントはシャドーの腕を離し、シャドーを突き放した。
「…………な、何が起きたんだ……」
蹴り飛ばされたシャドーは地面に倒れたが、すぐに立ち上がる。だが、蹴り飛ばされる際に腕を強く引っ張られたため、腕へのダメージが大きい。
フェザントはシャドーを見下ろす。
「お前らなぁ、俺は眠いんだよ。喧嘩なら後にしてくれ」
フェザントは耳をほじりながら言う。
やはりブルーバードの目的はグリモワールの武器工場だった。と言うことはこの幹部を倒してしまえば、それを阻止できるわけだ。
もしも他にも部下がいたとしても施設にはグリムがいる。
「ヒート、早速あれを使ってみてくれ」
シャドーがやられた様子を見てアルファが言う。
あれとはアルファが作った飴玉のことだろう。
シャドーがあっさりとやられてしまったが、ヒートが加勢したくてもまだ左手の温度が上がらない。
そのため戦闘に参加できないのだ。
だが、その飴玉を舐めれば、急激に温度を上昇させることができる。
「そうね…………」
ヒートは飴玉を取り出すと、一つ口の中に入れる。すると、みるみるうちに左手に熱が溜まってくる。
「なかなか良いもの作ったのね」
「当たり前だろ。僕なんだから……」
「そうね」
ヒートはフェザントに向かって走り出した。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第96話
【BLACK EDGE 其の96 フェザント】
シャドーは短剣を振り下ろす。それは寝っ転がっているフェザントに向かって動き出すが、フェザントは動く気配がない。
だが、シャドーの剣がフェザントの皮膚を掠めた時。
「っ!!」
フェザントはシャドーの後ろにいた。
気づくよりも早く。フェザントは目に見えないスピードで移動して、シャドーの後ろに回り込んでいたのだ。
「なに!?」
さっきまで回り込んでいたはずの相手が気づいた時には背後を取っていたことを知ったシャドーは驚く。そして焦って剣をフェザントに向けて振る。
だが、再びフェザントはシャドーの攻撃に当たることはなく。またしてもシャドーの背後に回り込んでいた。
「ど、どういうことだ!?」
シャドーは理解が追いつかず動揺する。
フェザントは後ろからシャドーの両手を掴んで動きを止めた。
「昼寝の邪魔をしやがって……よ!!」
そして両手を後ろに曲げさせると右足でシャドーの背中を蹴りつける。
「ぐっ!!」
シャドーは抵抗することができず、そのまま蹴り飛ばされる。蹴った後フェザントはシャドーの腕を離し、シャドーを突き放した。
「…………な、何が起きたんだ……」
蹴り飛ばされたシャドーは地面に倒れたが、すぐに立ち上がる。だが、蹴り飛ばされる際に腕を強く引っ張られたため、腕へのダメージが大きい。
フェザントはシャドーを見下ろす。
「お前らなぁ、俺は眠いんだよ。喧嘩なら後にしてくれ」
フェザントは耳をほじりながら言う。
やはりブルーバードの目的はグリモワールの武器工場だった。と言うことはこの幹部を倒してしまえば、それを阻止できるわけだ。
もしも他にも部下がいたとしても施設にはグリムがいる。
「ヒート、早速あれを使ってみてくれ」
シャドーがやられた様子を見てアルファが言う。
あれとはアルファが作った飴玉のことだろう。
シャドーがあっさりとやられてしまったが、ヒートが加勢したくてもまだ左手の温度が上がらない。
そのため戦闘に参加できないのだ。
だが、その飴玉を舐めれば、急激に温度を上昇させることができる。
「そうね…………」
ヒートは飴玉を取り出すと、一つ口の中に入れる。すると、みるみるうちに左手に熱が溜まってくる。
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「当たり前だろ。僕なんだから……」
「そうね」
ヒートはフェザントに向かって走り出した。
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