超人ババアとも子

ピラフドリア

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第13話 『大企業のお坊ちゃんじゃァァァァ!!』

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 うんまい棒を齧りながら、レトロゲームをやる小学生を怖い大人達は不思議そうに眺めていた。



「なんなんだ? あの子は?」



「うんまい棒を食べながら、レトロゲームをやるためだけにハイテクなランドセルを背負うなんて只者じゃないですよ」




 そんな言葉が聞こえたのか、小学生はうんまいを咥えながら語り出した。



「僕の父は大手企業ジェイナスの社長です」



 それを聞いたアキラ達は衝撃を受ける。



「ジェイナスってあの!? よくテレビで見る!!」



 大手企業ジェイナス。家電から食品まで多くの物を取り扱う大手企業。世界中でジェイナス製の商品が売れ回り、この会社のロゴは見ない日はないほどだ。
 そしてその会社の社長は高高 高(たかだか こう)。若くして会社を立ち上げ、1日の睡眠時間は2秒。
 その社長の年収は10兆円であると言われている。




 大人達が口を開けて驚いている中、小学生はゲームから目を離さずに言う。



「僕は父さんが嫌いです。父さんは僕に勉強、勉強ってばっかり言うんです」



 小学生の愚痴を聞いた大人達は悩んだ顔になる。



「そりゃ~親なら勉強してほしいよな」



 子供のいる親も中にはいた。しかし、彼らは社会のはみ出しもの、勉強が辛いものであることは知っていた。
 そんな中、スキンヘッドの男が口を開く。



「お前は何になりたいんだ」



 その言葉に小学生は背中をピクッとさせるが、答える様子はない。



「やりたいことがあんなら勉強しろ。目標があれば頑張れるだろ」



 その言葉に周りにいた男どもは「お~」とスキンヘッドに拍手した。




「頑張れません。僕の目標は…………」



 すると小学生はゲームをほっぽり出して店を飛び出していく。



 窓を突き破り、ランドセルに付いたジェットパックで空へと飛んでいった。




【後書き】

 高すぎくん。


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