15 / 115
第1話 【衣替え】
しおりを挟む
せかへい 外伝7
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第1話
【衣替え】
サージュ村も夏が終わり、秋になる。そして季節は寒い季節になってきた。
村人達は寒さに備えるために、準備をしていた。
「おーい、パト」
パトのことを呼ぶのは、父親であるガオだ。
ガオは家にあるリビングで部屋の掃除をしていた。
パトは自分の部屋で書類仕事をやっていたが、呼ばれたため部屋の扉を開けて顔を出す。
全身を出すわけではなく、扉を少しだけ開けて顔だけを出している状況だ。
「どうしたの? 父ちゃん」
パトがそう聞くと、ガオは掃除をしながら言う。
「そろそろ寒くなってきただろ。お前服は大丈夫か?」
「ああ……」
パトの服は夏用の半袖短パンであった。それを見たガオが心配したのだ。
「そろそろ冬服出すよ!」
パトはそう言うと、自分の部屋に戻る。
パトの部屋にはアルシミーに関する本が大量に入れられた本棚と、書類の散らかっている机。そしてベットがある。
普段着ている服はベッドの上にある壁にハンガーでかけており、そこには二枚の私服と、一枚の正装がかけられている。
パトはベッドの下に手を伸ばすと、下から木製の箱を取り出す。横縦はベッドの半分程度の大きさの箱で、高さはベッドの下にギリギリ入る程度である。
「確かこの中に……」
パトがその箱を開けると、中には長袖の服やズボン。または貰い物の服やその他、衣裳類が入っていた。
パトはその中から必要な服を取り出すと、ベッドの上にある服と取り替える。
「よし、これで良いかな」
パトは木製の箱をベッドの下にしまう。
そして扉を開けて、父に報告した。
「一応、服を取り替えたよ」
そう言ったパトのことをガオは見て一瞬考える。
そしてゆっくり口を開けた。
「おい、パト」
「ん、なに?」
「お前が着てる服はどうするんだ?」
「…………あ」
パトはまだ自分の服を変えていなかった。
その後、パトは今日はそのままで仕事をして、洗い終わった後、もう一度箱を取り出して服をしまったのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご覧くださり、ありがとうございます!!
今回は1話で終わる短編のお話でした。
今回は意外とうっかりしていたパトの日常回でした。こういうこともあるかもですね!
サージュ村は品物を全て生産できる力はなく。服などは王国から買ってきたものが中心になっています。
しかし、王国までは距離があるため、誰かが買い出しに行った時に一緒に買ってくるという形ですね。
実際に現実も寒くなってきましたね。皆さん、健康にはお気をつけください!!
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第1話
【衣替え】
サージュ村も夏が終わり、秋になる。そして季節は寒い季節になってきた。
村人達は寒さに備えるために、準備をしていた。
「おーい、パト」
パトのことを呼ぶのは、父親であるガオだ。
ガオは家にあるリビングで部屋の掃除をしていた。
パトは自分の部屋で書類仕事をやっていたが、呼ばれたため部屋の扉を開けて顔を出す。
全身を出すわけではなく、扉を少しだけ開けて顔だけを出している状況だ。
「どうしたの? 父ちゃん」
パトがそう聞くと、ガオは掃除をしながら言う。
「そろそろ寒くなってきただろ。お前服は大丈夫か?」
「ああ……」
パトの服は夏用の半袖短パンであった。それを見たガオが心配したのだ。
「そろそろ冬服出すよ!」
パトはそう言うと、自分の部屋に戻る。
パトの部屋にはアルシミーに関する本が大量に入れられた本棚と、書類の散らかっている机。そしてベットがある。
普段着ている服はベッドの上にある壁にハンガーでかけており、そこには二枚の私服と、一枚の正装がかけられている。
パトはベッドの下に手を伸ばすと、下から木製の箱を取り出す。横縦はベッドの半分程度の大きさの箱で、高さはベッドの下にギリギリ入る程度である。
「確かこの中に……」
パトがその箱を開けると、中には長袖の服やズボン。または貰い物の服やその他、衣裳類が入っていた。
パトはその中から必要な服を取り出すと、ベッドの上にある服と取り替える。
「よし、これで良いかな」
パトは木製の箱をベッドの下にしまう。
そして扉を開けて、父に報告した。
「一応、服を取り替えたよ」
そう言ったパトのことをガオは見て一瞬考える。
そしてゆっくり口を開けた。
「おい、パト」
「ん、なに?」
「お前が着てる服はどうするんだ?」
「…………あ」
パトはまだ自分の服を変えていなかった。
その後、パトは今日はそのままで仕事をして、洗い終わった後、もう一度箱を取り出して服をしまったのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご覧くださり、ありがとうございます!!
今回は1話で終わる短編のお話でした。
今回は意外とうっかりしていたパトの日常回でした。こういうこともあるかもですね!
サージュ村は品物を全て生産できる力はなく。服などは王国から買ってきたものが中心になっています。
しかし、王国までは距離があるため、誰かが買い出しに行った時に一緒に買ってくるという形ですね。
実際に現実も寒くなってきましたね。皆さん、健康にはお気をつけください!!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
七人の愚か者 ー最難関のダンジョンで出会った小学生と暴走族が脱出するために最強を目指す!ー
ほむらさん
ファンタジー
異世界に勇者として召喚されたコテツ。
しかし本人も知らない所で女神の不興を買い、勇者を剥奪されS級ダンジョンに放り込まれる。
説明も何もない状態からのダンジョンスタート。
いきなり強敵に囲まれた状態から、とりあえずダンジョン脱出を目指すコテツであった。
―――これは、のちに白と黒と呼ばれ恐れられる二人の物語。
小学生+暴走族という異色のコンビが大活躍する正統派ファンタジー小説、ここに爆誕!
(※ガチャを引く回の熱い盛り上がりは必見です!ガチャは話の流れで比較的序盤に登場します。自信を持ってお届け出来る設定だと思いますので、どうかそれまでコテツにお付き合い下さい。)
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?

チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる