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第13話 『アイスキングの正体』
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参上! 怪盗イタッチ
第13話
『アイスキングの正体』
イタッチのアシストもあり、階段を登って最上階を目指すネージュ。彼女が階段を登り切ると、
「……ネージュ様、来ましたか」
王の間にたどり着いた。奥には玉座に座るアイスキングと、手前にはシャチの姿がある。
アイスキングは距離と霧で姿がはっきりと見えない。姿を確認するために近づきたいが、アイスキングに近づく前にシャチが立ち塞がる。
シャチはネージュに深くお辞儀をする。
「ネージュ様。お久しぶりでございます……」
「オルド殿……」
オルドと呼ばれたシャチは姿勢を元に戻す。そしてネージュに向かい合った。
「戻ってきてくれると信じていました。ネージュ様」
「戻ってきたわけじゃありません。私は止めに来たんです!!」
「止めに……ですか。あなたとアイスキング様の力があれば、すぐにでも世界を氷漬けにすることができるというのに……。まだ我々を止める気でいるんですね」
「当たり前よ!!」
ネージュは右手を前に突き出す。そして右手に力を入れると、手のひらに吹雪が現れる。そしてその吹雪の中で雪が高まって、氷の剣が出来上がった。
その剣を手に取り、ネージュは剣を構える。
「オルド、そこを退きなさい。私が用があるのは兄上です!!」
「……そうかいきません。ネージュ様……」
シャチはネージュの返答を聞き、両手を広げた。そしてシャチも同様に手のひらを吹雪で包み込み、氷で武器を作り出した。
シャチが作ったのは弓と矢。シャチは作った弓矢でネージュを狙う。
「ネージュ様。あなたがいれば、神器の力はすぐに発揮できる。しかし、時間はかかりますが、アイスキング様一人であっても世界を氷漬けにすることは可能なのです。協力しないのならば、始末しろ、それがあなたの兄上からの命令です!!」
「……分かりました。なら、どんな手を使ってでも私が兄を止めます!!」
「そうですか……」
オルドはネージュに向けて矢を放つ。
「はっ!」
ネージュは横に飛び、どうにか矢を避けることができた。
「避けられた……」
「今です!!」
矢を避けたネージュは、オルドが再び矢を生成する前に近づく。そしてオルドが何もできずにいる隙に、剣で斬りつけてオルドを倒した。
「ね、ネージュ……様」
「すまない、オルド……だが、こうするしかなかったのだ」
ネージュが剣を引くと、斬られたオルドは雪となった。そしてオルドがいた場所に、雪が積み重なった。
「……オルド…………」
雪に戻ったオルドを見下ろし、どこか寂しそうに呟いたネージュ。
オルドを撃破して、ネージュは残ったアイスキングに目線を向ける。
「兄上……あなたを止めに来ました」
ネージュがアイスキングに話しかけると、アイスキングは玉座から立ち上がる。
アイスキングが立ち上がると、アイスキングの周囲を包んでいた霧が、ゆっくりと消えていく。
そしてアイスキングの姿が見えました。
長い三つの耳を持った白い毛の動物。その姿を見て、ネージュは息が止まるほど動揺する。
その姿はかつてアイスキングを共に封印した友の姿。ラビオンと同様の姿であった。
「な、なんで兄上が……その姿を…………」
「懐かしい身体だろう……。この姿であれば、お前は攻撃できない、そう考えて、故郷に戻り、この身体を剥ぎ取ってきたんだ」
「……そんな」
アイスキングは玉座の裏に隠されていた杖を取り出す。そして杖の先端にネージュに向けた。
「さぁ、ネージュ、俺と一緒に来い。お前がこの俺に協力すれば、神器の力をすぐに使うことができる」
「…………兄上……。断ります。私はそれを止めに来たんです。国の復活などさせません!」
「そうか、なら、先に凍っていろ!!」
アイスキングが杖に力を込めると、杖の先端からビーンが放たれる。ギザギザの線を描きながら、そのビームはネージュを目掛けて伸びていく。
「兄上!!」
ネージュがビームを受けたと思われたが、ネージュにビームは届くことはなかった。
「赤い……盾?」
ネージュの前に守るように盾が設置され、それがネージュの代わりに凍っている。そしてその盾が氷と共に砕けると、ネージュの守るように一匹の動物が立っていた。
赤いマントを靡かせて、鋭い爪を尖らせた哺乳類。ギラリと光る眼光は、アイスキングの握りしめる杖を見つめていた。
「イタッチさん!!」
「助けに来たぜ。ネージュ……」
ネージュを守ったのはイタッチ。折り紙で盾を作り、ビームを防いでいた。
イタッチはアイスキングと向かい合う。
「ふむ、貴様が挑戦状を出してきた輩か……」
「予告状だ」
「どちらでも良い。このアイスキングに刃向かったことを後悔させてやる」
アイスキングは杖を突き出す。今度は先端をイタッチに向ける。
「次は貴様を凍らせてやろう」
ビームを出すことができる杖を向けられたというのに、イタッチは余裕そうに腕を組む。
「刃向かったのは俺だけじゃないぜ」
イタッチが言うと同時に、玉座の後ろからロウナが飛び出す。そしてロウナはアイスキングから杖を奪い取った。
「盗った!」
ロウナはアイスキングから杖を奪い取り、ガッツポーズをする。
「ロウナ……貴様ッ」
「すみません、アイスキング様。しかし、これ以上はネージュ様のためにも、私は止めさせてもらいます」
杖を手にしてロウナはアイスキングに杖の先端をアイスキングに向けた。
杖を向けられたアイスキングは悔しそうに歯を食いしばる表情を見せた……が、すぐにフフフと笑い出した。
「フフフ、フハハハハッ!! ロウナ、貴様が裏切ることは予想できていた!!」
「なっ!? アイスキング様!?」
アイスキングが笑い出すと、ロウナの身体が下半身から溶けていく。アイスクリームのように溶け始めたロウナは、杖を持つこともできなくなり、杖を落としてしまう。
アイスキングはそんなロウナに歩み寄る。
「お前が昔も裏切っていたことを知っているぞ。ネージュとラビオンを城に攻めた時、二人を招き入れたな……」
「なぜ……それ…………を」
「俺はもともと誰も信用してはいない。お前達の行動は全て、管理しているんだ」
ドロドロのスライムになったロウナから、杖を取り上げたアイスキングは、ロウナに杖を向ける。
「それじゃあな……ロウナ」
イタッチは折り紙を取り出して、ロウナを助けようとするが、ロウナは間に合わないと判断して、ネージュに最後の言葉を投げかけた。
「申し訳、ありません……ネージュ様…………。後は任せました」
「ロウナ!!」
ネージュが名前を呼ぶと、顔が半分溶けているというのに、ニコリと微笑み、水となって溶けて消えてしまった。
「アイスキング……」
イタッチは折り紙の剣を作って、アイスキングに剣を向ける。それに対抗するようにアイスキングもイタッチに杖を向けた。
「イタッチというコソ泥よ……。お前達の目的はこの杖……。神器だろう……」
「ああ、それを盗んでお前を止めよう」
「フフフ、ここまで来た褒美だ。貴様の相手はこのアイスキングがしよう!!」
アイスキングが杖に力を入れると、アイスキングの身体を冷気が包み込む。そしてアイスキングの衣装が変化する。
王様ぽい服装から鎧のような衣装へと変わる。そして杖の先端も氷柱が生えて、刃のようになった。
「さぁ、ネージュの前に貴様を氷漬けにしてやる!!」
アイスキングは杖を地面に向けると、地面に向けてビームを放つ。そして氷の通路を作った。その通路に足を乗せて、ツルツル滑りながら、イタッチに向かってくる。
「超加速、アイスウェイ!!」
氷の上を滑るアイスキングは加速していき、車のような速度になる。
「さぁ受けるが良い!!」
第13話
『アイスキングの正体』
イタッチのアシストもあり、階段を登って最上階を目指すネージュ。彼女が階段を登り切ると、
「……ネージュ様、来ましたか」
王の間にたどり着いた。奥には玉座に座るアイスキングと、手前にはシャチの姿がある。
アイスキングは距離と霧で姿がはっきりと見えない。姿を確認するために近づきたいが、アイスキングに近づく前にシャチが立ち塞がる。
シャチはネージュに深くお辞儀をする。
「ネージュ様。お久しぶりでございます……」
「オルド殿……」
オルドと呼ばれたシャチは姿勢を元に戻す。そしてネージュに向かい合った。
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「当たり前よ!!」
ネージュは右手を前に突き出す。そして右手に力を入れると、手のひらに吹雪が現れる。そしてその吹雪の中で雪が高まって、氷の剣が出来上がった。
その剣を手に取り、ネージュは剣を構える。
「オルド、そこを退きなさい。私が用があるのは兄上です!!」
「……そうかいきません。ネージュ様……」
シャチはネージュの返答を聞き、両手を広げた。そしてシャチも同様に手のひらを吹雪で包み込み、氷で武器を作り出した。
シャチが作ったのは弓と矢。シャチは作った弓矢でネージュを狙う。
「ネージュ様。あなたがいれば、神器の力はすぐに発揮できる。しかし、時間はかかりますが、アイスキング様一人であっても世界を氷漬けにすることは可能なのです。協力しないのならば、始末しろ、それがあなたの兄上からの命令です!!」
「……分かりました。なら、どんな手を使ってでも私が兄を止めます!!」
「そうですか……」
オルドはネージュに向けて矢を放つ。
「はっ!」
ネージュは横に飛び、どうにか矢を避けることができた。
「避けられた……」
「今です!!」
矢を避けたネージュは、オルドが再び矢を生成する前に近づく。そしてオルドが何もできずにいる隙に、剣で斬りつけてオルドを倒した。
「ね、ネージュ……様」
「すまない、オルド……だが、こうするしかなかったのだ」
ネージュが剣を引くと、斬られたオルドは雪となった。そしてオルドがいた場所に、雪が積み重なった。
「……オルド…………」
雪に戻ったオルドを見下ろし、どこか寂しそうに呟いたネージュ。
オルドを撃破して、ネージュは残ったアイスキングに目線を向ける。
「兄上……あなたを止めに来ました」
ネージュがアイスキングに話しかけると、アイスキングは玉座から立ち上がる。
アイスキングが立ち上がると、アイスキングの周囲を包んでいた霧が、ゆっくりと消えていく。
そしてアイスキングの姿が見えました。
長い三つの耳を持った白い毛の動物。その姿を見て、ネージュは息が止まるほど動揺する。
その姿はかつてアイスキングを共に封印した友の姿。ラビオンと同様の姿であった。
「な、なんで兄上が……その姿を…………」
「懐かしい身体だろう……。この姿であれば、お前は攻撃できない、そう考えて、故郷に戻り、この身体を剥ぎ取ってきたんだ」
「……そんな」
アイスキングは玉座の裏に隠されていた杖を取り出す。そして杖の先端にネージュに向けた。
「さぁ、ネージュ、俺と一緒に来い。お前がこの俺に協力すれば、神器の力をすぐに使うことができる」
「…………兄上……。断ります。私はそれを止めに来たんです。国の復活などさせません!」
「そうか、なら、先に凍っていろ!!」
アイスキングが杖に力を込めると、杖の先端からビーンが放たれる。ギザギザの線を描きながら、そのビームはネージュを目掛けて伸びていく。
「兄上!!」
ネージュがビームを受けたと思われたが、ネージュにビームは届くことはなかった。
「赤い……盾?」
ネージュの前に守るように盾が設置され、それがネージュの代わりに凍っている。そしてその盾が氷と共に砕けると、ネージュの守るように一匹の動物が立っていた。
赤いマントを靡かせて、鋭い爪を尖らせた哺乳類。ギラリと光る眼光は、アイスキングの握りしめる杖を見つめていた。
「イタッチさん!!」
「助けに来たぜ。ネージュ……」
ネージュを守ったのはイタッチ。折り紙で盾を作り、ビームを防いでいた。
イタッチはアイスキングと向かい合う。
「ふむ、貴様が挑戦状を出してきた輩か……」
「予告状だ」
「どちらでも良い。このアイスキングに刃向かったことを後悔させてやる」
アイスキングは杖を突き出す。今度は先端をイタッチに向ける。
「次は貴様を凍らせてやろう」
ビームを出すことができる杖を向けられたというのに、イタッチは余裕そうに腕を組む。
「刃向かったのは俺だけじゃないぜ」
イタッチが言うと同時に、玉座の後ろからロウナが飛び出す。そしてロウナはアイスキングから杖を奪い取った。
「盗った!」
ロウナはアイスキングから杖を奪い取り、ガッツポーズをする。
「ロウナ……貴様ッ」
「すみません、アイスキング様。しかし、これ以上はネージュ様のためにも、私は止めさせてもらいます」
杖を手にしてロウナはアイスキングに杖の先端をアイスキングに向けた。
杖を向けられたアイスキングは悔しそうに歯を食いしばる表情を見せた……が、すぐにフフフと笑い出した。
「フフフ、フハハハハッ!! ロウナ、貴様が裏切ることは予想できていた!!」
「なっ!? アイスキング様!?」
アイスキングが笑い出すと、ロウナの身体が下半身から溶けていく。アイスクリームのように溶け始めたロウナは、杖を持つこともできなくなり、杖を落としてしまう。
アイスキングはそんなロウナに歩み寄る。
「お前が昔も裏切っていたことを知っているぞ。ネージュとラビオンを城に攻めた時、二人を招き入れたな……」
「なぜ……それ…………を」
「俺はもともと誰も信用してはいない。お前達の行動は全て、管理しているんだ」
ドロドロのスライムになったロウナから、杖を取り上げたアイスキングは、ロウナに杖を向ける。
「それじゃあな……ロウナ」
イタッチは折り紙を取り出して、ロウナを助けようとするが、ロウナは間に合わないと判断して、ネージュに最後の言葉を投げかけた。
「申し訳、ありません……ネージュ様…………。後は任せました」
「ロウナ!!」
ネージュが名前を呼ぶと、顔が半分溶けているというのに、ニコリと微笑み、水となって溶けて消えてしまった。
「アイスキング……」
イタッチは折り紙の剣を作って、アイスキングに剣を向ける。それに対抗するようにアイスキングもイタッチに杖を向けた。
「イタッチというコソ泥よ……。お前達の目的はこの杖……。神器だろう……」
「ああ、それを盗んでお前を止めよう」
「フフフ、ここまで来た褒美だ。貴様の相手はこのアイスキングがしよう!!」
アイスキングが杖に力を入れると、アイスキングの身体を冷気が包み込む。そしてアイスキングの衣装が変化する。
王様ぽい服装から鎧のような衣装へと変わる。そして杖の先端も氷柱が生えて、刃のようになった。
「さぁ、ネージュの前に貴様を氷漬けにしてやる!!」
アイスキングは杖を地面に向けると、地面に向けてビームを放つ。そして氷の通路を作った。その通路に足を乗せて、ツルツル滑りながら、イタッチに向かってくる。
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