107 / 156
第三章 復讐編
第107話 神獣フェンリルって登場しがち
しおりを挟む
ドンッ!
「な、何を!!」
「うるせぇぇぇ! てめえは役立たずなんだからよぉ! 最後くらい俺たちの役に立って死ねっ!」
「おいっ! 早く逃げねえとやばいって!」
「おう、行くぞ!」
「ま、待って!」
メルトを囮にして突き飛ばし、フレイムファングのメンバー三人は足早に逃げて行く。
「あの……クロ様?」
「なんだ?」
「あれは以前にクロ様がお話して下さったあの……」
「あ~不遇職追放系ってやつだな」
「あの時はそんな馬鹿なと思っていたのですが」
「いや、俺もびっくりしているよ?」
所謂、追放系と呼ばれる小説のテンプレのような出来事が目の前で繰り広げられ、エリーナはもちろんクロも衝撃を受けていた。
「やはり、あの方は不遇職なのですか?」
「いやいや、彼はパーティに必要な支援職だよ」
「ですよねえ……」
クロとエリーナは魔獣が跋扈する森の中で貴重な体験をしていた。しかし、クロ達も彼らと同じようにフェンリルの脅威に晒されている。
ワォォォォォォォォ!!!!
その時フェンリルの身体が眩ゆく光り、三人が逃げた方向へ閃光が飛んでいった。
ドォォォォォォォンッ!!
【我は逃さぬと言った】
逃げた三人は死体すら残らないであろう。フェンリルからは冷たく冷淡な声が放たれ、次はお前らの番だと言わんばかりの威圧感でクロとエリーナ、メルトにゆっくりと歩み寄ってくる。
「あわわわわっ! ク、クロさん! リナさん! 逃げて下さい! 彼らが言ったように僕に出来るのは少しでも時間を稼ぐこ……ひいっ!」
男らしく啖呵を切ったまではよかったものの、フェンリルの脅威を目の前にすると足がすくみ腰を抜かしてしまった。フェンリルはそんなメルトを容赦なく踏み潰さんと前足を上げた。
ドンッ!!!
「はぁ~腰を抜かすくらいならさっさと逃げろよ」
「ああぁぁぁ!! 死ぬかと!!」
「いやいや、現在進行形で死にそうなんだが?」
メルトは間一髪のところでクロに助けられたが状況が好転しているわけでは無い。
「おい、俺にお前が可能な限り掛けれる支援魔法をよこせ」
「えぇぇ! でも君はまだDランクの冒険者で! ゲスカフ達でも一瞬で!」
「良いからやれ」
「わ、わかった! 身体強化、呪文耐性、物理耐性、毒耐性、麻痺耐性、幻惑耐性、魔力覚醒、隷属耐性、呪術耐性! ハァハァハァ! これで全部で、す……」
「効果時間は?」
「ハァハァハァ! 一時間は待つかとっ!」
「チートだな!」
「ははっ……」
全力の支援魔法は桁違いの効果と時間を齎し、メルトは魔力切れを起こし倒れ込んだ。
「リナ、そいつと邪魔にならないところで見学してろ」
「はい、わかりました。死なないでくださいね」
エリーナはメルトを引きずり物陰に隠れる。
「待っててくれるとは神獣様は慈悲深いんだな?」
【貴様からは嫌な匂いがする】
「へえ~どんな?」
【あの忌々しい邪神の匂いだ! なぜあいつの匂いがお前から漂う!】
(邪神には心当たりがあり過ぎる! 確実にあいつの事だろ。一応使徒だしな)
この世界でデニスは絶対神として崇められているが、クロはデニスを出会った頃から信用していない。
神ではあるのだろう。しかし、良いモノでは無いとわかっている。
「なあ? 見逃してくれるという選択肢は?」
【あると思うか? 小僧よ、貴様からはあの邪神デニスの匂いがする。そんな不浄な存在を見逃す選択肢は存在せん!】
「でもさ、こうして冷静に話し合えてんだから分かり合えると思うだよね」
【戯言を! 貴様を生かす理由など無いわ!!】
「そう? じゃあ、お前が死ね」
亜空間をフェンリルの周囲に複数展開し、中から一斉に剣が飛び出しフェンリルに襲いかかるが硬い体毛に全て弾かれてしまう。
「硬いなおい!」
身体強化された上に魔闘術を発動し間合いを詰めると、勇者から奪い取った聖剣を取り出し斬りかかる。
ガキンッ!
聖剣はフェンリルの爪で防がれ火花が散る。
【なっ! それは聖剣!? なぜ貴様がそれを扱う】
「あーこれ? 性能の恩恵は受けないけど丈夫だから便利なんだよこれ」
【そうではない! なぜ勇者が持つ聖剣をお前が手にしているのかと聞いているのだ!】
聖剣による恩恵は勇者にのみ付与される。それ以外の者にとっては重い鉄の塊でしかない。それでも鋳造された普通の剣より使い勝手の良い逸品だった。
【それに貴様のその体術は魔人族の秘技。人の身でありながら魔人族の術を使い、邪神の匂いを漂わせる。一体何者だ!?】
「これから死んでいく犬如きに説明する必要があるか?」
【舐めるなよ小僧!】
フェンリルから無数の閃光が放たれ襲いかかる。身体強化と魔闘術を重ねがけしたクロでも全てを躱す事は出来ず被弾するが、お構いなしに斬り込みフェンリルの顔を傷付ける。
【多少はやるようだが、これならどうだ!】
後ろ足が大きく膨張し蹴り上げられ、人の目では追えない程の神速で攻撃を仕掛けてくる。初撃こそ躱す事が出来たが、次第に防御一辺倒になってしまう。
(さすがに神獣と呼ばれる魔獣だかのことはある。このままじゃジリ貧だし、出し惜しみしてる場合じゃないか)
「エクストラスキル……懺蛇」
(この身体がどこまで耐えられるかわからんが、神獣フェンリルとガチンコとか燃えるなあ!)
懺蛇は多対一でその能力を最大限に引き出せる能力ではあるが、一対一に於いても限界突破した身体能力は同じであり、人として躊躇する一線を完全に無視するため有効だ。
【くっ! 狂人化か! 本当に人族なのか貴様は! これではまるで邪神ではないか!】
(この状態が邪神? ん~やっぱりあいつの目的って……)
一進一退の攻防で互いに決め手を欠く状態が三十分間続いた。
「がはっ!」
(さすがに長時間に亘るこの状態は負担が大きいな。あいつの身体強化の魔法があってもここまでが限界か)
【ぐぅ……人族の分際で我と互角に渡り合うとは! だが、どうやらそれも終わりのようだな!】
クロが限界を迎えつつある事を見抜いたフェンリルはニヤリと笑い距離を取る。これ以上戦闘を継続せずに自滅させるという選択肢をとらざるを得なかったとも言えよう。そしてその選択肢が神獣とまで称えられたフェンリルの命を散らす結果となる。
「どうして距離をとった?」
【フッ! もはや勝手に死に向かう貴様とやり合う意味などない】
「それは悪手だろ犬っころ」
【なに!?】
「勝利の女神っていうのはな? 最後まで試合を諦めなかった者に微笑むんだよ」
ガサガサガサ!!
【おかあちゃん! お腹すいたぁ!!】
「ほらな?」
【坊! 出てきてはいけない!】
「ははっ! こんにちは小さなフェンリルさん」
クロは草むらから顔を出した小さなフェンリルの首根っこを掴み、短剣を突き立て微笑む。
「な、何を!!」
「うるせぇぇぇ! てめえは役立たずなんだからよぉ! 最後くらい俺たちの役に立って死ねっ!」
「おいっ! 早く逃げねえとやばいって!」
「おう、行くぞ!」
「ま、待って!」
メルトを囮にして突き飛ばし、フレイムファングのメンバー三人は足早に逃げて行く。
「あの……クロ様?」
「なんだ?」
「あれは以前にクロ様がお話して下さったあの……」
「あ~不遇職追放系ってやつだな」
「あの時はそんな馬鹿なと思っていたのですが」
「いや、俺もびっくりしているよ?」
所謂、追放系と呼ばれる小説のテンプレのような出来事が目の前で繰り広げられ、エリーナはもちろんクロも衝撃を受けていた。
「やはり、あの方は不遇職なのですか?」
「いやいや、彼はパーティに必要な支援職だよ」
「ですよねえ……」
クロとエリーナは魔獣が跋扈する森の中で貴重な体験をしていた。しかし、クロ達も彼らと同じようにフェンリルの脅威に晒されている。
ワォォォォォォォォ!!!!
その時フェンリルの身体が眩ゆく光り、三人が逃げた方向へ閃光が飛んでいった。
ドォォォォォォォンッ!!
【我は逃さぬと言った】
逃げた三人は死体すら残らないであろう。フェンリルからは冷たく冷淡な声が放たれ、次はお前らの番だと言わんばかりの威圧感でクロとエリーナ、メルトにゆっくりと歩み寄ってくる。
「あわわわわっ! ク、クロさん! リナさん! 逃げて下さい! 彼らが言ったように僕に出来るのは少しでも時間を稼ぐこ……ひいっ!」
男らしく啖呵を切ったまではよかったものの、フェンリルの脅威を目の前にすると足がすくみ腰を抜かしてしまった。フェンリルはそんなメルトを容赦なく踏み潰さんと前足を上げた。
ドンッ!!!
「はぁ~腰を抜かすくらいならさっさと逃げろよ」
「ああぁぁぁ!! 死ぬかと!!」
「いやいや、現在進行形で死にそうなんだが?」
メルトは間一髪のところでクロに助けられたが状況が好転しているわけでは無い。
「おい、俺にお前が可能な限り掛けれる支援魔法をよこせ」
「えぇぇ! でも君はまだDランクの冒険者で! ゲスカフ達でも一瞬で!」
「良いからやれ」
「わ、わかった! 身体強化、呪文耐性、物理耐性、毒耐性、麻痺耐性、幻惑耐性、魔力覚醒、隷属耐性、呪術耐性! ハァハァハァ! これで全部で、す……」
「効果時間は?」
「ハァハァハァ! 一時間は待つかとっ!」
「チートだな!」
「ははっ……」
全力の支援魔法は桁違いの効果と時間を齎し、メルトは魔力切れを起こし倒れ込んだ。
「リナ、そいつと邪魔にならないところで見学してろ」
「はい、わかりました。死なないでくださいね」
エリーナはメルトを引きずり物陰に隠れる。
「待っててくれるとは神獣様は慈悲深いんだな?」
【貴様からは嫌な匂いがする】
「へえ~どんな?」
【あの忌々しい邪神の匂いだ! なぜあいつの匂いがお前から漂う!】
(邪神には心当たりがあり過ぎる! 確実にあいつの事だろ。一応使徒だしな)
この世界でデニスは絶対神として崇められているが、クロはデニスを出会った頃から信用していない。
神ではあるのだろう。しかし、良いモノでは無いとわかっている。
「なあ? 見逃してくれるという選択肢は?」
【あると思うか? 小僧よ、貴様からはあの邪神デニスの匂いがする。そんな不浄な存在を見逃す選択肢は存在せん!】
「でもさ、こうして冷静に話し合えてんだから分かり合えると思うだよね」
【戯言を! 貴様を生かす理由など無いわ!!】
「そう? じゃあ、お前が死ね」
亜空間をフェンリルの周囲に複数展開し、中から一斉に剣が飛び出しフェンリルに襲いかかるが硬い体毛に全て弾かれてしまう。
「硬いなおい!」
身体強化された上に魔闘術を発動し間合いを詰めると、勇者から奪い取った聖剣を取り出し斬りかかる。
ガキンッ!
聖剣はフェンリルの爪で防がれ火花が散る。
【なっ! それは聖剣!? なぜ貴様がそれを扱う】
「あーこれ? 性能の恩恵は受けないけど丈夫だから便利なんだよこれ」
【そうではない! なぜ勇者が持つ聖剣をお前が手にしているのかと聞いているのだ!】
聖剣による恩恵は勇者にのみ付与される。それ以外の者にとっては重い鉄の塊でしかない。それでも鋳造された普通の剣より使い勝手の良い逸品だった。
【それに貴様のその体術は魔人族の秘技。人の身でありながら魔人族の術を使い、邪神の匂いを漂わせる。一体何者だ!?】
「これから死んでいく犬如きに説明する必要があるか?」
【舐めるなよ小僧!】
フェンリルから無数の閃光が放たれ襲いかかる。身体強化と魔闘術を重ねがけしたクロでも全てを躱す事は出来ず被弾するが、お構いなしに斬り込みフェンリルの顔を傷付ける。
【多少はやるようだが、これならどうだ!】
後ろ足が大きく膨張し蹴り上げられ、人の目では追えない程の神速で攻撃を仕掛けてくる。初撃こそ躱す事が出来たが、次第に防御一辺倒になってしまう。
(さすがに神獣と呼ばれる魔獣だかのことはある。このままじゃジリ貧だし、出し惜しみしてる場合じゃないか)
「エクストラスキル……懺蛇」
(この身体がどこまで耐えられるかわからんが、神獣フェンリルとガチンコとか燃えるなあ!)
懺蛇は多対一でその能力を最大限に引き出せる能力ではあるが、一対一に於いても限界突破した身体能力は同じであり、人として躊躇する一線を完全に無視するため有効だ。
【くっ! 狂人化か! 本当に人族なのか貴様は! これではまるで邪神ではないか!】
(この状態が邪神? ん~やっぱりあいつの目的って……)
一進一退の攻防で互いに決め手を欠く状態が三十分間続いた。
「がはっ!」
(さすがに長時間に亘るこの状態は負担が大きいな。あいつの身体強化の魔法があってもここまでが限界か)
【ぐぅ……人族の分際で我と互角に渡り合うとは! だが、どうやらそれも終わりのようだな!】
クロが限界を迎えつつある事を見抜いたフェンリルはニヤリと笑い距離を取る。これ以上戦闘を継続せずに自滅させるという選択肢をとらざるを得なかったとも言えよう。そしてその選択肢が神獣とまで称えられたフェンリルの命を散らす結果となる。
「どうして距離をとった?」
【フッ! もはや勝手に死に向かう貴様とやり合う意味などない】
「それは悪手だろ犬っころ」
【なに!?】
「勝利の女神っていうのはな? 最後まで試合を諦めなかった者に微笑むんだよ」
ガサガサガサ!!
【おかあちゃん! お腹すいたぁ!!】
「ほらな?」
【坊! 出てきてはいけない!】
「ははっ! こんにちは小さなフェンリルさん」
クロは草むらから顔を出した小さなフェンリルの首根っこを掴み、短剣を突き立て微笑む。
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢の兄になったのですが、どうやら妹に執着されてます。そして何故か攻略対象からも溺愛されてます。
七彩 陽
ファンタジー
異世界転生って主人公や何かしらイケメン体質でチートな感じじゃないの!?ゲームの中では全く名前すら聞いたことのないモブ。悪役令嬢の義兄クライヴだった。
しかしここは魔法もあるファンタジー世界!ダンジョンもあるんだって! ドキドキワクワクして、属性診断もしてもらったのにまさかの魔法使いこなせない!?
この世界を楽しみつつ、義妹が悪役にならないように後方支援すると決めたクライヴは、とにかく義妹を歪んだ性格にしないように寵愛することにした。
『乙女ゲームなんて関係ない、ハッピーエンドを目指すんだ!』と、はりきるのだが……。
実はヒロインも転生者!
クライヴはヒロインから攻略対象認定され、そのことに全く気付かず義妹は悪役令嬢まっしぐら!?
クライヴとヒロインによって、乙女ゲームは裏設定へと突入! 世界の破滅を防げるのか!?
そして何故か攻略対象(男)からも溺愛されて逃げられない!? 男なのにヒロインに!
異世界転生、痛快ラブコメディ。
どうぞよろしくお願いします!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】引きこもり令嬢は迷い込んできた猫達を愛でることにしました
かな
恋愛
乙女ゲームのモブですらない公爵令嬢に転生してしまった主人公は訳あって絶賛引きこもり中!
そんな主人公の生活はとある2匹の猫を保護したことによって一変してしまい……?
可愛い猫達を可愛がっていたら、とんでもないことに巻き込まれてしまった主人公の無自覚無双の幕開けです!
そしていつのまにか溺愛ルートにまで突入していて……!?
イケメンからの溺愛なんて、元引きこもりの私には刺激が強すぎます!!
毎日17時と19時に更新します。
全12話完結+番外編
「小説家になろう」でも掲載しています。
【完結】長い眠りのその後で
maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。
でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。
いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう?
このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!!
どうして旦那様はずっと眠ってるの?
唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。
しょうがないアディル頑張りまーす!!
複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です
全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む)
※他サイトでも投稿しております
ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!
神桜
ファンタジー
小学生の子を事故から救った華倉愛里。本当は死ぬ予定じゃなかった華倉愛里を神が転生させて、愛し子にし家族や精霊、神に愛されて楽しく過ごす話!
『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!』の番外編を『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!番外編』においています!良かったら見てください!
投稿は1日おきか、毎日更新です。不規則です!宜しくお願いします!
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる