先生、質問です。

気持ち

親友

昼休みが終わる前に教室に戻った。
萌と彩奈が待っていた。


目が赤く、瞼が腫れてるわたしの顔をみてびっくりしていた。


萌「どーしたの？！小春急にいなくなるし、全然携帯出ないし！！！！わたしもそろそろ教室に戻らなきゃ。今日バイト小春バイト終わったら電話してよ！」


萌は駆け足で戻っていった。


彩奈「ごめんね？小春と萌ちゃん2人でご飯食べるのをうち邪魔しちゃった？」

小春「ちがうの！本当にごめん！なんか色々分からなくてさ。全然彩奈は悪くないし、むしろ3人で仲良く出来たらって思ってる！」

彩奈「･･･小春なんでも話してよ？言えるタイミングきたらでいいからさ」


彩奈はやっぱり大人だ。こうやって空気をいつも読んでくれて、本当に優しい子だなって思う。


とりあえず今日バイト終えたら萌に必ず伝えようと決めた。


バイト中も先生の事を考えてしまう。
ボーッとしてると驚いた。
聖がやってきた。


聖「おい、びっくりしすぎ」

小春「こうき･･･」

聖「あんまプレッシャーかけたくないんだけどさ、お前絶対LINEしたって返事しないだろうし。この前の考えてくれた？」

小春「いや、その･･･。」

聖「もうさ、ダメだったら今日っきり来ないから。返事聞きたくて。」

小春「･･･もうちょっと待って」

下を向いて、聖から目を逸らして言った。

聖も黙ってわたしの表情をみて、何かを察した感じではあった。


聖「わかった。とりあえず返事きくまでは来ないから大丈夫。ゆっくりでっていいたいけど、あんま待たせないで欲しい」

わたしは、ハッとして聖を見上げると

聖は微笑んで
聖「やっと顔あげた！前みたいな明るい小春が可愛いわ！俺のせいだけどさ(笑)」


そう言って聖は、飲み物だけを買って出ていった。


わたしは聖の気持ちを利用しようとして
とりあえず引き止めようとずるい事をしている。
どんどん今の自分が嫌いになる。



バイトを終え、萌にすぐ電話した
すると萌が近くで会おうと言ってくれた
近くの公園で待ち合わせた。


先にわたしが公園に着いた。ベンチにかけてボーッと星をみた。
しばらくして萌がきた


萌をみた瞬間ためていたモノが溢れ出した。
涙が溢れ出し、萌が抱きしめてくれた。

そして、今までのことを話した。
萌は冷静だった。


萌「1人で悩まないでよ、寂しいじゃん！」

小春「ごめんね、直接じゃないと上手く説明出来ないなと思って。」

萌「ごめんね、厳しいけどさ、先生は無理だよ。結婚してる。ただの先生、小春は生徒。優しくするのは小春だけじゃないよ？
もう、結果決まってるじゃん。聖しかいないじゃん。」

小春「･･･。」

萌の言うことは十分よくわかる。でも、先生が好き。

萌「すきって思うと、気持ちってどんどん大きくなるじゃん。時間が経つとそのうち小さくなるんじゃないかな。
聖は絶対に今の小春を大切にしてくれるよ？どうしてそこにいかないの？」

小春「でも、聖に悪い。」

萌「それは小春がそういう風に理由つけたいんじゃない？嫌なら聖をその場で振ってたはず。まだここまでズルズルのばしてるのは？」

涙がまた溢れた。
確かにそうかもしれない。
萌は間違っていない。


萌は優しく抱きしめてくれた。


小春「もえ～、だいすき～～～」

涙も鼻水もすごい私の顔をみて萌は大笑いした。
すごくいい友人をもてたことを誇りに思う。


小春「聖に直接あって話す。まだなんて返事するかその直前まで分からないけど、でも今日萌と会って相談できたことは本当に良かった！」

萌「次はわたしも聞いてもらわなきゃ！早く好きな人欲しい～！！！(笑)」


久しぶりにたくさん笑った。




先生、やっぱり先生が好きです。
進展なんてない恋だし、自分から先生に踏み込む勇気もないけれど
私の中で先生がわたしの光です。