皆が異世界、異世界って言うから俺も異世界へ飛ばされたじゃねぇか!

小鳥遊凛音

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最終(ラスト) GAME 皆の希望そして・・・理央の想いと雪康の気持ち

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理央の母親の様子が豹変し、頭を抱えたままダンジョンの部屋を物凄い風と威力で俺たちは吹き飛ばされそうになり、急いで部屋にある洞穴の様な場所を見つけ出しそこへ移動した。



涼子「この状況のまま説得を続ける事は難しいわ・・・」

雪康「だが、仮に俺たちが倒したとしてあの人の精神状態はどうなってしまうんだ!?」

涼子「分からない・・・でも一つだけ不可思議な様子があるの!」

一葉「それってどう言う状態ですか?」

涼子「ノイローゼなら頭が痛いだとかそう言う状態にはならない気がするの・・・」

雪康「だとすれば他に何か裏があるって事なのか?」

涼子「そうね・・・・・理央ちゃん?つかぬ事を聞くけれど、お母さん、病院に通っていたとかそう言う実態はあった?」

理央「えっ!?・・・・・た、確かに情緒不安定になってから精神科へ通っていた事がありますが・・・」

涼子「なるほど・・・そりゃそうよね!私もそう言う所に気が回らなかったけれど、ひょっとするとこれは!?」

理奈「あの・・・それってもしかして!?・・・」

涼子「えぇ!恐らく理奈ちゃんが考えている通りの事だろうと思うわ!?なら少し希望の光が見えて来たかもしれないわね!」

宗太「理奈?どう言う事なんだ?」

理奈「うん・・・おばさま、きっと洗脳みたいにされちゃってるかもしれないの・・・」

宗太「何だと!?・・・・・」

理奈「おばさまが通っていたお医者さんが確かゲームもよくする人で理央ちゃんの家に私も遊びに行った時に時々来ていんだけど・・・」

涼子「そう言う事か・・・」

雪康「何か色々と見えて来た気がするぞ!?一先ずどうやって理央のお母さんを元に戻すかと言う事を考えないといけなくなったが・・・・・」





俺たちは、今迄出て来なかった答えが出て来た。
理央のお母さんはノイローゼだからあの様な行動に出たと思い込んでしまっていたが、実はそうじゃなくて、ひょっとしたらそのノイローゼになり掛けていた為通っていた医者に何かをされてしまっていたのでは無いかと言う事・・・
ただ、今回もあくまで俺たちの推測より他無かった。
根拠が無いまま動く事は危険だ!ただ「倒す」と言う選択肢が消えてくれただけでも俺たちの心は軽くなった。俺たちは引き続き作戦を立てて、今度はお母さんを説得し、元の状態へと精神状態を戻す事に集中させた。





涼子「これをもって、お母さんを倒すと言う作戦は抹消し、新たにお母さんを引き続き説得、精神状態を回復させる事を考える事にします。恐らく状態からしてかなり深い状態へ追いやっている様子だから私1人ではどうする事も出来ない・・・皆の協力も必要だと思うの。だから皆、協力要請をお願いします。」



一同「了解!」



「そこにいたのね?・・・さぁ、あなたたちを全滅させてあげる♪」

涼子「その前に少しお話しませんか?」

「何?・・・話を?・・・一体何を考えているのか分からないわ?」

涼子「理央ちゃんのお母さんですよね?」

「だから何?」

涼子「理央ちゃんって私、初めてお会いしたのがこのゲーム内でした。」

「?」

涼子「凄く素敵な子だなって第一印象でそう思ったんです・・・」

「何が言いたい訳?」

涼子「私には無い色々な良い所を持っていた・・・」

「それで?・・・だから何なのよ!?」

涼子「私、年下に憧れたり尊敬したりする事ってこれ迄無かったんです・・・ひょっとするとあったのかもしれない・・・でも何処か認めたく無かったのかもしれません・・・」

「・・・・・・・・」

涼子「でも、彼女には明らかに私が認めざるを得ない私が持っていなかった最も重大な部分があったんです・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」

涼子「「愛」・・・です。」

「愛・・・!?」

涼子「はい・・・私は「大好き」だったり「大切」だと思う気持ちはこれ迄も持って来たつもりですが、その唯一持っていなかった「愛情」と言う最も大切な感情を持っていなかった・・・」

「だからどうだって言うのよっ!?」

涼子「理央ちゃんは全てを愛せる様な心の持ち主です。」

「当たり前でしょ!?私の子供なのだから・・・!!」

涼子「そうですよね。あなたの子供だから・・・かもしれないし、理央ちゃんに元から持っていた感情なのかもしれません・・・」

一葉「私も涼子さんとは同じ気持ちです。私がこのゲーム会社に入って、このゲームの開発に関わらせて頂いて、そして・・・理央さんの事を知って、やはりこのご両親のお子さんなんだなって心底感じています。」

宗太「俺も、最初はこのゲームが大好きでここで遊べて楽しんでいて・・・それで親友が初めて登録したオンラインゲームで色々と教えていたら、同じクラスのアイドル的存在の理央ちゃんがまさか伝説のプレーヤーだったなんて!?皆に優しく、リーダーシップも発揮してくれました。凄い子なんだなって思います・・・それから、理奈ちゃんと俺は付き合っていますが、理央ちゃんの従姉妹だったと知った時も何となく理解出来る感じがしました。それだけ魅力的で・・・」

理奈「宗太・・・・・うん!おばさま、理央ちゃんはきっとおばさまが見ていない所でも必死に毎日過ごしていたと思います。私も見ていない所でも毎日成長して・・・優しくなって・・・そんな理央ちゃんが私は大好きです!」

百合「理央ちゃんは私たちの学園のアイドル的存在です。まさか私たちも理央ちゃんとこうやって同じゲーム内で一緒にプレイしたりするなんて夢にも思いませんでしたが、今では凄く良い、大切な思い出であり、大切な毎日なんです。理央ちゃんは私たちからしても憧れなんです。」

風華「同じ学校で同じ学年なのに近寄り難いって最初思っていたけど、こうやって一緒にゲームをプレイしたり、過ごしている事で分かった事があります・・・それは、理央ちゃんは誰に対しても同じなんだなと・・・人を選ばずに誰に対しても自分を見せてくれて、良い影響も与えられて、それが皆から支持をされる理由なんだろうなってこのゲームを通じて感じました。」

十霞「俺が記憶を取り戻せたのはこのゲームのおかげなんです。俺はずっと大切な記憶を失っていて・・・でも理央さんが受け入れてくれたおかげでここにいる風華姉とも話が出来たり記憶がしっかりと戻りました。理央さんは本当に誰に対しても同じなんですよ。本当にいそうだけど絶対にいない存在だと思います。そんな人間ほとんどいないって程良い人なんです。」





雪康「あぁ!・・・理央・・・理央さんは、誰に対しても優しくて、皆から愛される様な子だと俺も思っています。俺はこのゲームを通じて今迄会話すらした事が無い身の周りの・・・ほんの隣にいる様な存在だったこの人たちと深く繋がる事が出来ました。ゲーム内では色々と大変な事もありました・・・でも、他では決して手に入らないものが手に入りました・・・・・「絆」です。俺たちの深い、決してこれから先も切れる事が無い絆が出来ました。あなたが・・・理央のお母さんとしてどの様に思っているのか分からないけど・・・このゲームは俺たちを繋げてくれた大切なゲームなんだ・・・そして・・・」

理央「えぇ・・・私が人生で初めて大好きで結婚したいって思った人と巡り合わせてくれた・・・再会させてくれたとっても大切なゲーム・・・そう、この工藤 雪康君との想いを一つにしてくれた私の人生・・・私の切っても切れないもの・・・」



「ふんっ!・・・何の話かと思えばただの戯言じゃないっ!!聞いていた時間が勿体無いわねっ!」



ビュンッ!!!!!



雪康「痛っ・・・何をっ!?」

「さぁ、決戦よ!最後の戦い♪あなたたちは私を倒すの!」

雪康「倒さない!!」

「あら?今の攻撃では足りなかったかしら?それならっ!!」



キュピーーーーーーーーーン!!!



理央「させないっ!!うっ・・・」

雪康「理央っ!!!大丈夫か!?」

理央「えぇ!私は大丈夫・・・それより雪康は?」

雪康「えっ!?・・・今・・・・・いや、俺は何とも無いよ!ありがとう!」

「ふんっ!面白く無いわね!」

涼子「理子さん・・・」

理子「何!?・・・今度は何を企んでいるのかしら?」

涼子「今はお話の時間ですよ?・・・言う事を聞きなさい?」

理子「はい・・・」

涼子「私には「愛情」が無かったって言ったわよね?」

理子「はい・・・言いました・・・」





涼子姉の一言で状況が一変した!?・・・一体どう言う事だ!?





涼子「ふっ・・・はははははははははははは!!!面白い・・・こうもバカ共が溢れていたなんてね!!」

雪康「何だっ!?・・・どう言う事だ!?涼子姉!?・・・」

涼子「ぷっ・・・まだ気付かない?」

雪康「何がだよっ!?言っている事が・・・」

涼子「もう良いわよ?理子?・・・あんたはもういらない!そこで指くわえて見てなさい!」

理子「はい・・・分かりました・・・」

一葉「涼子さん!?・・・作戦・・・ですか?」

涼子「あぁ~・・・一葉も軽いわね♪完全に私を信じきっちゃって♪」

理央「涼子お姉さん・・・あなたがお母さんを!?・・・」

涼子「皆、私が言った事全部信じちゃって本当可愛いわね♪もうゲームも終盤だから本当の事を言ってしまうわね♪・・・この現況全て私が細工した事なの♪」

雪康「はぁ?・・・うっ・・・嘘だろっ!?・・・冗談だよな?涼子姉!?」

涼子「本当、皆簡単に引っ掛かっちゃって誰も疑わないものね?・・・笑いを絶えず堪えるのが大変だったわ♪」

雪康「じゃ・・・じゃぁ、理央のお母さんにも!?」

涼子「えぇ♪・・・私、遠方になんて行っていないわよ?ずっとあなたの暮らしている家の近隣でこうして色々な精神状態の患者を診ていたの♪するとね・・・面白くて・・・」

理奈「じゃぁ私が見た医師って・・・!?」

涼子「あぁ・・・普通の風邪か何かじゃないの?ゲーム好きって私の事だけれど♪」

雪康「嘘だよな?・・・涼子姉はいつも何か策があってこうして演技をしているだけ・・・」



ビュンッ!!!



涼子「本当・・・物分かりの悪い子ね!?・・・これなら分かるかしら?」

雪康「そんな!?・・・本気・・・なのか!?」

涼子「だから、言ってるでしょ?私が今回の一連の事件の張本人だって!頭悪いのかしら?あなたは?」

理央「でもこう言う事をして一体何の得が!?」

涼子「愉快犯?・・・ってのかしら?私も色々と退屈しててね?何か面白い事が無いかなってずっと考えてて・・・丁度弟がこのゲームを始めたって風の噂で聞いたから・・・すると物凄く面白い事になっちゃってて♪邪魔してやろうかって思ったのよ!?患者もいた事だし♪」

雪康「そんな・・・涼子姉が・・・俺、本気で信じていたのに・・・」

涼子「あらな~に~?最低だとか途中で言ってたじゃない?随分と身勝手なのね?」

雪康「くっ・・・」

涼子「あぁ!安心しなさい?あんたが工藤家の本当の子供じゃないって話・・・あれは嘘♪」

雪康「なっ!?・・・何だと!?・・・」

涼子「本当の工藤家の子供じゃないのは私♪くっ・・・くくくくく・・・あははははははっ♪本当、面白いわね♪」

雪康「涼子姉が!?・・・」

涼子「両親は心配しているって言うのは本当の話!まぁ、私はあの両親には良く思われていないけれどね・・・」

雪康「そんな事・・・急に言われても・・・」

涼子「ふんっ!本当親子揃って偽善者ね!私はそう言うのが一番嫌いなのっ!」

雪康「いつからだよ!?・・・」

涼子「そうね・・・私が工藤家に拾われてから・・・かしら?」

雪康「じゃぁあんなに優しく俺に接してくれた、助けてくれた涼子姉はずっと・・・」

涼子「えぇ♪全部演技♪・・・私って女優に向いているのかしら?あなたたちをこの世界へ永久に閉じ込めた後、女優志願してみようかしら?」

理央「それでも、雪康君を大切にして来てくれたお姉さんなんですよね・・・」

涼子「表面上では・・・ね?」

百合「酷いですっ!!雪康君、いつもお姉さんの事大切にしていたのに・・・それなのに・・・」

風華「ここで「見損ないました」なんて軽はずみなセリフは吐きたくありません・・・ですが、雪康君の気持ちを考えると私も許せません!」

十霞「今迄信じて来た雪康さんの事を考えると辛いです・・・俺も今回ばかりはショックが大きいです・・・でももっともっと傷付いた人がここにもいると思いますが・・・」

一葉「・・・・・・・あの時・・・私が自殺しようとした時の涼子さんも演技だったのですか!?・・・私はそう思えない・・・」

涼子「えぇ!綺麗ごとばかり言っているお人好しチームみたいだけれど全部演技よ?あなたの事も面白半分だったわ♪」

一葉「ぐ・・・・・・・・」

涼子「くだらない話はこれでお終い♪さぁて、誰から倒してあげましょうか?」

「止めてくれっ!!・・・」

雪康「誰だっ!?・・・ってあなたは!!・・・理央のお父さん!?」

「はい・・・まさかその様な事態になっていたとは!?・・・私がもっと早く駆けつけられたら・・・」

涼子「あらあら♪これは理央ちゃんのお父さんではありませんか?この状況をどの様に思われましたか?」

理央の父「えぇ・・・まさかあなたが今回の一連の元凶だったとは・・・私も騙されてしまいました・・・」

涼子「それで?この後どうしようと?」

理央の父「皆さんを元の世界へお連れ致します。ですが・・・戻られた後あなたを・・・」

涼子「証拠はあるのですか?私が今回の一件の犯人だって事を?」

理央の父「はい!今お話されていた事は全て記録として録音されています。これを警察へ提出致します。」

涼子「なるほど♪私たちの会話を録音していた訳ですね?」

理央の父「はい!あなたが犯人だとこれを聴けば調査してくれるはずです!!」

涼子「それで、あなたは私が犯人だとどこから知っていたのですか?」

理央の父「あなたがさっき話をしていた時からですが・・・」

涼子「ですよね?・・・じゃぁどうしてたった今しがた私が犯人だと何の前触れも無く告白したのに録音なんて出来たのでしょうか?」

理央の父「うっ・・・それは・・・そろそろ事件が解決しようと言う時だからです・・・何か事件の手掛かりになる様な事を証拠として残して後日警察へ提出をと・・・」

涼子「ぷっ・・・言い訳がましい理由ですね?本当、演技が私より下手じゃないですか?」

理央の父「何だと!?・・・演技などでは・・・」

涼子「あなたより理子さんの方が演技達者じゃないですか?・・・そうですよね?理子さん?」

理子「・・・・・・あなた・・・もう止めて・・・皆を苦しませるのは・・・」

理央の父「おっ・・・お前!?・・・いつから!?」

理子「ここにいらっしゃる涼子さんに・・・最初にゲーム内でお会いした後に話をされて戻してもらったの!?」

涼子「随分と手の凝った洗脳をされていらっしゃいましたね?私も色々と大変だったですが・・・」

理央の父「何!?・・・ではお前が暴走したのも全部!?」

涼子「あら?・・・怖いわね!!盗み見や盗聴していたみたいに聴こえるわね?」

理央の父「うっ・・・貴様・・・ただでは・・・」

理央「お父さん!いい加減にして!?」

理央の父「理央!?・・・」

理央「盗撮や盗聴されていたらって思って涼子お姉さん私たちに気付かれない様に教えてくれて、対応策を立ててくれていたの!お母さんの事も!全部・・・」

理央の父「くっ・・・くくくくく、あはははは!!!いやぁ・・・まさかバレバレだったとは!お前が言う通り、俺は演技が下手くそだった様だな!」

涼子「化けの皮が剥がれたわね!」

雪康「色々と悪さをしていたって言うのは聞いていたけどあんた最低だっ!!」

理央の父「ふっ!!本当に生意気なガキだな!お前に娘をやる訳無いだろっ!!」

理子「いいえ!この子は凄い子だと思います。理央にとっては大切なパートナー・・・私が認めます!」

理央の父「お前っ!!!勝手な事を!!」

理子「もう、あなたの言動には惑わされません!たった今をもって離婚します!この子たちの為にも・・・あなたとはもう・・・ごめんなさい。」

理央の父「待てっ!!待ってくれ・・・俺が悪かった・・・だから離婚だけは許してくれないか!?」

理子「残念ですが・・・私も元の世界へ戻り次第離婚届を書きますのであなたもサインと印を・・・」

理央の父「くっ・・・大人気アイドルだった理子・・・やっとの思いで手に入れたはずなのに・・・俺は許さん!!お前は生涯俺のモノだ!!」

涼子「お話に割り込んでしまう様で恐縮なのですが、その「モノ」って表現止めてくれませんか?私、大嫌いなんです。人を「物」の様に呼ぶのって・・・」

理央の父「何だ!?本当に人の話に割り込むなんて不躾だぞ!!」

理央「不躾なのはお父さんの方よっ!!」

理央の父「何だと!?理央・・・お前迄何を言うんだ!!」

理央「お母さんを「物」扱いしたり、挙句の果てには好きだからとか大切な人だからって理由で結婚した訳じゃないのね!?・・・じゃぁ私は望まれていなかった・・・」

理央の父「そんな事は無い!お前は・・・俺の大切な娘だ!!」

理央「でも、お母さんは大切じゃないんでしょ?だったら私、お父さんの事は嫌い!!大嫌い!!」

理央の父「うぐぅぅぅ・・・黙って聴いていれば偉そうな事を!!俺を怒らせるとどうなるのか教えてやろうか!?・・・お前たち全員この世界へ閉じ込めて二度と戻れない様にしてやる!!」

涼子「さて、それはどうかしら?」

理央の父「ふんっ!又何か姑息な手段とやらでも考えているのだろうが現実世界へいるのは私だけだ!私が開発に携わっているのも知っているだろ?今回の一連の状況も私が作り出したものだ!それ位容易い・・・」

涼子「理子さんの一件の事を先に伝えましたよね?」

理央の父「あぁ!だから何だと言うのだ!?・・・はっ!!・・・まさか・・・貴様っ!!」

涼子「えぇ!既に正気を取り戻された理子さんが現実世界とこちら側の世界への出入りを余儀なくされている訳です・・・勿論ただ出入りを繰り返していたと思っている訳ではありませんよね?」

理央の父「理子ぉぉぉぉ!!!!!!!!!!お前ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」

理子「もうその様な威圧は通用しません!私も全てを思い出しました!あなたに最初に出会った後から・・・」

涼子「多重人格者」

理子「出会った頃、優しく素敵な方だった。私はあなたに心を惹かれ結婚迄辿り着きました。その後、理央が生まれました。ですが、ある日突然人格が豹変しました。私は何故か分からず悩む日々でした。遂には暴力が出始めました。その頃理央がよちよち歩きをし始めた頃でした。必死に食い止めようとしました。幸い理央には怪我がありませんでした。ただ一つ気掛かりだった事がありました。それは、暴力を振るった直後に全く別人かの様に豹変しました。その姿は私が恋い焦がれたあの姿でした。」

涼子「私たちも話を聞く迄全く気が付きませんでした。理子さんが精神的に追い込まれてしまった頃、お知り合いの精神科医師へコンタクトを取り、精神状態を診てもらう振りをしながら徐々に理子さんに暗示を掛けて行った・・・」

理央の父「ふんっ!くだらない推測に過ぎないだろっ!何処にその様な証拠があると言うのだ!!」

涼子「残念ですが、既にその医師は白状し捕まりました。時期あなたにも精神鑑定や事情聴取があると思われます。」

理央の父「おやっ!?・・・私は一体?・・・皆揃っている様ですね!・・・理子っ!!君がいると言う事は!?」

理子「あなたっ!!もう止めて下さい!」

涼子「理子さん、落ち着いて下さい。彼は・・・」

理子の父「どうしたんだい!?理子?もしかして君は元に!?」

涼子「はい!ご安心下さい。あなたが抱えていらっしゃったゲーム内での一連の事柄は全て解決しました。後は元の世界へこの世界の中のユーザーを戻せば終わります。」

理央の父「そうですか・・・それは何よりでした。・・・ではサーバーを切断します!」

理央「お父さん、それは!?私たちが・・・」

理央の父「あぁ!もう君たちは元に戻れないよ!長い?・・・いや、短い間だったがさよならだ!」

涼子「多重人格・・・やはり演技だったみたいですね。最初から不自然な行動が目立っていました。理央ちゃん、雪康との接触から・・・」

理央の父「あぁ!私のショーは如何だったかな?私も大学時代に精神学を学んでいた。人の心理に付け込むのはお手の物だったよ!」

理子「あなた・・・多重人格だと思う様に・・・信じようとしていたのに・・・」

理央の父「残念だったな!元より私はこの様な人格だ!君との結婚も自分の地位を確立させる為には好都合の存在だった!・・・おかげで私もゲーム会社の頂点へ立つ事が出来たよ!」

理央「そんな・・・お父さんが・・・お父さんが・・・」

一葉「どうすれば・・・私たち、もう・・・」

涼子「一葉!しっかりしなさい!理央ちゃんのお父さんが捕まれば会社はあなたの会社になるかもしれない・・・そうよね?一葉ちゃん?」

一葉「なっ!?・・・何を言っているんですか!?私が会社を?どう言う事です!?どうしてその様な事を・・・!?」

涼子「皆さん、ご協力ありがとう御座いました。そして、私からも皆さんにお詫びします。これでもこの子は私の大切な後輩です。これから先もこの事実関係は変わる事はありません。」

一葉「涼子さん!!こんな事態の時に冗談は止めて下さい!!」

涼子「一葉ちゃん?実はあなたがいない間にシナリオを作ったの!どうしてそんな煩わしい事をしたのか分かる?」

一葉「えっ!?・・・・何を言っているのか全く分からないですが?・・・私を欺くつもりですか?」

涼子「もう、ここにいる全員が全てを悟っているのよ?黒幕なんて最初からいなかった!全てはあなたが仕組んだ事・・・社長である理央ちゃんのお父さんにも秘密にして・・・あなたは全てを実行した・・・」

一葉「・・・・・・・くっ・・・・いつから?・・・」

涼子「割と最初の方からかしら・・・」

一葉「ふっ!・・・流石は何でもお見通しの涼子先輩ですね・・・ですが・・・残念ながら犯人は私ではありませんよ!・・・」

涼子「そうね・・・あなたは犯人じゃないわ!」

理奈「いい加減にしろよ!!うぜぇんだよ!」

涼子「遂に本性が出たわね!?・・・理奈ちゃん?」

理奈「あぁ!そうだよ!全部私が仕組んだんだよ!」

涼子「理由は?」

理奈「宗太が相手にしてくれないからゲーム内に閉じ込めて一緒にいようって思ったからだよ!!」

宗太「・・・お前、そんなに・・・」

理奈「あんたから告って来た癖に私があれだけ一緒にいたいってアピールしていたのに全然だったでしょ!?もう、嫌になって周りの奴ら巻き込んでやれって思ったから・・・」

宗太「・・・・・俺、お前にそんなに寂しい想いをさせていたんだな・・・すまない・・・」

理奈「もう、遅いよ・・・」

宗太「俺の事、嫌いになったのか?・・・」

理奈「そうじゃないよ・・・もう私たち元の世界へ戻れない・・・」

宗太「おい、それってどう言う意味だよっ!!俺はお前と一緒で良いが他の皆が戻れないって言う事なのか!?」

理奈「うん・・・丁度さっき一瞬だけ元の世界へ戻ってこのゲームのデータをいじって戻れない様にした・・・」

一葉「ですが、理奈さんがプログラムを操作出来ると言うのは!?・・・」

理奈「誰にも言って無かったけど、私、そう言う方向強くて、別名義で仕事とかしてたから・・・」

理央の父「そうだったのか・・・確かに最近不審な動きが見えていたのを確認していたのだが・・・」

理子「理奈ちゃん・・・戻る方法とかはもう無いのかしら?」

理奈「えぇ!私はもうどうする事も出来ない・・・むしろそのつもりで掛けて来たから・・・」

宗太「理奈・・・」

理奈「宗太・・・私の事嫌いになった?・・・」

宗太「あぁ・・・嫌いだ!」

理奈「そう・・・だよね・・・こんな酷い事しちゃった私・・・好きなままでいてくれる訳無いよね・・・!」

宗太「自分が好きな相手に寂しい想いをさせて、それを気付かずにいる・・・そんな俺は、自分の事が大嫌いだ!!」

理奈「宗太!?・・・」

宗太「ごめんな・・・本当に・・・本当にごめんな・・・俺、最低だよな!?」

理奈「そんな事無いよ!!宗太が悪いんじゃない!!悪いのは全部私・・・私の身勝手な行動が皆を傷付けて、苦しめた・・・ごめんなさい・・・皆、本当に・・・本当にごめんなさい・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!」

理央「一葉さん?何か方法とかってありませんか?」

一葉「そうですね・・・今のお話からするとプログラムを操作してこの様な状況になってしまっている様ですが、理奈さん?何かデータを削除されたりそう言う事はされていませんか?」

理奈「はい・・・削除はしていません。ロックを掛けて私たちが元の世界へ戻れなくなる様にしただけです。」

一葉「ロック?・・・パスワード等が必要な?」

理奈「いいえ!パスワードは使いません。ロックを掛けたら解除出来ないシステムにしています。」

一葉「元の世界との通信部については何か?」

理奈「いいえ、それは触っていないです!」

一葉「なるほど・・・だとすると外から指示しながら解決出来る可能性が考えられますね・・・」

涼子「とにかく元の世界で今回のロックを解除出来る人がいるかどうか?・・・誰か心当たりのある人なんかいないかしら?」

理奈「ごめんなさい・・・私にはいません・・・」

一葉「えぇ~っと・・・確か・・・あっ!良かった・・・私の知り合いにセキュリティー関連に強い方がいます!」

涼子「でかした!!じゃぁ、コンタクト取ってくれない?」

一葉「はい!・・・早速・・・」





どうにか一葉さんがその手のプロフェッショナルの知人がいるそうで連絡を取ってくれる事に!!





一葉「と言う事なのですが・・・一度調べてみてくれませんか?」

「はい!了解です・・・それにしても随分と広いですね・・・一葉さんはこちらでお仕事を?」

一葉「はい、拠り所の無い私を拾って下さった大切な会社なんです!」

「ふむふむ・・・なるほど・・・随分とナンセンスなシステムですが・・・確かにアクセス履歴が直近の所で操作がされていますね・・・これは私も初めて見ますが・・・慎重に操作して行きます。」





3時間後・・・



「一葉さん!何とか解除は出来た様です!後は先程仰っていたそちらの娘さんが元の世界へ戻る方法を使って戻って来られるか否かですね!一度やってみてくれませんか?ひょっとするともう少し入って行かないといけない場合がありますので・・・」

一葉「ありがとう御座います!早速試してみます!・・・理奈ちゃん!戻る方法はどうすれば?・・・私も当初は出来たのですが手段が変わってしまった様ですし・・・」

理奈「私と手を繋いでくれれば戻れます!私の意志で元の世界とリンク出来れば戻れますから!」



俺たちはこうして理奈ちゃんと手を繋ぎ輪になった・・・だが!?・・・



理奈「ダメです・・・戻れない様です!・・・」

一葉「ダメでしたか・・・もしもし?・・・ダメだった様です!」

「そうですか!・・・じゃぁこの奥の方のデータにも触れます・・・」





更に3時間後・・・



「無事に終わりました。これで恐らく・・・」

一葉「長時間の操作お疲れ様です。ではもう一度試してみたいと思います!」

理奈「じゃぁ・・・」



スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ





雪康「うっ・・・光が眩し過ぎて・・・」

涼子「えぇ・・・って事は無事に元の世界に!?・・・」

雪康の母「雪康!?涼子!?・・・目が覚めたのねっ!?あなたっ!!雪康と涼子が!!戻って来たわよっ!!」

雪康の父「おぉっ!!!!!!お帰りっ!!待ってたぞ!?」



理央「ここって・・・私の部屋!?・・・」

理子「えぇ・・・頑張ったわね!お帰りなさい理央!」

理央の父「あぁ!本当に・・・本当によく頑張ったな!・・・色々と大変だったがもう安心だな・・・」

理央「お母さん、お父さん・・・2人もお疲れ様・・・色々とありがとう!!」



一葉「成功・・・したみたいですね!?」

「おぉ!!やりましたな!一葉さん!!」

一葉「ありがとう御座いました。お蔭で皆も戻れたかと思います!早速皆さんに連絡を・・・」



百合「私たち戻って来られた!?・・・」

風華「みたいだね!!・・・やっと・・・あれ!?十霞もここからログインしたんだ!?」

十霞「うん!まぁ、姉ちゃんの部屋だけどね・・・」

百合「あんた!?・・・自分の部屋からログインしなさいよっ!!」



理奈「戻って・・・来られたんだ・・・宗太・・・私・・・」

宗太「あぁ・・・よくやったな!」

理奈「宗太・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

宗太「もう、謝るな!・・・俺も悪かった・・・これからは絶対にお前をもっともっと大切にするから!!お前が寂しい想いをしなくて済む様に俺頑張るから!」

理奈「宗太・・・・・うん・・・ありがとう!」



俺たちは無事に元の世界へ戻る事に成功した・・・同じゲームにログインしていたユーザーたちも全員ゲーム内から脱出出来た事が確認された・・・
理奈は告発される事は無かった・・・当時ログインしていたユーザーは俺たちの他に3000人程いたそうだが、全員に無事が確認されており、体力面や精神面で差ほどの影響も無かった・・・理奈が犯人だと言う事を伏せて1ユーザーの操作でこの様になってしまった事は事実として説明を各々にして行ったが全員健康で戻れた事により訴えを起こそうとする人が1人もいなかったのは不幸中の幸いとでも言えるのかもしれない・・・
俺たちがゲームの世界へ閉じ込められてから元に戻る迄の実時間およそ4320時間およそ半年だった・・・その間の学業等は毎日個人的に少しずつ毎日時間を取り補講の様な状態ではあるが授業を受ける事で追いつく事が可能であった・・・





8年後・・・



俺たちは24歳になった・・・
あれからオンラインゲームを色々とやっていた俺は今、ここにいる・・・



「部長!次回作のシナリオについてのこちらの件は如何でしょうか?・・・」

一葉「そうですね・・・あらすじがしっかりとしていてどちらかと言うと若い方より少し年齢層が高い感じがしますし、良い感じじゃないかしら?」

「流石部長です!少し年齢層を高く持ってみる考えで進めてみたいなと・・・」

一葉「あの時、本当に初めてオンラインゲームをプレイしたのでしょうか?」

雪康「はい!あの時、周りに詳しい親友たちがいてくれて・・・そして・・・ここにいるもう1人の伝説のプレイヤーが俺をこの道へ誘(いざな)ってくれたんです!」

理央「うふふ♪・・・雪康君を私色に染めたかったから?かな♪」

雪康「もう、染まり切ってしまったけどな?はははっ!」

一葉「そう言えば、2人の挙式って来月じゃないの!?そろそろね!!」

雪康「はいっ!お蔭さまで無事にここ迄事が運びました!当日は宜しくお願いしますよっ!?」

一葉「えぇ!勿論です!!スピーチもバッチリ練習していますので!!」

理央の父「本当に、私たちの頃を思い出す・・・」

雪康「社長・・・!?」

理央の父「実は、私も君と同じく彼女を助けた事から恋路が始まったのだよ・・・本当に君には感謝しても仕切れない程だ!」

雪康「いいえ!!・・・それより社長も私と同じ様な境遇だったのですか?」

理央の父「そんなにかしこまらないでくれ!!ここは前にも言ったがそれ程大きい会社では無い・・・むしろ従業員の皆さんは家族同然とすら思っている程に・・・私も雪康君と同じ様に理子が車に轢かれそうになっていた所を助けたんだ・・・相手は飲酒運転で現行犯逮捕・・・我々にも幸い怪我は無く理子は少しだけ滅入ってしまっていたんだ・・・毎日私は彼女の元へ行き色々な話をしていた・・・それで理子の方もようやく心を開いてくれたみたいで・・・」

理央「大事な部分が抜けてるよ?」

理央の父「あぁ・・・そうだったな・・・理子と私は幼馴染だったのだよ・・・」

雪康「そうだったのですか!?・・・ですが素敵なお話だと思います。」

理央の父「まぁ、これから先、君たちはまだまだ長い旅路だと思うが、私たちは君たちを心から祝福する!何か困ったり悩んだりする事が多々あるだろうがその時は迷わず私たちを頼りなさい!きっと雪康君のご家族の皆さまも同じ想いだろうと思うよ!お互いに大切にし、これから先は手に手を取ってやって行って欲しい!!」

雪康「はいっ!!必ず幸せだと思ってもらえる様、私も全身全霊をもって頑張ります!」

理央の父「気張り過ぎずに、なる様になれ!と言う精神で良いと思う。肩ひじだけは張らずにな!」

雪康「ありがとう御座います!!」



1月後・・・挙式当日・・・



涼子「雪康!?そろそろじゃない?緊張し過ぎて失敗しない様にね!!」

雪康「だっ!!大丈夫だよっ!!それより、そろそろだろ!?・・・涼子姉も席に着いて待っててくれっ!!」



宗太「理奈?俺たち来年だけど参考にしようぜ!?」

理奈「うっ!?・・・うん、そうだね・・・何だか自分事の様に緊張して来ちゃったよ!!」



百合「理央さんどんな感じかな!?元が綺麗だからきっと私失神しちゃうかもしれないわねっ!!」

風華「いやいやいや・・・失神ってどんだけ好きなのよっ!?・・・ってあんた早く相手見付けないと百合百合してる場合じゃないよ!?周りほとんど幸せカップルだらけだし・・・十霞と私もそろそろ考えてるからね・・・」

百合「ちょっと待ったぁぁぁ!!風華ちゃんと十霞はまだまだ先でしょっ!?」

十霞「ううん!?俺ももう社会人だしいざとなれば・・・」

百合「そんな・・・じゃぁ私だけ!?って事!?・・・あっ!?そう言えば一葉さんも百合チームだったし!これは大チャンス到来!?」

一葉「お久しぶりです♪皆さんも決まっていますね!?・・・百合さんもお久しぶりですね!・・・残念なのですが私も来年結婚する事になりまして・・・」

百合「ガーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!」



コンコンコン♪



理央「はい!」

「新婦様、新郎様が参りましたのでご面会を・・・」

理央「はい、どうぞ!?」

雪康「理央?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

理央「雪康!?・・・格好良い・・・って雪康?・・・あれ?・・・固まって・・・る?」

涼子「あぁ・・・例の気絶よ!?・・・理央ちゃん、凄く綺麗ね・・・これは流石の雪康も完敗ね!!」

理央「そんな・・・恥ずかしいですよ・・・」



スパァァァァァン!!!



雪康「うっ!?・・・何だ!?・・・今の音っ!?・・・って俺、気絶してた?」

涼子「えぇ・・・とんだ恥よ!?いくら綺麗過ぎて感激し過ぎてって言う理屈は置いといて・・・」

雪康「理央!?・・・うん!凄く綺麗だよ!!」

理央「うん・・・ありがとう♪・・・雪康も・・・凄く格好良いよ!!」



皆、それぞれの道へ向かい、それぞれの人生を歩んでいる。
理央も俺もこれからは2人で1つ・・・幸せな家庭を築ける様に頑張って俺が理央を守って行かなければ!!こんなに素敵で、綺麗で、可愛いくて・・・誰に対しても優しい女の子・・・俺はもしかしてとてつもなく幸せな男なのかもしれない!!
両親お墨付き、周りの皆も祝福してくれている、そんな俺たちは最高に幸せなのだろうと思う。
あの日、偶然登録して始めたゲーム。普段ならオンラインゲームなんてやらないタイプだったけど、何故かあの時は無性に始めたくて仕方が無かった。
これはきっと偶然では無く、必然だったのだろう・・・
それから数年先になり、俺はプログラム関係も猛烈に勉強して、コネ等では無く、れっきとした実力をもって理央のお父さんの会社の社長となった。
子供も生まれ理央も家庭に入り、俺はこれから家族を支えて行く柱となった。
宗太たちも同じ様に結婚し、家庭を持ち、子供が生まれ家族を支える。
皆、それぞれの想いがあり、気持ちがあり、生活がある。
皆が幸せになれて、良い事がずっと続けば良いなと思う。
でもきっとそれはただの綺麗事・・・
本当は苦しい事もあれば辛い事もある・・・
だけど、それを一緒に乗り越えられる相手が本来のパートナーだろうと同時に思う事がある。
俺はそのパートナーを理央だと悟った。
理央もきっと同じ様に思ってくれていると思う。
そんな人生のスパイスになればと思う気持ちで今はゲーム制作に執念を持っている。
ゲームと言ってもアナログ的なものからデジタル的なものがあり、多種多様。
自分が好きだからこそ執心出来る。好きだからこそ続けられる・・・
そんなゲームをこれからも創って行ければ良いな♪
理央?・・・これからも一緒に歩んで行こうな?

















最終(ラスト) GAME 皆の希望そして・・・理央の想いと雪康の気持ち Happy End♡
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