皆が異世界、異世界って言うから俺も異世界へ飛ばされたじゃねぇか!

小鳥遊凛音

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第1 GAME・・・遂に俺もオンラインゲームデビュー!と思った矢先にとんでも無い事が起ころうとしていた!?

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俺の名前は工藤 雪康(くどう ゆきやす)、ごく普通の高校2年生!
好きなものは、趣味で空手や合気道を少々・・・
後、最近始めたオンラインゲーム、そしてラノベを読んだりする事。
最近はラノベも色々と増えたけど、特に多いのが「異世界」もの・・・
正直どれが面白いのか溢れかえっていて分からない!
でもオンラインゲームとか初めてそう言うシチュエーションも理解出来て来た。
学校の中でもよくオンラインゲームだの異世界ファンタジーだのそう言った話が結構蔓延している!クラスの女子もそう言う話をしている子が結構いるのが凄いと感じている。





佐倉 宗太(さくら そうた)「おい、雪康?お前って最近オンラインゲーム始めたんだろ?どんなやつやってんだ?」

雪康「あぁ、つい最近だからまだ進んで無いけど、「プリンセス・シュバルツ・オンライン」ってゲームだ!」

宗太「お前、変わったゲームやってるんだな?」

雪康「意外と面白いぞ?俺って皆と一緒のタイプって何故か苦手なんだよな・・・だからあまり人が食いつかなさそうなやつをやってる!」

宗太「あれって、ユーザー数100万人程だったかな・・・割と人気はあるみたいだけど、どうもよくありがちなダンジョンとか異世界ものみたいなのと少し視点がずれている感じのゲームだよな・・・確か・・・騎士になってお姫さまを助けに行くとか・・・助けた後は色々な展開に分岐しているからクリア後も又新しいストーリー展開があって・・・何より、小説と連動していて、地味に目立ち始めているゲームらしいぜ?」

雪康「そうなのか?そこ迄は知らなかったけど・・・お前って本当色々と詳しいな!」

宗太「あぁ、色々と調べてどのゲームが今の旬なのかを常にチェックしているからな!」

雪康「ゲームに行き詰ったらアドバイスもしてくれるか?」

宗太「別に良いけど、このゲームって割と女子のユーザーも多いみたいだからどちらかと言うと女性メインのゲームっぽいイメージがあるぞ?」

雪康「そうなのか?まあ、折角始めたからしばらく続けてみるよ!」

宗太「それで、念の為に・・・俺もあのゲームアカウント持ってるから仲間として入れておいてくれないか?名前は「疾風のTSUBASA」だ!」

雪康「お前、又メルヘンチックな名前付けてるな?俺は普通に「雪康」だ!」

宗太「お前、オンラインゲームやるのに本名そのまま使っているのか?それだといざと言う時色々と問題じゃないのか?」

雪康「あまり名前考えるのも面倒だしこれで良い!」

宗太「じゃあ、帰ったらフレンド申請掛けておくからさっき言った名前から来ていたら許可しておいてくれ?」

雪康「あぁ!了解!サンキューな!」


佐倉 宗太(さくら そうた)・・・俺のクラスメイトで小学校からの腐れ縁!何と言うか顔は割とイケメンなのだが、発言や行動が少々ブサメンな感じのやや残念系男子高生!
ゲームには非常に詳しく、個人でも有名なブロガーでゲームに対しての評価や意見、情報等も載せているサイトも抱えている様だ・・・


宗太 (今、物凄く失礼な紹介されたみたいだが・・・まあいいか?)



(プリンセス・シュバルツ・オンラインをあの雪康君が!?・・・嬉しいな💛・・ちょっと様子を伺いながら彼たちの事を見てみようかしら♪名前が本名って・・・初心者っぽくて可愛い♪)



帰宅後・・・



雪康「ようし!早速今日も始めてみようか!・・・先ずは・・・PCの電源を入れて、ヘッドギアを装着!これ凄いよな・・・まだ子供の頃こんなシステムって無かったと思うし・・・本当に映画館に足を運ぶより臨場感があるもんな♪」



♪ピロロロロ~ン



雪康「何だ?あっ!そう言えば宗太にフレンド申請をもらう予定になっていたな!おっ!これだな?」



「疾風のTSUBASA様よりフレンド申請がありました。許可しますか?」

内容
「雪康、俺だ!さっき学校で話した通りフレンド申請したから許可お願いな?」

雪康「勿論、「はい」で!ポチッ♪」

返信
「さっきはサンキューな!許可出したから宜しく頼む!」


新たな仲間に「疾風のTSUBASA」が加わりました!



♪ピロロロロ~ン



雪康「ん?何だろう?宗太からの申請は来ているし・・・誰からだ?」


「幻想の姫騎士スティーフィア様よりフレンド申請がありました。許可しますか?」

内容「初めまして。私はこのゲームを始めて1年になる姫騎士スティーフィアと申します。実は最近フレンドが減ってしまったので探していましたが、丁度新しくこのゲームに登録されたと言う事のようだったのでお声を掛けさせてもらいました。ゲームの内容や進め方等色々とご不安もあるかと思いますのでもし、私で宜しければ援護させて頂ければと思います。宜しくお願いします。」

雪康「随分と丁寧な文面だな・・・1年って言うとこのゲームのサービスが始まった頃だったはず・・・ベテランプレーヤーか!まあ、仲間は多い方が良さそうだし、OKと言う事で・・・ポチっ♪・・・って何でクリックする時に一々ポチって言うんだろうな?俺・・・」

返信
「姫騎士スティーフィア様へ・・・先程は、フレンド申請を頂き、ありがとうございました。まだまだ新参者なのでベテランプレーヤーの方がいると心強く、俺もありがたいです。これから宜しくお願いします。」


雪康「こんな感じで・・・よし、じゃあ、早速♪」





雪康「よし、今日はここから・・・って何処だったっけ?」

TSUBASA「おっ!いたな?」

雪康「ん?ってお前もしかして?」

TSUBASA「あぁ、俺だ!オレオレ!」

雪康「俺の連呼って詐欺かよ?ってお前、その格好!?」

TSUBASA「あぁ、俺は一応女性騎士として登録してあるからな♪ってそれはさておき・・・お前まだスタートしたてだな?ここ本当に初期の場所だぜ?」

雪康「まあ、俺もそれ程ゲームに入り浸る訳にもいかないからまだ前回から2回目だ!」

TSUBASA「まあ、そう言う事なら丁度良いから俺もお前と一緒にもう一度経験値を積みながら一緒にクリアを目指そうか!」

雪康「あぁ、それは助かる!とりあえず最初はどうすれば?」

TSUBASA「まあ、普通のゲームとは違って、仲間と会話をしたり・・・って言ってもチャットだけどな?そう言う場所も用意されているから作戦立てたり、仲間とプレイする時間や状況を合わせる話をしたり、場合によってはチャットだけやる日とかもあるから緩くて良いと思う!だから、このステージだとあそこの城下町の中にある喫茶店で良いだろう!」

雪康「何だか、それなら普通にチャットルームで良いんじゃないのか?」

TSUBASA「まあ、ゲーム主体だから勿論ゲームも進めるんだよ!それで色々と仲間も探したり見つけたり、増やせば増やす程後々有利だからな!・・・あっ、着いたぞ!ここは色々と作戦会議をしたりチャットメインにしている所だから敵が攻めて来たりしないし安心して入り浸れる!」

雪康「おい、何だよそれ!」

「あの・・・もしかして、雪康さんでしょうか?」

雪康「はい、雪康は俺ですが・・・もしかして!?」

スティーフィア「えぇ!フレンド申請差し上げました、スティーフィアと申します。初めまして、雪康さん?」

雪康「あっ、こちらこそ初めまして・・・雪康って言います。フレンド申請ありがとう御座いました。これから宜しくお願いします。」

スティーフィア「はい♪・・・後、そちらの方は?」

TSUBASA「あっ、私は疾風のTSUBASAと申します。以後お見知りおき下さいませ♪」

スティーフィア「あなたも初期の頃からのユーザーさんの様ですね!私はスティーフィアと申します。宜しくお願いしますね♪」

TSUBASA「スティーフィアって言いますと・・・あの伝説の姫騎士の!!!?」

スティーフィア「あっ!そんな噂が出回っていたのでしょうか?お恥ずかしいです・・・」

TSUBASA(雪康に耳打ち)「おい、雪康!この人凄い人だぞ!?このゲームの当初からやっている伝説のプレーヤーで、確か引退したとか聞いていたんだけどな?」

雪康「それは本当なのか!?」

スティーフィア「?」

TSUBASA「あっ、いえ、すみません、こっちの話で・・・でもスティーフィアさんって確かこのゲーム辞めたって聞いていたのですが、復活されたのですか?」

スティーフィア「はい・・・実は今日久しぶりにアカウントにログインしました。少し気に掛かった事がありましたので♪」

TSUBASA「そうだったのですか!?・・・あっ、そうだ!私もご迷惑で無ければ仲間に入れて頂いても良いですか?」

スティーフィア「はい♪雪康さんのご友人の方ですよね?喜んで♪」

TSUBASA「じゃあ、早速申請させて頂きますね♪」





宗太「よし、申請、申請・・・っと!凄いよな!あの伝説のスティーフィアさんとお近づきになれるなんて!・・・それにしてもどうして雪康に申請掛けたんだろう?」

フレンド申請
「スティーフィア様へ・・・TSUBASAです。早速ですが、フレンドの方、宜しくお願いします。」

宗太「送信!」



♪ピロロロロ~ン



フレンド通知
スティーフィア様よりフレンド申請の受理がなされました。



宗太「よしっ!これで一緒にゲームを進められるな!雪康にとっては至れり尽くせりだな!良かったな雪康?」



雪康「・・・・・あっ、来たな?」

TSUBASA「わりぃ、待たせちゃったみたいで!」

スティーフィア「すみません、私の方もお待たせしてしまったみたいで・・・」

雪康「いえ、大丈夫です!」

TSUBASA「とりあえず、初対面の人もいるので自己紹介等をしてみようかなと・・・?」

雪康「そっ、そうだな!先ずはそれから・・・」

スティーフィア「はい♪では・・・私からで良いでしょうか?」

TSUBASA「はい!是非お願いします♪」

スティーフィア「私は姫騎士スティーフィアと申します。プリンセス・シュバルツ・オンラインはサービス開始以来ずっとやって来ていました。一応クリアさせてその後のストーリーの方もクリアをして行きました。いつの間にかこのゲームで、さっきTSUBASAさんが仰っていらっしゃった「伝説の姫騎士スティーフィア」と迄呼ばれる様になってしまいましたが、数か月程前に卒業をしようと思い一度離れてしまいましたが、又こちらに戻って来ました!一応雪康さんは初心者だと言う事なのでお力になれたらと思っています。宜しくお願いしますね♪」


♪パチパチパチ~


TSUBASA「では、続いて・・・私は疾風のTSUBASAと言います。ここにいる雪康の彼氏で~す♪」

雪康「おい、お前、冗談が過ぎるぞ?そもそも・・・」

TSUBASA「はいは~い!分かってますよ~・・・って冗談はさておき・・・この雪康とは同じ学校の同じクラスで一応私は・・・男なんですよね!このゲームって女性寄りだから何故か登録する時に女性のキャラクターの方で登録してしまったので今もこんな姿です!ってあんまりオンライゲーム内でこう言う事言うのってご法度かもしれませんが・・・」


♪パチパチパチ~


スティーフィア「まぁ♪素敵ですね!同じクラスのご友人同士で同じオンラインゲームをプレイしているなんて♪」

雪康「はい・・・俺がオンラインゲーム初心者だからアドバイスとか受けられたら良いなと思って・・・」

スティーフィア「そうでしたか♪では・・・雪康さんの番ですね♪」

雪康「はっ、はい・・・俺はもう、ご存じかと思いますが、雪康と言う実は本名も同じで・・・このTSUBASAとは同級生で、このゲームを初めて今日で2回目のログインになります。どうやって進めたら良いのか分からないなと考えていたら、いきなり心強い仲間が2人も出来て、俺・・・これからこのゲームをもっと沢山知りたいなって思いました。どうぞ、宜しくお願いします。」


♪パチパチパチ~


スティーフィア「では、自己紹介も無事に終わりましたし、このゲームについて今日は色々とお話をして次回から実践して行くと言う事で宜しいでしょうか?」

TSUBASA「そうですね!最初だし色々と作戦を立てておいた方が良いですね!」

スティーフィア「はい♪それと、折角お仲間になれたのですからあまりオンラインゲーム内ではご法度とされているお話もしちゃいませんか?」

TSUBASA「えぇっ!?あのスティーフィアさんがその様な事を言われるとは!・・・まあ、少しくらいなら・・・なっ?」

雪康「でもご法度なんだろ?良いのか?」

TSUBASA「オンラインゲームで本名名乗ってるお前に言われたくないよな!」

スティーフィア「お二人は仲が宜しい様ですね♪」

TSUBASA「そうですか?・・・まあ、付き合いも長めにはなると思いますが・・・確かにいつも一緒にいるよな?」

雪康「あぁ・・・いつも俺が行く所にお前が来るからな?」

TSUBASA「それじゃぁ、まるで俺がお前のストーカーみたいじゃないか!?」

雪康「そうじゃないのか?」

TSUBASA「誰が男のお前になんか!・・・それなら目の前のスティーフィアさんにするよ!」

雪康「お前、初めて会う人にストーキングするのか?最低だろ?」

スティーフィア「私の本当の姿を知ってもその様に言って下さるのですか?」

TSUBASA「あっ!?そう言えば・・・スティーフィアさんって?」

スティーフィア「そうですよ?ネ・カ・マって言えば分かってもらえるかしら?」

雪康「おぉぉぉぉぉ!!確かにネットにはそのような人物がいると言う事を以前何処かで聞いた事があった様な・・・?」

TSUBASA「おっ・・・俺を見て言うなよな?確かに言ったよ!言ったけどもさ・・・」

スティーフィア「ふふふ♪お二人とお話しているととても楽しいです♪」

雪康「そっ!そうですか?それは何より・・・」

TSUBASA(小声で)「ネカマに言われたくないけど・・・」

スティーフィア「普段はどう言う事をされているのですか?例えば・・・趣味とか・・・好きな事?」

雪康「はい。ネットもしますが、俺は空手や合気道なんかを・・・後、ライトノベルを読むのも好きですね!」

スティーフィア「あら!?凄いですね!格闘技をされていて、ラノベもお読みに?」

雪康「はい、最近は色々なラノベがあるからどれを読めば良いのかとか迷ってしまいますが・・・」

スティーフィア「そうですよね♪面白い作品に出会えるのは素敵な事ですが、あり余り過ぎてどれが面白いのか分からなくなってしまいますね♪」

雪康「それ、ついこの間俺も全く同じ事考えてました!」

スティーフィア「あら?意外にも私たちって相性が良いのかもしれませんね?」

雪康「えっ!?あっ・・・はい・・・そうですねぇ~・・・はははっ・・・」

TSUBASA「そして、このTSUBASAさんはと言いますと!ゲームの事を色々と調べていたり、他のゲームも色々とやってます!!」

スティーフィア「ゲームに対して熱意があって素敵だと思いますよ♪確か他の様々なゲームも同じお名前で活躍されている様ですし・・・」

TSUBASA「えっ!?スティーフィアさん、ご存じなんですか!?」

スティーフィア「はい♪もしかして?と思っていましたが、やはりその様だったのですね!「翼」さんと言うブログや各ゲームで大活躍をされていらっしゃる経緯も存じ上げております!」

TSUBASA「光栄ですよ!スティーフィアさんの様な方にまで俺の活躍を知っていてもらえただなんて!!ありがとうございます!!」

スティーフィア「とんでも無いですよ♪・・・では私でしょうか・・・私は、オンラインゲームでしょうか・・・私、この一つ前にやっていたゲームを始めてからオンラインゲームが大好きになって、結構お休みの日はオンラインゲームばかりやっています♪」

TSUBASA「何だ!スティーフィアさんもオンラインゲーム結構されているんですね!俺と少し似ている感じかな・・・ゲーム繋がり?って言うのかな・・・」

スティーフィア「えぇ♪確かにそう言われてみると共通点が多いですね!」

TSUBASA「まあ、この3人、全員男みたいだし、気軽にやって行きましょうよ♪」

スティーフィア「そっ・・・そうですね!是非、宜しくお願いしますね♪」

雪康「はい!こちらこそ宜しくお願いします!色々と迷惑を掛けたりするかもしれないですが・・・」

スティーフィア「あの・・・」

雪康「どうかされましたか?」

スティーフィア「いえ・・・その・・・私も実は・・・高校生なので・・・タメ口で良いですよ?」

TSUBASA「えっ!?そうだったんですか!?じゃあ、遠慮無く・・・ってあまり気を使わない様にしようぜ?っていきなりタメ口だけど(笑)」

スティーフィア「うん♪そう言ってくれた方がお・・・俺もやりやすいし・・・」

雪康「そうだったんだ!まあ、皆年齢が近いと言うのもやりやすいよな?良かったよ!」

スティーフィア「じゃあ、早速だけれど、この後のゲームを進めて行く上での注意事項等を雪康君はあまり知らないと思うだろうから説明するね?」

雪康「あぁ!お願いするよ!」

スティーフィア「これは私・・・じゃなかった、俺が経験して来た事なんだけれど、割と仲間を裏切って自分が経験値を獲得したり、報酬を横取りしたりって言うのが一時流行ったんだ!だから気を付けて欲しんだ!私・・・いや俺が一度そう言う風にされてからそいつはアカウントを停止させられているんだ。」

雪康 (何だか普段ネカマ?ってのをやっているからなのか?よく「私」って言ってるけど、訂正している気が・・・まあ、いいか!)

TSUBASA「確かに俺もその時よくログインしていたから情報は知っていたよ!結構悪質なユーザーもいたみたいだし・・・でも最近そう言う事は聞かなくなった気がするな・・・」

スティーフィア「えぇ、確かにあの一件以来運営側も重点的に注意する様になったから起こってから直ぐに通報すれば運営側も色々な手段で助けてくれるみたいなの・・・じゃなかった・・・みたいだ!」

TSUBASA「あのさ・・・言いにくかったらいつもの通りでも構わないけど?・・・」

スティーフィア「あっ、ごめんなさい・・・ネカマ歴が結構あるからそっちに慣れちゃってて・・・じゃあ、いつも通りに話をするわね?」

TSUBASA (まあ、男だって知ってるから少々違和感みたいなものがあるが・・・まあ、良いか?・・・)

雪康「じゃあ、この2人は良いとして、今後仲間になってくれた人に対しては注意しないといけないな・・・」

スティーフィア「えぇ、その通りよ!むやみやたらに仲間を増やしたり受け入れたりと言うのは止めておいた方が良いわね?私がログインしている時は出来る限り注意する様にするから!」

雪康「やはりベテランさんがいてくれて心強いよ!本当に色々とありがとう♪」

スティーフィア「いいえ♪その様に言ってくれて私も嬉しいわ♪」

TSUBASA (でも何だろう?確かに男・・・なんだよな?さっきから妙に違和感があるけど・・・本当にこの人男なのか?)

スティーフィア「一応、ゲームはチームになってクリアを目指すのだけれど・・・武器、装備等はここにもあるけれど、城下町等の街や村等で購入出来たり、敵が持っている可能性もあるから、敵を倒して行けば手に入ったり、レアな物に関してもイベント時やレベルを上げて進めて行く上で入手可能となったり、課金もあるのだけれど、課金は高校生の私たちにはあまり手を着け無い方が良いわ!特に課金をしなくても強い武器や装備も手に入るし、子のゲームの特徴の一つでガチャ的要素は少ない様にされているから!」

TSUBASA「流石だなぁ・・・このゲーム歴が長いだけあって、適切なアドバイスだと思うよ!」

スティーフィア「あっ、ありがとう♪まあ、ゲームだからあまり気負いせずに楽しみましょう♪」

雪康「そうだな・・・うん、俺もあまりのめり込むのはいけないだろうと思うし、弁えながらやって行く事にする!」

スティーフィア「じゃあ、次に落ちあう日を決めておきましょう?明日は忙しいだろうし・・・そうだ!明後日の21時にどうかしら?」

雪康「うん、明後日なら大丈夫!ってどうして明日は忙しいって分かったの?」

スティーフィア「えっ!?いや、気にしないで?・・・こっちも色々とあって、ちょっとログインするのが難しかったから・・・」

TSUBASA「あぁ、俺も明後日なら大丈夫!じゃあ、21時頃にここで!」

雪康「ここに最初から来るにはどうすれば?」

TSUBASA「あぁ、大丈夫、前回ログアウトした所に一番近い休憩所みたいな・・・そう、こう言う場所からスタート出来る様になってるから!お前もここでログアウトしたら次は同じここから入れる!」

雪康「それは便利なシステムだな・・・よし、じゃあ俺も明後日また来るよ!」

スティーフィア「じゃあ、私、この後お風呂に入るから今日はこの辺でお別れね?じゃあ、又明後日ね!」

TSUBASA「あぁ、色々とありがとう!又明後日♪」

雪康「うん、今日は色々とありがとう!助かったよ!又明後日会おう!」


♪シュッ

TSUBASA「なぁ、ちょっと違和感感じなかったか?」

雪康「あぁ、俺も同じ事考えた・・・」

TSUBASA「ネカマとか自分で言ってたけどさ・・・言葉遣いも丁寧で、文字だから本当かどうか分からないけどさ・・・あれってもしかして・・・女の子じゃないのか?」

雪康「そうだな・・・確かに色々と気が利くし、言葉遣いも確かに丁寧と言えば丁寧・・・まあ、そんな事はどうでも良いじゃないか!心強い仲間が最初からいてくれて俺も何かとありがたい!」

TSUBASA「俺さ、ちょっとこのゲームについて色々と最近調べていたんだけどさ・・・どうやら俺の学校にこのゲームの運営会社の娘がいるらしい!」

雪康「そっ!?そうなのか!?それは凄い偶然だな!!」

TSUBASA「何か匂わないか?」

雪康「ふむ・・・まぁ、それがどうであれゲームだから楽しめればそれで良いんじゃないのか?」

TSUBASA「何かそう言うの気になってしまうんだよな!俺の性格上・・・」

雪康「お前って結構ルーズだろう?」

TSUBASA「何を言ってんだよ!俺程繊細に満ちた男はいないだろ?」

雪康「その姿で言われると妙に説得力があるが・・・普段のお前を見れば一目瞭然だな!」

TSUBASA「お前何かと酷いよな?」

雪康「まあ、明後日から実際やって行くみたいだし宜しくな!」

TSUBASA「お前、そんな態度取るなら裏切るぞ?」

雪康「それは止めろ・・・俺の事では無く、さっきの話みたいな展開になったら確実に捕まるだろ?お前の人生に関わる!」

TSUBASA「いや・・・そこ迄しないが・・・って俺ってどう言う目で見られていた訳?」



翌日・・・そう・・・俺たちがログイン出来ない理由・・・



宗太「って・・・面倒だよな・・・文化祭の準備って・・・何すんだよ?うちのクラス?」

雪康「あぁ・・・喫茶店だってさ?メイド喫茶って言ってたっけ?・・・準備7時半くらい迄するんだってさ・・・」

宗太「もう良いって・・・俺帰ってゲームしたいし・・・」

雪康「そう言えばお前って他にもゲームしてたんだっけ?」

宗太「あぁ、色々と・・・毎日レギュラーでインして整えたりするゲームもあったり、昨日の様な感じで完全に入り浸るゲームもあるし・・・」

雪康「それでいつも寝不足気味なんだな?・・・ほどほどにしておけよ?体やられるぞ?」

宗太「まあ、好きでやってる事だから問題は・・・ない!」

雪康「強いな?お前って・・・俺には到底真似出きん!」

「ねぇ、工藤君?これ似合うかな?」

雪康「えっ!?俺?・・・って確かに・・・綺麗だ・・・と思う!」

「そう?嬉しいな♪文化祭、頑張りましょうね♪」

雪康「あっ・・・あぁ・・・そうだな・・・折角メイド喫茶なんてやるんだし・・・」

宗太「あれ!?珍しいな・・・高嶺の花の楠 理央(くすきの りお)じゃん?お前なんかに声掛けるなんて!いつも人がたかって話掛けたくても出来ないし・・・」

雪康「そうだよな・・・確かに今迄そんなに話した事が無かったはず・・・」

宗太「それにしてもあれだけ可愛かったら俺専属メイドになって欲しいよな?お前はそう思わないか?」

雪康「あっ!?そっ!?そうか?・・・俺は特には・・・」

宗太「そう言いながらお前?赤くなってるぞ?やっぱり意識してんじゃないのか?」

雪康「いや・・・それもあるかもしれんが・・・どうして俺なんかに聞いて来たんだろうと思って?」



準備は順調に終えて行き、来週はいよいよ文化祭に入る!
その間にも俺は例のオンラインゲームを合間を縫ってプレイする事になった・・・



落ち合う日の21時・・・



雪康「さて・・・後はゲームやって眠るだけになったし、ログインしてみようか!」



TSUBASA「よぅ!待ってたぜ!」

雪康「あぁ、21時だったから丁度にログインしてみた訳だが・・・ってここって一昨日来た所だよな?」

TSUBASA「そうだ!間違い無く一昨日ここへ俺たちはやって来た!そして・・・今日この店は・・・」

雪康「何だかアレだよな?・・・」

TSUBASA「そうだ!俺たちの文化祭で出店するあの・・・メイド喫茶・・・」

雪康「どうしてそうなったんだ!?」

スティーフィア「今日からこのゲームはミニイベントが始まるのよ?だからこうやっていつもは何も無い所にも特別な物を用意する感じかな?」

雪康「そっ!そうだったんだ!ってスティーフィア?その格好は!?・・・・・」

スティーフィア「あら?折角のイベントだから私も普段の衣装をチェンジしてメイド姿になってみたのだけれど?似合わないかしら?」

雪康「いや・・・何と言うか・・・その姿からしたらとてもよく似合っているが・・・やはり中の人の事を考えると・・・」

スティーフィア「ネットはね?そうやって中の人の事を考えない事!これは鉄則だよ?」

雪康「そう言うものなのか?・・・まあ、分かったけど・・・」

TSUBASA「うん!確かに似合っている・・・と言うより似合い過ぎていてずっとメイドでいいんじゃね?」

スティーフィア「ほらぁ?こうやって褒めるのよ?」

雪康「えっ!?あっ、うん・・・似合ってると思う・・・綺麗だし・・・」

スティーフィア「ふふっ♪ちょっと口がごもっちゃうんだよね?でも綺麗だって言ってくれて私も嬉しいな♪ゲーム、頑張りましょうね♪」

雪康 (あれ?・・・何だ・・・このセリフと似たセリフを聴いた様な気が・・・)

TSUBASA「ミニイベントだから初心者でも参加しやすいはずだから早速この後ステージへ出てイベントにも参加してみようか!」

スティーフィア「そうね♪じゃあ、行きましょ?」



雪康「それにしても、敵とかどうやって出て来るものなんだ?」

TSUBASA「まあ、普通に周りから攻めて来るから気を付けろよ?後、このゲームってキャラが出て来ても必ずしもプレーヤーだとは限らないからな!」

雪康「それってどう言う?・・・」

スティーフィア「えぇ、コンピューターのプログラムとして人格形成させていわば実在しないキャラクターが出て来る事があるの・・・さっきの喫茶店の人達はほとんどその実在しないプログラムによるキャラクターなの!」

雪康「そうなんだ?じゃあ、人との接触ってほとんど無い訳?」

スティーフィア「まあ、あまり無いのだけれど、時折、接触する時もあるからその時は合図もあるから分かる様になっているわ!・・・ってそろそろ出て来たみたいね?先ずは私がどうするか敵を倒すから見ていてね?」

TSUBASA「敵は3体・・・じゃあ、俺も応戦するよ!」


テリャァァァァ!!!!!

トリャァァァァ!!!!!

バシュッ!ブシュッ!!!


スティーフィア「レベル1のプレイヤーに対する敵だから私たちだと容易いわね?」

TSUBASA「そうだな!俺たちだとあまり経験値も稼げないし、雪康なら今でレベル2迄上げられたんじゃねぇのか?」



雪康のレベルが2へ上がりました!



スティーフィア「今みたいに、イメージをして相手を斬る事を想像して?それでヘッドギアが認識するからそれを持ってプレーヤーの持っているキャラクターを動かせるから!」

雪康「これまた・・・簡単と言うか・・・便利な事で・・・って俺何もしていないのに経験値もらってるみたいだけど?」

スティーフィア「経験値はチーム全員に付与されるから大丈夫よ?」

雪康「そうだったんだ!それなら良いけど・・・」

TSUBASA「まあ、初心者も参加出来るミニイベントだが、敵の姿迄変わっていて、滑稽だよな?・・・てか、流石にこのステージだとレアアイテムとか貰えそうに無いな?いっその事、俺たちが普段やってるステージ迄お前を連れて行ってやってみるか?」

雪康「流石にそれは無謀だろ?」

スティーフィア「そうね・・・本当なら行ってみても良いかもしれないけれど・・・雪康君は恐らくあまり打ち込めないでしょうし、急がなくても自分のペースで出来るのがこのゲームの特徴でもあるの!だからここはゆっくり行きましょう?」

TSUBASA「まあ、俺はどっちでも良いけどさ!2人がそうしたいって言うならそれで行っても良いけど?」

スティーフィア「じゃあ、このまま次の街へ向かいましょう?敵は頻繁には現れないわ!こうやって一度敵を倒すとしばらくは安定する・・・そろそろ見えて来たわね!あの街で少し又休憩しましょう?雪康君、初戦だったから色々と考えていたみたいだし・・・疲れちゃったでしょ?」

雪康「まっ・・・まあ・・・少しだけ・・・」



街の休憩所・・・

TSUBASA「実はさ・・・来週俺たちの学校、文化祭で今ピークなんだよな?」

雪康「そうなんだ!昨日も遅く迄準備があったから・・・」

スティーフィア「色々と大変ね?私の所も文化祭の準備で大変なのよ?」

TSUBASA「そうなんだ!?ああ言うのって時期が他の学校と被るもんな!」

スティーフィア「あの・・・あなた達のクラスは何をするの?」

雪康「あぁ!俺たちのクラスはメイド喫茶をする事に・・・」

スティーフィア「そっ!そうなんだ・・・メイド喫茶か・・・」

雪康「スティーフィアの所は何するの?」

スティーフィア「えっ!?私のクラス?・・・屋台・・・かな?・・・」

雪康「屋台か!?色々と楽しそうだよな?俺も屋台は好きで、よく祭りの屋台とか祭りよりメインで屋台巡りしてたよ!」

スティーフィア「そっ!?そうなの!?そんなに好きだったんだ!?じゃあ、逆だったら良かったのにね?・・・(あぁ・・・何で私屋台って言っちゃったんだろ?思いの外雪康君が食いついて来ちゃったじゃない!どうしよう?・・・)」

TSUBASA「帰ってゲームもしてたから眠気も強いんだよな・・・今週になってからさ・・・」

スティーフィア「そっ!?そうだよねぇ・・・分かるよ!私も帰って来てゲームするからどうしても普段より時間が遅くなっちゃって・・・!!」

TSUBASA「これはゲーマーの宿命なのだろうか!?」

スティーフィア「うんうん!そうだよね!分かるよ!うんうん♪」

TSUBASA「それでさ・・・昨日学校でメイド喫茶の準備をしていたらさ・・・普段話掛けて来ない子に話掛けられちゃってさ!うん、俺じゃないよ。気付いていると思うけど・・・こいつ!雪康がさ・・・」

スティーフィア「へっ!!!?そっ・・・そうだったの!?珍しいの?」

TSUBASA「あぁ!なんたって学園1位2位を独占する程のお姫様的存在の女の子と同じクラスだと言う事だけでも名誉なのに、こいつってば「この衣装似合う?」ってあたかも彼氏に聴いて来る彼女みたいな感じで聞かれて、こいつも鼻の下デレ~っと伸ばして「うん♪物凄く似合っているよ?可愛いよね!楠木野さん最高!!!」って言ってたもんな?な?」

雪康「確かに高嶺の花に声掛けられて珍しいなと思ってはいたが、途中から極度の脚色をするのは止めろ!」

TSUBASA「いや、お前の心の声・・・即ち!本心を代弁してやっているんだ!むしろ感謝してもらいたい位だ!」

雪康「それを本人の目の前で言ったら叩ききってやるからな!この武器で!」

TSUBASA「まあ、ここで勝負したら確実に俺の方が勝てるがな・・・実際には負けるかもしれないけどさ・・・」

スティーフィア「そんな事無いよ💛」

雪康「えっ!?」

スティーフィア「えっ!?いや、何でも無い!本当に・・・うん、何でも・・・それで・・・雪康君はその子を見てどう思ったの?」

雪康「あっ・・・あぁ・・・凄く綺麗で可愛かったよ!確かにこいつが言っていた事も半分は本心かもしれない!鼻の下を伸ばしていたのは真っ赤な嘘だがな!」

スティーフィア「そうかぁ♪綺麗とか可愛いって思っているのは本当だったんだね?」

TSUBASA「ん?何か嬉しそうだな?どうしてだ?」

スティーフィア「いや、私も今日、こうやってメイド姿でしょ?こう言うキャラもアリなのかなって思っちゃって♪何だか自分の事の様に思えて来ちゃったの♪」

TSUBASA「そうなのか?・・・ネカマの奥は謎だらけだな?」

雪康「・・・・・・」

スティーフィア「一つだけ聞きたい事があるんだけれどね?実は私の通っている学校に好きな子がいるんだけど・・・中々話を掛けられなくて・・・どうしたら良いかな?」

雪康「えっ!?好きな人がいるのか?・・・そうだな・・・恐らくその人もきっと君が声を掛けてくれるのを待っていると思う・・・そう思えば声を掛けたくなるんじゃないのか?」

スティーフィア「素敵なアドバイスだね・・・うん、分かったよ!ありがとう!おかげで勇気が沸いて来たよ!早速声を掛けようと思う!」

雪康「君なら想われている人も喜んで受け入れてくれると思うよ!」

スティーフィア「うん♪ありがとう!・・・ごめんね?私、これからお風呂に入るから今日はこの辺りで帰るね?」

雪康「そうなのか?・・・まあ、夜遅くだったから仕方ないか・・・って俺も文化祭の準備で忙しかったからそろそろ寝よう・・・」

TSUBASA「あぁ・・・明日から最終段階へ入るみたいだしな・・・じゃあ俺も・・・」



スティーフィア「あれ?おかしいな?戻れない?・・・」

雪康「えっ?ヘッドギア外せないのか?」

スティーフィア「何でだろう?いつもログアウトする時に同時に取り外せるのに・・・どうして?」

雪康「待って?俺もやってみるから?・・・って出来ないな?・・・一体どう言う事だろう?」

TSUBASA「おいおい、冗談じゃないぞ?このまま閉じ込められたらどうなるんだよ?俺たち・・・」

スティーフィア「そんな・・・明日は・・・ちゃんとお話しようって決めたのに・・・今、勇気を分けてくれたのに!何で?どうして?・・・」

雪康「とりあえず、仕方無いからしばらくここに残ろう?何か異常を感知して周りの人たちが助けてくれるかもしれないし!」

スティーフィア「いや・・・いや・・・!!!こんな事になるならもっと早く・・・もっと早く彼に・・・言っておけば良かった・・・」

雪康「落ち着け!大丈夫だ!生きているから、俺たちは!諦めるな!」

スティーフィア「こんな誰なのか分からない姿で本当の事を言っても分かってくれない・・・私・・・私・・・」

雪康「落ち着けって!君もTSUBASAもこのゲームのベテランなんだろう?だったら上手くゲームをクリアして行けばその間に誰かが助け出してくれるかもしれないし!」

TSUBASA「そっ・・・そうだな・・・とりあえずゲームを進めたら何か解決の糸口が見つかるかもしれないし・・・とにかく、雪康は初心者だから何とか強くなってもらって・・・普段の雪康みたいな力を持てる様になれば百人力だよな!」

スティーフィア「文化祭・・・メイド喫茶・・・雪康君が褒めてくれたのに・・・」

雪康「えっ!?メイド喫茶って?俺が褒めたのは・・・まさか!君は・・・」

理央「えぇ、そうよ?ごめんなさい・・・もうどうなるか分からないから本当の事を言うね?私がその楠 理央よ?折角雪康君と喋る事が出来て、褒めてくれたのに・・・凄く嬉しかったのに・・・」

雪康「じゃあ、さっき言ってた話を掛けたいって思っていたのって・・・」

理央「うん・・・雪康君と前々からお話したいなって思っていたから・・・声を掛けられなくて・・・やっと声を掛けられたのに・・・でもここにあなたがいるから、それだけでも本当は凄く嬉しかった・・・でもやっぱり、直接お話がしたかったの・・・だから、こんな事になっちゃって・・・」

雪康「まあ、色々とパニックにはなると思う・・・気持ちは嬉しいよ!でも、今はどうやってこれからやって行くかだ!一先ずこのゲームの事についてもっと理解したいから、色々と教えて欲しいんだ!」

理央「うん、一応、宿屋もあるから、寝泊り等については安心してもらっても構わない・・・それから、実は死んじゃう事は無いから安心して?でも敵は倒さないと先へは進めないから必ず敵だけは倒す事が求められているの!」

宗太「えっ!?そうだったの!?てっきり敵に倒される事ってあるのかとばかり思っていたんだけど・・・」

理央「うん、これはほとんどの人が知らない情報だから・・・」

宗太「あのさ・・・ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」

理央「えぇ!私が知っている事なら・・・」

宗太「俺たちの学校にこのゲームの会社の娘さんがいるって聞いた事があるんだけど・・・それってもしかして?・・・」

理央「その様な話が出回っていたのね?・・・そうよ!私はこのゲームの開発メーカーAmazing Cinnamomum Camphora Company (ACCカンパニー) の娘、楠 理央よ!」

宗太「やっぱり、そうだったんだな・・・ACCってよく略して呼んでいたから分からなかったけど、名字の楠が入っていたんだな!」

理央「えぇ!そうなの・・・ごめんなさい・・・折角ゲームをプレイしているのに私の所の親の会社のゲームでこの様な事になってしまった・・・先に2人にはお詫びしないといけない・・・本当に・・・本当にごめんなさい・・・」

雪康「あぁぁぁ!!!本当・・・異世界異世界って皆よく言ってるだろ?そんなに異世界が好きなのかよ!?って俺も思ってたんだけどさ・・・このゲームプレイして、実は俺・・・異世界って言うのも面白そうだなって思えて来てたんだ!だからこの際、その異世界って言うのを肌に感じて、やってみたいなって思うんだ!だから元に戻れる迄の間、頑張って敵と戦ってやって行こうぜ?それに、死なないってありがたいシステムもある事だしさ!」

理央「雪康君・・・うん!私も全身全霊で協力するわ!」

宗太「そうだな!異世界か・・・確かに最近よくある設定だもんな!まさか俺たちがその異世界に閉じ込められちまうって言うのは流石に想定外だったけどな!」





こうして、とんでも無い事になったのだが・・・正直、異世界に閉じ込められてしまうなんてあり得ないだろ!でも・・・あの学校中の憧れのクラスメイト、楠さんが側にいるし、このゲームのベテランと言う事もあるから何とか俺もレベル上げて少しでも役に立てる様に頑張って行こうと思う!



宗太 (お~い、俺も一応ベテランだからな?俺も役に立つぞ~?)





第1GAME END
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