145 / 185
145話、深夜の角煮
しおりを挟む
「……眠れない」
時刻は深夜一時。旅人の村で一泊しようと決め、他の旅人同様たき火をして野宿をする事にした私達だったが、一つだけ誤算があった。
この村、深夜になってもほとんどの人が眠ろうとしないのだ。屋台も今だに開かれていて様々な良い匂いが漂ってくるし、旅人達は酒を飲みながら食べ物をつまみ談笑している。
どうやらその名に相応しく、この村では旅人達の交流が盛んなようだ。そのせいで深夜でも喧騒が止まない。ゆっくり眠りたいのなら簡易宿に泊まるべきだったらしい。
まあたまには夜更かしもいいか、なんて思うのだが、あいにくとライラはこの騒ぎの中でもすやすや眠りについていた。ただ周りがうるさいではあるようで、私の鞄の中に潜りこんで寝てしまっていたが。
そしてベアトリスの方はと言うと、なぜかたき火の前に鍋を置き何やらぐつぐつと煮はじめていた。ベアトリスはそもそも吸血鬼なので、夜の方が調子がいいのだろう。だからと言ってこの深夜に料理をし始めるのはどうなんだ。
眠いんだけど周りの喧騒のせいで眠れない私は、軽くあくびをしてからベアトリスに近づいた。
「……何してるの?」
「角煮を作ってるのよ。角煮」
「……角煮ぃ~?」
「角切りにした食材を煮た料理の事よ。基本的に肉の甘辛煮を指すわ」
「へぇ~」
鍋の中をのぞき込むと、茶色めな液体の中に大きな肉が沈み込んで煮られていた。甘辛い感じの良い匂いも漂ってくる。
「……で、その角煮をなぜこの深夜に作ってるの?」
「暇だからよ。こんな騒ぎの中ではさすがに目が覚めるし、長い夜にやる事なんてそうそうないわ」
「だから料理してるんだ」
こんな夜に料理を始めるなんて、結構な行動力に思える。
「煮物は結構時間がかかるし、夜の暇つぶしには悪くないわ。それにこんな深夜だとちょっと小腹が空いてくるから、ついでにつまんで空腹を満たせるでしょう?」
「……確かに、夜ごはん早めだったからお腹空いてきたかも」
後良い匂いがするせいだ。
「角煮ができたら私も食べる。どれくらいで完成?」
「後一時間って所ね」
「え……長っ」
「だから、調理時間が結構かかるからこんな深夜に作ってるのよ。煮てる時間が長いだけだから調理自体は楽なんだけどね」
「一時間もかかるなら寝ちゃいそうだなぁ」
「……寝れるの? この騒ぎの中で」
「……」
周りをちらっと見渡す。
お酒を飲みながら談笑する多くの旅人達。屋台からは新たな料理を作り始めたのかじゅうじゅうと音が立ち始めていた。まだまだこの村は眠らないらしい。
「寝れそうにないね」
「でしょ。料理ができるまで暇なら私の為に紅茶でも淹れてちょうだい」
「……はーい」
もうこうなったら紅茶を飲んで一度目を覚ますのがいい。そう思ったので、ベアトリスの提案に乗り紅茶を沸かし始めた。
ケトルでお湯を沸かしてそこに茶葉を入れ、蓋をして数分蒸らす。渋みが出てくる前に金属製のコップに淹れ、一つをベアトリスに渡した。
「ありがと」
二人肉を煮る鍋を前に、紅茶をずずっと飲み始める。
深夜だと言うのに昼間のようにうるさい中、ぐつぐつ煮られる鍋を眺めて紅茶を飲む。なんだか妙な心地だった。
空を見上げると結構晴れていて、こんな夜だと言うのに月の光で明るさを感じる。いい夜空だけど、こうもうるさい中では情緒もへったくれもない。
「……やばい。紅茶飲んでたら何か食べたくなってきた」
「もうすぐ角煮できるから我慢しなさいよ」
「……はーい」
クッキーか何かをつまみながら紅茶を飲みたい所だけど、この後に待つ角煮の為にぐっと我慢する。
やる事がないので、私はぼーっと鍋の中を見つめるしかなかった。
「……あれ? この変なのって……」
鍋の中、煮られる肉の上に乗っかっている星型の何かに気づく。
「ああ、それ? リリアが持ってたスターアニスよ。星型のスパイスあったでしょ? あれ」
「ああー、見覚えあると思ったらあれかぁ」
私が持ってるスパイス類は、ベアトリスの方が使えそうだから全部彼女に渡しておいたのだ。
「これ、角煮とかに使うやつだったの?」
「そうね。煮込み以外にも色々な料理に使えるわ。デザートに使ったりもするらしいわよ」
「へー」
スパイスをデザートに使うって想像できないなぁ。あ、でもシナモンも一応スパイスの分類だっけ。シナモン系の匂いや風味ならデザートの相性も悪くなさそう。
「後胃腸に良いとかも聞くわ。スパイスは色々効能があるから、覚えているといいかもね」
「ふーん。でも今聞いても明日になったら全部忘れてそう」
「この程度は覚えておきなさいよ……」
呆れられたが、しかたない。眠いやらうるさくて目が覚めるやら、紅茶の匂いで落ちつくやら角煮の良い匂いでお腹すくやら、もうめちゃくちゃな感覚なのだから。
ベアトリスは竹串を手にして、煮られる肉の塊をつぷつぷ刺していく。
「ゆで卵が無いのが惜しいのよねぇ。角煮と一緒に煮て煮卵にすれば一石二鳥なのに」
「煮卵かぁ、いいよね。卵と言えばオムライス食べたいな。ケチャップじゃなくてデミグラスソースが乗ったやつ。デミグラスソースといえばハンバーグだけどさ、他にも色々合うよね。ビーフシチューとか」
「……こんなド深夜に食材で料理の連想ゲームを始めないでちょうだい」
ド深夜においしそうな匂いを嗅いでいるからこそ自然と連想してしまうのだ。
「で、角煮はまだなの?」
「そろそろよ」
「そろそろかぁ」
「……」
「……」
沈黙の中、ずずっと紅茶を飲む。
「……角煮そろそろできた?」
「……だからもうちょっとよ」
「……もうちょっとかぁ」
「……」
「そうか、もうちょっとかぁ」
「……」
「……もうちょっとってどれくらい?」
「あーーーもうできた。はい、もうできたわよ」
うっとうしくなってきたのか、ベアトリスが鍋の中の角煮を取り上げ、ナイフで切り分けはじめる。
もともとが大きい肉の塊だったので、切り分けても結構なサイズだ。それを小皿に一個入れられて、目の前に突きだされる。
ほかほかと湯気が立っていて、食欲をそそる甘辛いような匂い。小皿を受け取って、早速一口食べてみる。
「……ん、おいしいおいしい」
肉は柔らかくなっており、とろっと崩れ落ちる感じ。煮汁がしっかり染み込んでいて甘辛く、スターアニスの爽やかな香りがする。深夜に食べるには贅沢なつまみだ。
ベアトリスの方も一口ぱくっと食べ始める。
「んー、やっぱりネギとかの薬味が欲しかったわね。おいしいけどもうひと味欲しかった感じ」
「そう? おいしいけどね。この煮汁パンとも結構合いそう」
「普通のパンより肉まんの生地が合うんじゃない?」
「あーそれいい。角煮をほぐしてさ、肉まんの中に入れて角煮まん作ってよ」
「……面倒くさいのリクエストするわね。まあ肉まんの生地は作ってみたかったけど、今はやらないわ。こんな深夜から生地を練るなんて正気じゃないわよ」
角煮を作り出すのは正気の範疇なんだ。
角煮を一つつまんで小腹を満たし、コップに残っていた冷め始めた紅茶を飲み干す。お腹は満たされ、中々の満足感だ。
「でもさ、スターアニスが胃腸にいいからって、こんな深夜に食べるのは胃腸にはよさそうじゃないよね」
「……食べた後に反省してどうするのよ」
角煮の残りは明日以降のごはんにするらしく、保存容器に詰めはじめる。
もう一個くらい食べたかったな、と思いつつ名残惜しそうに角煮を見送った私は、ふと周りを見渡した。
まだ周りの喧騒は静まらず、夜だと言うのに人の熱気が溜まっている。
「これ、今日眠れるのかな」
「さあね。眠れなかったら簡易宿でもう一泊しましょう」
それがいいな、とうんうん頷く私だった。
時刻は深夜一時。旅人の村で一泊しようと決め、他の旅人同様たき火をして野宿をする事にした私達だったが、一つだけ誤算があった。
この村、深夜になってもほとんどの人が眠ろうとしないのだ。屋台も今だに開かれていて様々な良い匂いが漂ってくるし、旅人達は酒を飲みながら食べ物をつまみ談笑している。
どうやらその名に相応しく、この村では旅人達の交流が盛んなようだ。そのせいで深夜でも喧騒が止まない。ゆっくり眠りたいのなら簡易宿に泊まるべきだったらしい。
まあたまには夜更かしもいいか、なんて思うのだが、あいにくとライラはこの騒ぎの中でもすやすや眠りについていた。ただ周りがうるさいではあるようで、私の鞄の中に潜りこんで寝てしまっていたが。
そしてベアトリスの方はと言うと、なぜかたき火の前に鍋を置き何やらぐつぐつと煮はじめていた。ベアトリスはそもそも吸血鬼なので、夜の方が調子がいいのだろう。だからと言ってこの深夜に料理をし始めるのはどうなんだ。
眠いんだけど周りの喧騒のせいで眠れない私は、軽くあくびをしてからベアトリスに近づいた。
「……何してるの?」
「角煮を作ってるのよ。角煮」
「……角煮ぃ~?」
「角切りにした食材を煮た料理の事よ。基本的に肉の甘辛煮を指すわ」
「へぇ~」
鍋の中をのぞき込むと、茶色めな液体の中に大きな肉が沈み込んで煮られていた。甘辛い感じの良い匂いも漂ってくる。
「……で、その角煮をなぜこの深夜に作ってるの?」
「暇だからよ。こんな騒ぎの中ではさすがに目が覚めるし、長い夜にやる事なんてそうそうないわ」
「だから料理してるんだ」
こんな夜に料理を始めるなんて、結構な行動力に思える。
「煮物は結構時間がかかるし、夜の暇つぶしには悪くないわ。それにこんな深夜だとちょっと小腹が空いてくるから、ついでにつまんで空腹を満たせるでしょう?」
「……確かに、夜ごはん早めだったからお腹空いてきたかも」
後良い匂いがするせいだ。
「角煮ができたら私も食べる。どれくらいで完成?」
「後一時間って所ね」
「え……長っ」
「だから、調理時間が結構かかるからこんな深夜に作ってるのよ。煮てる時間が長いだけだから調理自体は楽なんだけどね」
「一時間もかかるなら寝ちゃいそうだなぁ」
「……寝れるの? この騒ぎの中で」
「……」
周りをちらっと見渡す。
お酒を飲みながら談笑する多くの旅人達。屋台からは新たな料理を作り始めたのかじゅうじゅうと音が立ち始めていた。まだまだこの村は眠らないらしい。
「寝れそうにないね」
「でしょ。料理ができるまで暇なら私の為に紅茶でも淹れてちょうだい」
「……はーい」
もうこうなったら紅茶を飲んで一度目を覚ますのがいい。そう思ったので、ベアトリスの提案に乗り紅茶を沸かし始めた。
ケトルでお湯を沸かしてそこに茶葉を入れ、蓋をして数分蒸らす。渋みが出てくる前に金属製のコップに淹れ、一つをベアトリスに渡した。
「ありがと」
二人肉を煮る鍋を前に、紅茶をずずっと飲み始める。
深夜だと言うのに昼間のようにうるさい中、ぐつぐつ煮られる鍋を眺めて紅茶を飲む。なんだか妙な心地だった。
空を見上げると結構晴れていて、こんな夜だと言うのに月の光で明るさを感じる。いい夜空だけど、こうもうるさい中では情緒もへったくれもない。
「……やばい。紅茶飲んでたら何か食べたくなってきた」
「もうすぐ角煮できるから我慢しなさいよ」
「……はーい」
クッキーか何かをつまみながら紅茶を飲みたい所だけど、この後に待つ角煮の為にぐっと我慢する。
やる事がないので、私はぼーっと鍋の中を見つめるしかなかった。
「……あれ? この変なのって……」
鍋の中、煮られる肉の上に乗っかっている星型の何かに気づく。
「ああ、それ? リリアが持ってたスターアニスよ。星型のスパイスあったでしょ? あれ」
「ああー、見覚えあると思ったらあれかぁ」
私が持ってるスパイス類は、ベアトリスの方が使えそうだから全部彼女に渡しておいたのだ。
「これ、角煮とかに使うやつだったの?」
「そうね。煮込み以外にも色々な料理に使えるわ。デザートに使ったりもするらしいわよ」
「へー」
スパイスをデザートに使うって想像できないなぁ。あ、でもシナモンも一応スパイスの分類だっけ。シナモン系の匂いや風味ならデザートの相性も悪くなさそう。
「後胃腸に良いとかも聞くわ。スパイスは色々効能があるから、覚えているといいかもね」
「ふーん。でも今聞いても明日になったら全部忘れてそう」
「この程度は覚えておきなさいよ……」
呆れられたが、しかたない。眠いやらうるさくて目が覚めるやら、紅茶の匂いで落ちつくやら角煮の良い匂いでお腹すくやら、もうめちゃくちゃな感覚なのだから。
ベアトリスは竹串を手にして、煮られる肉の塊をつぷつぷ刺していく。
「ゆで卵が無いのが惜しいのよねぇ。角煮と一緒に煮て煮卵にすれば一石二鳥なのに」
「煮卵かぁ、いいよね。卵と言えばオムライス食べたいな。ケチャップじゃなくてデミグラスソースが乗ったやつ。デミグラスソースといえばハンバーグだけどさ、他にも色々合うよね。ビーフシチューとか」
「……こんなド深夜に食材で料理の連想ゲームを始めないでちょうだい」
ド深夜においしそうな匂いを嗅いでいるからこそ自然と連想してしまうのだ。
「で、角煮はまだなの?」
「そろそろよ」
「そろそろかぁ」
「……」
「……」
沈黙の中、ずずっと紅茶を飲む。
「……角煮そろそろできた?」
「……だからもうちょっとよ」
「……もうちょっとかぁ」
「……」
「そうか、もうちょっとかぁ」
「……」
「……もうちょっとってどれくらい?」
「あーーーもうできた。はい、もうできたわよ」
うっとうしくなってきたのか、ベアトリスが鍋の中の角煮を取り上げ、ナイフで切り分けはじめる。
もともとが大きい肉の塊だったので、切り分けても結構なサイズだ。それを小皿に一個入れられて、目の前に突きだされる。
ほかほかと湯気が立っていて、食欲をそそる甘辛いような匂い。小皿を受け取って、早速一口食べてみる。
「……ん、おいしいおいしい」
肉は柔らかくなっており、とろっと崩れ落ちる感じ。煮汁がしっかり染み込んでいて甘辛く、スターアニスの爽やかな香りがする。深夜に食べるには贅沢なつまみだ。
ベアトリスの方も一口ぱくっと食べ始める。
「んー、やっぱりネギとかの薬味が欲しかったわね。おいしいけどもうひと味欲しかった感じ」
「そう? おいしいけどね。この煮汁パンとも結構合いそう」
「普通のパンより肉まんの生地が合うんじゃない?」
「あーそれいい。角煮をほぐしてさ、肉まんの中に入れて角煮まん作ってよ」
「……面倒くさいのリクエストするわね。まあ肉まんの生地は作ってみたかったけど、今はやらないわ。こんな深夜から生地を練るなんて正気じゃないわよ」
角煮を作り出すのは正気の範疇なんだ。
角煮を一つつまんで小腹を満たし、コップに残っていた冷め始めた紅茶を飲み干す。お腹は満たされ、中々の満足感だ。
「でもさ、スターアニスが胃腸にいいからって、こんな深夜に食べるのは胃腸にはよさそうじゃないよね」
「……食べた後に反省してどうするのよ」
角煮の残りは明日以降のごはんにするらしく、保存容器に詰めはじめる。
もう一個くらい食べたかったな、と思いつつ名残惜しそうに角煮を見送った私は、ふと周りを見渡した。
まだ周りの喧騒は静まらず、夜だと言うのに人の熱気が溜まっている。
「これ、今日眠れるのかな」
「さあね。眠れなかったら簡易宿でもう一泊しましょう」
それがいいな、とうんうん頷く私だった。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる