130 / 185
130話、深夜のわらび餅
しおりを挟む
夜0時を回った頃。フウゲツの町の宿屋で、まだ眠れなかった私は一人椅子に腰かけ暇つぶしがてら刺繍をしていた。
ライラはもう寝てしまっている。ふかふかのベッドに愛用の小さい枕を敷いて、それに頭を預けるどころか抱き付くようにして快眠していた。妖精の小さい体からすると、小さ目の枕ですら抱き枕になるのだから羨ましい。
ちくちく刺繍をしつつ、今度本格的な刺繍をエメラルダに教えてもらおうかなぁ、なんて漫然と考えていたら、唐突にドアがノックされた。
予想だにしない事で体がビクっと跳ね、息を飲む。こんな深夜に誰が訪ねて来たのか、ちょっと怖さもあった。
でもすぐに聞こえてきた声でほっと息をつく。
「リリア、まだ起きてるかしら?」
ベアトリスの声だった。なんだベアトリスか、と思ってドアを開けに行く。ベアトリスと私達は別の部屋を借りているのだ。
冷静に考えると一応は吸血鬼のベアトリスが夜に尋ねて来る方が恐ろしい気もしたが、もう彼女は吸血鬼の概念を超越した謎の存在なので気にしない事にした。自称ラズベリー吸血鬼だもんね。
「こんな遅くにどうしたの?」
ドアを開け、向こうにいたベアトリスに声をかける。すると彼女は、何やら紙包みを持ち上げて見せてきた。
「夜の空気に触れたくなって、さっきふらっと散歩に出かけたのよ。この町、夜は灯篭の柔らかい明かりがあって中々雅だったわ。で、なぜだかとあるお店に人が並んでいて、それとなく聞いてみたら夜にしか開かない甘味屋だと言うのよ。暇だったから私も何となく並んで、これを買ってきたってわけ」
そう言ってベアトリスが紙包みをがさがさかき分けると、そこには透明なパックに入ったこれまた透明なぷるぷるとした何かが入ってた。
「何これ? 固形化した水?」
としか形容できない、何とも不思議な物体だった。
「違うわよ。わらび餅って言うらしいわ」
「わらび餅……餅なんだ、これ」
餅の事は薄ら知識にある。確か普通の米よりも柔らかく粘度のあるもち米をこねて作る食べ物。その名の通りもちもちした食感でおいしいらしい。食べたことはない。
でも確かそれは米同様白い見た目らしいけど……これは透明だ。
「普通の餅とは違う感じだけど、餅にも色々種類あるのかな?」
「さあ? そうなんじゃない? 私パン文化だから米文化には詳しくないわ」
「それは私も」
で、そのわらび餅とやらを買ってきてどうしたと言うのだろう。
「せっかくだから一緒に食べようって言いにきたのよ。だからこんなに買ったんじゃない」
こんな深夜からデザートを食べるのか……いや、でも小腹が空く頃合いなのは確かだ。何より甘い物を食べたい気分でもある。
「じゃあ入りなよ。あ、でもライラ寝ちゃってるんだよね」
「ライラの分は残して保存しておけばいいわ。私のクーラーボックスあるから大丈夫よ」
そういえばいつも肩掛けの小さいクーラーボックス持ってたっけ。
ひとまずベアトリスを部屋の中に招き入れる。律儀にも彼女は自分から入ってこようとはしなかったのだ。
……そういえば吸血鬼ってその家の住人に招かれないと家の中には基本入れないって逸話もあるっけ、何て思った。
ベッド近くの小さなテーブルの前で、向かい合わせに座り合う。
そしてテーブルの上に件のわらび餅を置き、早速パックを解放。
パックの中にはわらび餅がこれでもかと言うほどたっぷり入っていて、何だかぎちぎちに詰められたスライムみたいだった。
「これ、そのまま食べていいの?」
「いえ、付属のきな粉と黒蜜をかけて食べるらしいわ」
「きな粉……その黄色いの?」
「ええ。大豆で作った粉らしいわ。ちなみにわらび餅はわらび粉というのが原材料らしいわよ」
「粉で作った物に粉かけて食べるんだ……」
「不思議よね。粉をかけて食べる料理とか初めてかも」
……確かに。粉をねって生地にして焼いたりする、いわゆる粉もの料理ならいっぱいある。それこそパンだって小麦粉から作るし。でも出来上がった料理の上に粉をかけるってあまり聞いた事ないかも。
ベアトリスがきな粉の入っている小さな袋の上部を切り取り、瑞々しいわらび餅の上にかけていく。パサパサしそうだけど大丈夫なのかな。
更にその上に、黒蜜というはちみつを黒くしたような物をかけていった。粘度が結構あるのか、きな粉とは交わらずに丸い玉状になって乗っかっている。
「で、この楊枝で刺してうまく掬い取って食べるのよ」
見本とばかりに、ベアトリスが器用にわらび餅をすくい上げ一口で食べる。
そのままもぐもぐ食べてる姿をじっと見つめる。
「……どう?」
「……うん。素朴な甘みがあっておいしいわ。粉かけてるのに意外とパサついてない、というよりわらび餅がかなりモチモチしてる」
「へえー、どれどれ」
私もわらび餅を突き刺してぱくっと食べてみた。
もぐもぐもぐもぐ。確かに思ったよりパサついてない。というかこのきな粉自体が結構しっとりした食感だ。
そして黒蜜の強めの甘さに、わらび餅の柔らかな弾力。噛めば噛むほど自然な甘みが滲み出てくる。
同じデザート系統のケーキとは違った感覚だ。何だろう……上品な感じ。落ち着いた雰囲気、例えば木漏れ日の中でふとつまむような、素朴な甘味だ。
「おいしいね、これ」
言いながら、ぱくっとまた一つ。
「そうね。いけるわ」
ベアトリスも更にぱくっと一つ。
お互いにもぐもぐもぐもぐ食べつつ、また一つつまむ。
「そういえば、このわらび餅からも分かる通り、この辺りではデザート類も結構独特な物があるらしいわよ」
「例えばどういうの?」
「何でも、あんこという物がよく使われるらしいわ」
「あんこ?」
聞きなれないし響きから具体像が想像できない。
「小豆を砂糖と煮た、黒くて甘い甘味料って話よ」
おそらくこのわらび餅を買う時に色々リサーチしたのだろう、ベアトリスがそんな事を教えてくれる。
でも全然想像つかないなぁ。
「この黒蜜もそうだけど、黒い甘味料って何だか独特。ケーキとかパイにそういうの無いもんね」
「そうね。やっぱり地域によって食文化が異なれば、デザート文化も多種多様という事ね」
わらび餅をぱくぱく食べながら雑談をしていると、あっという間にその数が少なくなっていった。
残りはライラの分という事で食べるのを止め、ベアトリスがいそいそ後片付けをする。
そんな中で、ぼそっと呟く。
「ラズベリーも良いけれど、ラズベリーばかりにこだわるのは良くないかも知れないわね。もっと色々なデザートを研究して、その果てにラズベリーを追及しなければ……」
何言ってるんだこいつ。そこまでラズベリーに本気なのか。
でも確かに、ラズベリーはおいしいけど、このわらび餅にラズベリーソースが合うとは思わない。何にでも適材適所というのがあるのだろう。
それこそ世界には色んな食文化とそれに適した食材があり、その中で最高の料理なんて決めようがないのではないか。
もちろんその中でも自分好みの最高の一品を決める事はできるだろうけど……万人が納得するのは無理だろう。
でもそれでいい気もする。どれだけ好物の料理があっても、毎日それを食べるなんて無理だし。
色んな料理があって、たまにあれが食べたい、これが食べたいってなるのがまた楽しいんじゃないだろうか。
……なんてことを、このド深夜に考える私だった。
ライラはもう寝てしまっている。ふかふかのベッドに愛用の小さい枕を敷いて、それに頭を預けるどころか抱き付くようにして快眠していた。妖精の小さい体からすると、小さ目の枕ですら抱き枕になるのだから羨ましい。
ちくちく刺繍をしつつ、今度本格的な刺繍をエメラルダに教えてもらおうかなぁ、なんて漫然と考えていたら、唐突にドアがノックされた。
予想だにしない事で体がビクっと跳ね、息を飲む。こんな深夜に誰が訪ねて来たのか、ちょっと怖さもあった。
でもすぐに聞こえてきた声でほっと息をつく。
「リリア、まだ起きてるかしら?」
ベアトリスの声だった。なんだベアトリスか、と思ってドアを開けに行く。ベアトリスと私達は別の部屋を借りているのだ。
冷静に考えると一応は吸血鬼のベアトリスが夜に尋ねて来る方が恐ろしい気もしたが、もう彼女は吸血鬼の概念を超越した謎の存在なので気にしない事にした。自称ラズベリー吸血鬼だもんね。
「こんな遅くにどうしたの?」
ドアを開け、向こうにいたベアトリスに声をかける。すると彼女は、何やら紙包みを持ち上げて見せてきた。
「夜の空気に触れたくなって、さっきふらっと散歩に出かけたのよ。この町、夜は灯篭の柔らかい明かりがあって中々雅だったわ。で、なぜだかとあるお店に人が並んでいて、それとなく聞いてみたら夜にしか開かない甘味屋だと言うのよ。暇だったから私も何となく並んで、これを買ってきたってわけ」
そう言ってベアトリスが紙包みをがさがさかき分けると、そこには透明なパックに入ったこれまた透明なぷるぷるとした何かが入ってた。
「何これ? 固形化した水?」
としか形容できない、何とも不思議な物体だった。
「違うわよ。わらび餅って言うらしいわ」
「わらび餅……餅なんだ、これ」
餅の事は薄ら知識にある。確か普通の米よりも柔らかく粘度のあるもち米をこねて作る食べ物。その名の通りもちもちした食感でおいしいらしい。食べたことはない。
でも確かそれは米同様白い見た目らしいけど……これは透明だ。
「普通の餅とは違う感じだけど、餅にも色々種類あるのかな?」
「さあ? そうなんじゃない? 私パン文化だから米文化には詳しくないわ」
「それは私も」
で、そのわらび餅とやらを買ってきてどうしたと言うのだろう。
「せっかくだから一緒に食べようって言いにきたのよ。だからこんなに買ったんじゃない」
こんな深夜からデザートを食べるのか……いや、でも小腹が空く頃合いなのは確かだ。何より甘い物を食べたい気分でもある。
「じゃあ入りなよ。あ、でもライラ寝ちゃってるんだよね」
「ライラの分は残して保存しておけばいいわ。私のクーラーボックスあるから大丈夫よ」
そういえばいつも肩掛けの小さいクーラーボックス持ってたっけ。
ひとまずベアトリスを部屋の中に招き入れる。律儀にも彼女は自分から入ってこようとはしなかったのだ。
……そういえば吸血鬼ってその家の住人に招かれないと家の中には基本入れないって逸話もあるっけ、何て思った。
ベッド近くの小さなテーブルの前で、向かい合わせに座り合う。
そしてテーブルの上に件のわらび餅を置き、早速パックを解放。
パックの中にはわらび餅がこれでもかと言うほどたっぷり入っていて、何だかぎちぎちに詰められたスライムみたいだった。
「これ、そのまま食べていいの?」
「いえ、付属のきな粉と黒蜜をかけて食べるらしいわ」
「きな粉……その黄色いの?」
「ええ。大豆で作った粉らしいわ。ちなみにわらび餅はわらび粉というのが原材料らしいわよ」
「粉で作った物に粉かけて食べるんだ……」
「不思議よね。粉をかけて食べる料理とか初めてかも」
……確かに。粉をねって生地にして焼いたりする、いわゆる粉もの料理ならいっぱいある。それこそパンだって小麦粉から作るし。でも出来上がった料理の上に粉をかけるってあまり聞いた事ないかも。
ベアトリスがきな粉の入っている小さな袋の上部を切り取り、瑞々しいわらび餅の上にかけていく。パサパサしそうだけど大丈夫なのかな。
更にその上に、黒蜜というはちみつを黒くしたような物をかけていった。粘度が結構あるのか、きな粉とは交わらずに丸い玉状になって乗っかっている。
「で、この楊枝で刺してうまく掬い取って食べるのよ」
見本とばかりに、ベアトリスが器用にわらび餅をすくい上げ一口で食べる。
そのままもぐもぐ食べてる姿をじっと見つめる。
「……どう?」
「……うん。素朴な甘みがあっておいしいわ。粉かけてるのに意外とパサついてない、というよりわらび餅がかなりモチモチしてる」
「へえー、どれどれ」
私もわらび餅を突き刺してぱくっと食べてみた。
もぐもぐもぐもぐ。確かに思ったよりパサついてない。というかこのきな粉自体が結構しっとりした食感だ。
そして黒蜜の強めの甘さに、わらび餅の柔らかな弾力。噛めば噛むほど自然な甘みが滲み出てくる。
同じデザート系統のケーキとは違った感覚だ。何だろう……上品な感じ。落ち着いた雰囲気、例えば木漏れ日の中でふとつまむような、素朴な甘味だ。
「おいしいね、これ」
言いながら、ぱくっとまた一つ。
「そうね。いけるわ」
ベアトリスも更にぱくっと一つ。
お互いにもぐもぐもぐもぐ食べつつ、また一つつまむ。
「そういえば、このわらび餅からも分かる通り、この辺りではデザート類も結構独特な物があるらしいわよ」
「例えばどういうの?」
「何でも、あんこという物がよく使われるらしいわ」
「あんこ?」
聞きなれないし響きから具体像が想像できない。
「小豆を砂糖と煮た、黒くて甘い甘味料って話よ」
おそらくこのわらび餅を買う時に色々リサーチしたのだろう、ベアトリスがそんな事を教えてくれる。
でも全然想像つかないなぁ。
「この黒蜜もそうだけど、黒い甘味料って何だか独特。ケーキとかパイにそういうの無いもんね」
「そうね。やっぱり地域によって食文化が異なれば、デザート文化も多種多様という事ね」
わらび餅をぱくぱく食べながら雑談をしていると、あっという間にその数が少なくなっていった。
残りはライラの分という事で食べるのを止め、ベアトリスがいそいそ後片付けをする。
そんな中で、ぼそっと呟く。
「ラズベリーも良いけれど、ラズベリーばかりにこだわるのは良くないかも知れないわね。もっと色々なデザートを研究して、その果てにラズベリーを追及しなければ……」
何言ってるんだこいつ。そこまでラズベリーに本気なのか。
でも確かに、ラズベリーはおいしいけど、このわらび餅にラズベリーソースが合うとは思わない。何にでも適材適所というのがあるのだろう。
それこそ世界には色んな食文化とそれに適した食材があり、その中で最高の料理なんて決めようがないのではないか。
もちろんその中でも自分好みの最高の一品を決める事はできるだろうけど……万人が納得するのは無理だろう。
でもそれでいい気もする。どれだけ好物の料理があっても、毎日それを食べるなんて無理だし。
色んな料理があって、たまにあれが食べたい、これが食べたいってなるのがまた楽しいんじゃないだろうか。
……なんてことを、このド深夜に考える私だった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる