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27話、夜景と夜食のハンバーガー
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ふと目を覚ました私は、ふかふかのベッドから体を起こして伸びをした。
寝起きでぼうっとする頭のまま視線だけを横にうつし、窓の外を眺めてみる。
窓の外は真っ暗闇。そこでようやく今が夜なのだと私は気づいた。
……なんで私こんな夜中に目を覚ましているのだろう。
いったん状況を整理するため、私は寝る前のことを思いだすことにした。
確か……お昼にオリーブオイルをしこたま摂取した後、胸焼けがすごくて一度宿屋に戻ったのだ。
そしてベッドで横になっているうちに眠くなってきて……寝た。
……どうやら夜中になるまで私は昼寝していたらしい。どうりで体が軽いわけだ。
こんな時間に目覚めてしまったのは困った。夜中に起きたところでやることがない。
ならもう一度寝てしまえばいいのだけど、あいにくなことにもうばっちりと目が覚めてしまった。
しかも……ものすごくお腹が空いている。この空腹のまま寝るのは絶対無理だ。
夜ごはんを食べていないせいで、今私は空腹の限界にあった。
もしかしたら夜中でも開いているお店があるかもしれない。そう思った私はすぐにいつもの魔女服に着替え、ダメ元で夜の町へ繰り出した。
宿屋から出ると、涼しい風が首元を撫でた。川が近い町だけあって、時折吹き抜ける風はひんやりとしている。夜中の薄暗闇の中、その冷たい風の心地は意外と悪くない。寝起きということもあってか、少し爽やかな印象すら抱いた。
今まで森の中で暮らしていたせいか、町中の夜の空気は嫌いではなかった。
森の夜は本当に暗くてちょっと湿気もあるし、出歩きたいものではない。だけど町中の夜はちらほら灯る小さな明かりが綺麗で、夜の散歩も気楽にできる。
お店を探す前に、ちょっと夜のヘレンの町を歩いてみよう。そう思った私は、昨日のお昼に見た大橋へ向かうことにした。
こんな夜中だというのに、町中には出歩く人が結構いて少しにぎやかだ。
大きい町だけあって、夜は酒場などが繁盛するのだろう。夜でも治安がそこまで悪くなさそうな雰囲気なのは、住民の人柄のせいだろうか。
大橋へたどりついた私は、少し驚いて息を飲んだ。
外灯でライトアップされた大橋は、昼間の印象とまるで違う。橋を通る人々も少なく、橋下を流れる川のせせらぎが聞こえてきた。
大橋の中央へ行って川を眺めてみると、夜空に浮かんだ月が川面に映し出されていた。その綺麗な光景に私はしばし時間を忘れて見惚れてしまう。
そうして川面を眺めていたら、近くのお店から漂ってきたのか、なんだか肉を焼く匂いを感じた。
すると私のお腹が小さく鳴った。それを聞くのと同時に、強烈な空腹を思い出す。まったく、情緒も何も無い。
どうやら今の私は、風景美などよりもおいしい食事の方が惹かれるらしい。
しかしこの美しい夜景は少し名残惜しくもあった。
もう少しこの景色を味わっていたい気持ちと、文字通り早くごはんを味わいたいという気持ちがせめぎ合っていく。
「……そうだ。持ち帰りでなにか買ってここで食べればいいんだ」
ヘレンは大きい町だし、きっと探せば軽食を持ち帰りできるお店だってあるはず。
何かしら適当に買ってこの夜景を眺めながら食事をするのもきっと乙な物だろう。
そう考えた私は、お店を探すためにこの場を後にした。
後で戻ってくるつもりになると、名残惜しいという気持ちは無くなってしまった。
むしろあの夜景が私を待っているかと思うと、不思議と楽しくなってくる。
さすがにこんな夜中に開いているお店は、お酒を提供するのがメインとなっているところが多い。
酒場だったり小洒落たバーだったり、店員がゆったりとした音楽を演奏しながらそれを肴にお酒を飲むようなお店もあった。
しかし探せば普通の食事処もあるものだ。
見つけたのは小さなハンバーガー屋さん。店内で食べるスペースが無くて、どうやら持ち帰り専門のようだ。
確かお昼も開いていた気がするが、一日中営業しているのだろうか? やはり大きい町だけあって、深夜も営業するというのは一つの戦略になっているのかもしれない。
ハンバーガー屋さんを見つけたことで、私のお腹はすっかりハンバーガーを食べるつもりになってしまったらしい。ハンバーガーを一かじりすることを想像してしまい、溢れた唾液を飲みこんだ。
なんだかもうハンバーガーが食べたくてしかたない。
私は迷うことなく店内に入り、首尾よくハンバーガーを注文。ついでにポテトとアイスティーも頼んでおいた。
注文から程なくして小さな袋を渡される。この中に注文した品物が全部入っているのだ。万が一にも落とすわけにはいかない。
私はまるで貴重品が入っているかのように袋を抱きかかえて、大橋へと早足で向かった。
大橋にたどりつくと、すぐに先ほどの夜景が見えた大橋の中央に向かい、備え付けられたベンチに腰を落ち着けた。
大橋は観光スポットになっているだけあって、橋の途中にベンチがいくつか備え付けられている。
さすがに歩行者が多い昼間に座ることはできないが、深夜は別だ。人通りがかなり少ないので、落ち着いて食事だってできる。
袋をがさがさと漁って、注文した物を取りだしていく。
紙袋に包まれたハンバーガーにポテト、それに冷たいアイスティー。
子供っぽいかもしれないが、深夜にハンバーガーを食べるというのはなんだかちょっとわくわくする。
すっかり空腹は限界を迎えていたので、私はいきなりハンバーガーにかじりついた。
ハンバーガーはシンプルな物だった。ハンバーグにトマト、レタスがバンズに挟まれ、ボリュームはそこまでないが食べやすいサイズに収まっている。
ハンバーガーはやや暖かく、一口食べると香辛料が効いた肉の味が強く感じられた。
肉汁はあまり無かったが、その分肉自体に強めの味付けがされている。多分パンに挟むから肉汁があまり出ないように調理されているのだろう。
トマトとレタスが新鮮でみずみずしいため、肉汁が無いからといって口の中が乾くということはない。むしろお肉のパサっとした感じとちょうどいい塩梅だ。これで肉汁がいっぱい出てきていたら、多分びしゃっとしたハンバーガーになっていただろう。
ハンバーガーを半分ほど食べて空腹を少し落ち着けた私は、次にポテトを食べることにした。
ポテトは縦長に細くカットされており、油で揚げられているためカリっとした食感だ。
味は塩気がちょっと強くてジャンクな感じ。一口食べたら次々食べてしまう。こういうジャンクな味付けは嫌いじゃないよ。
しかしいかんせん塩味が強めなので、自然と飲み物が欲しくなる。アイスティーをついでに頼んでいたのは正解だった。
特に砂糖もレモンを入れていないストレートなアイスティーは、口の中をさっぱりさせるのに最適だ。
そういえば、食べるのに夢中で全く夜景を見ていなかった。夜景を見るために持ち帰りにしたのに、これでは意味が無い。
「……あれ?」
川に視線をうつしてみたら、そこには何もないただの川面があった。さっきまで月が映し出されていたのに、どこにいったのだろう。
思わず私が空を見上げると、そこに答えがあった。
いつのまにやら、雲に月が隠されてしまっていたのだ。
そっか、雲で隠れるってことも当然あるのか。
なんだかさっきまでの夜景はずっとそこにあるものだと思ってたけど、時間が経てば簡単に消え去ってしまう物なんだな。
もしかしたら今夜はもうあの夜景は見られないかも。そう思うとちょっと残念な気持ちだった。
でもポジティブに考えたら、今日偶然この時間に起きて外に出なければ、あの夜景を見ることすらありえなかったかもしれない。むしろ私はツイてる方なのかも。
ハンバーガーを片手に、もう一度私は夜空を見上げてみた。
月は雲に隠されてしまったが、月明かりが無くなったことで空に淡く輝く星々がはっきりと見えている。
やっぱり、今日の私はツイているのだろう。だって、立て続けにこんな夜景を見ることができたのだから。
夜空に輝く星明かりを眺めながら、ハンバーガーにパクついていく。こんな綺麗な夜空を見ながら食べるのがハンバーガーとは、ちょっと情緒が無いかもしれない。
でも、私にはこういうのが似合っているのだろう。
私はハンバーガーを全部食べ終えた後も、しばらく夜空を眺めつづけた。
寝起きでぼうっとする頭のまま視線だけを横にうつし、窓の外を眺めてみる。
窓の外は真っ暗闇。そこでようやく今が夜なのだと私は気づいた。
……なんで私こんな夜中に目を覚ましているのだろう。
いったん状況を整理するため、私は寝る前のことを思いだすことにした。
確か……お昼にオリーブオイルをしこたま摂取した後、胸焼けがすごくて一度宿屋に戻ったのだ。
そしてベッドで横になっているうちに眠くなってきて……寝た。
……どうやら夜中になるまで私は昼寝していたらしい。どうりで体が軽いわけだ。
こんな時間に目覚めてしまったのは困った。夜中に起きたところでやることがない。
ならもう一度寝てしまえばいいのだけど、あいにくなことにもうばっちりと目が覚めてしまった。
しかも……ものすごくお腹が空いている。この空腹のまま寝るのは絶対無理だ。
夜ごはんを食べていないせいで、今私は空腹の限界にあった。
もしかしたら夜中でも開いているお店があるかもしれない。そう思った私はすぐにいつもの魔女服に着替え、ダメ元で夜の町へ繰り出した。
宿屋から出ると、涼しい風が首元を撫でた。川が近い町だけあって、時折吹き抜ける風はひんやりとしている。夜中の薄暗闇の中、その冷たい風の心地は意外と悪くない。寝起きということもあってか、少し爽やかな印象すら抱いた。
今まで森の中で暮らしていたせいか、町中の夜の空気は嫌いではなかった。
森の夜は本当に暗くてちょっと湿気もあるし、出歩きたいものではない。だけど町中の夜はちらほら灯る小さな明かりが綺麗で、夜の散歩も気楽にできる。
お店を探す前に、ちょっと夜のヘレンの町を歩いてみよう。そう思った私は、昨日のお昼に見た大橋へ向かうことにした。
こんな夜中だというのに、町中には出歩く人が結構いて少しにぎやかだ。
大きい町だけあって、夜は酒場などが繁盛するのだろう。夜でも治安がそこまで悪くなさそうな雰囲気なのは、住民の人柄のせいだろうか。
大橋へたどりついた私は、少し驚いて息を飲んだ。
外灯でライトアップされた大橋は、昼間の印象とまるで違う。橋を通る人々も少なく、橋下を流れる川のせせらぎが聞こえてきた。
大橋の中央へ行って川を眺めてみると、夜空に浮かんだ月が川面に映し出されていた。その綺麗な光景に私はしばし時間を忘れて見惚れてしまう。
そうして川面を眺めていたら、近くのお店から漂ってきたのか、なんだか肉を焼く匂いを感じた。
すると私のお腹が小さく鳴った。それを聞くのと同時に、強烈な空腹を思い出す。まったく、情緒も何も無い。
どうやら今の私は、風景美などよりもおいしい食事の方が惹かれるらしい。
しかしこの美しい夜景は少し名残惜しくもあった。
もう少しこの景色を味わっていたい気持ちと、文字通り早くごはんを味わいたいという気持ちがせめぎ合っていく。
「……そうだ。持ち帰りでなにか買ってここで食べればいいんだ」
ヘレンは大きい町だし、きっと探せば軽食を持ち帰りできるお店だってあるはず。
何かしら適当に買ってこの夜景を眺めながら食事をするのもきっと乙な物だろう。
そう考えた私は、お店を探すためにこの場を後にした。
後で戻ってくるつもりになると、名残惜しいという気持ちは無くなってしまった。
むしろあの夜景が私を待っているかと思うと、不思議と楽しくなってくる。
さすがにこんな夜中に開いているお店は、お酒を提供するのがメインとなっているところが多い。
酒場だったり小洒落たバーだったり、店員がゆったりとした音楽を演奏しながらそれを肴にお酒を飲むようなお店もあった。
しかし探せば普通の食事処もあるものだ。
見つけたのは小さなハンバーガー屋さん。店内で食べるスペースが無くて、どうやら持ち帰り専門のようだ。
確かお昼も開いていた気がするが、一日中営業しているのだろうか? やはり大きい町だけあって、深夜も営業するというのは一つの戦略になっているのかもしれない。
ハンバーガー屋さんを見つけたことで、私のお腹はすっかりハンバーガーを食べるつもりになってしまったらしい。ハンバーガーを一かじりすることを想像してしまい、溢れた唾液を飲みこんだ。
なんだかもうハンバーガーが食べたくてしかたない。
私は迷うことなく店内に入り、首尾よくハンバーガーを注文。ついでにポテトとアイスティーも頼んでおいた。
注文から程なくして小さな袋を渡される。この中に注文した品物が全部入っているのだ。万が一にも落とすわけにはいかない。
私はまるで貴重品が入っているかのように袋を抱きかかえて、大橋へと早足で向かった。
大橋にたどりつくと、すぐに先ほどの夜景が見えた大橋の中央に向かい、備え付けられたベンチに腰を落ち着けた。
大橋は観光スポットになっているだけあって、橋の途中にベンチがいくつか備え付けられている。
さすがに歩行者が多い昼間に座ることはできないが、深夜は別だ。人通りがかなり少ないので、落ち着いて食事だってできる。
袋をがさがさと漁って、注文した物を取りだしていく。
紙袋に包まれたハンバーガーにポテト、それに冷たいアイスティー。
子供っぽいかもしれないが、深夜にハンバーガーを食べるというのはなんだかちょっとわくわくする。
すっかり空腹は限界を迎えていたので、私はいきなりハンバーガーにかじりついた。
ハンバーガーはシンプルな物だった。ハンバーグにトマト、レタスがバンズに挟まれ、ボリュームはそこまでないが食べやすいサイズに収まっている。
ハンバーガーはやや暖かく、一口食べると香辛料が効いた肉の味が強く感じられた。
肉汁はあまり無かったが、その分肉自体に強めの味付けがされている。多分パンに挟むから肉汁があまり出ないように調理されているのだろう。
トマトとレタスが新鮮でみずみずしいため、肉汁が無いからといって口の中が乾くということはない。むしろお肉のパサっとした感じとちょうどいい塩梅だ。これで肉汁がいっぱい出てきていたら、多分びしゃっとしたハンバーガーになっていただろう。
ハンバーガーを半分ほど食べて空腹を少し落ち着けた私は、次にポテトを食べることにした。
ポテトは縦長に細くカットされており、油で揚げられているためカリっとした食感だ。
味は塩気がちょっと強くてジャンクな感じ。一口食べたら次々食べてしまう。こういうジャンクな味付けは嫌いじゃないよ。
しかしいかんせん塩味が強めなので、自然と飲み物が欲しくなる。アイスティーをついでに頼んでいたのは正解だった。
特に砂糖もレモンを入れていないストレートなアイスティーは、口の中をさっぱりさせるのに最適だ。
そういえば、食べるのに夢中で全く夜景を見ていなかった。夜景を見るために持ち帰りにしたのに、これでは意味が無い。
「……あれ?」
川に視線をうつしてみたら、そこには何もないただの川面があった。さっきまで月が映し出されていたのに、どこにいったのだろう。
思わず私が空を見上げると、そこに答えがあった。
いつのまにやら、雲に月が隠されてしまっていたのだ。
そっか、雲で隠れるってことも当然あるのか。
なんだかさっきまでの夜景はずっとそこにあるものだと思ってたけど、時間が経てば簡単に消え去ってしまう物なんだな。
もしかしたら今夜はもうあの夜景は見られないかも。そう思うとちょっと残念な気持ちだった。
でもポジティブに考えたら、今日偶然この時間に起きて外に出なければ、あの夜景を見ることすらありえなかったかもしれない。むしろ私はツイてる方なのかも。
ハンバーガーを片手に、もう一度私は夜空を見上げてみた。
月は雲に隠されてしまったが、月明かりが無くなったことで空に淡く輝く星々がはっきりと見えている。
やっぱり、今日の私はツイているのだろう。だって、立て続けにこんな夜景を見ることができたのだから。
夜空に輝く星明かりを眺めながら、ハンバーガーにパクついていく。こんな綺麗な夜空を見ながら食べるのがハンバーガーとは、ちょっと情緒が無いかもしれない。
でも、私にはこういうのが似合っているのだろう。
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