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17話、ワニ祭りとワニの串焼き
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朝。ここは雨が降り続ける地方なだけあって、早朝の空気は清々しいものではなくどんよりとしていた。
昨日チキンソテーを食べた町で一泊した私は、もう一日だけこの町に滞在する事にしていた。
本来ならすぐ旅を続けようと思っていたのだが、町の人がしていたとある噂を小耳に挟み、どうしてもそれが気になってしまったのだ。
その噂とは、今日この町でお祭りが行われるというものだ。
ただのお祭りなら別にいい。だけど、この町で行われるお祭りは、ワニ祭りというなんとも訳が分からない名前だったりするのだ。
……この町、ワニ大好きすぎじゃない?
私は昨日夕食を取ったお店のメニュー内容を思い出しながらため息をついた。
ワニ祭りなんて、とてもまともなお祭りとは思えない。
多分沼に飛び込んでワニ捕まえるとか、ワニと人間が真正面から戦うとか、もっと危ないところではワニに生贄を捧げるとか、そういうことをやってそうな気がする。
でもそれは私の発想が凡俗なだけで、本当はもっとハートフルで優しいお祭りという可能性もある。ほら……ワニと触れ合うとか、そんな感じの優しいの。
あ、ダメだ。ワニと触れ合うのは別に優しい発想ではない。絶対食われる。
なんにせよ、興味があることは確かだ。ワニ祭りを見ないままこの町を後にすると、後々気になりすぎて後悔すると思う。
だからこの町から出発するのは明日にすると決めた。ワニ祭りが期待外れだったり、予想通りなんかやばそうなお祭りだったとしたら、気持ちを切り替えてこの町のおいしいお肉料理を堪能すればいい。
寝起きのまどろんだ眠気を払しょくし身支度を整えた後、宿屋から出て未知のお祭りが開始されているこの町を巡ることにする。
歩き始めてすぐ、町のあちこちが明るく煌めいていることに気づいた。
この地域は雨が降り続ける気候な上、町の天井は大量の葉で覆われている。だからこの煌めきは太陽の光ではない。
この町にはいたるところに外灯があるが、どうやらそれに色のついたフィルムをかぶせ、様々な光色を作り出しているらしい。
赤、白、黄、緑。色とりどりの光で彩られた町並みは少し幻想的にも見えて、昨日とはまるで別の町のように思える。
とても今が早朝とは思えない。今のこの町は、時間の概念すらなくなってしまったようだ。
なんてちょっと感動しかけちゃったけど忘れるな私。これワニ祭りの演出だ。
だけどこの雰囲気はワニ祭りなんて名前のお祭りに似つかわしくない。少し首を傾げてしまう。
この感じだと、どうもワニ祭りは変なお祭りではなさそうだ。
じゃあいったいワニ祭りってどんなお祭りなんだ?
そんな私の疑問は、少し町を歩いただけで氷解した。
町のいたるところに屋台が立ち並んでいる。良い匂いがするそれら屋台を覗いてみると、どれもある食材を使った料理を売っているようだった。
ある食材とは……そう、ワニだ。
ワニ肉のステーキ、ワニ肉の串焼き、ワニの卵を使った料理なんかもちらほら。
ワニ祭りとはつまり、ワニ料理を大々的に食べるお祭りなのだ。
でもなぜこんなお祭りを開いてまでワニ料理を食べようとするのか。
新しく芽生えた疑問を抱いて、特に人の往来が多い町の広場に向かってみる。
広場にはたくさんの屋台があり、それに比例するかのように数えきれないくらいの人でいっぱいだった。
おそらく、今日はお祭りなので近くの村や町の人々もやってきているのだろう。町の活気が昨日とは大違いだ。
広場には屋台の他に展示品がいくつか飾られていた。
とても大きなワニのはく製や、この町付近を記した古めかしい地図。そして古びた書物。
それら展示品のそばには説明書きがちゃんとあった。
例えば大きなワニのはく製はもう何十年も前に捕まえてきた沼ワニらしいし、古めかしい地図はここに町を築いた先祖の方たちが作った物のようだ。
古びた書物はこの町の歴史を記した歴史書の初版とのことだ。
そして書物の説明書きにはこのワニ祭りの由来も書かれてあった。
まだ町になる前、村というよりも集落に近かった昔。安定して食料が取れなかったその時代では、沼ワニはごちそうだったらしい。
人々のごちそうだった沼ワニはいつしか縁起の良い食べ物となり、集落がこの町に発展した今でもワニを食べる文化は無くならなかった……とのこと。
このワニ祭りはそういった歴史を後世まで伝えるために行われているようだ。
……なんか、ワニ祭りってすごくまともなお祭りらしい。かつての文化を今の人に伝えるのが目的だなんて、正統派のお祭りじゃないか。
ワニ肉……さっきまで正直食べたいとは思っていなかったけど、こんな経緯があるのなら一回くらいなら食べてみてもいいかな、なんて思ってしまう。
ワニ料理を作っている屋台からは良い匂いが漂ってくるし、ワニって結構おいしいかもしれない。一度くらい食べてみるかぁ。
「……ぅえっ!?」
どのワニ料理を食べようかと屋台を覗き見していたら、衝撃的な物を目にしてなんか変な声が出てしまった。
でもそんな声が出てしまうのもしかたない。
だって……鉄板の上でワニの足がそのまんまで焼かれているんだもん。
この町の人はワニの姿焼きみたいのもイケる口なのか……申し訳ないけど部外者の私にはこれはまだ早い。
色々屋台を見た結果、私はワニの串焼きだけを購入した。
串焼きはワニ肉を一口サイズに切ってあるから食べやすいし、ちょっと濃い目のタレでしっかり味付けもされている。ワニ料理初心者の私にはぴったりの料理だろう。
……ワニ料理熟練者になるつもりは毛頭ないけど。
では早速ワニの串焼きをいただきます。
「……う、うーん……なんか怖い」
いただきますと心の中で言ったくせに、いざ口に入れようとするとやっぱりためらってしまう。
どうしてもさっきのワニの足が頭の片隅にちらついてしまう。ついでにワニのはく製も。
だけどもう買ってしまったので、食べないという選択肢はあり得ない。
「ふぅ……はぁ……よし、食べるぞ」
一度深呼吸をして気持ちを静め、無心で串に刺さったワニ肉を食べる。
「ん……あれ……?」
ワニ肉、あっさりしててなんか普通。
もっと言うと鶏肉に似てて割とおいしい……あれ? 結構おいしいなこれ。
あっさりしているんだけど鶏肉よりも肉汁が多い……あと、なんかすごく弾力がある。
ワニって肉食だから結構臭みがあると思ってたけどそんなことはなかった。むしろ癖は少ない方かもしれない。
でも弾力があるので、その辺り筋肉質な肉食生物という感じ。
ワニ肉自体があっさりしているので、濃い目で少し辛口のタレがいい塩梅になっている。
悔しいけどおいしい。ワニの串焼き、普通に食べられる。
抵抗なく串焼き一本全部食べてしまった。
でもなんだろうこのしっくりこない感じ。
鶏肉に似てたしおいしかったのには間違いないんだけど、食べなれてないせいで私の中で珍味というジャンルから脱し切れていない。
思えばお米も私の中で珍味に近いジャンルだった。最近は食べなれたせいでそんなこともなくなったけど。
つまり今は私の中で珍味扱いだが、食べ続ければ普通の食材ジャンルに放り込まれるのかもしれない。
……いや、だから、ワニ料理熟練者になるつもりはないけど。
「ワニかぁ……」
こうしてワニ料理を一品食べて、改めて思うことがある。
沼に足突っ込んだ時、ワニに食べられなくてよかった。
結構真面目なワニ祭り。多くの人々がワニ料理を買って食べている中、私が思うのはそんな情けないことだった。
昨日チキンソテーを食べた町で一泊した私は、もう一日だけこの町に滞在する事にしていた。
本来ならすぐ旅を続けようと思っていたのだが、町の人がしていたとある噂を小耳に挟み、どうしてもそれが気になってしまったのだ。
その噂とは、今日この町でお祭りが行われるというものだ。
ただのお祭りなら別にいい。だけど、この町で行われるお祭りは、ワニ祭りというなんとも訳が分からない名前だったりするのだ。
……この町、ワニ大好きすぎじゃない?
私は昨日夕食を取ったお店のメニュー内容を思い出しながらため息をついた。
ワニ祭りなんて、とてもまともなお祭りとは思えない。
多分沼に飛び込んでワニ捕まえるとか、ワニと人間が真正面から戦うとか、もっと危ないところではワニに生贄を捧げるとか、そういうことをやってそうな気がする。
でもそれは私の発想が凡俗なだけで、本当はもっとハートフルで優しいお祭りという可能性もある。ほら……ワニと触れ合うとか、そんな感じの優しいの。
あ、ダメだ。ワニと触れ合うのは別に優しい発想ではない。絶対食われる。
なんにせよ、興味があることは確かだ。ワニ祭りを見ないままこの町を後にすると、後々気になりすぎて後悔すると思う。
だからこの町から出発するのは明日にすると決めた。ワニ祭りが期待外れだったり、予想通りなんかやばそうなお祭りだったとしたら、気持ちを切り替えてこの町のおいしいお肉料理を堪能すればいい。
寝起きのまどろんだ眠気を払しょくし身支度を整えた後、宿屋から出て未知のお祭りが開始されているこの町を巡ることにする。
歩き始めてすぐ、町のあちこちが明るく煌めいていることに気づいた。
この地域は雨が降り続ける気候な上、町の天井は大量の葉で覆われている。だからこの煌めきは太陽の光ではない。
この町にはいたるところに外灯があるが、どうやらそれに色のついたフィルムをかぶせ、様々な光色を作り出しているらしい。
赤、白、黄、緑。色とりどりの光で彩られた町並みは少し幻想的にも見えて、昨日とはまるで別の町のように思える。
とても今が早朝とは思えない。今のこの町は、時間の概念すらなくなってしまったようだ。
なんてちょっと感動しかけちゃったけど忘れるな私。これワニ祭りの演出だ。
だけどこの雰囲気はワニ祭りなんて名前のお祭りに似つかわしくない。少し首を傾げてしまう。
この感じだと、どうもワニ祭りは変なお祭りではなさそうだ。
じゃあいったいワニ祭りってどんなお祭りなんだ?
そんな私の疑問は、少し町を歩いただけで氷解した。
町のいたるところに屋台が立ち並んでいる。良い匂いがするそれら屋台を覗いてみると、どれもある食材を使った料理を売っているようだった。
ある食材とは……そう、ワニだ。
ワニ肉のステーキ、ワニ肉の串焼き、ワニの卵を使った料理なんかもちらほら。
ワニ祭りとはつまり、ワニ料理を大々的に食べるお祭りなのだ。
でもなぜこんなお祭りを開いてまでワニ料理を食べようとするのか。
新しく芽生えた疑問を抱いて、特に人の往来が多い町の広場に向かってみる。
広場にはたくさんの屋台があり、それに比例するかのように数えきれないくらいの人でいっぱいだった。
おそらく、今日はお祭りなので近くの村や町の人々もやってきているのだろう。町の活気が昨日とは大違いだ。
広場には屋台の他に展示品がいくつか飾られていた。
とても大きなワニのはく製や、この町付近を記した古めかしい地図。そして古びた書物。
それら展示品のそばには説明書きがちゃんとあった。
例えば大きなワニのはく製はもう何十年も前に捕まえてきた沼ワニらしいし、古めかしい地図はここに町を築いた先祖の方たちが作った物のようだ。
古びた書物はこの町の歴史を記した歴史書の初版とのことだ。
そして書物の説明書きにはこのワニ祭りの由来も書かれてあった。
まだ町になる前、村というよりも集落に近かった昔。安定して食料が取れなかったその時代では、沼ワニはごちそうだったらしい。
人々のごちそうだった沼ワニはいつしか縁起の良い食べ物となり、集落がこの町に発展した今でもワニを食べる文化は無くならなかった……とのこと。
このワニ祭りはそういった歴史を後世まで伝えるために行われているようだ。
……なんか、ワニ祭りってすごくまともなお祭りらしい。かつての文化を今の人に伝えるのが目的だなんて、正統派のお祭りじゃないか。
ワニ肉……さっきまで正直食べたいとは思っていなかったけど、こんな経緯があるのなら一回くらいなら食べてみてもいいかな、なんて思ってしまう。
ワニ料理を作っている屋台からは良い匂いが漂ってくるし、ワニって結構おいしいかもしれない。一度くらい食べてみるかぁ。
「……ぅえっ!?」
どのワニ料理を食べようかと屋台を覗き見していたら、衝撃的な物を目にしてなんか変な声が出てしまった。
でもそんな声が出てしまうのもしかたない。
だって……鉄板の上でワニの足がそのまんまで焼かれているんだもん。
この町の人はワニの姿焼きみたいのもイケる口なのか……申し訳ないけど部外者の私にはこれはまだ早い。
色々屋台を見た結果、私はワニの串焼きだけを購入した。
串焼きはワニ肉を一口サイズに切ってあるから食べやすいし、ちょっと濃い目のタレでしっかり味付けもされている。ワニ料理初心者の私にはぴったりの料理だろう。
……ワニ料理熟練者になるつもりは毛頭ないけど。
では早速ワニの串焼きをいただきます。
「……う、うーん……なんか怖い」
いただきますと心の中で言ったくせに、いざ口に入れようとするとやっぱりためらってしまう。
どうしてもさっきのワニの足が頭の片隅にちらついてしまう。ついでにワニのはく製も。
だけどもう買ってしまったので、食べないという選択肢はあり得ない。
「ふぅ……はぁ……よし、食べるぞ」
一度深呼吸をして気持ちを静め、無心で串に刺さったワニ肉を食べる。
「ん……あれ……?」
ワニ肉、あっさりしててなんか普通。
もっと言うと鶏肉に似てて割とおいしい……あれ? 結構おいしいなこれ。
あっさりしているんだけど鶏肉よりも肉汁が多い……あと、なんかすごく弾力がある。
ワニって肉食だから結構臭みがあると思ってたけどそんなことはなかった。むしろ癖は少ない方かもしれない。
でも弾力があるので、その辺り筋肉質な肉食生物という感じ。
ワニ肉自体があっさりしているので、濃い目で少し辛口のタレがいい塩梅になっている。
悔しいけどおいしい。ワニの串焼き、普通に食べられる。
抵抗なく串焼き一本全部食べてしまった。
でもなんだろうこのしっくりこない感じ。
鶏肉に似てたしおいしかったのには間違いないんだけど、食べなれてないせいで私の中で珍味というジャンルから脱し切れていない。
思えばお米も私の中で珍味に近いジャンルだった。最近は食べなれたせいでそんなこともなくなったけど。
つまり今は私の中で珍味扱いだが、食べ続ければ普通の食材ジャンルに放り込まれるのかもしれない。
……いや、だから、ワニ料理熟練者になるつもりはないけど。
「ワニかぁ……」
こうしてワニ料理を一品食べて、改めて思うことがある。
沼に足突っ込んだ時、ワニに食べられなくてよかった。
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