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第五話 辻風3
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一刀と一刀が交差した……その時、楓の脇腹に鋭い痛みがはしり、彼女の体からわずかに力が抜け吹石の一刀に刀を弾かれた。
楓は刀が弾かれた勢いに押されるように数度たたらを踏んで、後方に体を逃がした。脇腹に視線をうつすと、衣服が裂けておりその下の皮膚が抉られていた。
「バカな……有り得ない……!」
不敵に笑う吹石を前にして、楓は吐き捨てるように言った。
――魔技、だと? 奴は確かにそう言った……!
楓はわずかに抉られた左脇腹を左手で押さえ、苦悶した。大事には至ってないが、出血が思ったより激しく、手の平が見る間に血に塗れていった。
魔技とは、刀を用いてマナの修練を行う魔女の一つの到達点である。その名の通り、一刀が為し得るとはとても思えない条理を逸脱した技であった。
楓をして魔技はいまだ至らぬ所であった。それをこの老人は、ただ才能だけでその果てに至ったのだ。
しかし現状、まだ吹石の形勢逆転には程遠い。彼は片足を仕損じているが、楓の両足は健在である。良くて五分と五分といった所であった。
思わぬ一刀を受けた衝撃で体を後ろへ逃がしたため、二人の間合いは離れていた。
楓は吹石の進退を伺いながら、先ほどの出来事を思い返していた。
――奴の一刀と私の一刀が交差したと思ったら、脇腹を斬られていた……奴の魔技、辻風とは、刀を受けられると発動する技なのか?
一刀が受けられる、あるいは刃と刃が噛みあうように交差した瞬間、目に見えぬ刃が脇腹を斬ってくる魔技……楓はそう判断した。
いささか使い勝手が悪い魔技という印象を受けた楓だったが、老人が魔女としての修練を積まずに開眼したとあっては納得できる。
――ならば恐れることはない。次は受けられる前に斬ればいい。
吹石は足を斬られているため、動く事ができない。片膝立ちで右脇に構え、楓の仕掛けを待つばかりである。彼はどうにか楓の一刀を受け、今度こそ魔技辻風で勝利を納めたいところだろう。
どうにか一刀を受ける、あるいは刀を交差させたいと願う吹石と、彼の機先を制して受けるも避けるも不可能な一刀を放ちたい楓は、必然睨みあった。当然のことながら先を取るのは楓の方であったが、ただ漫然と斬りに行くことはできなかったのだ。
吹石の意表をつく一刀を放てられなければ、死ぬのは楓の方である。自然と楓の表情に緊張の色が現れ始めていた。
楓の左手は傷ついた脇腹を押さえてしまったため、血に濡れている。この手で刀を握れば、刀を振ったとき血で滑る可能性があった。両手で刀を振るうのは封じられたも同然であった。
更に出血のせいで体温の低下がみられ、徐々に体調が悪化していく。このまま時間をかけて睨みあえば、不利になるのは楓の方だった。
決断の時だ。対敵の意表をつく一刀を、打ち放たなければ。
楓は意を決して脇腹から左手を離し、その手で刀の柄頭を押し上げた。すると刀の鍔元近くを握っていた右手が滑る様に柄頭付近に移動し、そのまま楓は間合いの外で電撃の右片手打ちを放った。
その一刀に対し、吹石はわずかに動きを見せたが……その顔は、驚愕に溢れていた。
「がっ……」
吹石の脇腹を狙った右片手打ちの水平切りが、見事その体に食い込んでいた。皮膚から骨肉までを存分に斬り裂き、内臓にまで刃が達している。
楓の勝利であった。柄頭付近を握る片手打ちは、両手で刀を振るう時よりも明らかに間合いが伸びる。間合いの外と見せかけ斬り間を伸ばす片手打ちの一刀が、確かに吹石の意表をついたのだ。
「ぐっ……ふ、ふふ……儂の負けか……」
まだ吹石には息があったが、楓の一刀は致命傷である。このまま、残されたわずかな時間で生を惜しむほかない。
楓は一刀を元のラピスに戻し、一息ついた。気が抜けると、脇腹に鋭い痛みがはしり、彼女は顔をしかめた。
「惜しいな……その傷をつけた一刀で、勝てればよかったが……」
その楓の姿を見て、吹石は呟いた。楓は死にゆく老人の顔を真っ直ぐ見つめた。
「私が纏う魔女服は高い防刃作用がある。……これを着ていなければ、勝ったのはあなたの方だった」
「はっ……そうか、それを見抜けなかった儂が愚かだったか……」
徐々に吹石の顔から血の気が失せていく。死が目前に迫る老人を前にして、楓は口を開いた。
「一つ聞きたい。あなたはどうやってラピスを手に入れた?」
楓は無駄と分かりながら、聞いてみた。今までラピスを持っていた者たちに同じ質問をしても、皆いつの間にか持っていたと言うばかりである。
しかし今回は違った。
「……男だ。黒衣を纏った、まるで闇の化身のような男が、その宝石を渡してきたのだ」
「何……?」
意外な答えに楓は驚き、先を促した。
「その男は何も言わなかった。だが笑っていたようにも思えた……宝石を投げてよこした後、闇に溶けるように姿を消した。儂が見たのはそこまでよ」
言いながら数度咳き込んだ吹石の口からは、血が溢れていた。
「……儂は、死ぬのか……ああ、だが満足だ」
「馬鹿な、今から死ぬというのに、何を満足する」
楓は吹石の考えが理解できず、思わず聞いてみた。
「現代において真剣勝負をする機会などない……だが儂は、この宝石を手に入れて、身につけた術技を思う存分振るえることができた。殺し合うことができた。ならば満足よ……」
老人はどうも、殺法に魅入られていたらしい。身につけた術技を使って人を斬ってみたい。数年、あるいは数十年を剣の修業に費やしてその欲求を抑え込んだのだろうが、ラピスを手に入れてついに耐えられなくなったのだろう。
――こんなものを手にしなければ、平穏な余生を過ごせただろうに。
楓は吹石が取り落とした刀を拾った。刀はすぐに元のラピスへと姿を変じ、楓はそれを懐に収めた。
そのまま吹石に背を向け立ち去ろうとした楓に、絞り出したような声が届いた。
「待て……死出の土産に聞かせてくれまいか。お前のような小娘が、なぜ命を賭けて戦う?」
「……立ち会う前に言った通り、この宝石は……ラピスは、私が管理しなければいけないからだ」
楓は吹石に背を向けたまま答えた。
「そうか……いずれにせよ、その年で生死を賭けるなど……哀れな娘よ」
楓は驚いて背後の吹石に振り返った。楓の目に映った彼の体からはすでに生の活力が失せており、その命を失ったことが分かった。
死を前にして、身につけた殺法を振るい何人かの人間を殺しただろうこの老人が最後に抱いたのは……自らを殺した朝比奈楓への憐憫であったのだ。
「どうして……」
すでに物を言わなくなった骸に向けて、楓は呆然と呟いた。
死に瀕してなお他者のことに心を割くことが出きるのに、なぜ殺人を良しとする鬼道を歩んでしまったのか。
その答えを、楓は知っていた。吹石から回収し、かつ彼女自身も持っているこの宝石……ラピスのせいである。
これは人の心を狂わせる。楓のように魔女として修練を積んだ者ならともかく、真っ当に生きてきた者が手にしてはその力に溺れ、狂気と破滅の道を歩んでしまうのだ。
楓は歯を噛みしめた。己の不甲斐なさとやり場のない怒りが、今彼女の心に波風を立たせていた。
吹石の死体から視線を切って、楓はこの場を立ち去った。
すでに日は落ちて、辺りは暗闇に包まれていた。暗闇に包まれながら歩く楓は、吹石の言葉を思い出していた。
――黒衣を纏った男が、ラピスを渡してきた……か。
楓は吹石にラピスを渡したであろう者の存在に心当たりがあった。その男の姿を思い出した時、楓の左腰がわずかに痛み、顔をしかめた。
――やはり奴がラピスをばら撒いているのか。
疑念が確信に変わり、楓は小さく溜息をついた。
以前武田善之を斬り、今吹石を斬った。それよりも前に、もう何人も斬っている。
奪われた魔女の秘宝ラピスを取り戻すために、朝比奈楓は凄惨な戦いを繰り返していたのだ。
このようなことになった発端を忘れまいと、彼女は何度もその経緯を思い出していた。
それは己の愚かさを自らたしなめるためであった。自分がもっとしっかりしていれば、こんなことにはならなかったはず。楓はいつも、そう思っていた。
今夜もまた、楓は過去を振り返ろうとしていた。
段々と楓の心が過去へ流れていく。遠くないかつての日々が、彼女の脳から蘇ってきた。
楓は刀が弾かれた勢いに押されるように数度たたらを踏んで、後方に体を逃がした。脇腹に視線をうつすと、衣服が裂けておりその下の皮膚が抉られていた。
「バカな……有り得ない……!」
不敵に笑う吹石を前にして、楓は吐き捨てるように言った。
――魔技、だと? 奴は確かにそう言った……!
楓はわずかに抉られた左脇腹を左手で押さえ、苦悶した。大事には至ってないが、出血が思ったより激しく、手の平が見る間に血に塗れていった。
魔技とは、刀を用いてマナの修練を行う魔女の一つの到達点である。その名の通り、一刀が為し得るとはとても思えない条理を逸脱した技であった。
楓をして魔技はいまだ至らぬ所であった。それをこの老人は、ただ才能だけでその果てに至ったのだ。
しかし現状、まだ吹石の形勢逆転には程遠い。彼は片足を仕損じているが、楓の両足は健在である。良くて五分と五分といった所であった。
思わぬ一刀を受けた衝撃で体を後ろへ逃がしたため、二人の間合いは離れていた。
楓は吹石の進退を伺いながら、先ほどの出来事を思い返していた。
――奴の一刀と私の一刀が交差したと思ったら、脇腹を斬られていた……奴の魔技、辻風とは、刀を受けられると発動する技なのか?
一刀が受けられる、あるいは刃と刃が噛みあうように交差した瞬間、目に見えぬ刃が脇腹を斬ってくる魔技……楓はそう判断した。
いささか使い勝手が悪い魔技という印象を受けた楓だったが、老人が魔女としての修練を積まずに開眼したとあっては納得できる。
――ならば恐れることはない。次は受けられる前に斬ればいい。
吹石は足を斬られているため、動く事ができない。片膝立ちで右脇に構え、楓の仕掛けを待つばかりである。彼はどうにか楓の一刀を受け、今度こそ魔技辻風で勝利を納めたいところだろう。
どうにか一刀を受ける、あるいは刀を交差させたいと願う吹石と、彼の機先を制して受けるも避けるも不可能な一刀を放ちたい楓は、必然睨みあった。当然のことながら先を取るのは楓の方であったが、ただ漫然と斬りに行くことはできなかったのだ。
吹石の意表をつく一刀を放てられなければ、死ぬのは楓の方である。自然と楓の表情に緊張の色が現れ始めていた。
楓の左手は傷ついた脇腹を押さえてしまったため、血に濡れている。この手で刀を握れば、刀を振ったとき血で滑る可能性があった。両手で刀を振るうのは封じられたも同然であった。
更に出血のせいで体温の低下がみられ、徐々に体調が悪化していく。このまま時間をかけて睨みあえば、不利になるのは楓の方だった。
決断の時だ。対敵の意表をつく一刀を、打ち放たなければ。
楓は意を決して脇腹から左手を離し、その手で刀の柄頭を押し上げた。すると刀の鍔元近くを握っていた右手が滑る様に柄頭付近に移動し、そのまま楓は間合いの外で電撃の右片手打ちを放った。
その一刀に対し、吹石はわずかに動きを見せたが……その顔は、驚愕に溢れていた。
「がっ……」
吹石の脇腹を狙った右片手打ちの水平切りが、見事その体に食い込んでいた。皮膚から骨肉までを存分に斬り裂き、内臓にまで刃が達している。
楓の勝利であった。柄頭付近を握る片手打ちは、両手で刀を振るう時よりも明らかに間合いが伸びる。間合いの外と見せかけ斬り間を伸ばす片手打ちの一刀が、確かに吹石の意表をついたのだ。
「ぐっ……ふ、ふふ……儂の負けか……」
まだ吹石には息があったが、楓の一刀は致命傷である。このまま、残されたわずかな時間で生を惜しむほかない。
楓は一刀を元のラピスに戻し、一息ついた。気が抜けると、脇腹に鋭い痛みがはしり、彼女は顔をしかめた。
「惜しいな……その傷をつけた一刀で、勝てればよかったが……」
その楓の姿を見て、吹石は呟いた。楓は死にゆく老人の顔を真っ直ぐ見つめた。
「私が纏う魔女服は高い防刃作用がある。……これを着ていなければ、勝ったのはあなたの方だった」
「はっ……そうか、それを見抜けなかった儂が愚かだったか……」
徐々に吹石の顔から血の気が失せていく。死が目前に迫る老人を前にして、楓は口を開いた。
「一つ聞きたい。あなたはどうやってラピスを手に入れた?」
楓は無駄と分かりながら、聞いてみた。今までラピスを持っていた者たちに同じ質問をしても、皆いつの間にか持っていたと言うばかりである。
しかし今回は違った。
「……男だ。黒衣を纏った、まるで闇の化身のような男が、その宝石を渡してきたのだ」
「何……?」
意外な答えに楓は驚き、先を促した。
「その男は何も言わなかった。だが笑っていたようにも思えた……宝石を投げてよこした後、闇に溶けるように姿を消した。儂が見たのはそこまでよ」
言いながら数度咳き込んだ吹石の口からは、血が溢れていた。
「……儂は、死ぬのか……ああ、だが満足だ」
「馬鹿な、今から死ぬというのに、何を満足する」
楓は吹石の考えが理解できず、思わず聞いてみた。
「現代において真剣勝負をする機会などない……だが儂は、この宝石を手に入れて、身につけた術技を思う存分振るえることができた。殺し合うことができた。ならば満足よ……」
老人はどうも、殺法に魅入られていたらしい。身につけた術技を使って人を斬ってみたい。数年、あるいは数十年を剣の修業に費やしてその欲求を抑え込んだのだろうが、ラピスを手に入れてついに耐えられなくなったのだろう。
――こんなものを手にしなければ、平穏な余生を過ごせただろうに。
楓は吹石が取り落とした刀を拾った。刀はすぐに元のラピスへと姿を変じ、楓はそれを懐に収めた。
そのまま吹石に背を向け立ち去ろうとした楓に、絞り出したような声が届いた。
「待て……死出の土産に聞かせてくれまいか。お前のような小娘が、なぜ命を賭けて戦う?」
「……立ち会う前に言った通り、この宝石は……ラピスは、私が管理しなければいけないからだ」
楓は吹石に背を向けたまま答えた。
「そうか……いずれにせよ、その年で生死を賭けるなど……哀れな娘よ」
楓は驚いて背後の吹石に振り返った。楓の目に映った彼の体からはすでに生の活力が失せており、その命を失ったことが分かった。
死を前にして、身につけた殺法を振るい何人かの人間を殺しただろうこの老人が最後に抱いたのは……自らを殺した朝比奈楓への憐憫であったのだ。
「どうして……」
すでに物を言わなくなった骸に向けて、楓は呆然と呟いた。
死に瀕してなお他者のことに心を割くことが出きるのに、なぜ殺人を良しとする鬼道を歩んでしまったのか。
その答えを、楓は知っていた。吹石から回収し、かつ彼女自身も持っているこの宝石……ラピスのせいである。
これは人の心を狂わせる。楓のように魔女として修練を積んだ者ならともかく、真っ当に生きてきた者が手にしてはその力に溺れ、狂気と破滅の道を歩んでしまうのだ。
楓は歯を噛みしめた。己の不甲斐なさとやり場のない怒りが、今彼女の心に波風を立たせていた。
吹石の死体から視線を切って、楓はこの場を立ち去った。
すでに日は落ちて、辺りは暗闇に包まれていた。暗闇に包まれながら歩く楓は、吹石の言葉を思い出していた。
――黒衣を纏った男が、ラピスを渡してきた……か。
楓は吹石にラピスを渡したであろう者の存在に心当たりがあった。その男の姿を思い出した時、楓の左腰がわずかに痛み、顔をしかめた。
――やはり奴がラピスをばら撒いているのか。
疑念が確信に変わり、楓は小さく溜息をついた。
以前武田善之を斬り、今吹石を斬った。それよりも前に、もう何人も斬っている。
奪われた魔女の秘宝ラピスを取り戻すために、朝比奈楓は凄惨な戦いを繰り返していたのだ。
このようなことになった発端を忘れまいと、彼女は何度もその経緯を思い出していた。
それは己の愚かさを自らたしなめるためであった。自分がもっとしっかりしていれば、こんなことにはならなかったはず。楓はいつも、そう思っていた。
今夜もまた、楓は過去を振り返ろうとしていた。
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