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008.おやすみ前のささやき
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「…………とは言ってもなぁ」
夜。
俺はベッドに寝転がりながら一人考える。
昼のピクニックにて宣言したただ一つのこと。
この世界で好きに生きる――――
正確には宣言ではなく心の中で決めただけだが、どうにもで具体的なものが見えてこない。
そもそも好きに生きるとは何か、何をどうするのかがさっぱりわからない。
この1週間は自由に動いたとはいえずっと情報収集に動いていた。自由って一体何をすることなのだろうか。
神様が存在するのならば1度問い詰めたい。何で俺をこの世界に来させたのかと。
以前は魔王討伐のために多くの人物が来たらしいが、平和な世になった今来る理由が見出せない。
調べた限り魔王討伐を最後に転生した人は確認できな買った。俺だけがここに来たのはただの幸運な偶然か、それとも…………
「ご主人さま、お風呂頂きましたぁ」
「えっ……あぁ、おかえりなさい」
段々とドツボにはまっていきそうだった思考は、ガチャリと扉を開いて現れたシエルによって中断される。
彼女の今の格好はここに来たばかりの麻布とは違い、真っ白なスカートタイプのネグリジェ。
綺麗な黒髪が映える格好をした彼女は湿り気を帯びた髪をタオルで拭きつつトテトテとこちらに近寄って隣に腰を下ろしたのを見てそっと距離をとる。
「…………」
「…………」
「……あれっ?」
「どうなさいましたか?ご主人さま」
ふと疑問を抱いて声を上げると、彼女の頭がコテンと傾く。
そんな彼女の反応からもう一度黙って腰を浮かしながら数センチ横に離れると、彼女は再度ひっつく。
もう一度距離を取ると更に同じように。
何故か彼女はもはや一分の隙もないようにピッタリとひっついてくるのだ。
距離を取ろうとしても彼女も無言で真隣へ。
「ねぇ、シエル」
「はい、何でしょう?」
「暑くない?」
「いえっ、暖かいですよ!」
肩を隣り合わせた彼女は満面の笑みを向けてくる。
それはオフの日だからか、今日のピクニックで少しなりとも心を開いてくれたのか真実のところは定かではないが、信頼してくれていることには間違いないだろう。
邪気のない笑みを見せてくれる彼女を見てつられて笑みが溢れる。
先週の獣の目と違い、まさしく別人のように変わった彼女。その目に警戒の文字はなく、信頼のみが向けられているようだ。
よくよく見れば雰囲気や言葉遣い、肌のきめ細かさまで元貴族と言われれば納得いくものも多い。
こういうのはたかだか1週間の教育で、一朝一夕で身につくものではないだろう。
「……ご主人さま?」
「あぁいや、シエルは可愛いなって思ってね」
「かわっ…………!?」
ずっと俺が見つめていることに疑問を抱いたのだろう。
疑問の声を上げる彼女に常々思っていたことを伝えると、その目が一気に見開かれる。
「そ、それはご主人さま……どういった意味で……?」
「ん?言葉通りの意味だけど。きっと大人になっても素敵な女性になるだろうな」
「~~~~~!!」
このくらいの年の子は皆総じて可愛い。
シエルみたいな女の子は特にだ。きっと彼女は大人になっても可愛いだろう。
そんな彼女は一気に顔を赤色に染めてベッドから放る足をパタパタと動かしてみせる。
「……ご主人さまはズルいです」
「ズルい?」
「そう言うことを臆面もなく言えるんですから……パーティーでそんなこと言ったら大変な騒ぎになりますよ」
「ははは……。肝に銘じておくよ」
いつの間にか抱いていたクッションから顔を覗かせる彼女は恨めしげにこちらを見つめる。
そんな彼女の視線を受け流すように立ち上がった俺はまっすぐ行った先にある窓に手を掛け暗くなった外を見つめる。
「ご主人さま?外を見て何かありましたか?」
「いや、ちょっと考え事をね。ねぇシエル、好きに生きるってどういう事を言うのかな」
「好きに生きる……ですか?」
闇を見て考えるのは最初に抱いていた疑問。
当然その問いにピンと来ていない彼女は首をかしげたままフリーズしてしまっている。
彼女はまだ幼い。そんな哲学的なものをポンと聞かれても答えることなんてできないだろう。
「いやゴメン、やっぱナシで。シエルはどういう時が今一番楽しい?」
こういう聞き方ならまだ答える余地もあるだろう。
でも彼女が来てまだ1週間。新しい環境で目まぐるしく時が過ぎ去って楽しいとか思える時なんてなかったかもしれない。
何を隠そう俺がそうだから。見知らぬ土地に頼れる知り合いもいない。自分で情報収集することに必死で楽しいなんて考える余裕がなかった。
あぁでも、ようやくゆっくりできた今日のピクニック。あれは楽しかったな。
「そうですね……今かもしれません」
「今?」
「はい。一日のお仕事が終わって、ご主人さまと一緒にいられる時間……ピクニックももちろんですが、ご主人さまと一緒にいられる時が一番楽しいで――――キャッ!」
可愛いこと言ってくれる…………!
最後まで言葉を紡ぐ前にその小さな頭に手を乗せて優しく撫でると、彼女は小さく声を上げつつも身を委ねて気持ちよさそうにしてくれた。
彼女を迎え入れると決めて以降本にかじりついてロクにかまってあげられなかったのに、そう言ってくれるのは本当に嬉しい。
無条件で甘えてくれるのといい、聡明で甘え上手なところといい、まるで小学校低学年時代の妹を見ているようだ。
妹は元気かな……俺がいなくなって寂しくなってないかな…………。
「……よし、決めた」
取り急ぎ、好きに生きる上で大切なことが1つ出来た。
まずは妹のようなシエルをなんとしてでも守ろう。せめて俺の隣が心の休息くらいになるくらいには
そして俺の小さなつぶやきが聞こえたようで、撫でられていた彼女の視線がふと俺へと向けられる。
「ご主人さま?何を決めたんです?」
「いいや、シエルは可愛いなぁって思ってね」
「またっ……!?」
うんうん、シエルは可愛い。
まだまだ幼いぶん、中学高校あたりの年齢になったらどれだけの美人さんになるのか楽しみだ。
もはやシエルからの問いの答えになっていないが、自然に出た回答は彼女の言葉を失わせて再度大人しく撫でられ続ける。
でも、その分巣立つ時が悲しくなるだろう。それは10年後か、15年後か……。
「もう、ご主人さまってば……。そんな事言ったって、明日朝ごはんのデザートをちょっとだけ多めにするくらいしかできませんよ」
「え、いいの? さすがシエル!大好き!」
「わっ……! 私もご主人さまのことが好き……ですよ……」
神山の時も今も、好きな人は居なかったが、女の子に対する羞恥心や恥ずかしさは当然持ち合わせている。
しかし今の俺は心は15歳、身体は6歳のハイブリッドだ。6歳前後の子へ好きと告げるのに恥ずかしいもなにもない。
ちなみに俺が6歳というのもこの1週間で知った。正確にはまだ誕生日が来ていないだけで今年7歳になる予定。
「……そういえばシエル。シエルの年齢って?」
「私ですか? 今年7歳になる予定です」
どうやら彼女も同い年みたいだ。
それにしては随分と精神が成熟している。これも元貴族のおかげということだろうか。
「じゃあ同い年だ。一緒に秋の学校いけるといいね」
「学校…………そうですね」
日本のはじまりとは違い、この世界は秋から学校が始まるらしい。
通う者はみな7歳になる年からだから彼女ともきっと一緒にいけるだろう。
そう楽しみに思って声をかけると彼女も笑顔をもってこれを返す。一瞬複雑な表情をしたように思えたのは気の所為だろうか。
「さ、ご主人さま。そろそろお休みになりましょう? 明日もきっと早いですから」
「え、あぁ。そうだね」
彼女の一瞬見せた表情が気になったものの、それ以降はいたっておかしなところもなくボクはさっきの考えを気の所為と断定して切り捨てる。
そして暗くなった室内。俺は布団で抱きつきながら眠ろうとする彼女にそっと手を回し、ゆっくりと目を閉じていった。
夜。
俺はベッドに寝転がりながら一人考える。
昼のピクニックにて宣言したただ一つのこと。
この世界で好きに生きる――――
正確には宣言ではなく心の中で決めただけだが、どうにもで具体的なものが見えてこない。
そもそも好きに生きるとは何か、何をどうするのかがさっぱりわからない。
この1週間は自由に動いたとはいえずっと情報収集に動いていた。自由って一体何をすることなのだろうか。
神様が存在するのならば1度問い詰めたい。何で俺をこの世界に来させたのかと。
以前は魔王討伐のために多くの人物が来たらしいが、平和な世になった今来る理由が見出せない。
調べた限り魔王討伐を最後に転生した人は確認できな買った。俺だけがここに来たのはただの幸運な偶然か、それとも…………
「ご主人さま、お風呂頂きましたぁ」
「えっ……あぁ、おかえりなさい」
段々とドツボにはまっていきそうだった思考は、ガチャリと扉を開いて現れたシエルによって中断される。
彼女の今の格好はここに来たばかりの麻布とは違い、真っ白なスカートタイプのネグリジェ。
綺麗な黒髪が映える格好をした彼女は湿り気を帯びた髪をタオルで拭きつつトテトテとこちらに近寄って隣に腰を下ろしたのを見てそっと距離をとる。
「…………」
「…………」
「……あれっ?」
「どうなさいましたか?ご主人さま」
ふと疑問を抱いて声を上げると、彼女の頭がコテンと傾く。
そんな彼女の反応からもう一度黙って腰を浮かしながら数センチ横に離れると、彼女は再度ひっつく。
もう一度距離を取ると更に同じように。
何故か彼女はもはや一分の隙もないようにピッタリとひっついてくるのだ。
距離を取ろうとしても彼女も無言で真隣へ。
「ねぇ、シエル」
「はい、何でしょう?」
「暑くない?」
「いえっ、暖かいですよ!」
肩を隣り合わせた彼女は満面の笑みを向けてくる。
それはオフの日だからか、今日のピクニックで少しなりとも心を開いてくれたのか真実のところは定かではないが、信頼してくれていることには間違いないだろう。
邪気のない笑みを見せてくれる彼女を見てつられて笑みが溢れる。
先週の獣の目と違い、まさしく別人のように変わった彼女。その目に警戒の文字はなく、信頼のみが向けられているようだ。
よくよく見れば雰囲気や言葉遣い、肌のきめ細かさまで元貴族と言われれば納得いくものも多い。
こういうのはたかだか1週間の教育で、一朝一夕で身につくものではないだろう。
「……ご主人さま?」
「あぁいや、シエルは可愛いなって思ってね」
「かわっ…………!?」
ずっと俺が見つめていることに疑問を抱いたのだろう。
疑問の声を上げる彼女に常々思っていたことを伝えると、その目が一気に見開かれる。
「そ、それはご主人さま……どういった意味で……?」
「ん?言葉通りの意味だけど。きっと大人になっても素敵な女性になるだろうな」
「~~~~~!!」
このくらいの年の子は皆総じて可愛い。
シエルみたいな女の子は特にだ。きっと彼女は大人になっても可愛いだろう。
そんな彼女は一気に顔を赤色に染めてベッドから放る足をパタパタと動かしてみせる。
「……ご主人さまはズルいです」
「ズルい?」
「そう言うことを臆面もなく言えるんですから……パーティーでそんなこと言ったら大変な騒ぎになりますよ」
「ははは……。肝に銘じておくよ」
いつの間にか抱いていたクッションから顔を覗かせる彼女は恨めしげにこちらを見つめる。
そんな彼女の視線を受け流すように立ち上がった俺はまっすぐ行った先にある窓に手を掛け暗くなった外を見つめる。
「ご主人さま?外を見て何かありましたか?」
「いや、ちょっと考え事をね。ねぇシエル、好きに生きるってどういう事を言うのかな」
「好きに生きる……ですか?」
闇を見て考えるのは最初に抱いていた疑問。
当然その問いにピンと来ていない彼女は首をかしげたままフリーズしてしまっている。
彼女はまだ幼い。そんな哲学的なものをポンと聞かれても答えることなんてできないだろう。
「いやゴメン、やっぱナシで。シエルはどういう時が今一番楽しい?」
こういう聞き方ならまだ答える余地もあるだろう。
でも彼女が来てまだ1週間。新しい環境で目まぐるしく時が過ぎ去って楽しいとか思える時なんてなかったかもしれない。
何を隠そう俺がそうだから。見知らぬ土地に頼れる知り合いもいない。自分で情報収集することに必死で楽しいなんて考える余裕がなかった。
あぁでも、ようやくゆっくりできた今日のピクニック。あれは楽しかったな。
「そうですね……今かもしれません」
「今?」
「はい。一日のお仕事が終わって、ご主人さまと一緒にいられる時間……ピクニックももちろんですが、ご主人さまと一緒にいられる時が一番楽しいで――――キャッ!」
可愛いこと言ってくれる…………!
最後まで言葉を紡ぐ前にその小さな頭に手を乗せて優しく撫でると、彼女は小さく声を上げつつも身を委ねて気持ちよさそうにしてくれた。
彼女を迎え入れると決めて以降本にかじりついてロクにかまってあげられなかったのに、そう言ってくれるのは本当に嬉しい。
無条件で甘えてくれるのといい、聡明で甘え上手なところといい、まるで小学校低学年時代の妹を見ているようだ。
妹は元気かな……俺がいなくなって寂しくなってないかな…………。
「……よし、決めた」
取り急ぎ、好きに生きる上で大切なことが1つ出来た。
まずは妹のようなシエルをなんとしてでも守ろう。せめて俺の隣が心の休息くらいになるくらいには
そして俺の小さなつぶやきが聞こえたようで、撫でられていた彼女の視線がふと俺へと向けられる。
「ご主人さま?何を決めたんです?」
「いいや、シエルは可愛いなぁって思ってね」
「またっ……!?」
うんうん、シエルは可愛い。
まだまだ幼いぶん、中学高校あたりの年齢になったらどれだけの美人さんになるのか楽しみだ。
もはやシエルからの問いの答えになっていないが、自然に出た回答は彼女の言葉を失わせて再度大人しく撫でられ続ける。
でも、その分巣立つ時が悲しくなるだろう。それは10年後か、15年後か……。
「もう、ご主人さまってば……。そんな事言ったって、明日朝ごはんのデザートをちょっとだけ多めにするくらいしかできませんよ」
「え、いいの? さすがシエル!大好き!」
「わっ……! 私もご主人さまのことが好き……ですよ……」
神山の時も今も、好きな人は居なかったが、女の子に対する羞恥心や恥ずかしさは当然持ち合わせている。
しかし今の俺は心は15歳、身体は6歳のハイブリッドだ。6歳前後の子へ好きと告げるのに恥ずかしいもなにもない。
ちなみに俺が6歳というのもこの1週間で知った。正確にはまだ誕生日が来ていないだけで今年7歳になる予定。
「……そういえばシエル。シエルの年齢って?」
「私ですか? 今年7歳になる予定です」
どうやら彼女も同い年みたいだ。
それにしては随分と精神が成熟している。これも元貴族のおかげということだろうか。
「じゃあ同い年だ。一緒に秋の学校いけるといいね」
「学校…………そうですね」
日本のはじまりとは違い、この世界は秋から学校が始まるらしい。
通う者はみな7歳になる年からだから彼女ともきっと一緒にいけるだろう。
そう楽しみに思って声をかけると彼女も笑顔をもってこれを返す。一瞬複雑な表情をしたように思えたのは気の所為だろうか。
「さ、ご主人さま。そろそろお休みになりましょう? 明日もきっと早いですから」
「え、あぁ。そうだね」
彼女の一瞬見せた表情が気になったものの、それ以降はいたっておかしなところもなくボクはさっきの考えを気の所為と断定して切り捨てる。
そして暗くなった室内。俺は布団で抱きつきながら眠ろうとする彼女にそっと手を回し、ゆっくりと目を閉じていった。
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