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第6章
155.裏側
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「あはは……。突然ごめんね?」
冬休み最終日。英気を養うため今日は一日家でダラダラしようと決めた朝。
突然の来訪者に扉を開けると、申し訳無さそうに困り顔をしながら目を逸らしつつ立つ小北さんが立っていた。
まだ一日早いにも関わらずその格好は制服で、学校指定のボストンバッグに何故か後ろには小さなキャリーバックを引きずっている。
「えっと、学校ならまだ早いよ?」
「わかってるよぉ!そもそも学校だったらもう遅刻の時間帯じゃん!」
ふむ、確かに。
現在時刻は9時を過ぎたとこ。
8時半が始業のウチからしたらとうに遅刻の時間だ。
ならば何故。
そう聞こうと思った矢先、俺の背中から体重をかけるように、肩から紗也の頭がひょっこりと出てくる。
「美代さんだぁ。おはよ~」
「あ、紗也ちゃん。おはよう。ごめんね朝早くから」
「いいのいいの。随分と大荷物だねぇ。運ぼうか? お兄ちゃんが」
受け取った荷物を問答無用で押し付けてくる紗也。
いまだ部屋着の姿にそろそろ準備しなくていいのかと思いつつも言われるがままにグッと持ち上げる。
……思ったより重いな。随分と色々詰めているようだ。
「ごめんね突然。道合ってるか心配で何度か迷子になっちゃったけど、無事たどり着けてよかったよぉ」
「連絡くれれば迎えに行ったのに。コーヒーでいい?」
「外寒いのに悪いよ~。あ、コーヒーはいただきます!」
荷物をリビングの隅に置いた俺は早々にキッチンに向かい適当な豆ををガリガリと挽いていく。
暖かい暖房の下。俺や紗也は冷たくして飲んでいたが今の彼女ならホットだろう。
ヤカンに入れたお湯が沸騰するまで手持ち無沙汰にぼーっとしていると、リビングからは二人の笑い声が聞こえてくる。
ずいぶんと盛り上がっているようだがそろそろ紗也は行く時間……大丈夫だろうか。
「おまたせ小北さん。紗也は時間大丈夫?」
「そうだね。そろそろ行こっかなぁ。聞きたかったことは聞けたし」
聞きたかったこととはなんだろう。問い返したくなったがそそくさとリビングを出ていく姿に呼び止めを失敗してしまう。
あまりにも流れるような退出。その聞き分けの良さに思わず目を取られたが、ふと背を向けて座る小北さんに目をやると、その変貌ように思わず目を見開いた。
「小北さん大丈夫!?すごい真っ赤……もしかして暖房暑かった!?」
「……ま、前坂君!?どうしてここに…!? な、なんでもない!なんでもないの!!暖房も丁度いいよ!うん!」
彼女の顔は烈火の如く真っ赤になっていた。
今にも火を吹くほど顔を赤くし、小動物のように小さくすぼんだ口でコーヒーを飲んでいく小北さん。
もしかして、アイスのほうが良かったかな?口をつけてほんの少し暑そうに舌を出す姿にそう思ったが、ふと一つの心当たりに行き着いた。
…………もしかして、紗也?
「小北さん、もしかして紗也になんか変なことでも言われた?」
「う、ううん!そんなことないよ! 確かにちょっとだけ聞かれたけど、そんな大したことじゃ……はい……」
何があったのか気になるけど、この様子じゃ話してくれそうにもない。
早々に聞くことを諦めて向かい側に座ってコーヒーをすすると、準備のできた紗也が顔を出してくる。
「お兄ちゃん、そろそろあたし行ってくるから」
「あ、まって。小北さんになにか言った?今すごい顔真っ赤だけど」
「ううん、なにも~。美代さんがいいなら聞いたこと言ってもいいけど――――」
「やめて!! 前坂君には話さないで!!」
チラリと紗也が彼女を見た瞬間、前のめりになってそれを止める。
よっぽど変なことを聞かれたのだろうか。
紗也が弱みでも握って脅されているのかとも考えたが、そんなこと性格悪いことする筈もないし、そこまで深い関係性じゃないはずだけど……。
「――――ってことで、ごめんねお兄ちゃん、ノーコメントで。それじゃあ今度こそ行ってきます!ムフフ。思わぬ土産話が増えちゃった」
「うぅぅ……紗也ちゃん、お手柔らかにねぇ……」
「大丈夫だよ美代さん!きっと大丈夫だから!」
手を振って上機嫌に消えていく紗也を呆然と見送る俺達。
結局何のことかわからなかった。二人の会話も主語もわからず俺の頭には疑問符が浮かぶばかり。
紗也がいなくなったことで残ったのは話の読めない俺と、真っ赤なままの小北さんの二人きり。
なんだろう……だいぶ気まずい。
バイト中はエレナたちを待つことが大半でよく二人きりになってたのに、こうも変な空気になることはなかった。
何を話そうか……その顔色の理由は教えてくれなさそうだし……あとは……
「ねぇ小北さん」
「ふぇ!? ど、どうしたの!?」
「え、えっと……」
そんな大げさな反応されたらこちらも妙な感じになってしまうじゃないか。
真っ赤にしながら小さくなってチビチビとコーヒーを飲んでいく小北さん。
それはまるで小動物のようで、今まで元気な彼女がこうもおとなしくなっていると、ギャップの可愛さと言うか、得もいえぬ感覚に襲われる。
「その服はどうしたの? これから学校にでも行くの?」
「これ?……ううん、そうじゃなくって、こっちのほうが荷物が減るというかなんというか……」
「荷物?」
「うん……」
そう言って彼女が目を向けたのはリビングの隅のキャリーバッグ。
ちょっと遊びにきたにしては明らかに異質なもの。なんだか数日の旅行にでも出かけるような……
バッグを見てつい数日前を思い出す。あのエレナみたいに実家に来いなんて言わないだろうか。いや、明日学校だし流石にそんなことしないと考えたい。
そんなありもしない考えを振り払っていると、彼女は席を立ってバッグへと歩いていく。
そして横に倒し、閉められたチャックを開けていった。
「この中身なんだけどね、大したものじゃないんだけど……これらを入れてあるの」
「これ…………? っ――――!!!」
開かれたそのバッグの中身を見て、思わず言葉を失ってしまう。
俺に見せつけるように開いたそれは、透明の圧縮袋だった。
問題はその袋の中。それらは綺麗に折りたたまれた下着の数々だった。
白と黒の靴下に、様々な明るい色のソフトブラ。それとセットのように配置されたショーツの数々。
彼女はそれを見せつけたかったのだろうか。下着を見せて真意を汲み取れと、なかなかに高難度なことを要求する彼女に目を逸しながら震える言葉で尋ねる。
「えっ……と……。これを見せて、どうしろと……?」
「? わかんない?」
「下着見せられてもさっぱり……。なにか間違ってるんじゃない……?」
「へっ――――? あっ……あぁぁぁぁ!! 違うの!!こっちじゃなくって!! 裏側なの!!」
きっと彼女は見せつける時に中の確認をしなかったのだろう。
慌てて蓋を締めてからバッグを裏返すようにして再度開いていく。
そこには枕を筆頭に歯ブラシ、化粧品、シャツなど。まるで旅行するかのようなラインナップが広がっていた。
「うぅぅぅ……なんでさっき確認しなかったんだろぉ……見せないように一番奥入れてたのにぃ……」
頭を抱えて後悔している小北さん。
一番奥が裏目に出たみたいだ。それは確かに裏返したら先頭になるに決まっているだろう。
「……コホン。それで、どこか旅行でもするの?」
「うん。できるかわからないけどね」
「どこへ?」
「えっとね……ここ!!」
「…………えっ?」
彼女は勢いよく立ち上がって床を指差す。
ここ……個々……此処!?
「私ね、家出しちゃったんだ。 だから……お願い!!しばらくここに泊めてもらえないかなぁ?」
両手を合わせて懇願するように頭を下げる小北さん。
俺はまさかの彼女がまさかのお願いに、思わず頭が真っ白になってしまった。
冬休み最終日。英気を養うため今日は一日家でダラダラしようと決めた朝。
突然の来訪者に扉を開けると、申し訳無さそうに困り顔をしながら目を逸らしつつ立つ小北さんが立っていた。
まだ一日早いにも関わらずその格好は制服で、学校指定のボストンバッグに何故か後ろには小さなキャリーバックを引きずっている。
「えっと、学校ならまだ早いよ?」
「わかってるよぉ!そもそも学校だったらもう遅刻の時間帯じゃん!」
ふむ、確かに。
現在時刻は9時を過ぎたとこ。
8時半が始業のウチからしたらとうに遅刻の時間だ。
ならば何故。
そう聞こうと思った矢先、俺の背中から体重をかけるように、肩から紗也の頭がひょっこりと出てくる。
「美代さんだぁ。おはよ~」
「あ、紗也ちゃん。おはよう。ごめんね朝早くから」
「いいのいいの。随分と大荷物だねぇ。運ぼうか? お兄ちゃんが」
受け取った荷物を問答無用で押し付けてくる紗也。
いまだ部屋着の姿にそろそろ準備しなくていいのかと思いつつも言われるがままにグッと持ち上げる。
……思ったより重いな。随分と色々詰めているようだ。
「ごめんね突然。道合ってるか心配で何度か迷子になっちゃったけど、無事たどり着けてよかったよぉ」
「連絡くれれば迎えに行ったのに。コーヒーでいい?」
「外寒いのに悪いよ~。あ、コーヒーはいただきます!」
荷物をリビングの隅に置いた俺は早々にキッチンに向かい適当な豆ををガリガリと挽いていく。
暖かい暖房の下。俺や紗也は冷たくして飲んでいたが今の彼女ならホットだろう。
ヤカンに入れたお湯が沸騰するまで手持ち無沙汰にぼーっとしていると、リビングからは二人の笑い声が聞こえてくる。
ずいぶんと盛り上がっているようだがそろそろ紗也は行く時間……大丈夫だろうか。
「おまたせ小北さん。紗也は時間大丈夫?」
「そうだね。そろそろ行こっかなぁ。聞きたかったことは聞けたし」
聞きたかったこととはなんだろう。問い返したくなったがそそくさとリビングを出ていく姿に呼び止めを失敗してしまう。
あまりにも流れるような退出。その聞き分けの良さに思わず目を取られたが、ふと背を向けて座る小北さんに目をやると、その変貌ように思わず目を見開いた。
「小北さん大丈夫!?すごい真っ赤……もしかして暖房暑かった!?」
「……ま、前坂君!?どうしてここに…!? な、なんでもない!なんでもないの!!暖房も丁度いいよ!うん!」
彼女の顔は烈火の如く真っ赤になっていた。
今にも火を吹くほど顔を赤くし、小動物のように小さくすぼんだ口でコーヒーを飲んでいく小北さん。
もしかして、アイスのほうが良かったかな?口をつけてほんの少し暑そうに舌を出す姿にそう思ったが、ふと一つの心当たりに行き着いた。
…………もしかして、紗也?
「小北さん、もしかして紗也になんか変なことでも言われた?」
「う、ううん!そんなことないよ! 確かにちょっとだけ聞かれたけど、そんな大したことじゃ……はい……」
何があったのか気になるけど、この様子じゃ話してくれそうにもない。
早々に聞くことを諦めて向かい側に座ってコーヒーをすすると、準備のできた紗也が顔を出してくる。
「お兄ちゃん、そろそろあたし行ってくるから」
「あ、まって。小北さんになにか言った?今すごい顔真っ赤だけど」
「ううん、なにも~。美代さんがいいなら聞いたこと言ってもいいけど――――」
「やめて!! 前坂君には話さないで!!」
チラリと紗也が彼女を見た瞬間、前のめりになってそれを止める。
よっぽど変なことを聞かれたのだろうか。
紗也が弱みでも握って脅されているのかとも考えたが、そんなこと性格悪いことする筈もないし、そこまで深い関係性じゃないはずだけど……。
「――――ってことで、ごめんねお兄ちゃん、ノーコメントで。それじゃあ今度こそ行ってきます!ムフフ。思わぬ土産話が増えちゃった」
「うぅぅ……紗也ちゃん、お手柔らかにねぇ……」
「大丈夫だよ美代さん!きっと大丈夫だから!」
手を振って上機嫌に消えていく紗也を呆然と見送る俺達。
結局何のことかわからなかった。二人の会話も主語もわからず俺の頭には疑問符が浮かぶばかり。
紗也がいなくなったことで残ったのは話の読めない俺と、真っ赤なままの小北さんの二人きり。
なんだろう……だいぶ気まずい。
バイト中はエレナたちを待つことが大半でよく二人きりになってたのに、こうも変な空気になることはなかった。
何を話そうか……その顔色の理由は教えてくれなさそうだし……あとは……
「ねぇ小北さん」
「ふぇ!? ど、どうしたの!?」
「え、えっと……」
そんな大げさな反応されたらこちらも妙な感じになってしまうじゃないか。
真っ赤にしながら小さくなってチビチビとコーヒーを飲んでいく小北さん。
それはまるで小動物のようで、今まで元気な彼女がこうもおとなしくなっていると、ギャップの可愛さと言うか、得もいえぬ感覚に襲われる。
「その服はどうしたの? これから学校にでも行くの?」
「これ?……ううん、そうじゃなくって、こっちのほうが荷物が減るというかなんというか……」
「荷物?」
「うん……」
そう言って彼女が目を向けたのはリビングの隅のキャリーバッグ。
ちょっと遊びにきたにしては明らかに異質なもの。なんだか数日の旅行にでも出かけるような……
バッグを見てつい数日前を思い出す。あのエレナみたいに実家に来いなんて言わないだろうか。いや、明日学校だし流石にそんなことしないと考えたい。
そんなありもしない考えを振り払っていると、彼女は席を立ってバッグへと歩いていく。
そして横に倒し、閉められたチャックを開けていった。
「この中身なんだけどね、大したものじゃないんだけど……これらを入れてあるの」
「これ…………? っ――――!!!」
開かれたそのバッグの中身を見て、思わず言葉を失ってしまう。
俺に見せつけるように開いたそれは、透明の圧縮袋だった。
問題はその袋の中。それらは綺麗に折りたたまれた下着の数々だった。
白と黒の靴下に、様々な明るい色のソフトブラ。それとセットのように配置されたショーツの数々。
彼女はそれを見せつけたかったのだろうか。下着を見せて真意を汲み取れと、なかなかに高難度なことを要求する彼女に目を逸しながら震える言葉で尋ねる。
「えっ……と……。これを見せて、どうしろと……?」
「? わかんない?」
「下着見せられてもさっぱり……。なにか間違ってるんじゃない……?」
「へっ――――? あっ……あぁぁぁぁ!! 違うの!!こっちじゃなくって!! 裏側なの!!」
きっと彼女は見せつける時に中の確認をしなかったのだろう。
慌てて蓋を締めてからバッグを裏返すようにして再度開いていく。
そこには枕を筆頭に歯ブラシ、化粧品、シャツなど。まるで旅行するかのようなラインナップが広がっていた。
「うぅぅぅ……なんでさっき確認しなかったんだろぉ……見せないように一番奥入れてたのにぃ……」
頭を抱えて後悔している小北さん。
一番奥が裏目に出たみたいだ。それは確かに裏返したら先頭になるに決まっているだろう。
「……コホン。それで、どこか旅行でもするの?」
「うん。できるかわからないけどね」
「どこへ?」
「えっとね……ここ!!」
「…………えっ?」
彼女は勢いよく立ち上がって床を指差す。
ここ……個々……此処!?
「私ね、家出しちゃったんだ。 だから……お願い!!しばらくここに泊めてもらえないかなぁ?」
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