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第6章
154.優雅な始まり
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冬休み。
それは二学期と三学期の合間にある僅かなモラトリアム。
高校生は平均して二週間前後。その間にクリスマスやお正月など、イベントは様々だ。
そんな僅かな休暇を、寝て過ごしたり・バイトに明け暮れたり・部活に精を出したりと、十人十色の過ごし方をしていることだろう。
夏から秋、そして冬になった日々はもう過去、去年となって数日。
ストロベリーリキッドの誘いでパーティーしたり、ストロベリーリキッドの誘いで実家に顔を出してご挨拶したり、帰ってからは早々働いている姿をマネージャーとして隣で応援したり。
なんだかあの三人に関することばっかりの気もするが、実際殆どの日数をともに過ごしたのだから当然か。
そして現在はそんな慌ただしい日々も過ぎ去った冬休み最終日。
俺は自宅でノンビリ、彼女たちのいない朝食後のティータイムを満喫していた。
「ね~ぇ~。お兄ちゃ~ん?」
「ん~?」
キッチンから戻ってきたのはお皿を洗ってきた紗也。
隣に腰を降ろした紗也はその冷たい掌を自らの太ももで温めつつスマホをつつきだす。
「璃穏ちゃんが心配してたんだけどさ、お兄ちゃんって今日が休み最後だよね? 宿題やったの?」
「もちろん。明日の準備は万端だよ」
「えっ!? ウソ!?いつの間に!」
驚く紗也に俺は鼻高な気分で胸を張る。
忙しい日々でも眠る時間を削ってしまえばどうということはない。
正直新年になって宿題の存在に気づいたが、寝るのを遅らせてようやく昨日終わったことはお口チャックだ。
そのおかげでずいぶんと寝不足。
正直今も眠い。一日寝てしまおうか悩むくらい。
でもそれは見えた地雷。
夜寝れなくなって明日後悔するのは目に見えている。
「しかし、リオから聞いたってずいぶん遠回りだね。俺に直接聞けばいいのに」
「正直あんまり心配してなかったんだけど、璃穏ちゃんが聞いてって言っててね。なんだか今思い出したみたいな文脈だし」
なるほどリオの心遣いだったか。
なんだかマネージャーが心配されてると考えるとすごく複雑な気分だが、素直に感謝しよう。
きっと万が一のことがあるとそのマネージャー業でさえ危機になると考えたのかもしれない。
「璃穏ちゃんたち、今日はみんなお休みみたいね」
「そうみたいだね」
「今日はたっかいマンション行かないの?ここのとこ毎日一緒だったのに」
「今日は……休暇だってさ」
「休暇?」
”お休み”をわざわざ”休暇”に言い換えただけの俺に疑問の声を出す。
三賀日を終えてからこっち、エレナたちは毎日仕事だった。
レッスンに取材、レコーディングに撮影などどれも忙しく、休む暇なんてないほどの。もちろん俺も小北さんもそのどれもに付き添ってきた。身近で見てきたからこそあの忙しさは身を持って体感している。
今日はそんな忙しい日々も落ち着いて丸一日の休暇。
俺もまた向こうのマンションに行くかと思いきや「今日は来なくていいわ」とお達しが。
詳しく理由を聞くと、さすがに新年の忙しさは度を越えたらしくみんなダウンするらしい。
その説明をされた時エレナが「いい妻ってのは夫のプライベートもきちんと許容するものなのよ」なんて言った時は綺麗な金髪をグシャグシャにしておいた。
ただの方便であっても心遣いは嬉し恥ずかしが入り交じる。
ボサボサの髪にされたエレナも怒るかと思ったが、頬を赤らめて少し嬉しそうにしてたのだから更にヒートアップ。
そんなこんながあって逆に接近禁止令にも似た休暇となった今日このごろ。俺はこうして優雅に一人の時間を過ごしているわけだ。
「紗也、せっかくだし一緒にどこか行く?」
「う~ん、それもいいけどお兄ちゃんは休んでほしいからなぁ……」
「その気持ちはありがたいけど、なんか動いてないと落ち着かなくって」
「ずいぶんと社畜根性が芽生えてきたね……。……あっ、ごめんお兄ちゃん、ちょっと電話」
「了解」
「もしもし璃穏ちゃん――――」
社畜と言われて確かにそうかも……なんて少し考えていたら、ふと紗也がスマホに視線を落とす。
どうやら電話のようだ。手を挙げて軽く合図した紗也はそのまま耳元へともっていき、そのまま何往復化やり取りする程度で通話を終わらす。
「リオから?」
「うん。ごめんねお兄ちゃん、誘ってもらった所悪いけど璃穏ちゃんに呼ばれちゃった」
「えっ?俺には何も来てないけど……」
「だってお兄ちゃん”だけ”は来ちゃダメなやつだもん」
何故かその言葉にグサリと言葉のナイフが突き刺さる。
まさか兄の自分を差し置いて……1人だけハブられたことに思いの外ショックを受けてしまった。
紗也がそんなことを言うなんて始めてだ。今まではずっと俺の後をついてきてくれたというのに……海外へいって変わってしまったのかと落ち込んでしまう。
「俺だけはダメ……」
「あっ!勘違いしないでねお兄ちゃん!4人で女子会だから!璃穏ちゃんも『毎日しんどかったし今日くらいはゆっくり休んで欲しい』って言ってたよ!!」
慌てたような紗也の付け足しに「あぁ」とようやく納得する。
ちょっとしたすれ違いはあったが俺のことを心配してくれての紗也だけということか。
「そっか、じゃあ休むためにも俺はゲームなり映画なり見てようかな」
「ちゃんと休んで明日の学校頑張ってだってさ。私もお泊りじゃないから夜には帰ってくる――――」
紗也が腰を上げて準備に向かおうとした、その時だった。
スマホ片手の紗也がリビングの扉に手をかけた瞬間、我が家のインターホンの音が聞こえてくる。
さっきの女子会の迎えでも来たのだろうか。それにしては早すぎるような。
「紗也の迎え?」
「ううん、30分はかかるって言ってたし。お兄ちゃん、なにか頼んだ?」
「いや……」
どうやら紗也もわからないようだ。
宅配なら専用のボックスがあるから鳴らすことはない。
両親なわけもないし心当たりがまったくない。
残念ながらウチはあのタワマンみたいに階下の様子を見るモニターは付いていない。あくまで通話だけだ。
何者かと思いながら俺はインターホンに近づいて備え付きの受話器を取る。
「……はい」
「あっ……えっと、前坂君のお宅、でしょうか?」
高い声。女性か。
でもそこから先がわからない。音質が悪い上にマイクから離れているのか聞こえづらい。
「はい、そうです」
「えっと……し……慎也……くんは、ご在宅でしょうか?」
「慎也は俺ですが?」
緊張しているのだろうか。途切れ途切れに聞こえる女性の声。
どうやら目的は俺のようだ。しかし誰にも来ると連絡はないし、突貫筆頭のエレナたちはむしろ俺に休めといっているのに来ることはないだろう。
ほんの少しだけ警戒の色を強めると、相反して受話器越しの相手は安堵するように一つ息を吐く。
「よかったぁ……。 私私!小北 美代だよ!!」
「小北さん!?」
直後、判明した思わぬ人物に思わず声を荒らげてしまった。
どうして。もしかして連絡見落としたか?そう思ってスマホを確認してもメッセージは昨日の雑談で終わっている。
ダラダラ気分満載だったが相手が彼女なら話は別だ。
そこからは適当に二言三言交わしてから下のロックを解錠する。
さて、何の用だろうこんな朝早くに。お皿は……片付けた。コーヒーは……淹れなおすか。
「紗也、小北さんだったよ」
「……思ったより行動早いね」
「なにが早いって?」
「い、いや! 何でもない!! これは報告しなきゃなぁ……」
聞き漏らした言葉を問いかけると、紗也は慌てたように準備に取り掛かる。
一体紗也は何を言っているのだろう。
よくわからないが嫌悪感は見られなかったし、小北さんのことを嫌ってるわけじゃなさそうだ。
「ねぇお兄ちゃん、ちょっとだけあたしもここに居ていい?10分くらい」
「そりゃもちろんいいけど……」
そりゃあ紗也の家でもあるから好きにしていいけど。
俺は姿勢を正す紗也を横目に、今まで飲んでいたコーヒーを一息に飲んで新しくお湯を沸かし始める。
そんな折、早くもインターホンが玄関前に来客が来たことを告げるのであった――――。
それは二学期と三学期の合間にある僅かなモラトリアム。
高校生は平均して二週間前後。その間にクリスマスやお正月など、イベントは様々だ。
そんな僅かな休暇を、寝て過ごしたり・バイトに明け暮れたり・部活に精を出したりと、十人十色の過ごし方をしていることだろう。
夏から秋、そして冬になった日々はもう過去、去年となって数日。
ストロベリーリキッドの誘いでパーティーしたり、ストロベリーリキッドの誘いで実家に顔を出してご挨拶したり、帰ってからは早々働いている姿をマネージャーとして隣で応援したり。
なんだかあの三人に関することばっかりの気もするが、実際殆どの日数をともに過ごしたのだから当然か。
そして現在はそんな慌ただしい日々も過ぎ去った冬休み最終日。
俺は自宅でノンビリ、彼女たちのいない朝食後のティータイムを満喫していた。
「ね~ぇ~。お兄ちゃ~ん?」
「ん~?」
キッチンから戻ってきたのはお皿を洗ってきた紗也。
隣に腰を降ろした紗也はその冷たい掌を自らの太ももで温めつつスマホをつつきだす。
「璃穏ちゃんが心配してたんだけどさ、お兄ちゃんって今日が休み最後だよね? 宿題やったの?」
「もちろん。明日の準備は万端だよ」
「えっ!? ウソ!?いつの間に!」
驚く紗也に俺は鼻高な気分で胸を張る。
忙しい日々でも眠る時間を削ってしまえばどうということはない。
正直新年になって宿題の存在に気づいたが、寝るのを遅らせてようやく昨日終わったことはお口チャックだ。
そのおかげでずいぶんと寝不足。
正直今も眠い。一日寝てしまおうか悩むくらい。
でもそれは見えた地雷。
夜寝れなくなって明日後悔するのは目に見えている。
「しかし、リオから聞いたってずいぶん遠回りだね。俺に直接聞けばいいのに」
「正直あんまり心配してなかったんだけど、璃穏ちゃんが聞いてって言っててね。なんだか今思い出したみたいな文脈だし」
なるほどリオの心遣いだったか。
なんだかマネージャーが心配されてると考えるとすごく複雑な気分だが、素直に感謝しよう。
きっと万が一のことがあるとそのマネージャー業でさえ危機になると考えたのかもしれない。
「璃穏ちゃんたち、今日はみんなお休みみたいね」
「そうみたいだね」
「今日はたっかいマンション行かないの?ここのとこ毎日一緒だったのに」
「今日は……休暇だってさ」
「休暇?」
”お休み”をわざわざ”休暇”に言い換えただけの俺に疑問の声を出す。
三賀日を終えてからこっち、エレナたちは毎日仕事だった。
レッスンに取材、レコーディングに撮影などどれも忙しく、休む暇なんてないほどの。もちろん俺も小北さんもそのどれもに付き添ってきた。身近で見てきたからこそあの忙しさは身を持って体感している。
今日はそんな忙しい日々も落ち着いて丸一日の休暇。
俺もまた向こうのマンションに行くかと思いきや「今日は来なくていいわ」とお達しが。
詳しく理由を聞くと、さすがに新年の忙しさは度を越えたらしくみんなダウンするらしい。
その説明をされた時エレナが「いい妻ってのは夫のプライベートもきちんと許容するものなのよ」なんて言った時は綺麗な金髪をグシャグシャにしておいた。
ただの方便であっても心遣いは嬉し恥ずかしが入り交じる。
ボサボサの髪にされたエレナも怒るかと思ったが、頬を赤らめて少し嬉しそうにしてたのだから更にヒートアップ。
そんなこんながあって逆に接近禁止令にも似た休暇となった今日このごろ。俺はこうして優雅に一人の時間を過ごしているわけだ。
「紗也、せっかくだし一緒にどこか行く?」
「う~ん、それもいいけどお兄ちゃんは休んでほしいからなぁ……」
「その気持ちはありがたいけど、なんか動いてないと落ち着かなくって」
「ずいぶんと社畜根性が芽生えてきたね……。……あっ、ごめんお兄ちゃん、ちょっと電話」
「了解」
「もしもし璃穏ちゃん――――」
社畜と言われて確かにそうかも……なんて少し考えていたら、ふと紗也がスマホに視線を落とす。
どうやら電話のようだ。手を挙げて軽く合図した紗也はそのまま耳元へともっていき、そのまま何往復化やり取りする程度で通話を終わらす。
「リオから?」
「うん。ごめんねお兄ちゃん、誘ってもらった所悪いけど璃穏ちゃんに呼ばれちゃった」
「えっ?俺には何も来てないけど……」
「だってお兄ちゃん”だけ”は来ちゃダメなやつだもん」
何故かその言葉にグサリと言葉のナイフが突き刺さる。
まさか兄の自分を差し置いて……1人だけハブられたことに思いの外ショックを受けてしまった。
紗也がそんなことを言うなんて始めてだ。今まではずっと俺の後をついてきてくれたというのに……海外へいって変わってしまったのかと落ち込んでしまう。
「俺だけはダメ……」
「あっ!勘違いしないでねお兄ちゃん!4人で女子会だから!璃穏ちゃんも『毎日しんどかったし今日くらいはゆっくり休んで欲しい』って言ってたよ!!」
慌てたような紗也の付け足しに「あぁ」とようやく納得する。
ちょっとしたすれ違いはあったが俺のことを心配してくれての紗也だけということか。
「そっか、じゃあ休むためにも俺はゲームなり映画なり見てようかな」
「ちゃんと休んで明日の学校頑張ってだってさ。私もお泊りじゃないから夜には帰ってくる――――」
紗也が腰を上げて準備に向かおうとした、その時だった。
スマホ片手の紗也がリビングの扉に手をかけた瞬間、我が家のインターホンの音が聞こえてくる。
さっきの女子会の迎えでも来たのだろうか。それにしては早すぎるような。
「紗也の迎え?」
「ううん、30分はかかるって言ってたし。お兄ちゃん、なにか頼んだ?」
「いや……」
どうやら紗也もわからないようだ。
宅配なら専用のボックスがあるから鳴らすことはない。
両親なわけもないし心当たりがまったくない。
残念ながらウチはあのタワマンみたいに階下の様子を見るモニターは付いていない。あくまで通話だけだ。
何者かと思いながら俺はインターホンに近づいて備え付きの受話器を取る。
「……はい」
「あっ……えっと、前坂君のお宅、でしょうか?」
高い声。女性か。
でもそこから先がわからない。音質が悪い上にマイクから離れているのか聞こえづらい。
「はい、そうです」
「えっと……し……慎也……くんは、ご在宅でしょうか?」
「慎也は俺ですが?」
緊張しているのだろうか。途切れ途切れに聞こえる女性の声。
どうやら目的は俺のようだ。しかし誰にも来ると連絡はないし、突貫筆頭のエレナたちはむしろ俺に休めといっているのに来ることはないだろう。
ほんの少しだけ警戒の色を強めると、相反して受話器越しの相手は安堵するように一つ息を吐く。
「よかったぁ……。 私私!小北 美代だよ!!」
「小北さん!?」
直後、判明した思わぬ人物に思わず声を荒らげてしまった。
どうして。もしかして連絡見落としたか?そう思ってスマホを確認してもメッセージは昨日の雑談で終わっている。
ダラダラ気分満載だったが相手が彼女なら話は別だ。
そこからは適当に二言三言交わしてから下のロックを解錠する。
さて、何の用だろうこんな朝早くに。お皿は……片付けた。コーヒーは……淹れなおすか。
「紗也、小北さんだったよ」
「……思ったより行動早いね」
「なにが早いって?」
「い、いや! 何でもない!! これは報告しなきゃなぁ……」
聞き漏らした言葉を問いかけると、紗也は慌てたように準備に取り掛かる。
一体紗也は何を言っているのだろう。
よくわからないが嫌悪感は見られなかったし、小北さんのことを嫌ってるわけじゃなさそうだ。
「ねぇお兄ちゃん、ちょっとだけあたしもここに居ていい?10分くらい」
「そりゃもちろんいいけど……」
そりゃあ紗也の家でもあるから好きにしていいけど。
俺は姿勢を正す紗也を横目に、今まで飲んでいたコーヒーを一息に飲んで新しくお湯を沸かし始める。
そんな折、早くもインターホンが玄関前に来客が来たことを告げるのであった――――。
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