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第4章
095.初めての
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やってしまった…………
猛烈な後悔に襲われる。
もしあの時意地でも場所を動かなければ。
もし「足元に気をつけて」と一言でも言えていれば。
もし早々に気づいて身体を少しでもずらすことができていれば。
もし―――――
そんなIFのことを言い出したらキリがない。
何を考えても起こってしまったことを変えることは出来ないのだ。
認めよう。
事故ではあるが、アイさんの唇に俺の唇が触れてしまった事を。
決して嫌と言うことではない。むしろ光栄なことだ。
器量も良くて優しく、その上アイドルとしての実力も抜群の彼女だ。嫌なわけがない。
それが彼女の意思によるものならば……というはなしであればだが。これが事故でなければどれほど夢心地に浸ることができたのだろう。
しかし現実は違う。完全な事故だったのだ。
こんな罪悪感にまみれたキスがあってたまるか。俺は申し訳無さから来る逃げ出したい気持ちを抑えて身体を起こし、彼女に顔を向ける。
彼女……アイさんは少し離れたところに座り込んでただ黙って俯いていた。
「アイ……さん……」
「…………」
絞り出すように出た呼びかけには何も答えない。
ただ、少しだけ反応を示すように自らの手を唇にやる。
「さっき……のは……」
それに呼応するかのように、無意識下で俺も自らの唇に手を当てる。
俺の腹の中では幾つもの言い訳や思いが渦巻いているが、肝心の脳がその理解を拒んでいた。
モニターの光のみに照らされた部屋の中、光るように反射するワンピースの裾を彼女はギュッと握りしめる。
その姿を見れば嫌でも理解するしかあるまい。
結果論ではあるがそれほど酷いことをしたのだ。
「あの…………」
「!!」
小さく呟くように出たその声に俺の背筋はピンと張り詰める。
非の打ち所のない正座だ。ただただ黙って彼女の次の言葉を待つ。
「その……すみません、ちょっと……失礼します……」
数十秒……はたまた数分だろうか。
死の宣告を待つように永遠とも思える時間を待って出た言葉はそんな言葉だった。
彼女は俺の返事を待つこともなく自らの荷物を全部持って個室を出ていってしまう。
「…………あぁ――――」
彼女がこの場から居なくなり、最初に出た言葉はそんな気の抜けた、情けない声だった。
嫌われた――――
どう考えても最悪の印象を持たれてしまっただろう。
ただでさえ男性恐怖症の彼女だ。これをきっかけに更に悪化したとしてもおかしくない。
俺は正座をしたまま背筋を曲げるように崩れ落ち、その場で放心する。
せっかくデートに誘ってくれたのに。
こんな最悪な結果になってしまうなんて。過去に戻れたらどれだけいいことか。
思考がループしてしまっているが考え続けないと、思考を止めたら俺も叫び声を上げながら走り去ってしまいそうだ。
どれだけグルグルと思考が繰り返されていただろう。
耳に届く音は、崩れ落ちる寸前に始まった音楽が終わりを告げる頃だった。
ヴー。ヴー。
と、スマホを突っ込んでいるポケットからバイブレーションの振動が伝わってくる。
二度、リズムよく鳴るだけで止まるスマホ。どうやらメッセージを受信したみたいだ。
こんなタイミングに一体誰だ…………。そんな辟易した思いでスマホを取り出し、画面に表示された名前を見て俺は目を見開く。
「……アイさん」
メッセージの送り主、それはアイさんだった――――
その名に驚いて一瞬スマホを落としそうになるも、なんとかロックを解除してメッセージアプリを開く。
そこには彼女らしい控えめな言葉遣いでこう書かれていた。
『突然出て行っちゃってすみません。まだ帰ってませんよね?戻っても構いませんか?』
彼女はなんて優しいのだろう。
まさかこんな酷いことをした俺を見捨てていなかったとは。
そう歓びにあふれて返信しそうになったところで「まてよ」と冷静になる。
もしかしたら警察と一緒の可能性がある。はたまたぶん殴るために戻ってくるとか。
いずれにせよ、やらかしてしまった責任を取らなければなるまい。
俺は『帰ってません。大丈夫です』と、返事をし、土下座の準備をして彼女の帰りを待つのであった。
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「…………なに、してるんですか?」
扉が開いて降り注ぐ第一声は、そんな言葉だった。
声色はいつもどおりで、少なくとも涙声にはなっていないことだけは理解できる。
「えっと……酷いことしたので……土下座を……」
俺は彼女が戻ってくるまでずっと、事が起きた場で土下座をしていた。
ちょっと引かれてる気もしないでもないが、アレ程のことをしでかしたのだしこのくらい当然だと床に額を擦り付ける。
「そんな!! 気にしないでください!あれは事故だったんですから!」
「でも――――」
「でもじゃありません! まずは頭を上げてください!!」
指示に従うように俺は黙って顔を上げる。
そこにはカーペットに上がって正面を向くように正座をするアイさんが、少し不安そうな表情を向けていた。
目の端には涙を拭ったような痕も見受けられない。声も合わせて考えるに、少なくとも泣いてはいないように見えた。
「その……すみませんでした」
「慎也さんが謝る必要なんてないです。むしろ何も言わずに出て行っちゃってすみません。驚きましたよね」
「いえ、むしろ罪悪感が……」
「罪悪感も感じなくていいんですよ。ちょっと驚いて化粧直しに行っただけでしたので」
罪悪感に押しつぶされそうなところを優しく取り払ってくれるアイさん。
驚いて?ショックじゃ?そんな疑問が頭に浮かぶ。
「その、ショックで立ち去ったんじゃ?」
「あれは……その……私も初めてのキスだったので思ったよりも……。いえ、それより慎也さんも初めて……でしたよね?」
「まぁ、そうですけど……」
「よかった……。 なにより、事故だったわけですし慎也さんが気に病むことはありません。むしろ大切な初めてをすみませんでした」
俺が頭を下げなきゃ行けない立場なのに今度は彼女が正座をしたまま頭を下げてくる。
「謝らないでください!! 俺こそ光栄……違う! 嬉しかった……これも違う! その、すみませんでした」
もはや何が言いたいのか自分でもよくわからない。
どれを言っても失礼にしかならないことを悟ってただただ謝ることしか出来ない。
すると彼女の頭が上がり、少し控えめな様子で正座をする俺を見上げて……。
「……慎也さんは、私が……その……私とキスして、良かった……ですか?」
「えっ?」
「ですから、私とのキス……嫌じゃなかったのかなって……」
「そんなの……はい。これで死んでもいいと思うくらいには。むしろアイさんこそ俺でよかったのかと不安で」
「そう……ですか。ふふっ、ありがとうございます。でも死なないでくださいね?」
彼女は膝立ちで足りない背を補いながら俺の頭を優しく撫でてくれる。
まるで天使のよう。いや、紛れもない天使だ。
事故とは言えども彼女の大事なファーストキスを奪ったにも関わらずこうも簡単に許してくれるとは。
「あ、でも。 一つだけ許せないことがあります」
「は、はい! 何でしょう!?」
ふと撫でていた手が止まり、ピッと人差し指を目の前に立てながら怒った表情を見せてくる。
俺はやはり許されないかと、再度背筋をピンと伸ばして次の言葉を待った。
「それです!」
「……はい?」
「その敬語です! 何度もお願いしていますよね。外してほしいって」
「あっ…………」
気付けばまた敬語が戻っていたようだ。
自らの口に手を当てながら「しまった」と声を飲み込む。
「ふふっ。ちゃあんと敬語を外してくださいね?そうでないとキスの件、許してあげませんからね?」
「……うん。ありがとう」
「あ、あとごめんなさい。 もう一つ言いたいことが」
「?」
まだ何かあったのか。
少しだけ心の奥底に恐怖が残ったまま次の言葉を待つと、彼女は首を軽く傾け、ウインクをしながらその口元に人差し指を当てる。
「具体的に、私のファーストキス…………どうでしたか?」
「っ――――。 柔らかくて……最高……だった、よ」
「よかった、です」
天使のスマイルに俺の心はやられながら何とか言葉を絞り出す。
彼女も小さく返事をし少し息を吐いたと思えば、近くのスタンドにあるマイクを一本取り出して俺に突きつけた。
「さ、一件落着したことですし歌いましょっ! 慎也さんも普通に座ってくださいね?」
アイさんは壁を背もたれにしながら隣をポンポンと、隣に座れと催促するように合図をする。
俺は彼女の寛容さに心の底から感謝しながら、隣に座ってマイクを受け取った――――。
猛烈な後悔に襲われる。
もしあの時意地でも場所を動かなければ。
もし「足元に気をつけて」と一言でも言えていれば。
もし早々に気づいて身体を少しでもずらすことができていれば。
もし―――――
そんなIFのことを言い出したらキリがない。
何を考えても起こってしまったことを変えることは出来ないのだ。
認めよう。
事故ではあるが、アイさんの唇に俺の唇が触れてしまった事を。
決して嫌と言うことではない。むしろ光栄なことだ。
器量も良くて優しく、その上アイドルとしての実力も抜群の彼女だ。嫌なわけがない。
それが彼女の意思によるものならば……というはなしであればだが。これが事故でなければどれほど夢心地に浸ることができたのだろう。
しかし現実は違う。完全な事故だったのだ。
こんな罪悪感にまみれたキスがあってたまるか。俺は申し訳無さから来る逃げ出したい気持ちを抑えて身体を起こし、彼女に顔を向ける。
彼女……アイさんは少し離れたところに座り込んでただ黙って俯いていた。
「アイ……さん……」
「…………」
絞り出すように出た呼びかけには何も答えない。
ただ、少しだけ反応を示すように自らの手を唇にやる。
「さっき……のは……」
それに呼応するかのように、無意識下で俺も自らの唇に手を当てる。
俺の腹の中では幾つもの言い訳や思いが渦巻いているが、肝心の脳がその理解を拒んでいた。
モニターの光のみに照らされた部屋の中、光るように反射するワンピースの裾を彼女はギュッと握りしめる。
その姿を見れば嫌でも理解するしかあるまい。
結果論ではあるがそれほど酷いことをしたのだ。
「あの…………」
「!!」
小さく呟くように出たその声に俺の背筋はピンと張り詰める。
非の打ち所のない正座だ。ただただ黙って彼女の次の言葉を待つ。
「その……すみません、ちょっと……失礼します……」
数十秒……はたまた数分だろうか。
死の宣告を待つように永遠とも思える時間を待って出た言葉はそんな言葉だった。
彼女は俺の返事を待つこともなく自らの荷物を全部持って個室を出ていってしまう。
「…………あぁ――――」
彼女がこの場から居なくなり、最初に出た言葉はそんな気の抜けた、情けない声だった。
嫌われた――――
どう考えても最悪の印象を持たれてしまっただろう。
ただでさえ男性恐怖症の彼女だ。これをきっかけに更に悪化したとしてもおかしくない。
俺は正座をしたまま背筋を曲げるように崩れ落ち、その場で放心する。
せっかくデートに誘ってくれたのに。
こんな最悪な結果になってしまうなんて。過去に戻れたらどれだけいいことか。
思考がループしてしまっているが考え続けないと、思考を止めたら俺も叫び声を上げながら走り去ってしまいそうだ。
どれだけグルグルと思考が繰り返されていただろう。
耳に届く音は、崩れ落ちる寸前に始まった音楽が終わりを告げる頃だった。
ヴー。ヴー。
と、スマホを突っ込んでいるポケットからバイブレーションの振動が伝わってくる。
二度、リズムよく鳴るだけで止まるスマホ。どうやらメッセージを受信したみたいだ。
こんなタイミングに一体誰だ…………。そんな辟易した思いでスマホを取り出し、画面に表示された名前を見て俺は目を見開く。
「……アイさん」
メッセージの送り主、それはアイさんだった――――
その名に驚いて一瞬スマホを落としそうになるも、なんとかロックを解除してメッセージアプリを開く。
そこには彼女らしい控えめな言葉遣いでこう書かれていた。
『突然出て行っちゃってすみません。まだ帰ってませんよね?戻っても構いませんか?』
彼女はなんて優しいのだろう。
まさかこんな酷いことをした俺を見捨てていなかったとは。
そう歓びにあふれて返信しそうになったところで「まてよ」と冷静になる。
もしかしたら警察と一緒の可能性がある。はたまたぶん殴るために戻ってくるとか。
いずれにせよ、やらかしてしまった責任を取らなければなるまい。
俺は『帰ってません。大丈夫です』と、返事をし、土下座の準備をして彼女の帰りを待つのであった。
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「…………なに、してるんですか?」
扉が開いて降り注ぐ第一声は、そんな言葉だった。
声色はいつもどおりで、少なくとも涙声にはなっていないことだけは理解できる。
「えっと……酷いことしたので……土下座を……」
俺は彼女が戻ってくるまでずっと、事が起きた場で土下座をしていた。
ちょっと引かれてる気もしないでもないが、アレ程のことをしでかしたのだしこのくらい当然だと床に額を擦り付ける。
「そんな!! 気にしないでください!あれは事故だったんですから!」
「でも――――」
「でもじゃありません! まずは頭を上げてください!!」
指示に従うように俺は黙って顔を上げる。
そこにはカーペットに上がって正面を向くように正座をするアイさんが、少し不安そうな表情を向けていた。
目の端には涙を拭ったような痕も見受けられない。声も合わせて考えるに、少なくとも泣いてはいないように見えた。
「その……すみませんでした」
「慎也さんが謝る必要なんてないです。むしろ何も言わずに出て行っちゃってすみません。驚きましたよね」
「いえ、むしろ罪悪感が……」
「罪悪感も感じなくていいんですよ。ちょっと驚いて化粧直しに行っただけでしたので」
罪悪感に押しつぶされそうなところを優しく取り払ってくれるアイさん。
驚いて?ショックじゃ?そんな疑問が頭に浮かぶ。
「その、ショックで立ち去ったんじゃ?」
「あれは……その……私も初めてのキスだったので思ったよりも……。いえ、それより慎也さんも初めて……でしたよね?」
「まぁ、そうですけど……」
「よかった……。 なにより、事故だったわけですし慎也さんが気に病むことはありません。むしろ大切な初めてをすみませんでした」
俺が頭を下げなきゃ行けない立場なのに今度は彼女が正座をしたまま頭を下げてくる。
「謝らないでください!! 俺こそ光栄……違う! 嬉しかった……これも違う! その、すみませんでした」
もはや何が言いたいのか自分でもよくわからない。
どれを言っても失礼にしかならないことを悟ってただただ謝ることしか出来ない。
すると彼女の頭が上がり、少し控えめな様子で正座をする俺を見上げて……。
「……慎也さんは、私が……その……私とキスして、良かった……ですか?」
「えっ?」
「ですから、私とのキス……嫌じゃなかったのかなって……」
「そんなの……はい。これで死んでもいいと思うくらいには。むしろアイさんこそ俺でよかったのかと不安で」
「そう……ですか。ふふっ、ありがとうございます。でも死なないでくださいね?」
彼女は膝立ちで足りない背を補いながら俺の頭を優しく撫でてくれる。
まるで天使のよう。いや、紛れもない天使だ。
事故とは言えども彼女の大事なファーストキスを奪ったにも関わらずこうも簡単に許してくれるとは。
「あ、でも。 一つだけ許せないことがあります」
「は、はい! 何でしょう!?」
ふと撫でていた手が止まり、ピッと人差し指を目の前に立てながら怒った表情を見せてくる。
俺はやはり許されないかと、再度背筋をピンと伸ばして次の言葉を待った。
「それです!」
「……はい?」
「その敬語です! 何度もお願いしていますよね。外してほしいって」
「あっ…………」
気付けばまた敬語が戻っていたようだ。
自らの口に手を当てながら「しまった」と声を飲み込む。
「ふふっ。ちゃあんと敬語を外してくださいね?そうでないとキスの件、許してあげませんからね?」
「……うん。ありがとう」
「あ、あとごめんなさい。 もう一つ言いたいことが」
「?」
まだ何かあったのか。
少しだけ心の奥底に恐怖が残ったまま次の言葉を待つと、彼女は首を軽く傾け、ウインクをしながらその口元に人差し指を当てる。
「具体的に、私のファーストキス…………どうでしたか?」
「っ――――。 柔らかくて……最高……だった、よ」
「よかった、です」
天使のスマイルに俺の心はやられながら何とか言葉を絞り出す。
彼女も小さく返事をし少し息を吐いたと思えば、近くのスタンドにあるマイクを一本取り出して俺に突きつけた。
「さ、一件落着したことですし歌いましょっ! 慎也さんも普通に座ってくださいね?」
アイさんは壁を背もたれにしながら隣をポンポンと、隣に座れと催促するように合図をする。
俺は彼女の寛容さに心の底から感謝しながら、隣に座ってマイクを受け取った――――。
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