63 / 167
第3章
063.アイドルの報酬
しおりを挟む
「…………」
一人ベッドの上で真っ暗になった天井を見上げる。
そこには闇が広がるばかりで何も無い。かろうじて漏れ入って来る光によって影くらいはわかるがそれでも天井には消灯しているライト以外何も見えない。
なにもない闇。
そんな天井を見上げながら、目すら開いているか開いていないかわからない状態で先程の出来事を思い出す。
一応互いの保護者が居る手前か、お風呂場から出た三人も紗也も、随分おとなしかった。彼女たちは母さんや紗也から服を借りていて、エレナは結んでいた髪をストレートに垂らし白いTシャツが映えて神秘的に映っていたし、アイさんは母さんのパジャマを着てそのスタイルの良い凹凸がしっかりと出ていて直視ができないほどだった。
リオはお風呂から出た途端、紗也の部屋に引きこもってしまってよくわからなかった。
それからは冷戦のように静かな時間が過ぎた。
彼女たちも大人しいから紗也も威嚇することなく、見方を変えれば小康状態のまま就寝の時間へ。
神鳥さんは母さんの部屋で、あの三人は少し手狭になるが俺の部屋には行かせないといった判断からか紗也の部屋という配分となった。
そうして一人となった祭り終わりの夜。俺はベッドで横になって物思いにふける。
「アイドル……かぁ……」
一人誰も居ない部屋で小さく呟いた言葉は誰に届くこともなく霧散する。
彼女たちの凄さは度重なるライブや周りの反応からこの身を持って理解した。本当にアイドルなのだ。それもトップクラスの。その気になれば何万人……何十万人と人を動かす力を持つ数少ない人物なのだ。
そんな彼女らが今この家で、ほんの少し離れたところで身体を休めている。現実味のないこの状況が、未だ俺の意識が現実かどうかを何度も疑わせた。
「あとは…………」
更に重なる懸念事項はその内の一人、リオのこと。
彼女を思い出すと同時に脳内に浮かび上がってくる花火での一言。
『アイドルを辞めてもいいほど――――』まさかそれほどまでに想ってくれてるとは思いもしなかった。
最初、告白された時は心のどこかで信じていなかった。初対面だし、アイドルという俺とは隔絶した世界の人間だし。ただ違う人種からの、思考回路が違う人から受けた告白という気の迷い。そう心の何処かで言い聞かせていたのかもしれない。
けれど彼女はひたすら真っ直ぐだった。
以前俺の学校に来た日や、今日あの言葉を聞くことで俺達と何も変わらない女の子だと言うことを嫌でも理解した。
その気持ちは本当に嬉しい。未だ夢でも見ているんじゃないかと疑うほどに嬉しいことだった。しかしそれ故に、今返事を安易にすることは間違いだと感じ取ったのだ。
これはただ嬉しいだけなのか、混乱しているだけなのか、あまりにも衝撃的な事実が多すぎて俺の思考が追いついてこなかった。
だって、まさか妹の親友だなんて思いもしないだろう。
でも……まずは……この疲れを癒やさないと……
今日は脳も体も使いすぎた……。きっと明日になれば、頭も整理できてキチンと考えることができる……だろう……
俺はとりあえず問題を棚上げし、身体の奥底から湧き上がってくる心地よい眠気にその身を委ねていった――――
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「んぁ…………」
何か、モゾモゾと人の気配がする。
もう朝かな……?体感だけれどほんの十数分しか経っていないような気がする。それだけ疲れていたのかもしれない。
「朝……?暗……」
少しだけ片目を開けて様子を探るも窓から光が入っておらず、まだ朝日すら登っていないことを証明していた。
天井も変わらず影しか見えず、ただ深夜に目覚めてしまっただけだと断定して二度寝に移ろうとこの身を寝返りさせる。
「ぁ…………?」
寝返りしようとして……失敗した。
眠っていた時に無意識で上げていたのか、両手は頭上に伸びているのはまだいい。その体勢のまま身体を傾けようと思ったら自らの違和感に気がついた。
腕が…………動かない…………?
寝起きで力が入らないのを考慮してもビクリともしないのはおかしい。更に言えば何か巻かれている気がする。これは――――
「あ、起きた?」
小さく、胸元から声がした。
今まで腕に気を取られて気が付かなかったが、胸元には手が触れられていて何者かが布団に潜り込んでいるようだった。
目線を下に向けると布団の隙間から覗かせる彼女の視線が交差する。
「…………リオ」
「おはよ。 もう2時だよ」
パニックを起こすことなく淡々と現在の時刻を告げてくる小さな顔に大きな瞳。
2時って『もう』とかいう時間か……?
「こんな夜遅くに、どうしたの?」
「ん~……夜這い?」
少し迷った素振りを見せつつ小首をかしげながら眠そうな瞳で告げてきた。
夜這いて。
気づけば腕に巻かれているものはタオルのようだ。フェイスタオルで無理やり結んだからかだいぶ結び目も荒く、隙間も広いため抜けようと思えばすぐさま開放することができる。
「腕も結んで動けないようにして?」
「うん……そうじゃないと……恥ずかしくて死んじゃうから……」
そう呟いた彼女は俺の隣から掛け布団の中で馬乗りになり、ゆっくりと身体を倒して俺の胸元へ頭を乗せた。
彼女の身体はほんのり暖かくて柔らかく、腹部にとびきり柔らかい二つの感触が感じられた事実に、俺の背筋は驚愕で一瞬震えてしまう。
「リオ? その……下着は?」
「えっと…………その…………気づいた?」
小さくはみかみながら笑いかける彼女の顔は俺の想像が正しいことを主張していた。その柔らかさはいつも紗也から感じるような下着の感触が全く無く、一枚の布の上からダイレクトに肌の感触が伝わってきていた。つまり、そのシャツの下は……
「なん、で……?」
「好きな人にくっついていたいのは、自然なこと。でしょ?」
俺の問いに臆することなく応える視線は迷いなど一つも無い目だった。
今度は俺がその目に恥ずかしくて死んでしまいそうになりながら視線を逸らすと、彼女は「ふふっ」と微笑んで馬乗りから起きた時の状態に戻ってくれる。
お互いが何も話さないまま数分の時が過ぎた。
彼女は変わらず隣に身を寄せてその小さな手を俺の胸元で這わせるように遊んでいる。
……きっと、あの花火大会での言葉の返事を待っているのだろう。俺はそう解釈して「リオ」と小さく彼女の名を呼ぶ。
「――――ありがとう」
「……うん」
「でも、ごめん」
「…………なにが?」
主語も何もあったものではなかったがきっと伝わっただろう。
好きだと、ストレートに伝えてくれたことに感謝する。それと同時に謝ると、彼女が数泊おきながら何故かと問いかけられた。その胸元に置かれる手は少し力の入ったのかキュッと俺の体ごと握りしめる。
「その、いくら思い出そうとしても直接話した記憶とか思い出せなくって。それで、あの日が俺にとって初対面だから返事は出来ない」
「……そっか。うん、知ってるよ。 だって話したことないもん」
「えっ!?」
衝撃の事実に思わず俺は声を上げてしまう。思い出せないじゃなくて、本当に話していない?
「だって、慎也クンと話す時はいつも紗也ちゃんが間に立ってくれたし、私のこと気づいてないって知ってたから」
「……そうなの?」
「うん。 だからこれは私のワガママ。ずっと紗也ちゃんと一緒にお兄ちゃんを見てきて、勝手に好きになった私のワガママ」
彼女の握りしめた手の力が抜け、そのまま俺の頬に伸びてくる。
頬から耳、耳から顎、そして唇に少し触れたところでその手が離された。
「知ってる?紗也ちゃんにお兄ちゃんのことを任せられる人は?って聞いたらトップアイドルって答えたんだよ。私も夢物語って思っちゃった」
「トップ、アイドル……」
「うん。私も頑張っちゃった……。 だから…………これくらい許してね?」
「――――んんっ!?」
ベッドから降り、しゃがんで向かい合った彼女は人差し指と中指を立て、俺の唇を塞がれた。そのまま永遠とも思われるほどの時を固まっていると、今度はその手を自らの唇に当て、呆けている俺にその真っ赤な顔を向けてくる。
「ん……うん。今はこの報酬で十分。 お兄ちゃん……いや、慎也クン。今度は直接お願いね? それじゃっ!」
まくし立てながら後退りして扉までたどり着き、逃げるように部屋から出る彼女を見届けてから俺は腕に巻かれていた拘束を解く。
一人取り残された部屋の中で二本の指を自らの唇に当て、彼女が出ていった扉を見続けていた――――
一人ベッドの上で真っ暗になった天井を見上げる。
そこには闇が広がるばかりで何も無い。かろうじて漏れ入って来る光によって影くらいはわかるがそれでも天井には消灯しているライト以外何も見えない。
なにもない闇。
そんな天井を見上げながら、目すら開いているか開いていないかわからない状態で先程の出来事を思い出す。
一応互いの保護者が居る手前か、お風呂場から出た三人も紗也も、随分おとなしかった。彼女たちは母さんや紗也から服を借りていて、エレナは結んでいた髪をストレートに垂らし白いTシャツが映えて神秘的に映っていたし、アイさんは母さんのパジャマを着てそのスタイルの良い凹凸がしっかりと出ていて直視ができないほどだった。
リオはお風呂から出た途端、紗也の部屋に引きこもってしまってよくわからなかった。
それからは冷戦のように静かな時間が過ぎた。
彼女たちも大人しいから紗也も威嚇することなく、見方を変えれば小康状態のまま就寝の時間へ。
神鳥さんは母さんの部屋で、あの三人は少し手狭になるが俺の部屋には行かせないといった判断からか紗也の部屋という配分となった。
そうして一人となった祭り終わりの夜。俺はベッドで横になって物思いにふける。
「アイドル……かぁ……」
一人誰も居ない部屋で小さく呟いた言葉は誰に届くこともなく霧散する。
彼女たちの凄さは度重なるライブや周りの反応からこの身を持って理解した。本当にアイドルなのだ。それもトップクラスの。その気になれば何万人……何十万人と人を動かす力を持つ数少ない人物なのだ。
そんな彼女らが今この家で、ほんの少し離れたところで身体を休めている。現実味のないこの状況が、未だ俺の意識が現実かどうかを何度も疑わせた。
「あとは…………」
更に重なる懸念事項はその内の一人、リオのこと。
彼女を思い出すと同時に脳内に浮かび上がってくる花火での一言。
『アイドルを辞めてもいいほど――――』まさかそれほどまでに想ってくれてるとは思いもしなかった。
最初、告白された時は心のどこかで信じていなかった。初対面だし、アイドルという俺とは隔絶した世界の人間だし。ただ違う人種からの、思考回路が違う人から受けた告白という気の迷い。そう心の何処かで言い聞かせていたのかもしれない。
けれど彼女はひたすら真っ直ぐだった。
以前俺の学校に来た日や、今日あの言葉を聞くことで俺達と何も変わらない女の子だと言うことを嫌でも理解した。
その気持ちは本当に嬉しい。未だ夢でも見ているんじゃないかと疑うほどに嬉しいことだった。しかしそれ故に、今返事を安易にすることは間違いだと感じ取ったのだ。
これはただ嬉しいだけなのか、混乱しているだけなのか、あまりにも衝撃的な事実が多すぎて俺の思考が追いついてこなかった。
だって、まさか妹の親友だなんて思いもしないだろう。
でも……まずは……この疲れを癒やさないと……
今日は脳も体も使いすぎた……。きっと明日になれば、頭も整理できてキチンと考えることができる……だろう……
俺はとりあえず問題を棚上げし、身体の奥底から湧き上がってくる心地よい眠気にその身を委ねていった――――
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「んぁ…………」
何か、モゾモゾと人の気配がする。
もう朝かな……?体感だけれどほんの十数分しか経っていないような気がする。それだけ疲れていたのかもしれない。
「朝……?暗……」
少しだけ片目を開けて様子を探るも窓から光が入っておらず、まだ朝日すら登っていないことを証明していた。
天井も変わらず影しか見えず、ただ深夜に目覚めてしまっただけだと断定して二度寝に移ろうとこの身を寝返りさせる。
「ぁ…………?」
寝返りしようとして……失敗した。
眠っていた時に無意識で上げていたのか、両手は頭上に伸びているのはまだいい。その体勢のまま身体を傾けようと思ったら自らの違和感に気がついた。
腕が…………動かない…………?
寝起きで力が入らないのを考慮してもビクリともしないのはおかしい。更に言えば何か巻かれている気がする。これは――――
「あ、起きた?」
小さく、胸元から声がした。
今まで腕に気を取られて気が付かなかったが、胸元には手が触れられていて何者かが布団に潜り込んでいるようだった。
目線を下に向けると布団の隙間から覗かせる彼女の視線が交差する。
「…………リオ」
「おはよ。 もう2時だよ」
パニックを起こすことなく淡々と現在の時刻を告げてくる小さな顔に大きな瞳。
2時って『もう』とかいう時間か……?
「こんな夜遅くに、どうしたの?」
「ん~……夜這い?」
少し迷った素振りを見せつつ小首をかしげながら眠そうな瞳で告げてきた。
夜這いて。
気づけば腕に巻かれているものはタオルのようだ。フェイスタオルで無理やり結んだからかだいぶ結び目も荒く、隙間も広いため抜けようと思えばすぐさま開放することができる。
「腕も結んで動けないようにして?」
「うん……そうじゃないと……恥ずかしくて死んじゃうから……」
そう呟いた彼女は俺の隣から掛け布団の中で馬乗りになり、ゆっくりと身体を倒して俺の胸元へ頭を乗せた。
彼女の身体はほんのり暖かくて柔らかく、腹部にとびきり柔らかい二つの感触が感じられた事実に、俺の背筋は驚愕で一瞬震えてしまう。
「リオ? その……下着は?」
「えっと…………その…………気づいた?」
小さくはみかみながら笑いかける彼女の顔は俺の想像が正しいことを主張していた。その柔らかさはいつも紗也から感じるような下着の感触が全く無く、一枚の布の上からダイレクトに肌の感触が伝わってきていた。つまり、そのシャツの下は……
「なん、で……?」
「好きな人にくっついていたいのは、自然なこと。でしょ?」
俺の問いに臆することなく応える視線は迷いなど一つも無い目だった。
今度は俺がその目に恥ずかしくて死んでしまいそうになりながら視線を逸らすと、彼女は「ふふっ」と微笑んで馬乗りから起きた時の状態に戻ってくれる。
お互いが何も話さないまま数分の時が過ぎた。
彼女は変わらず隣に身を寄せてその小さな手を俺の胸元で這わせるように遊んでいる。
……きっと、あの花火大会での言葉の返事を待っているのだろう。俺はそう解釈して「リオ」と小さく彼女の名を呼ぶ。
「――――ありがとう」
「……うん」
「でも、ごめん」
「…………なにが?」
主語も何もあったものではなかったがきっと伝わっただろう。
好きだと、ストレートに伝えてくれたことに感謝する。それと同時に謝ると、彼女が数泊おきながら何故かと問いかけられた。その胸元に置かれる手は少し力の入ったのかキュッと俺の体ごと握りしめる。
「その、いくら思い出そうとしても直接話した記憶とか思い出せなくって。それで、あの日が俺にとって初対面だから返事は出来ない」
「……そっか。うん、知ってるよ。 だって話したことないもん」
「えっ!?」
衝撃の事実に思わず俺は声を上げてしまう。思い出せないじゃなくて、本当に話していない?
「だって、慎也クンと話す時はいつも紗也ちゃんが間に立ってくれたし、私のこと気づいてないって知ってたから」
「……そうなの?」
「うん。 だからこれは私のワガママ。ずっと紗也ちゃんと一緒にお兄ちゃんを見てきて、勝手に好きになった私のワガママ」
彼女の握りしめた手の力が抜け、そのまま俺の頬に伸びてくる。
頬から耳、耳から顎、そして唇に少し触れたところでその手が離された。
「知ってる?紗也ちゃんにお兄ちゃんのことを任せられる人は?って聞いたらトップアイドルって答えたんだよ。私も夢物語って思っちゃった」
「トップ、アイドル……」
「うん。私も頑張っちゃった……。 だから…………これくらい許してね?」
「――――んんっ!?」
ベッドから降り、しゃがんで向かい合った彼女は人差し指と中指を立て、俺の唇を塞がれた。そのまま永遠とも思われるほどの時を固まっていると、今度はその手を自らの唇に当て、呆けている俺にその真っ赤な顔を向けてくる。
「ん……うん。今はこの報酬で十分。 お兄ちゃん……いや、慎也クン。今度は直接お願いね? それじゃっ!」
まくし立てながら後退りして扉までたどり着き、逃げるように部屋から出る彼女を見届けてから俺は腕に巻かれていた拘束を解く。
一人取り残された部屋の中で二本の指を自らの唇に当て、彼女が出ていった扉を見続けていた――――
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
催眠アプリで恋人を寝取られて「労働奴隷」にされたけど、仕事の才能が開花したことで成り上がり、人生逆転しました
フーラー
ファンタジー
「催眠アプリで女性を寝取り、ハーレムを形成するクソ野郎」が
ざまぁ展開に陥る、異色の異世界ファンタジー。
舞台は異世界。
売れないイラストレーターをやっている獣人の男性「イグニス」はある日、
チートスキル「催眠アプリ」を持つ異世界転移者「リマ」に恋人を寝取られる。
もともとイグニスは収入が少なく、ほぼ恋人に養ってもらっていたヒモ状態だったのだが、
リマに「これからはボクらを養うための労働奴隷になれ」と催眠をかけられ、
彼らを養うために働くことになる。
しかし、今のイグニスの収入を差し出してもらっても、生活が出来ないと感じたリマは、
イグニスに「仕事が楽しくてたまらなくなる」ように催眠をかける。
これによってイグニスは仕事にまじめに取り組むようになる。
そして努力を重ねたことでイラストレーターとしての才能が開花、
大劇団のパンフレット作製など、大きな仕事が舞い込むようになっていく。
更にリマはほかの男からも催眠で妻や片思いの相手を寝取っていくが、
その「寝取られ男」達も皆、その時にかけられた催眠が良い方に作用する。
これによって彼ら「寝取られ男」達は、
・ゲーム会社を立ち上げる
・シナリオライターになる
・営業で大きな成績を上げる
など次々に大成功を収めていき、その中で精神的にも大きな成長を遂げていく。
リマは、そんな『労働奴隷』達の成長を目の当たりにする一方で、
自身は自堕落に生活し、なにも人間的に成長できていないことに焦りを感じるようになる。
そして、ついにリマは嫉妬と焦りによって、
「ボクをお前の会社の社長にしろ」
と『労働奴隷』に催眠をかけて社長に就任する。
そして「現代のゲームに関する知識」を活かしてゲーム業界での無双を試みるが、
その浅はかな考えが、本格的な破滅の引き金となっていく。
小説家になろう・カクヨムでも掲載しています!
ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした
黒足袋
青春
インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。
日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。
ある日彼はヴァンピィの正体が引きこもり不登校のクラスメイトの少女・月詠夜宵だと知ることになる。
人気コンシューマーゲームである魔法人形(マドール)の実力者として君臨し、ネットの世界で称賛されていた夜宵だが、リアルでは友達もおらず初対面の相手とまともに喋れない人見知りのコミュ障だった。
そんな夜宵はネット上で仲の良かった太陽にだけは心を開き、外の世界へ一緒に出かけようという彼の誘いを受け、不器用ながら交流を始めていく。
太陽も世間知らずで危なっかしい夜宵を守りながら二人の距離は徐々に近づいていく。
青春インターネットラブコメ! ここに開幕!
※表紙イラストは佐倉ツバメ様(@sakura_tsubame)に描いていただきました。
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる