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紅の騎士は白き花を癒す
13.おれがいなくて、寂しかった?
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「おかえり、なさい」
玄関でジオークの帰宅を待ち構えていたリシェーナは、扉が開くと同時にジオークの腕の中に飛び込んだ。
ジオークが目を丸くしたのは、一瞬。
すぐに、ふっと笑ってリシェーナの頭を撫でてくれる。
「ただいま。 で、おみやげ」
「…?」
おみやげ? と思って、リシェーナはジオークから体を離して、ジオークを見上げる。
ジオークは、リシェーナの頭を撫でたのとは逆の手――右手をリシェーナの前に掲げた。
ジオークが、リシェーナの顔の大きさほどのくまのぬいぐるみを手にしていたので、リシェーナは思わず顔をほころばせて、両手を差し出す。
「可愛い」
この可愛いぬいぐるみをジオークが買ったと思うともっと可愛いし、ジオークの持ち方が子猫や子犬の首根っこを掴むようでいて可愛い。
もしかしてこのぬいぐるみが、【こあくま】だろうか。
「お腹の、おれたちの赤ちゃんに」
にっこり笑ったジオークの言葉に複雑な気分になりながら、リシェーナはぬいぐるみを受け取った。
「…ありがとう…」
その複雑さが何だかわからなくて、言葉にすることもできない。
リシェーナのどこか浮かない表情に気づいたのか、ジオークは首を傾けてリシェーナの顔を覗き込んでくれる。
「ずっとこんなところで待ってたの? ダメじゃん。 体冷えると、よくないよ」
「だ、だって…」
しどろもどろになるリシェーナに微笑みつつ、ジオークは後ろ手に玄関の施錠をしてくれたのだろう。
「とりあえず、中入ろ」
ジオークはリシェーナを自然に抱き上げて、リビングに向かった。
ジオークはソファの上にあったクッションを絨毯の上にぽんと放ると、その上にリシェーナを下ろす。
そして、ソファのところにかけていた大きめの膝かけを、リシェーナのお腹に巻くようにしてくれる。
ジオークは優しいし、気遣いさんだ。
リシェーナがじっとソファに腰を下ろしたジオークを見上げていると、その視線に気づいたようで、ジオークがリシェーナの顎に触れる。
「もしかして、何かあった?」
「え?」
石榴石の瞳に真っ直ぐに見下ろされて、どきりとする。
質問の意図が読めずに困惑するリシェーナに、ジオークは補足してくれた。
「ああいうふうに待っててくれるの、初めてだから」
まさか、そんなこと、聞かれるとは思わなかった。
問われたリシェーナは、思わず目を逸らす。
気恥ずかしくて、照れくさくて、ジオークを見ることができない。
「…何かは、ない、けど…。 お休みなのに、目が覚めたら、あなた、いないから」
寂しくなって、早く会いたくて、待っていた。 とまでは、言えなかった。
リシェーナだって、戸惑っているのだ。
キュビスと暮らしているときには、相手がいないから寂しい、なんて思わなかったのに。
「ぐっすり眠ってたから、起しちゃ悪いかと思って」
保護者が、子どもに語るかのような口調に、リシェーナは少し拗ねる。
「でも、行き先くらい」
すると、顎に触れていたジオークの手が、クイとリシェーナの顔をジオークに向けさせた。
「おれがいなくて、寂しかった?」
微笑みが、リシェーナに落ちてくる。
彼にとっては、言葉遊び程度の気分で聞いたのだろうが、リシェーナは図星だったために赤くなってしまった。
ジオークの驚いたような表情に、リシェーナは居心地が悪くて目を逸らす。
けれど、寂しくないとは言いたくなかった。
「…寂し、かった」
リシェーナがくまのぬいぐるみに顔をくっつけるようにしながら、ぽそりと零すとジオークは身を屈めてぎゅっとリシェーナを抱きしめてきた。
「…もー…。 そういうふうに言われたら出仕できなくなるじゃん。 可愛いなぁ」
ぎゅううと抱きしめてくるジオークに、リシェーナは慌てた。
そういうつもりで言ったのでは、ないのに。
「いつもは、いい。 いつもは、仕方ない。 …でも、お休みの日、一緒にいて、ほしい」
我が儘を言っている自覚があるだけに、リシェーナは視線を下に落とす。
ジオークは、リシェーナのものではない。
ましてや、リシェーナは彼に何かを望める立場にも、何かを制限する立場にも、ないのに。
どうしてだろう。
キュビスといるときには我慢できていたことが、ジオークといると我慢できなくなるのは。
望みすぎている自覚がある。
そう、リシェーナは思っていたのだが、ジオークはそっと瞼にキスをくれる。
「…そうだね。 妊娠中の奥さん、一人にさせて、不安にさせるのはよくないね」
怒った様子もなく微笑みながら、ジオークは穏やかに頷く。
頭を撫でる手につられて、リシェーナはじっとジオークを見つめた。
「? どうかした?」
笑顔で首を揺らすジオークに、リシェーナは常々不思議に思っていたことを口にしていた。
「あなた、左手? 右手?」
リシェーナの説明不足で、ジオークには伝わらなかったらしい。
その、綺麗な石榴石の瞳を瞬かせているので、リシェーナは拙い言葉で懸命に説明をする。
「ご飯食べる、右手。 けど、わたしを撫でる、左手」
「ああ。 右利きか左利きかってことだね」
頷くジオークの左手をリシェーナは右手で取り、左手でジオークの右手を取った。
そして、再度その感触を確かめる。
「どっちも、堅い。 けど、右のほうが、堅い」
その様子を見ていたジオークは、ふっと笑った。
柔らかく、リシェーナの手を握り返してくれるジオークの手に、リシェーナはドキリとする。
「おれね、両利き。 もとは左利き」
「左? 珍しい、のね」
「でもね、左だと出来ることが多すぎるから、右を使ってる。 だから職場じゃみんな、右利きだと思ってるけどね」
ジオークの話は、難しいことが多い。
リシェーナに教えてもいいと思うことは教えてくれるし、ジオークがリシェーナに教えたくないと思うことははぐらかされてしまう。
今回はそれ以上の説明をしてもらえなかったので、よくわからないながら、リシェーナは頷いた。
すると、ジオークは左手でリシェーナの頬に触れる。
「こっちの手は、リシェ専用だから」
リシェーナは一瞬、言葉に詰まった。
甘い笑みで、そんなことを言われて、照れない人がいたら見てみたい。
玄関でジオークの帰宅を待ち構えていたリシェーナは、扉が開くと同時にジオークの腕の中に飛び込んだ。
ジオークが目を丸くしたのは、一瞬。
すぐに、ふっと笑ってリシェーナの頭を撫でてくれる。
「ただいま。 で、おみやげ」
「…?」
おみやげ? と思って、リシェーナはジオークから体を離して、ジオークを見上げる。
ジオークは、リシェーナの頭を撫でたのとは逆の手――右手をリシェーナの前に掲げた。
ジオークが、リシェーナの顔の大きさほどのくまのぬいぐるみを手にしていたので、リシェーナは思わず顔をほころばせて、両手を差し出す。
「可愛い」
この可愛いぬいぐるみをジオークが買ったと思うともっと可愛いし、ジオークの持ち方が子猫や子犬の首根っこを掴むようでいて可愛い。
もしかしてこのぬいぐるみが、【こあくま】だろうか。
「お腹の、おれたちの赤ちゃんに」
にっこり笑ったジオークの言葉に複雑な気分になりながら、リシェーナはぬいぐるみを受け取った。
「…ありがとう…」
その複雑さが何だかわからなくて、言葉にすることもできない。
リシェーナのどこか浮かない表情に気づいたのか、ジオークは首を傾けてリシェーナの顔を覗き込んでくれる。
「ずっとこんなところで待ってたの? ダメじゃん。 体冷えると、よくないよ」
「だ、だって…」
しどろもどろになるリシェーナに微笑みつつ、ジオークは後ろ手に玄関の施錠をしてくれたのだろう。
「とりあえず、中入ろ」
ジオークはリシェーナを自然に抱き上げて、リビングに向かった。
ジオークはソファの上にあったクッションを絨毯の上にぽんと放ると、その上にリシェーナを下ろす。
そして、ソファのところにかけていた大きめの膝かけを、リシェーナのお腹に巻くようにしてくれる。
ジオークは優しいし、気遣いさんだ。
リシェーナがじっとソファに腰を下ろしたジオークを見上げていると、その視線に気づいたようで、ジオークがリシェーナの顎に触れる。
「もしかして、何かあった?」
「え?」
石榴石の瞳に真っ直ぐに見下ろされて、どきりとする。
質問の意図が読めずに困惑するリシェーナに、ジオークは補足してくれた。
「ああいうふうに待っててくれるの、初めてだから」
まさか、そんなこと、聞かれるとは思わなかった。
問われたリシェーナは、思わず目を逸らす。
気恥ずかしくて、照れくさくて、ジオークを見ることができない。
「…何かは、ない、けど…。 お休みなのに、目が覚めたら、あなた、いないから」
寂しくなって、早く会いたくて、待っていた。 とまでは、言えなかった。
リシェーナだって、戸惑っているのだ。
キュビスと暮らしているときには、相手がいないから寂しい、なんて思わなかったのに。
「ぐっすり眠ってたから、起しちゃ悪いかと思って」
保護者が、子どもに語るかのような口調に、リシェーナは少し拗ねる。
「でも、行き先くらい」
すると、顎に触れていたジオークの手が、クイとリシェーナの顔をジオークに向けさせた。
「おれがいなくて、寂しかった?」
微笑みが、リシェーナに落ちてくる。
彼にとっては、言葉遊び程度の気分で聞いたのだろうが、リシェーナは図星だったために赤くなってしまった。
ジオークの驚いたような表情に、リシェーナは居心地が悪くて目を逸らす。
けれど、寂しくないとは言いたくなかった。
「…寂し、かった」
リシェーナがくまのぬいぐるみに顔をくっつけるようにしながら、ぽそりと零すとジオークは身を屈めてぎゅっとリシェーナを抱きしめてきた。
「…もー…。 そういうふうに言われたら出仕できなくなるじゃん。 可愛いなぁ」
ぎゅううと抱きしめてくるジオークに、リシェーナは慌てた。
そういうつもりで言ったのでは、ないのに。
「いつもは、いい。 いつもは、仕方ない。 …でも、お休みの日、一緒にいて、ほしい」
我が儘を言っている自覚があるだけに、リシェーナは視線を下に落とす。
ジオークは、リシェーナのものではない。
ましてや、リシェーナは彼に何かを望める立場にも、何かを制限する立場にも、ないのに。
どうしてだろう。
キュビスといるときには我慢できていたことが、ジオークといると我慢できなくなるのは。
望みすぎている自覚がある。
そう、リシェーナは思っていたのだが、ジオークはそっと瞼にキスをくれる。
「…そうだね。 妊娠中の奥さん、一人にさせて、不安にさせるのはよくないね」
怒った様子もなく微笑みながら、ジオークは穏やかに頷く。
頭を撫でる手につられて、リシェーナはじっとジオークを見つめた。
「? どうかした?」
笑顔で首を揺らすジオークに、リシェーナは常々不思議に思っていたことを口にしていた。
「あなた、左手? 右手?」
リシェーナの説明不足で、ジオークには伝わらなかったらしい。
その、綺麗な石榴石の瞳を瞬かせているので、リシェーナは拙い言葉で懸命に説明をする。
「ご飯食べる、右手。 けど、わたしを撫でる、左手」
「ああ。 右利きか左利きかってことだね」
頷くジオークの左手をリシェーナは右手で取り、左手でジオークの右手を取った。
そして、再度その感触を確かめる。
「どっちも、堅い。 けど、右のほうが、堅い」
その様子を見ていたジオークは、ふっと笑った。
柔らかく、リシェーナの手を握り返してくれるジオークの手に、リシェーナはドキリとする。
「おれね、両利き。 もとは左利き」
「左? 珍しい、のね」
「でもね、左だと出来ることが多すぎるから、右を使ってる。 だから職場じゃみんな、右利きだと思ってるけどね」
ジオークの話は、難しいことが多い。
リシェーナに教えてもいいと思うことは教えてくれるし、ジオークがリシェーナに教えたくないと思うことははぐらかされてしまう。
今回はそれ以上の説明をしてもらえなかったので、よくわからないながら、リシェーナは頷いた。
すると、ジオークは左手でリシェーナの頬に触れる。
「こっちの手は、リシェ専用だから」
リシェーナは一瞬、言葉に詰まった。
甘い笑みで、そんなことを言われて、照れない人がいたら見てみたい。
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