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Яainy, Rainy
Recovery*
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凌士さんの唇が、天音の肌に降り、肌を流れるように滑っていく。
肌に落ちる凌士さんの前髪がくすぐったくて身じろぎすると、凌士さんがちらと視線を天音に向ける。 向けて、そして。
「あ、ん!」
天音の、尖りきった胸の先に、凌士さんの唇が触れて、吸った。
「うぅん…」
右の胸の先は、凌士さんの口の中に含まれて、熱くて柔らかい舌が絡みついている。
左の胸の先は、凌士さんの右手が撫でたり摘まんだり、押し込んだりと様々な愛撫を加えられている。
それだけなら、まだ、我慢できたと思うのだけれど。
「ぇ、あっ…?」
凌士さんの左手が、天音の脚の間に触れた。
きっと、中指と薬指が、滑るように脚の間の秘めた場所にある、窪みをなぞっている。
正確には、天音の中から溢れて、そこに溜まった体液を、指に纏わせているのだろう。
それが、また、天音のなかに、挿入られた。
「あ、ぁあ」
吐息混じりの、喘ぎが漏れる。
先程よりもお腹が窮屈な感じがするのは、挿入られている指が一本ではなく、二本だからだろうか。
凌士さんと肌を合わせているところが、触れられているところ全てが気持ちよくて、もう訳がわからない。
身体に力が入らなくて、くったりしていると、凌士さんの顔が胸から腹の方へと唇を這わせながら移動していくのに気づいた。
気づいたけれど、ろくに動いてもいないくせにくったりしてしまっていて、あまり上手に物も考えられなくなっていて、天音はぼんやりと凌士さんのすることを見る。
「ふ、ぅ」
胸と同じように、お腹にもたくさんキスをくれて、その唇か脚の付け根に押しつけられていたかと思うと、なぜか太腿の裏に手を差し込まれてくっと持ち上げられた。
この段になっても、思考力が低下していたために、どんなに恥ずかしい格好をしているかには、思い至らない。
「ン…」
凌士さんの唇が、太腿に降り、太腿の内側に降り、そして、脚の間に移動しようとしたところになって、ようやく天音は凌士さんがしようとしていることに気づく。
「え、あの」
「大丈夫だ、きれいだよ」
そう、微笑んだ凌士さんが、天音の脚の間にそっと顔を埋めるのが、目に映った。 それと同時に脚の間にぬめった感触があって、天音は一瞬で、冴えた。
「きゃあ! だめ、そんな、だめ、です」
今まで動かなかった身体が嘘のように、瞬時に肘で上体を支えてお尻を引いた。
天音の行動に、凌士さんは驚いたようで、しばし呆然とした様子だったが、ふっと吹き出した。
その表情に、天音の胸はきゅんとなる。
きゅんとなっている間に、凌士さんはつぷ、と天音のなかに再び指を差し入れる。
「ぁっ…」
「口でされるのは嫌い?」
穏やかに凌士さんは尋ねてくるけれど、行動と照らし合わせて考えると、口でするのが嫌いならば、指でしよう、ということでいいのだろうか。
口で、されるの。
そう言われても、天音にはよくわからない。
だから、天音は、憚りながらも、告げた。
「さ、れたこと、ない、ので」
もごもご、と天音が告げた言葉が、好きか嫌いかに言及していないことに、凌士さんは気づいただろうか。
されたことはない。
凌士さんに、それをしてもらうのは、恥ずかしい。
けれど、興味は、ある。
今の返答を、凌士さんはどう思っただろう。
そう、天音が凌士さんを窺うと、凌士さんはどこか満足したような、穏やかで落ち着いた笑みを浮べていた。
「あー…。 そう、なん、だ?」
こくり、と天音は頷く。
そうすれば、凌士さんは微笑んで、指をゆっくりと引き抜いていく。
「…じゃあ、少しだけ、ね」
「ぇ、あの、でも、…」
凌士さんは何もかも、見透かしているらしい。
天音が、本当に嫌だったら、さっきのように逃げることも、何もかも。
だから、ゆっくりと、天音の様子を見ながら、そこに、顔を埋めたのだろう。
「…ァ、んぁ…」
ぬるり、と舐め上げられたのがわかって、腰が震えるような快感が走った。
もしかしたら、腰が抜けてしまったかもしれない。 身体に力が入らなくて、天音は再びベッドに沈んだ。
こんなの、知らない。
指でしてもらったときも、イってしまうくらいに気持ちよかったけれど、それよりも、今されていることは衝撃的だった。
自分でするのと全然違う。 舐められる、感覚なんて知らなかった。
怖いのに、止められない。 そうしている間にも、お腹の奥の方から、あの感覚が迫ってきて天音はシーツに爪を立てる。
「ァ、や、だめ、だめ、あ、あ、っ…!」
ひくっひくっと身体が震える。 凌士さんも、そっと顔を上げてくれた。
天音は、目を閉じて顔を背けてベッドに身体を投げ出し、まだ余韻でひくひくする身体に戸惑いながら、深く息を繰り返す。
「あ…、は…ぁ」
「…可愛い」
目を閉じていた天音が、思ったよりも近くで聞こえた声に驚いて目を開けると、すぐそこに凌士さんの顔があった。
ちゅ、ちゅ、と優しくキスをしてくれるのは嬉しいけれど、整いかけていた息が、また乱れ始めてしまう。
「ぁ…。 ん…」
凌士さんの指に施される愛撫はまだ続いており、全身どこに触られても気持ちがいいし、脚の間なんて、べたべたのどろどろになってしまっている気すらする。
何よりも、その、触れ方が、愛されているようで。
天音は、気力を振り絞って、凌士さんのことを、【課長】と呼んだ。
「課長、そんなふ…に、される、と…、困ることに、なります」
肌に落ちる凌士さんの前髪がくすぐったくて身じろぎすると、凌士さんがちらと視線を天音に向ける。 向けて、そして。
「あ、ん!」
天音の、尖りきった胸の先に、凌士さんの唇が触れて、吸った。
「うぅん…」
右の胸の先は、凌士さんの口の中に含まれて、熱くて柔らかい舌が絡みついている。
左の胸の先は、凌士さんの右手が撫でたり摘まんだり、押し込んだりと様々な愛撫を加えられている。
それだけなら、まだ、我慢できたと思うのだけれど。
「ぇ、あっ…?」
凌士さんの左手が、天音の脚の間に触れた。
きっと、中指と薬指が、滑るように脚の間の秘めた場所にある、窪みをなぞっている。
正確には、天音の中から溢れて、そこに溜まった体液を、指に纏わせているのだろう。
それが、また、天音のなかに、挿入られた。
「あ、ぁあ」
吐息混じりの、喘ぎが漏れる。
先程よりもお腹が窮屈な感じがするのは、挿入られている指が一本ではなく、二本だからだろうか。
凌士さんと肌を合わせているところが、触れられているところ全てが気持ちよくて、もう訳がわからない。
身体に力が入らなくて、くったりしていると、凌士さんの顔が胸から腹の方へと唇を這わせながら移動していくのに気づいた。
気づいたけれど、ろくに動いてもいないくせにくったりしてしまっていて、あまり上手に物も考えられなくなっていて、天音はぼんやりと凌士さんのすることを見る。
「ふ、ぅ」
胸と同じように、お腹にもたくさんキスをくれて、その唇か脚の付け根に押しつけられていたかと思うと、なぜか太腿の裏に手を差し込まれてくっと持ち上げられた。
この段になっても、思考力が低下していたために、どんなに恥ずかしい格好をしているかには、思い至らない。
「ン…」
凌士さんの唇が、太腿に降り、太腿の内側に降り、そして、脚の間に移動しようとしたところになって、ようやく天音は凌士さんがしようとしていることに気づく。
「え、あの」
「大丈夫だ、きれいだよ」
そう、微笑んだ凌士さんが、天音の脚の間にそっと顔を埋めるのが、目に映った。 それと同時に脚の間にぬめった感触があって、天音は一瞬で、冴えた。
「きゃあ! だめ、そんな、だめ、です」
今まで動かなかった身体が嘘のように、瞬時に肘で上体を支えてお尻を引いた。
天音の行動に、凌士さんは驚いたようで、しばし呆然とした様子だったが、ふっと吹き出した。
その表情に、天音の胸はきゅんとなる。
きゅんとなっている間に、凌士さんはつぷ、と天音のなかに再び指を差し入れる。
「ぁっ…」
「口でされるのは嫌い?」
穏やかに凌士さんは尋ねてくるけれど、行動と照らし合わせて考えると、口でするのが嫌いならば、指でしよう、ということでいいのだろうか。
口で、されるの。
そう言われても、天音にはよくわからない。
だから、天音は、憚りながらも、告げた。
「さ、れたこと、ない、ので」
もごもご、と天音が告げた言葉が、好きか嫌いかに言及していないことに、凌士さんは気づいただろうか。
されたことはない。
凌士さんに、それをしてもらうのは、恥ずかしい。
けれど、興味は、ある。
今の返答を、凌士さんはどう思っただろう。
そう、天音が凌士さんを窺うと、凌士さんはどこか満足したような、穏やかで落ち着いた笑みを浮べていた。
「あー…。 そう、なん、だ?」
こくり、と天音は頷く。
そうすれば、凌士さんは微笑んで、指をゆっくりと引き抜いていく。
「…じゃあ、少しだけ、ね」
「ぇ、あの、でも、…」
凌士さんは何もかも、見透かしているらしい。
天音が、本当に嫌だったら、さっきのように逃げることも、何もかも。
だから、ゆっくりと、天音の様子を見ながら、そこに、顔を埋めたのだろう。
「…ァ、んぁ…」
ぬるり、と舐め上げられたのがわかって、腰が震えるような快感が走った。
もしかしたら、腰が抜けてしまったかもしれない。 身体に力が入らなくて、天音は再びベッドに沈んだ。
こんなの、知らない。
指でしてもらったときも、イってしまうくらいに気持ちよかったけれど、それよりも、今されていることは衝撃的だった。
自分でするのと全然違う。 舐められる、感覚なんて知らなかった。
怖いのに、止められない。 そうしている間にも、お腹の奥の方から、あの感覚が迫ってきて天音はシーツに爪を立てる。
「ァ、や、だめ、だめ、あ、あ、っ…!」
ひくっひくっと身体が震える。 凌士さんも、そっと顔を上げてくれた。
天音は、目を閉じて顔を背けてベッドに身体を投げ出し、まだ余韻でひくひくする身体に戸惑いながら、深く息を繰り返す。
「あ…、は…ぁ」
「…可愛い」
目を閉じていた天音が、思ったよりも近くで聞こえた声に驚いて目を開けると、すぐそこに凌士さんの顔があった。
ちゅ、ちゅ、と優しくキスをしてくれるのは嬉しいけれど、整いかけていた息が、また乱れ始めてしまう。
「ぁ…。 ん…」
凌士さんの指に施される愛撫はまだ続いており、全身どこに触られても気持ちがいいし、脚の間なんて、べたべたのどろどろになってしまっている気すらする。
何よりも、その、触れ方が、愛されているようで。
天音は、気力を振り絞って、凌士さんのことを、【課長】と呼んだ。
「課長、そんなふ…に、される、と…、困ることに、なります」
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