61 / 65
石に咲いた花は
しあわせのかたち③**
しおりを挟む
「そんなこと言われたら、爆発する」
うっすらと頬を染めたラディスは、困ったように視線を揺らす。
そんなラディスが可愛くて、シィーファは笑った。
「して、いいのに、ん」
だが、笑うと、シィーファの体内も反応してしまって、ラディスを締めつけて、甘い声が漏れてしまった。
「…シィーファ…、好き…」
ラディスは、その気になったのか、ゆったりと大きな動きで穿つようにしながら、腰を遣い始めた。
「ん、ぁ、だす…?」
「まだだしたくない。 早漏みたいでやだ」
気持ちいいなぁ、あったかいなぁ、とぽわわんとしたシィーファが問うと、拗ねたようにラディスが言った。
言い方がとてつもなく可愛くて、シィーファはきゅんとする。
ラディスは、遅い方ではない。 かといって、早いかというとそうでもない。
じゃあ、どちらなんだと言われると、恐らく人並みなのだと思う。
そのラディスだが、気が緩んだり、シィーファに思いもかけない嬉しいことを言われたりすると、簡単に達してくれる。
そこがまた、可愛いと、シィーファは思うのだが、ラディスは「早漏みたいでやだ」と思っているらしい。
男のプライドの問題で、ラディスも男なんだなぁ、と思うと、また可愛いのだけれど。
まだだしたくない、と言うラディスに、ならば、とシィーファは羞恥心を押し殺して、ねだることにした。
「でも、だしてほしい…。 わたし、貴方になかにだされるの、好き。 貴方で満たされるみたいで」
「…また、そういうことを…」
ラディスは、頬を染めて、目を潤ませたかと思うと、ふるっ…と震えたが、何とか堪えたらしい。
ラディスとこういう関係になる前は、なかに放たれるのは、苦手な方だったのだと思う。
どろどろと零れてきて、後処理が面倒、というか。
でも、先程恥を忍んで口にしたように、ラディスになかに放たれるのは、ラディスに満たされるようで、好きなのだ。
とろとろと零れるラディスの白濁だって、ラディスの想いが溢れるようで嬉しい、と思う。
ラディスは、「早漏みたいでやだ」と言ったが、傾向的に、ラディスが長く持つ日は、一度で終える。
これは、シィーファはがその間に、何度も達してお腹いっぱいになってしまうからだと思われる。
逆に、ラディスが早く達してくれる日は、一度で済んだことがない。
今日は、ラディスにたくさんしてほしい気分なのだけれど、と思いながらも、奥を何度も突かれては、シィーファが先に気持ちよくなってしまう。
だから、シィーファは、恥ずかしいのを我慢して、ラディスを誘惑する決心をした。
「ラディス、大好きだから、来て」
意識して、ラディスに微笑みかけると、奥に穿ったラディスが、ぶるっ…と胴震いした。
「っ…!」
「あ…」
ラディスが、びく、びく、と震えているのが、わかる。
それに合わせて、シィーファのなかに、ラディスが放たれていることも。
ラディスは、意図せず達してしまったことが、不服だったのだろう。
照れ隠しのように、ラディスはシィーファの首に顔を埋める。
「…もう、でちゃった…」
それが可愛くて、シィーファはラディスの背に腕を回して、ぎゅっと抱きしめる。
「うん、幸せ。 大好き、ラディス」
シィーファの首元に顔を埋めたラディスの頭に、頬擦りするようにして気持ちを伝えると、シィーファのなかで鎮まりかけていたラディスが、再び勢いを取り戻す気配がした。
ラディスは、何事もなかったかのように、身体を起こし、シィーファに気づかれる前にと自身を引き抜こうとしたのだろう。
けれど、シィーファはもう気づいているので、ラディスが引こうとしたラディスの腰に、脚を絡めて引き寄せた。
「! シィーファ…」
ラディスが、狼狽しているが、そんなラディスも可愛い。
足癖が悪いと言われても、もういいや、という気分になりながら、シィーファはラディスの腰で交差させた脚に、さらに力を入れて、首を傾げる。
「ねぇ、ラディス、もう一回?」
できるよね? と訊いたのか、したいんだけど? とねだったのかはわからなかった。
けれど、自分のなかで、ラディスがますます大きくなったことは、わかる。
ラディスは、目を伏せて眉間に皺を寄せつつも、頬をうっすらと染めて、シィーファの腕を引く。
抱き起されて、ラディスと繋がったまま、ラディスと向かい合わせに、ラディスの膝の上に座らされた。
そのシィーファの背に、ラディスは優しく、やわらかく、腕を回して、抱きしめてくれる。
「ああ…、もう…。 そんなに可愛いのは私の前だけにしてね」
もう少し、強引にしたって、大丈夫なのに、ラディスはとても丁重に、シィーファを扱ってくれる。
いや、言動は割と強引なのだが、シィーファと接するときのラディスは、とても優しい。
まるで、余計な力を込めると、シィーファが壊れるか何かするとでも、思っているかのようだ。
「…ラディス、もっとぎゅってして?」
だから、その都度、シィーファはラディスに願う。
そうすれば、ラディスは、少しだけ力を強めて、訊いてくれるのだ。
「これくらい?」
ラディスの声は、笑みを含んでいる。
ラディスはラディスで、シィーファに甘えられたくて、故意にやっているのかもしれない。
それでも、シィーファは、尊重されているようで、大切にされているようで、胸がいっぱいになる。
「うん。 …大好き、ラディス」
うっすらと頬を染めたラディスは、困ったように視線を揺らす。
そんなラディスが可愛くて、シィーファは笑った。
「して、いいのに、ん」
だが、笑うと、シィーファの体内も反応してしまって、ラディスを締めつけて、甘い声が漏れてしまった。
「…シィーファ…、好き…」
ラディスは、その気になったのか、ゆったりと大きな動きで穿つようにしながら、腰を遣い始めた。
「ん、ぁ、だす…?」
「まだだしたくない。 早漏みたいでやだ」
気持ちいいなぁ、あったかいなぁ、とぽわわんとしたシィーファが問うと、拗ねたようにラディスが言った。
言い方がとてつもなく可愛くて、シィーファはきゅんとする。
ラディスは、遅い方ではない。 かといって、早いかというとそうでもない。
じゃあ、どちらなんだと言われると、恐らく人並みなのだと思う。
そのラディスだが、気が緩んだり、シィーファに思いもかけない嬉しいことを言われたりすると、簡単に達してくれる。
そこがまた、可愛いと、シィーファは思うのだが、ラディスは「早漏みたいでやだ」と思っているらしい。
男のプライドの問題で、ラディスも男なんだなぁ、と思うと、また可愛いのだけれど。
まだだしたくない、と言うラディスに、ならば、とシィーファは羞恥心を押し殺して、ねだることにした。
「でも、だしてほしい…。 わたし、貴方になかにだされるの、好き。 貴方で満たされるみたいで」
「…また、そういうことを…」
ラディスは、頬を染めて、目を潤ませたかと思うと、ふるっ…と震えたが、何とか堪えたらしい。
ラディスとこういう関係になる前は、なかに放たれるのは、苦手な方だったのだと思う。
どろどろと零れてきて、後処理が面倒、というか。
でも、先程恥を忍んで口にしたように、ラディスになかに放たれるのは、ラディスに満たされるようで、好きなのだ。
とろとろと零れるラディスの白濁だって、ラディスの想いが溢れるようで嬉しい、と思う。
ラディスは、「早漏みたいでやだ」と言ったが、傾向的に、ラディスが長く持つ日は、一度で終える。
これは、シィーファはがその間に、何度も達してお腹いっぱいになってしまうからだと思われる。
逆に、ラディスが早く達してくれる日は、一度で済んだことがない。
今日は、ラディスにたくさんしてほしい気分なのだけれど、と思いながらも、奥を何度も突かれては、シィーファが先に気持ちよくなってしまう。
だから、シィーファは、恥ずかしいのを我慢して、ラディスを誘惑する決心をした。
「ラディス、大好きだから、来て」
意識して、ラディスに微笑みかけると、奥に穿ったラディスが、ぶるっ…と胴震いした。
「っ…!」
「あ…」
ラディスが、びく、びく、と震えているのが、わかる。
それに合わせて、シィーファのなかに、ラディスが放たれていることも。
ラディスは、意図せず達してしまったことが、不服だったのだろう。
照れ隠しのように、ラディスはシィーファの首に顔を埋める。
「…もう、でちゃった…」
それが可愛くて、シィーファはラディスの背に腕を回して、ぎゅっと抱きしめる。
「うん、幸せ。 大好き、ラディス」
シィーファの首元に顔を埋めたラディスの頭に、頬擦りするようにして気持ちを伝えると、シィーファのなかで鎮まりかけていたラディスが、再び勢いを取り戻す気配がした。
ラディスは、何事もなかったかのように、身体を起こし、シィーファに気づかれる前にと自身を引き抜こうとしたのだろう。
けれど、シィーファはもう気づいているので、ラディスが引こうとしたラディスの腰に、脚を絡めて引き寄せた。
「! シィーファ…」
ラディスが、狼狽しているが、そんなラディスも可愛い。
足癖が悪いと言われても、もういいや、という気分になりながら、シィーファはラディスの腰で交差させた脚に、さらに力を入れて、首を傾げる。
「ねぇ、ラディス、もう一回?」
できるよね? と訊いたのか、したいんだけど? とねだったのかはわからなかった。
けれど、自分のなかで、ラディスがますます大きくなったことは、わかる。
ラディスは、目を伏せて眉間に皺を寄せつつも、頬をうっすらと染めて、シィーファの腕を引く。
抱き起されて、ラディスと繋がったまま、ラディスと向かい合わせに、ラディスの膝の上に座らされた。
そのシィーファの背に、ラディスは優しく、やわらかく、腕を回して、抱きしめてくれる。
「ああ…、もう…。 そんなに可愛いのは私の前だけにしてね」
もう少し、強引にしたって、大丈夫なのに、ラディスはとても丁重に、シィーファを扱ってくれる。
いや、言動は割と強引なのだが、シィーファと接するときのラディスは、とても優しい。
まるで、余計な力を込めると、シィーファが壊れるか何かするとでも、思っているかのようだ。
「…ラディス、もっとぎゅってして?」
だから、その都度、シィーファはラディスに願う。
そうすれば、ラディスは、少しだけ力を強めて、訊いてくれるのだ。
「これくらい?」
ラディスの声は、笑みを含んでいる。
ラディスはラディスで、シィーファに甘えられたくて、故意にやっているのかもしれない。
それでも、シィーファは、尊重されているようで、大切にされているようで、胸がいっぱいになる。
「うん。 …大好き、ラディス」
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~
あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる