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石に咲いた花は
しあわせのかたち②**
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ラディスはいつも、シィーファに、「したい」「していい?」と言葉で確認してくれる。
自分がしたいと思ったときに、シィーファを押し倒すのではないのだ。
そこが、尊重されているようで嬉しい。
でも、これは何か違うのではないか、と、行為に同意しラディスに向かって脚を広げているシィーファは混乱していた。
シィーファの秘所に口舌愛撫を施すのが好きなラディスは、シィーファの秘所がとろとろのぐずぐずになるくらいに愛したあとで、ようやく指を挿し入れてくれる。
まずは、様子見で中指を一本。
けれど、内部の具合を確かめるようにぐるりと旋回されるだけで、すぐにその指は引き抜かれる。
そして、中指に薬指が添えられて、再びシィーファのなかに埋められるのだ。
ここまでは、いつもとほとんど変わらぬ流れだった。
だが、その後ラディスは、シィーファのなかに差し入れた指をくちゅくちゅと動かしながら、シィーファのお腹に口づけてきたのだ。
「っ…!?」
臍の、横のあたりに口づけられて、びくりとしたシィーファは、思わず視線を下げてラディスを見てしまった。
そして、見たことを後悔する。
視線を上げたラディスと、かちりと目が合ったからだ。
シィーファの脚を広げさせ、その間に身体を置いたラディスは、シィーファの体内に指を埋め、シィーファの臍の横に唇を押し当てている。
そして、シィーファの胸の谷間から、シィーファを見上げているのだ。
「すごい、絶景…」
うっとりとした表情で、溜息交じりに、ラディスが漏らす。
それを見て、シィーファの頬には一瞬で熱が上った。
恥ずかしくて、シィーファは両手で顔を覆ったのだが、お腹のあたりで吐息が揺れるのを感じる。
もちろん、脚の間で指を揺らすことも、ラディスは忘れていない。
「ねぇ、シィーファ、見て?」
優しくて甘い声で、「見て?」なんて誘われてしまっては、見ないわけにはいかなくて、シィーファはそろそろと指の間に隙間を作って、そこからラディスを見る。
ラディスは、シィーファを見上げたままで、唇からちらりと舌を覗かせる。
そして、シィーファと目を合わせたままで、舌先をシィーファの肌に乗せたかと思うと、臍の周りに舌先で円を描く。
「んんぅ…」
ぞわぞわとしてしまって、拡げたままの脚をもじもじとさせれば、身体を左右に揺らすようになってしまう。
ラディスは、小さくくすりと笑って、愛しげにシィーファの腹に頬擦りをする。
その様子が、可愛くて、愛しくて、シィーファの胸の奥はきゅううとなったのだが、それだけでは済まなかった。
ラディスは、右手をシィーファの左胸に伸ばして、胸の先を人差し指の指先でくりくりと愛撫し始める。
「ぇ、あっ…!」
シィーファが声を上げたことに、気分が乗ったのだろう。
ラディスはますます微笑むと、左手でシィーファの体内を刺激しながら、右手の指先でシィーファの胸の先を愛撫しつつ、再び舌を覗かせた。
そして、あろうことか、臍の窪みに舌先を差し入れたのだ。
「へぁっ…、んっ…」
予想もしなかった刺激に、変な声が出てしまって、シィーファは慌てて口を押える。
あたたかくて、やわらかく濡れた舌が、臍の窪みをちろちろと擽るように刺激したり、強めに押しつけるように刺激したりするのだ。
そのたびに、ぞわぞわして、お腹が跳ねて、体内を刺激するラディスの指を締めつけたり、自分で思いがけないところに当ててしまったりしている。
「ん、くぅ…」
お臍も、きれいにしているつもりではあるが、そんなふうに舐められるとは思わなくて、もう、なんか色々と、気が気でない。
変な汗が出てきた気がする、と思いながら、声を殺し、身悶えしていると、ちゅく…と音を立てながら、ラディスが舌を引き上げた。
ラディスの舌先から、シィーファの臍へ向かって、とろぉ…と濡れ光る糸のようにも見えるものが垂れていて、羞恥心を煽られる。
その瞬間に、シィーファの体内を撫でていたラディスの指が、シィーファの弱いところに当たって、シィーファはびくりとした。
「あ、あ、ラディスっ…」
あと、その場所を数度撫でられたら、達するだろう。
そう思ったのだが、ラディスの刺激が、ぴたりと止んだ。
「…?」
「まだ、いっちゃだめ」
ぼんやりとしながら、ラディスを見ると、ラディスはシィーファの胸の先を撫でるのもやめて、シィーファの体内からも指を引き抜く。
そして、すかさず、ラディスの脚の間で隆起したものを、とろとろのぐずぐずになったシィーファの秘所に擦りつけてきた。
「私で、気持ちよくなって?」
「うん…、来て…」
羞恥心がないわけではないが、大好きなひととひとつになることが、とても幸せで気持ちの良いことだと、シィーファは学んだ。
ラディスとでなければ、こんな気持ちにはならないし、ラディス以外に身体を赦すなんて、今ではもう、考えられない。
ラディスは、頬を染めると、シィーファの上に覆いかぶさるように、身体を倒してきた。
そして、シィーファに甘くて気持ちのいい口づけをくれる。
「いれるね…、シィーファ、大好き」
ちゅっと軽く啄むようにして口づけを終えると、覆いかぶさった体勢のままで、ぐうう…っと腰を押し進めていく。
「あぁ…」
シィーファは、ラディスの首に腕を回して、震えた。
ラディスの動きは穏やかで、いつもこのときシィーファは、凪いだ水面を往く舟を思い浮かべる。
ゆっくりと、シィーファのなかを拡げるようにしながら、奥を目指すのだ。
最奥まで進むと、ラディスはいつも一度、動きを止める。
そこで、シィーファの様子を見るようにしてから、いつも腰を揺らし始めるのだ。
ラディスは恐らく、シィーファよりもシィーファの身体に詳しい。
いつ頃だっただろう。
ラディスが、シィーファと身体を重ねるときに、シィーファを達させないようにしていることに気づいたのは。
確かに、シィーファは一度大きな快感を味わうと、それでもう十分、という気分になることが多い。
ラディスは、いつでも、自分のことよりも、シィーファのことを優先してくれるのだ。
そう思ったら堪らなくて、シィーファはぎゅううとラディスの首に縋りつく。
「シィーファ?」
突然のシィーファの行動に、ラディスが戸惑ったような声を出した。
痛かった? と訊かれたような気がして、シィーファは一度腕を緩めると、ラディスを間近に正面から見つめて、微笑む。
「ううん、ラディスが好きだなぁって」
シィーファが言うと、ラディスの動きがまた止まった。
自分がしたいと思ったときに、シィーファを押し倒すのではないのだ。
そこが、尊重されているようで嬉しい。
でも、これは何か違うのではないか、と、行為に同意しラディスに向かって脚を広げているシィーファは混乱していた。
シィーファの秘所に口舌愛撫を施すのが好きなラディスは、シィーファの秘所がとろとろのぐずぐずになるくらいに愛したあとで、ようやく指を挿し入れてくれる。
まずは、様子見で中指を一本。
けれど、内部の具合を確かめるようにぐるりと旋回されるだけで、すぐにその指は引き抜かれる。
そして、中指に薬指が添えられて、再びシィーファのなかに埋められるのだ。
ここまでは、いつもとほとんど変わらぬ流れだった。
だが、その後ラディスは、シィーファのなかに差し入れた指をくちゅくちゅと動かしながら、シィーファのお腹に口づけてきたのだ。
「っ…!?」
臍の、横のあたりに口づけられて、びくりとしたシィーファは、思わず視線を下げてラディスを見てしまった。
そして、見たことを後悔する。
視線を上げたラディスと、かちりと目が合ったからだ。
シィーファの脚を広げさせ、その間に身体を置いたラディスは、シィーファの体内に指を埋め、シィーファの臍の横に唇を押し当てている。
そして、シィーファの胸の谷間から、シィーファを見上げているのだ。
「すごい、絶景…」
うっとりとした表情で、溜息交じりに、ラディスが漏らす。
それを見て、シィーファの頬には一瞬で熱が上った。
恥ずかしくて、シィーファは両手で顔を覆ったのだが、お腹のあたりで吐息が揺れるのを感じる。
もちろん、脚の間で指を揺らすことも、ラディスは忘れていない。
「ねぇ、シィーファ、見て?」
優しくて甘い声で、「見て?」なんて誘われてしまっては、見ないわけにはいかなくて、シィーファはそろそろと指の間に隙間を作って、そこからラディスを見る。
ラディスは、シィーファを見上げたままで、唇からちらりと舌を覗かせる。
そして、シィーファと目を合わせたままで、舌先をシィーファの肌に乗せたかと思うと、臍の周りに舌先で円を描く。
「んんぅ…」
ぞわぞわとしてしまって、拡げたままの脚をもじもじとさせれば、身体を左右に揺らすようになってしまう。
ラディスは、小さくくすりと笑って、愛しげにシィーファの腹に頬擦りをする。
その様子が、可愛くて、愛しくて、シィーファの胸の奥はきゅううとなったのだが、それだけでは済まなかった。
ラディスは、右手をシィーファの左胸に伸ばして、胸の先を人差し指の指先でくりくりと愛撫し始める。
「ぇ、あっ…!」
シィーファが声を上げたことに、気分が乗ったのだろう。
ラディスはますます微笑むと、左手でシィーファの体内を刺激しながら、右手の指先でシィーファの胸の先を愛撫しつつ、再び舌を覗かせた。
そして、あろうことか、臍の窪みに舌先を差し入れたのだ。
「へぁっ…、んっ…」
予想もしなかった刺激に、変な声が出てしまって、シィーファは慌てて口を押える。
あたたかくて、やわらかく濡れた舌が、臍の窪みをちろちろと擽るように刺激したり、強めに押しつけるように刺激したりするのだ。
そのたびに、ぞわぞわして、お腹が跳ねて、体内を刺激するラディスの指を締めつけたり、自分で思いがけないところに当ててしまったりしている。
「ん、くぅ…」
お臍も、きれいにしているつもりではあるが、そんなふうに舐められるとは思わなくて、もう、なんか色々と、気が気でない。
変な汗が出てきた気がする、と思いながら、声を殺し、身悶えしていると、ちゅく…と音を立てながら、ラディスが舌を引き上げた。
ラディスの舌先から、シィーファの臍へ向かって、とろぉ…と濡れ光る糸のようにも見えるものが垂れていて、羞恥心を煽られる。
その瞬間に、シィーファの体内を撫でていたラディスの指が、シィーファの弱いところに当たって、シィーファはびくりとした。
「あ、あ、ラディスっ…」
あと、その場所を数度撫でられたら、達するだろう。
そう思ったのだが、ラディスの刺激が、ぴたりと止んだ。
「…?」
「まだ、いっちゃだめ」
ぼんやりとしながら、ラディスを見ると、ラディスはシィーファの胸の先を撫でるのもやめて、シィーファの体内からも指を引き抜く。
そして、すかさず、ラディスの脚の間で隆起したものを、とろとろのぐずぐずになったシィーファの秘所に擦りつけてきた。
「私で、気持ちよくなって?」
「うん…、来て…」
羞恥心がないわけではないが、大好きなひととひとつになることが、とても幸せで気持ちの良いことだと、シィーファは学んだ。
ラディスとでなければ、こんな気持ちにはならないし、ラディス以外に身体を赦すなんて、今ではもう、考えられない。
ラディスは、頬を染めると、シィーファの上に覆いかぶさるように、身体を倒してきた。
そして、シィーファに甘くて気持ちのいい口づけをくれる。
「いれるね…、シィーファ、大好き」
ちゅっと軽く啄むようにして口づけを終えると、覆いかぶさった体勢のままで、ぐうう…っと腰を押し進めていく。
「あぁ…」
シィーファは、ラディスの首に腕を回して、震えた。
ラディスの動きは穏やかで、いつもこのときシィーファは、凪いだ水面を往く舟を思い浮かべる。
ゆっくりと、シィーファのなかを拡げるようにしながら、奥を目指すのだ。
最奥まで進むと、ラディスはいつも一度、動きを止める。
そこで、シィーファの様子を見るようにしてから、いつも腰を揺らし始めるのだ。
ラディスは恐らく、シィーファよりもシィーファの身体に詳しい。
いつ頃だっただろう。
ラディスが、シィーファと身体を重ねるときに、シィーファを達させないようにしていることに気づいたのは。
確かに、シィーファは一度大きな快感を味わうと、それでもう十分、という気分になることが多い。
ラディスは、いつでも、自分のことよりも、シィーファのことを優先してくれるのだ。
そう思ったら堪らなくて、シィーファはぎゅううとラディスの首に縋りつく。
「シィーファ?」
突然のシィーファの行動に、ラディスが戸惑ったような声を出した。
痛かった? と訊かれたような気がして、シィーファは一度腕を緩めると、ラディスを間近に正面から見つめて、微笑む。
「ううん、ラディスが好きだなぁって」
シィーファが言うと、ラディスの動きがまた止まった。
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