37 / 65
石に花咲く
35.**
しおりを挟む
いれて、いいの? と尋ねたラディスに、シィーファはますます瞳を潤ませる。
零れ落ちそうだな、とラディスが思っていると、シィーファは視線を逸らしながら、小さく頷いた。
「うん…」
組み敷くシィーファが、いつにないくらいに素直で可愛くて、ラディスはきゅんとして思わず動きを止めた。
だからこそ、気づいたことがあって、ラディスは目を細める。
「…腰、動いてるね」
シィーファの腰が、ラディスのものに擦りつけるように、小さく揺れていたのだ。
恐らく、無意識の動作だったのだろう。
「………。 !」
シィーファはしばらくぽかんとしていたが、自分の腰が揺れていたのに気づいたらしい。
蜂蜜色の瞳を零れそうなほどに潤ませて、頬を染め、ピタリと動きを止めた。
「…いれない?」
シィーファは、ラディスをそろそろと見上げて、もう一度、同じ問いを投げる。
いれてほしい、とシィーファが言っているのはわかる、けれど。
ラディスの股間だって限界寸前、だけれど。
ラディスだって、聞きたいのだ。
だから、シィーファを見下ろして、問う。
「ほしい?」
シィーファは、即答はしなかった。
困ったように、所在なさげに瞳を揺らしたが、結局は口を開く。
「…ほしい…」
その、甘い囀りに、ラディスのものがぐぐっとまた反り返るような感じがした。
痛いくらいに張り詰めて、苦しい、けれど。
もうひとつ、シィーファの口から聞きたくて、ラディスは問いを重ねる。
「何がほしいの?」
また、シィーファは、逡巡する。
けれど、ラディスの望み通りの返答をくれた。
「…ラディス、の…」
「…シィーファ…」
「ん…」
上体を倒して、ラディスはシィーファの唇を吸う。
シィーファは恐らく、キスが好きなのだ。
そうやって、ラディスからキスをしかけると、簡単に唇を開いて、ラディスを受け容れてくれる。
ばかりでなく、自分から舌を絡め、ラディスの唇や舌を吸ってくれるのだ。
求められていることが実感できるから、ラディスもシィーファとキスをするのが好きだ。
シィーファのやわらかくてふっくらとした唇を吸って離れ、シィーファの入口にラディスのものをあてがう。
「あ…」
シィーファが、溜息のような声を漏らした。
指を押し当てたときと同じく、シィーファの入口は、ラディスの先端部分を呑み込もうとでもするかのように、ひくついている。
ラディスはシィーファの脚の間を唇や舌で愛撫するのが好きだが、例えばシィーファがラディスのものを口でしてくれるとしたら、こんな感じだろうか、と考える。
やわらかくて熱く、濡れたシィーファが、ラディスの先端を吸うように動くだけでも、とても気持ちがいい。
でも、彼女のなかは、もっとやわらかくて、熱くて、濡れていて、気持ちがいいことも、ラディスは知っているのだ。
「いれるね…」
くっ、とまずは、先端のくびれの部分だけを、シィーファのなかに埋める。
「ぁ、…んん」
一気に奥までいくと、シィーファは、軽く達してしまう。
それがわかっているから、ラディスは慎重に事を進める。
「ん…、ん」
シィーファの反応を見ながら、ゆっくり、ゆっくりと、自身を押し進める。
もともと、速く激しくするより、ゆっくり穏やかな方が気持ちよさそうな反応をしてくれるのだが、今日はいつもよりなかがひくひくしている感じだ。
シィーファは、まだ、ラディスがどんな方法で【お仕置き】をしようとしているかになど気づいていないはずだ。
いつもよりも、時間をかけて、シィーファのなかに自身を収める。
「んぁ…」
奥が好きなシィーファも、ラディスが奥まで到達したことには気づいたのだろう。
甘い声で、啼いた。
「ふ…」
ラディスも、思わずびくりとし、熱を逃がすために息を吐く。
意図してやっているのかどうかわからないが、シィーファがラディスを甘く締め上げたのだ。
中途半端な状態で放置された身体は、少しの刺激でも感じやすくなっているようで、ただ挿入しているだけでも、シィーファの身体が震えている。
「ん、ん…」
じっとしていられないのか、身を縮ませるようにしたり、くねらせるようにしたりするシィーファが可愛らしい。
ラディスの右手は、無意識のうちにシィーファの薄い茂みに触れていた。
人差し指と、中指だけを肌に触れさせて、指を交互に動かす。
シィーファの肌の上を、指に歩かせるイメージだ。
臍の方向へと向かって、ゆっくりと、指がシィーファの肌の上を滑るように歩く。
「ぁ、それっ…」
その度に、シィーファが声を上げて震えるので、ラディスは微笑む。
シィーファが震えると、豊満な乳房がふるっ…と震える。
それを見るのも、ラディスは好きだ。
「んん、んぅ」
シィーファがあまりに甘い声を漏らすものだから、ラディスは、ずっと、気になっていたことを口にすることにした。
「気になっていたんだけど…、私の、は…、シィーファのどこまで届いているの?」
ラディスの言葉に、シィーファがラディスの顔を見て、真っ赤になった。
そんなに、照れることではないのに、とラディスは微笑む。
ラディスはシィーファの肌の上で歩みを止めていた指を、一歩、一歩、ゆっくりと、シィーファの臍へ向かって動かし始めた。
「ここには、いるのかな?…ここには?」
指を一歩進めるごとに、肌を指先で撫でる。
触れるか否か、を意識して撫でると、ラディスを呑み込んでいるシィーファの体内に、きゅうう、と力が入った。
「ぁ、あ、ラディスっ…」
上擦るような声を上げ、ラディスの名を呼んだシィーファに、ラディスは、シィーファの肌の上に這わせていた指をぱっと離した。
「…ふぇ…?」
シィーファは、肌への刺激が止んだことの意味がわからないのか、どこか呆けた表情で、間の抜けた声を発している。
そんな表情も、声も可愛いし、快楽に素直で敏感なシィーファの身体だって大好きだ。
けれど、そのことで複雑な思いをする日が来ることになろうとは。
「なかに私がいるのに、私の指で気持ちよくならないで」
「ん…」
ラディスは、シィーファの奥まで収めていた自身を、今度はゆっくりと引き抜いていき、先端が少し埋まるところで揺さぶり始めた。
「ぁ、や、どうして、そこ」
シィーファでも、流石にここまでされれば、常と何か違ったものを感じずにはいられなかったのだろう。
ラディスに揺さぶられながらも、戸惑ったような表情で、狼狽した声を上げている。
だから、ラディスは曖昧に微笑むのだ。
「シィーファが、奥が好きだから、かな」
「ぇ、え…? んぁ」
ラディスの発言の意味が、シィーファにはわからなかったのだろう。
だから、ラディスは説明を加えながら、もう一度自身を奥へと押し込んでいく。
シィーファが、奥へと誘うように、吸いつくように反応するのが気持ちよくて、気を逸らさないとまずかったのも一因だが。
「こんなにとろとろなんだもの…。 シィーファが好きな奥をぐりぐりすると、すぐに気持ちよくなってしまうね? …こんな風に」
あまり、乱暴なことはしたくないが、限界まで押し込むと、シィーファは逃れようと腰を引くような動きを見せる。
だから、ラディスはいつも、シィーファの身体のどこかを抱いたり、捕まえたりして、シィーファが逃げないように押さえつけるのだ。
そうすると、シィーファの体内が、ラディスをぎゅうぎゅうと絞り上げるような動きをする。
「ぁあ、ラディ、ス」
普段なら、こうなったときに、絶頂に向かうシィーファを後押しするべく、シィーファの奥へ、シィーファがつらくならない程度に刺激を加える。
例えば、ラディスが刺激を加えなくても、シィーファは自身の収縮で達することができるらしい。
シィーファに確認したことはないが、シィーファの反応から、そうだろうとラディスは思っている。
ラディスは、今日、まだ、シィーファを絶頂させるつもりはない。
だから、腰を引く。
シィーファは、享受できると思っていた快感を享受することができずに、拍子抜けした顔をしていたが、流石に、確信したらしい。
焦らされている、もしくは、おあずけをくらわされていることを。
おそるおそる、といった体で視線を上げて、尋ねてきた。
「…気持ち、よくなったら…、だめ?」
あまりにも可愛い問いに、今すぐにでも再び奥まで突っ込んで腰を振りたい衝動に襲われるが、ラディスはぐっとそれを我慢する。
我慢して、余裕のある、大人の男の仮面を被るのだ。
「ずっと、長く、気持ちよくしたいだけだよ」
零れ落ちそうだな、とラディスが思っていると、シィーファは視線を逸らしながら、小さく頷いた。
「うん…」
組み敷くシィーファが、いつにないくらいに素直で可愛くて、ラディスはきゅんとして思わず動きを止めた。
だからこそ、気づいたことがあって、ラディスは目を細める。
「…腰、動いてるね」
シィーファの腰が、ラディスのものに擦りつけるように、小さく揺れていたのだ。
恐らく、無意識の動作だったのだろう。
「………。 !」
シィーファはしばらくぽかんとしていたが、自分の腰が揺れていたのに気づいたらしい。
蜂蜜色の瞳を零れそうなほどに潤ませて、頬を染め、ピタリと動きを止めた。
「…いれない?」
シィーファは、ラディスをそろそろと見上げて、もう一度、同じ問いを投げる。
いれてほしい、とシィーファが言っているのはわかる、けれど。
ラディスの股間だって限界寸前、だけれど。
ラディスだって、聞きたいのだ。
だから、シィーファを見下ろして、問う。
「ほしい?」
シィーファは、即答はしなかった。
困ったように、所在なさげに瞳を揺らしたが、結局は口を開く。
「…ほしい…」
その、甘い囀りに、ラディスのものがぐぐっとまた反り返るような感じがした。
痛いくらいに張り詰めて、苦しい、けれど。
もうひとつ、シィーファの口から聞きたくて、ラディスは問いを重ねる。
「何がほしいの?」
また、シィーファは、逡巡する。
けれど、ラディスの望み通りの返答をくれた。
「…ラディス、の…」
「…シィーファ…」
「ん…」
上体を倒して、ラディスはシィーファの唇を吸う。
シィーファは恐らく、キスが好きなのだ。
そうやって、ラディスからキスをしかけると、簡単に唇を開いて、ラディスを受け容れてくれる。
ばかりでなく、自分から舌を絡め、ラディスの唇や舌を吸ってくれるのだ。
求められていることが実感できるから、ラディスもシィーファとキスをするのが好きだ。
シィーファのやわらかくてふっくらとした唇を吸って離れ、シィーファの入口にラディスのものをあてがう。
「あ…」
シィーファが、溜息のような声を漏らした。
指を押し当てたときと同じく、シィーファの入口は、ラディスの先端部分を呑み込もうとでもするかのように、ひくついている。
ラディスはシィーファの脚の間を唇や舌で愛撫するのが好きだが、例えばシィーファがラディスのものを口でしてくれるとしたら、こんな感じだろうか、と考える。
やわらかくて熱く、濡れたシィーファが、ラディスの先端を吸うように動くだけでも、とても気持ちがいい。
でも、彼女のなかは、もっとやわらかくて、熱くて、濡れていて、気持ちがいいことも、ラディスは知っているのだ。
「いれるね…」
くっ、とまずは、先端のくびれの部分だけを、シィーファのなかに埋める。
「ぁ、…んん」
一気に奥までいくと、シィーファは、軽く達してしまう。
それがわかっているから、ラディスは慎重に事を進める。
「ん…、ん」
シィーファの反応を見ながら、ゆっくり、ゆっくりと、自身を押し進める。
もともと、速く激しくするより、ゆっくり穏やかな方が気持ちよさそうな反応をしてくれるのだが、今日はいつもよりなかがひくひくしている感じだ。
シィーファは、まだ、ラディスがどんな方法で【お仕置き】をしようとしているかになど気づいていないはずだ。
いつもよりも、時間をかけて、シィーファのなかに自身を収める。
「んぁ…」
奥が好きなシィーファも、ラディスが奥まで到達したことには気づいたのだろう。
甘い声で、啼いた。
「ふ…」
ラディスも、思わずびくりとし、熱を逃がすために息を吐く。
意図してやっているのかどうかわからないが、シィーファがラディスを甘く締め上げたのだ。
中途半端な状態で放置された身体は、少しの刺激でも感じやすくなっているようで、ただ挿入しているだけでも、シィーファの身体が震えている。
「ん、ん…」
じっとしていられないのか、身を縮ませるようにしたり、くねらせるようにしたりするシィーファが可愛らしい。
ラディスの右手は、無意識のうちにシィーファの薄い茂みに触れていた。
人差し指と、中指だけを肌に触れさせて、指を交互に動かす。
シィーファの肌の上を、指に歩かせるイメージだ。
臍の方向へと向かって、ゆっくりと、指がシィーファの肌の上を滑るように歩く。
「ぁ、それっ…」
その度に、シィーファが声を上げて震えるので、ラディスは微笑む。
シィーファが震えると、豊満な乳房がふるっ…と震える。
それを見るのも、ラディスは好きだ。
「んん、んぅ」
シィーファがあまりに甘い声を漏らすものだから、ラディスは、ずっと、気になっていたことを口にすることにした。
「気になっていたんだけど…、私の、は…、シィーファのどこまで届いているの?」
ラディスの言葉に、シィーファがラディスの顔を見て、真っ赤になった。
そんなに、照れることではないのに、とラディスは微笑む。
ラディスはシィーファの肌の上で歩みを止めていた指を、一歩、一歩、ゆっくりと、シィーファの臍へ向かって動かし始めた。
「ここには、いるのかな?…ここには?」
指を一歩進めるごとに、肌を指先で撫でる。
触れるか否か、を意識して撫でると、ラディスを呑み込んでいるシィーファの体内に、きゅうう、と力が入った。
「ぁ、あ、ラディスっ…」
上擦るような声を上げ、ラディスの名を呼んだシィーファに、ラディスは、シィーファの肌の上に這わせていた指をぱっと離した。
「…ふぇ…?」
シィーファは、肌への刺激が止んだことの意味がわからないのか、どこか呆けた表情で、間の抜けた声を発している。
そんな表情も、声も可愛いし、快楽に素直で敏感なシィーファの身体だって大好きだ。
けれど、そのことで複雑な思いをする日が来ることになろうとは。
「なかに私がいるのに、私の指で気持ちよくならないで」
「ん…」
ラディスは、シィーファの奥まで収めていた自身を、今度はゆっくりと引き抜いていき、先端が少し埋まるところで揺さぶり始めた。
「ぁ、や、どうして、そこ」
シィーファでも、流石にここまでされれば、常と何か違ったものを感じずにはいられなかったのだろう。
ラディスに揺さぶられながらも、戸惑ったような表情で、狼狽した声を上げている。
だから、ラディスは曖昧に微笑むのだ。
「シィーファが、奥が好きだから、かな」
「ぇ、え…? んぁ」
ラディスの発言の意味が、シィーファにはわからなかったのだろう。
だから、ラディスは説明を加えながら、もう一度自身を奥へと押し込んでいく。
シィーファが、奥へと誘うように、吸いつくように反応するのが気持ちよくて、気を逸らさないとまずかったのも一因だが。
「こんなにとろとろなんだもの…。 シィーファが好きな奥をぐりぐりすると、すぐに気持ちよくなってしまうね? …こんな風に」
あまり、乱暴なことはしたくないが、限界まで押し込むと、シィーファは逃れようと腰を引くような動きを見せる。
だから、ラディスはいつも、シィーファの身体のどこかを抱いたり、捕まえたりして、シィーファが逃げないように押さえつけるのだ。
そうすると、シィーファの体内が、ラディスをぎゅうぎゅうと絞り上げるような動きをする。
「ぁあ、ラディ、ス」
普段なら、こうなったときに、絶頂に向かうシィーファを後押しするべく、シィーファの奥へ、シィーファがつらくならない程度に刺激を加える。
例えば、ラディスが刺激を加えなくても、シィーファは自身の収縮で達することができるらしい。
シィーファに確認したことはないが、シィーファの反応から、そうだろうとラディスは思っている。
ラディスは、今日、まだ、シィーファを絶頂させるつもりはない。
だから、腰を引く。
シィーファは、享受できると思っていた快感を享受することができずに、拍子抜けした顔をしていたが、流石に、確信したらしい。
焦らされている、もしくは、おあずけをくらわされていることを。
おそるおそる、といった体で視線を上げて、尋ねてきた。
「…気持ち、よくなったら…、だめ?」
あまりにも可愛い問いに、今すぐにでも再び奥まで突っ込んで腰を振りたい衝動に襲われるが、ラディスはぐっとそれを我慢する。
我慢して、余裕のある、大人の男の仮面を被るのだ。
「ずっと、長く、気持ちよくしたいだけだよ」
10
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説

ある日、憧れブランドの社長が溺愛求婚してきました
蓮恭
恋愛
恋人に裏切られ、傷心のヒロイン杏子は勤め先の美容室を去り、人気の老舗美容室に転職する。
そこで真面目に培ってきた技術を買われ、憧れのヘアケアブランドの社長である統一郎の自宅を訪問して施術をする事に……。
しかも統一郎からどうしてもと頼まれたのは、その後の杏子の人生を大きく変えてしまうような事で……⁉︎
杏子は過去の臆病な自分と決別し、統一郎との新しい一歩を踏み出せるのか?
【サクサク読める現代物溺愛系恋愛ストーリーです】

毎週金曜日、午後9時にホテルで
狭山雪菜
恋愛
柳瀬史恵は、輸入雑貨の通販会社の経理事務をしている28歳の女だ。
同期入社の内藤秋人は営業部のエースで、よく経費について喧嘩をしていた。そんな二人は犬猿の仲として社内でも有名だったけど、毎週金曜日になると二人の間には…?
不定期更新です。
こちらの作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
悪役令嬢のビフォーアフター
すけさん
恋愛
婚約者に断罪され修道院に行く途中に山賊に襲われた悪役令嬢だが、何故か死ぬことはなく、気がつくと断罪から3年前の自分に逆行していた。
腹黒ヒロインと戦う逆行の転生悪役令嬢カナ!
とりあえずダイエットしなきゃ!
そんな中、
あれ?婚約者も何か昔と態度が違う気がするんだけど・・・
そんな私に新たに出会いが!!
婚約者さん何気に嫉妬してない?

思い出してしまったのです
月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。
妹のルルだけが特別なのはどうして?
婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの?
でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。
愛されないのは当然です。
だって私は…。

お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります

私の全てを奪ってくれた
うみすけ
恋愛
大好きな人といることで心が安らぐ。そう思い続けていた渡辺まちかは日々それだけを糧に過ごす一般人。少しばかり顔が整っているだけの彼はある日、彼女に振られ、まるで心に穴が空いたように、自分の存在の意味がわからなくなり、全てを投げ出したくなっていた。
そんな彼を救うような、そんなお話。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる