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【レイナール夫人の秘密】
1.レイナール夫人の決意
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案の定、リシアとディアヴェルの関係は、シャルデル伯爵邸では【見て見ぬふり】というか【暗黙の了解】のような状態だ。
必死にリシアはディアヴェルと今までのような素っ気ない関係でいようとしているのに、ディアヴェルの付きまといがひどい。
そんなディアヴェルをあしらおうとリシアがしていると、使用人たちが生温い目でリシアとディアヴェルを見ているのだ。 つらすぎる。
今日も今日とてディアヴェルは、居間居間で読書をするリシアの元へとやってきた。
「ただいま、リシア」
「…おかえりなさいませ…」
一応立ち上がってリシアが言えば、ディアヴェルはリシアに近づいてきてリシアの唇にちゅっと軽いキスをする。
「…困りますと言いました…」
リシアは腹の底から声を出したのだが、ディアヴェルはにこにことしている。
こういった様子を見ると、頭の中は大丈夫だろうか、と疑いたくなる。
「大丈夫ですよ。 我が家の使用人は皆優秀ですから、主人が見るなと言うものは見なかったことにしてくれます」
いいのだろうか、それで。
そこでリシアはようやく、ディアヴェルから漂う甘い香りに気づいた。
リシアが鼻をすん、としたのにディアヴェルも気づいたようで、手にしていた包みを掲げてくれる。
「クーヴレール辺境伯夫妻のところへ行ったら、お土産をいただきました。 覚えていらっしゃいますか?」
問われて、リシアは頷く。
十日ほど前に夜会で会った、カイトと既知の間柄だという、フレンティアの辺境伯夫妻。 穏やかな優しいご夫妻で、ディアヴェルは仕事で関わりを持ちたいような話をしていたのだった。
どうやら、今日もその商談だったらしい。
「どうぞ」
差し出されるから、リシアは包みを見、ディアヴェルを見る。
「貴方がいただいたものではないのですか?」
「違いますよ。 夫人は、【リーシュへ】と言っていました」
ディアヴェルの表情は、嘘を言っているようには見えない。
リシアはそれを受け取って包みを広げる。
「パイ?」
「お手製のアップルパイだそうですよ」
ほんのりと、残るぬくもりに、カロラインはディアヴェルが帰る頃に焼き上がるよう、作ってくれたのだろうな、と思う。
「カリア、お茶の用意を」
ディアヴェルがカリアに命じるので、リシアは慌ててカリアに言った。
「ごめんなさい、これもお願いしていいかしら。 切り分けていただきたいの。 わたしの分と、シャルデル伯爵の分を。 他は皆様で召し上がって」
「はい、奥様」
カリアはそう言って、包みごとパイを受け取ると、居間を辞す。
シャルデル伯爵邸の使用人たちの、リシアに対する【奥様】呼びは、本当にどうにかならないものだろうか…と思っていると、不満げな声が聞こえた。
「また、【シャルデル伯爵】と呼びましたね?」
「…貴方は【シャルデル伯爵】でしょう?」
正確には、次期がつくけれども。
間違いないはずだ、とリシアが言えば、ディアヴェルはふぅ、と溜息をついた。
「いいですけれどね。 ベッドの中や二人きりのときだけ、俺を【ディアヴェル】と呼んでくれれば」
ディアヴェルは、そう言って、何かを思い直したようだった。
「いや、むしろそれがいいのか…? 誰しもの前であんなに可愛い姿を晒されては困りますから。 俺の前でだけ、あんなふうに可愛くなってくださる貴女でいい」
リシアは恥ずかしげもないディアヴェルの言葉に赤くなる。
「か、可愛くなんてありません。 可愛く振る舞おうともしていませんもの」
だが、その反論はなぜかディアヴェルには逆効果だったらしい。
ぎゅっと抱きしめられてしまって、リシアは狼狽する。
「ちょ、シャルデル伯爵」
「それが可愛いというのに…。 貴女は俺を煽る才能に溢れていますね」
そんな才能は要らない。
リシアはディアヴェルの腕から何とか逃れようとする。
こんな場面を押さえられては、本当に言い逃れができない。
ディアヴェルとは、数日前に一度、夜を共にしてしまった。
翌日もなんだかんだで昼くらいまでリシアの部屋に籠っていたのだが、あれから彼が夜にリシアの元へ来ることはない。
こんな風に、昼の間にリシアにちょっかいを出して、軽いキスをするだけで満足してくれている。
「とりあえず、落ち着いて座りましょう?」
リシアが提案すれば、ディアヴェルは意外にあっさりとリシアを解放してくれた。
ほっとしたリシアは、先ほどまで自分が腰掛けていた場所に再度腰を落ち着ける。
その隣に、当然の如くディアヴェルが腰を下ろすものだから、リシアは面食らってしまった。
三人は座れるゆったりとしたソファだというのに、腕と腕が触れ合うくらいに密着している。
「…近すぎはしませんか」
リシアがディアヴェルから距離を置こうと右端に寄るが、すぐにソファの肘掛に阻まれてしまう。
そして、リシアが右端に寄った分、ディアヴェルがリシアに近づく。
いたちごっことはこのことだろうか、とリシアは諦めた。
否、もう逃げ場がなくなったので諦めざるを得なかった、の方が正確か。
リシアが見たディアヴェルは、楽しそうに笑んでいた。
「…何か楽しいことがありましたか」
リシアが言うと、ディアヴェルはますます笑んだ。
「貴女が逃げなくなったので、嬉しくて」
「…逃げましたけれど」
「ええ、でも、本気で逃げてはいらっしゃらないでしょう?」
そう、問われて、リシアは赤くなる。
焦ってディアヴェルから視線を外した。
「そ、それは」
確かに、その通りだ。 席を立って、逃れることだって出来たのに。
リシアは、ディアヴェルを拒みたくないと思っている。
それは、好きだから、だ。
自分の行動の変化に戸惑うリシアに、ふっと影が落ちる。
必死にリシアはディアヴェルと今までのような素っ気ない関係でいようとしているのに、ディアヴェルの付きまといがひどい。
そんなディアヴェルをあしらおうとリシアがしていると、使用人たちが生温い目でリシアとディアヴェルを見ているのだ。 つらすぎる。
今日も今日とてディアヴェルは、居間居間で読書をするリシアの元へとやってきた。
「ただいま、リシア」
「…おかえりなさいませ…」
一応立ち上がってリシアが言えば、ディアヴェルはリシアに近づいてきてリシアの唇にちゅっと軽いキスをする。
「…困りますと言いました…」
リシアは腹の底から声を出したのだが、ディアヴェルはにこにことしている。
こういった様子を見ると、頭の中は大丈夫だろうか、と疑いたくなる。
「大丈夫ですよ。 我が家の使用人は皆優秀ですから、主人が見るなと言うものは見なかったことにしてくれます」
いいのだろうか、それで。
そこでリシアはようやく、ディアヴェルから漂う甘い香りに気づいた。
リシアが鼻をすん、としたのにディアヴェルも気づいたようで、手にしていた包みを掲げてくれる。
「クーヴレール辺境伯夫妻のところへ行ったら、お土産をいただきました。 覚えていらっしゃいますか?」
問われて、リシアは頷く。
十日ほど前に夜会で会った、カイトと既知の間柄だという、フレンティアの辺境伯夫妻。 穏やかな優しいご夫妻で、ディアヴェルは仕事で関わりを持ちたいような話をしていたのだった。
どうやら、今日もその商談だったらしい。
「どうぞ」
差し出されるから、リシアは包みを見、ディアヴェルを見る。
「貴方がいただいたものではないのですか?」
「違いますよ。 夫人は、【リーシュへ】と言っていました」
ディアヴェルの表情は、嘘を言っているようには見えない。
リシアはそれを受け取って包みを広げる。
「パイ?」
「お手製のアップルパイだそうですよ」
ほんのりと、残るぬくもりに、カロラインはディアヴェルが帰る頃に焼き上がるよう、作ってくれたのだろうな、と思う。
「カリア、お茶の用意を」
ディアヴェルがカリアに命じるので、リシアは慌ててカリアに言った。
「ごめんなさい、これもお願いしていいかしら。 切り分けていただきたいの。 わたしの分と、シャルデル伯爵の分を。 他は皆様で召し上がって」
「はい、奥様」
カリアはそう言って、包みごとパイを受け取ると、居間を辞す。
シャルデル伯爵邸の使用人たちの、リシアに対する【奥様】呼びは、本当にどうにかならないものだろうか…と思っていると、不満げな声が聞こえた。
「また、【シャルデル伯爵】と呼びましたね?」
「…貴方は【シャルデル伯爵】でしょう?」
正確には、次期がつくけれども。
間違いないはずだ、とリシアが言えば、ディアヴェルはふぅ、と溜息をついた。
「いいですけれどね。 ベッドの中や二人きりのときだけ、俺を【ディアヴェル】と呼んでくれれば」
ディアヴェルは、そう言って、何かを思い直したようだった。
「いや、むしろそれがいいのか…? 誰しもの前であんなに可愛い姿を晒されては困りますから。 俺の前でだけ、あんなふうに可愛くなってくださる貴女でいい」
リシアは恥ずかしげもないディアヴェルの言葉に赤くなる。
「か、可愛くなんてありません。 可愛く振る舞おうともしていませんもの」
だが、その反論はなぜかディアヴェルには逆効果だったらしい。
ぎゅっと抱きしめられてしまって、リシアは狼狽する。
「ちょ、シャルデル伯爵」
「それが可愛いというのに…。 貴女は俺を煽る才能に溢れていますね」
そんな才能は要らない。
リシアはディアヴェルの腕から何とか逃れようとする。
こんな場面を押さえられては、本当に言い逃れができない。
ディアヴェルとは、数日前に一度、夜を共にしてしまった。
翌日もなんだかんだで昼くらいまでリシアの部屋に籠っていたのだが、あれから彼が夜にリシアの元へ来ることはない。
こんな風に、昼の間にリシアにちょっかいを出して、軽いキスをするだけで満足してくれている。
「とりあえず、落ち着いて座りましょう?」
リシアが提案すれば、ディアヴェルは意外にあっさりとリシアを解放してくれた。
ほっとしたリシアは、先ほどまで自分が腰掛けていた場所に再度腰を落ち着ける。
その隣に、当然の如くディアヴェルが腰を下ろすものだから、リシアは面食らってしまった。
三人は座れるゆったりとしたソファだというのに、腕と腕が触れ合うくらいに密着している。
「…近すぎはしませんか」
リシアがディアヴェルから距離を置こうと右端に寄るが、すぐにソファの肘掛に阻まれてしまう。
そして、リシアが右端に寄った分、ディアヴェルがリシアに近づく。
いたちごっことはこのことだろうか、とリシアは諦めた。
否、もう逃げ場がなくなったので諦めざるを得なかった、の方が正確か。
リシアが見たディアヴェルは、楽しそうに笑んでいた。
「…何か楽しいことがありましたか」
リシアが言うと、ディアヴェルはますます笑んだ。
「貴女が逃げなくなったので、嬉しくて」
「…逃げましたけれど」
「ええ、でも、本気で逃げてはいらっしゃらないでしょう?」
そう、問われて、リシアは赤くなる。
焦ってディアヴェルから視線を外した。
「そ、それは」
確かに、その通りだ。 席を立って、逃れることだって出来たのに。
リシアは、ディアヴェルを拒みたくないと思っている。
それは、好きだから、だ。
自分の行動の変化に戸惑うリシアに、ふっと影が落ちる。
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