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【シャルデル伯爵との出逢い】
7.レイナール夫人の懸念
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あまりに直接的な問いに、リシアの心臓が痛んだ。
確かに、彼の素性が素性だから、リシアが妊娠などしていたら、彼の迷惑になるのだろう。
リシアは、そっと、視線を落とす。
「先日月が廻りましたから…ご安心くださいませ」
リシアは、とても落ちこんだけれど。
あんなに痛い思いをして、恥ずかしいことに耐えて、大変な試練を乗り越えたのに、望む結果にならなかっただなんて。
きっと、シャルデル伯爵はほっと胸を撫で下ろすのだろうけれど――…。
リシアは、痛みに耐えようと、目を閉じる。
けれど、耳に届いたのは、意外すぎる言葉だった。
「なんだ、残念」
「…え?」
今のは、自分の聞き間違いだろうか。
リシアは目を開いて、思わず相手を凝視してしまった。
目の前の青年は、ゆったりと笑む。
「それを口実に貴女を奪ってしまおうかと思っていたのに」
リシアは目を見張る。
目の前の、美しい青年に恐怖を覚えて、リシアは後ずさろうとするが、背中には手すりが当たっていて、それ以上後退することはできない。
「…ご冗談でしょう?」
「冗談など」
青年は、くすりと笑んだ。
冗談であってほしい、という願いを込めた言葉は、あっさりと青年に否定されてしまう。
「俺はまだ独身です。 そして、貴女の胎にいるとしたら、俺の子。 伯爵家の跡継ぎですね?」
ああ、とリシアは理解する。
理解した、と思った。
目の前の青年が欲しているのは、伯爵家の跡継ぎなのだと。 それならば、まだわかる。
けれど、リシアだって、ほしいのだ。
金の髪と、菫青石の瞳を持つ、子どもが。
シャルデル伯爵家の子どもだと言いふらすつもりなど、毛頭ない。
もしも、この胎に子が宿っていたなら、レイナール家の子どもとして、大切に、大切に育てたいと思っていた。
「レイナール氏にとって、貴女は観賞用ですか?」
揶揄するような言葉に、リシアはむっとする。
リシアと夫の関係――白い結婚であること――を知る目の前の青年に、夫を貶されたような気分になったのだ。
なのに、その後に続いたシャルデル伯爵の言葉は、リシアの予想を裏切った。
「俺は、貴女に触れたいし愛したい」
真っ直ぐに見つめてくる、菫青石の瞳に、リシアは相手の正気を疑わずにはおれなかった。
「…シャルデル伯爵は、わたしの立場を理解していらっしゃらない?」
夫のいる女を相手に、何を言っているのだろう、この男は。
「ディアヴェルと呼べばいい。 貴女と俺は、既にそういう関係でしょう? …ねぇ、リシア?」
毒の如き甘さと艶を帯びた声に、ぞわっと全身に鳥肌が立つような気がした。
「…それとも…現場を見せつけてしまったほうが、貴女を奪いやすいのでしょうか?」
シャルデル伯爵の、整った指先が、そっとリシアの頬に触れる。
顎の方に向かって撫でながら下りて行く指先に、痺れたように動けなくなってしまう。
「…ぁ…ぃや、やめて…」
必死の思いで声を絞り出したというのに、シャルデル伯爵はうっとりとした声音で囁くばかり。
「そういう声と顔は、誘っていると言うのですよ? リシア」
何に誘うというのか、と視線を上げて、リシアは視線を上げたことを後悔する。
目と鼻の先、とまではいかないが、拳一つ分の感覚くらいしかないのではないだろうか、と思うところに、シャルデル伯爵の美しく整った顔がある。
「俺は、貴女のことが恋しくてならなかった。 貴女は、俺を想って身体を熱くしなかったのですか?」
うっかり、視線をシャルデル伯爵に絡め取られてしまう。
このままでは、引き寄せられる、そんな危機感と恐怖を覚えたときだった。
「リーシュ」
耳に届いた声に、リシアはほっと緊張を緩めた。
痺れたように動かなかった身体も、自由が利く。
シャルデル伯爵は、自然な動作で振り返るが、リシアと距離を置こうとするように一歩退いたのをリシアは見逃さなかった。
そのシャルデル伯爵の行動が、自分のためにしたことなのか、リシアのためにしたことなのかはわからない。
にこやかに笑んだ、カイトが近づいてきた。
「ああ、ディアヴェル殿がエスコートしてくださったのですね。 何分これは不慣れなもので。 ご迷惑をおかけしてはいませんか?」
シャルデル伯爵家当主が、まさか自身の妻に迫っていようなどとは思いもよらないらしい。
それが、このひとのいいところでもあるのだが。
「いえ、何も」
流石というか、つい先ほどまでリシアに迫っていたとは思えないような人好きのするきれいな笑みで、シャルデル伯爵はカイトに返す。
「とても魅力的な奥様ですね。 カイト殿が羨ましい」
社交辞令、と聞き流すのが、先の会話のためかリシアには難しかったのだが、カイトは社交辞令としか受け取らなかったようだ。
「ディアヴェル殿にそう言っていただけるなんて。 自慢の妻なのです」
カイトに笑みを向けられて、リシアは照れる。
世辞に惚気で返すなんて、すごい。
だが、カイトに自慢に思ってもらえるのは嬉しい。
これからも、カイトに自慢に思ってもらえるような妻でいよう、と思ったときだった。
カイトが、リシアが想像もしなかった言葉を口にした。
「ですが、本来、これはディアヴェル殿くらいの御歳の方が似合いなんですが」
「カイト様」
思わずリシアは口を挟んだ。 口を挟まずにはおれなかった。
シャルデル伯爵がどの程度本気かはわからないが、寝た子を起こすような発言は止めてもらいたい。
そしてやはり、カイトの発言は寝た子を起こしたらしい。
「では、私が奥様とお近づきになるのをお許しいただけますか?」
微笑んだシャルデル伯爵が、カイトに問う。
そして、カイトはその言葉ですらも、好意的に受け取ったようだった。
「それは有り難い。 これは、友人も少ないから。 君が友人になってくれれば、付き合いの輪も広がるだろう」
「…御夫君の許可もいただいたところですし、親しくさせていただけると嬉しいです、リシア」
夫の前で堂々と妻を名で呼び、呼び捨てにした男は、意味ありげな視線をリシアに寄越す。
嫌な予感しかしない、とリシアは思った。
確かに、彼の素性が素性だから、リシアが妊娠などしていたら、彼の迷惑になるのだろう。
リシアは、そっと、視線を落とす。
「先日月が廻りましたから…ご安心くださいませ」
リシアは、とても落ちこんだけれど。
あんなに痛い思いをして、恥ずかしいことに耐えて、大変な試練を乗り越えたのに、望む結果にならなかっただなんて。
きっと、シャルデル伯爵はほっと胸を撫で下ろすのだろうけれど――…。
リシアは、痛みに耐えようと、目を閉じる。
けれど、耳に届いたのは、意外すぎる言葉だった。
「なんだ、残念」
「…え?」
今のは、自分の聞き間違いだろうか。
リシアは目を開いて、思わず相手を凝視してしまった。
目の前の青年は、ゆったりと笑む。
「それを口実に貴女を奪ってしまおうかと思っていたのに」
リシアは目を見張る。
目の前の、美しい青年に恐怖を覚えて、リシアは後ずさろうとするが、背中には手すりが当たっていて、それ以上後退することはできない。
「…ご冗談でしょう?」
「冗談など」
青年は、くすりと笑んだ。
冗談であってほしい、という願いを込めた言葉は、あっさりと青年に否定されてしまう。
「俺はまだ独身です。 そして、貴女の胎にいるとしたら、俺の子。 伯爵家の跡継ぎですね?」
ああ、とリシアは理解する。
理解した、と思った。
目の前の青年が欲しているのは、伯爵家の跡継ぎなのだと。 それならば、まだわかる。
けれど、リシアだって、ほしいのだ。
金の髪と、菫青石の瞳を持つ、子どもが。
シャルデル伯爵家の子どもだと言いふらすつもりなど、毛頭ない。
もしも、この胎に子が宿っていたなら、レイナール家の子どもとして、大切に、大切に育てたいと思っていた。
「レイナール氏にとって、貴女は観賞用ですか?」
揶揄するような言葉に、リシアはむっとする。
リシアと夫の関係――白い結婚であること――を知る目の前の青年に、夫を貶されたような気分になったのだ。
なのに、その後に続いたシャルデル伯爵の言葉は、リシアの予想を裏切った。
「俺は、貴女に触れたいし愛したい」
真っ直ぐに見つめてくる、菫青石の瞳に、リシアは相手の正気を疑わずにはおれなかった。
「…シャルデル伯爵は、わたしの立場を理解していらっしゃらない?」
夫のいる女を相手に、何を言っているのだろう、この男は。
「ディアヴェルと呼べばいい。 貴女と俺は、既にそういう関係でしょう? …ねぇ、リシア?」
毒の如き甘さと艶を帯びた声に、ぞわっと全身に鳥肌が立つような気がした。
「…それとも…現場を見せつけてしまったほうが、貴女を奪いやすいのでしょうか?」
シャルデル伯爵の、整った指先が、そっとリシアの頬に触れる。
顎の方に向かって撫でながら下りて行く指先に、痺れたように動けなくなってしまう。
「…ぁ…ぃや、やめて…」
必死の思いで声を絞り出したというのに、シャルデル伯爵はうっとりとした声音で囁くばかり。
「そういう声と顔は、誘っていると言うのですよ? リシア」
何に誘うというのか、と視線を上げて、リシアは視線を上げたことを後悔する。
目と鼻の先、とまではいかないが、拳一つ分の感覚くらいしかないのではないだろうか、と思うところに、シャルデル伯爵の美しく整った顔がある。
「俺は、貴女のことが恋しくてならなかった。 貴女は、俺を想って身体を熱くしなかったのですか?」
うっかり、視線をシャルデル伯爵に絡め取られてしまう。
このままでは、引き寄せられる、そんな危機感と恐怖を覚えたときだった。
「リーシュ」
耳に届いた声に、リシアはほっと緊張を緩めた。
痺れたように動かなかった身体も、自由が利く。
シャルデル伯爵は、自然な動作で振り返るが、リシアと距離を置こうとするように一歩退いたのをリシアは見逃さなかった。
そのシャルデル伯爵の行動が、自分のためにしたことなのか、リシアのためにしたことなのかはわからない。
にこやかに笑んだ、カイトが近づいてきた。
「ああ、ディアヴェル殿がエスコートしてくださったのですね。 何分これは不慣れなもので。 ご迷惑をおかけしてはいませんか?」
シャルデル伯爵家当主が、まさか自身の妻に迫っていようなどとは思いもよらないらしい。
それが、このひとのいいところでもあるのだが。
「いえ、何も」
流石というか、つい先ほどまでリシアに迫っていたとは思えないような人好きのするきれいな笑みで、シャルデル伯爵はカイトに返す。
「とても魅力的な奥様ですね。 カイト殿が羨ましい」
社交辞令、と聞き流すのが、先の会話のためかリシアには難しかったのだが、カイトは社交辞令としか受け取らなかったようだ。
「ディアヴェル殿にそう言っていただけるなんて。 自慢の妻なのです」
カイトに笑みを向けられて、リシアは照れる。
世辞に惚気で返すなんて、すごい。
だが、カイトに自慢に思ってもらえるのは嬉しい。
これからも、カイトに自慢に思ってもらえるような妻でいよう、と思ったときだった。
カイトが、リシアが想像もしなかった言葉を口にした。
「ですが、本来、これはディアヴェル殿くらいの御歳の方が似合いなんですが」
「カイト様」
思わずリシアは口を挟んだ。 口を挟まずにはおれなかった。
シャルデル伯爵がどの程度本気かはわからないが、寝た子を起こすような発言は止めてもらいたい。
そしてやはり、カイトの発言は寝た子を起こしたらしい。
「では、私が奥様とお近づきになるのをお許しいただけますか?」
微笑んだシャルデル伯爵が、カイトに問う。
そして、カイトはその言葉ですらも、好意的に受け取ったようだった。
「それは有り難い。 これは、友人も少ないから。 君が友人になってくれれば、付き合いの輪も広がるだろう」
「…御夫君の許可もいただいたところですし、親しくさせていただけると嬉しいです、リシア」
夫の前で堂々と妻を名で呼び、呼び捨てにした男は、意味ありげな視線をリシアに寄越す。
嫌な予感しかしない、とリシアは思った。
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