8 / 55
【シャルデル伯爵との出逢い】
7.レイナール夫人の懸念
しおりを挟む
あまりに直接的な問いに、リシアの心臓が痛んだ。
確かに、彼の素性が素性だから、リシアが妊娠などしていたら、彼の迷惑になるのだろう。
リシアは、そっと、視線を落とす。
「先日月が廻りましたから…ご安心くださいませ」
リシアは、とても落ちこんだけれど。
あんなに痛い思いをして、恥ずかしいことに耐えて、大変な試練を乗り越えたのに、望む結果にならなかっただなんて。
きっと、シャルデル伯爵はほっと胸を撫で下ろすのだろうけれど――…。
リシアは、痛みに耐えようと、目を閉じる。
けれど、耳に届いたのは、意外すぎる言葉だった。
「なんだ、残念」
「…え?」
今のは、自分の聞き間違いだろうか。
リシアは目を開いて、思わず相手を凝視してしまった。
目の前の青年は、ゆったりと笑む。
「それを口実に貴女を奪ってしまおうかと思っていたのに」
リシアは目を見張る。
目の前の、美しい青年に恐怖を覚えて、リシアは後ずさろうとするが、背中には手すりが当たっていて、それ以上後退することはできない。
「…ご冗談でしょう?」
「冗談など」
青年は、くすりと笑んだ。
冗談であってほしい、という願いを込めた言葉は、あっさりと青年に否定されてしまう。
「俺はまだ独身です。 そして、貴女の胎にいるとしたら、俺の子。 伯爵家の跡継ぎですね?」
ああ、とリシアは理解する。
理解した、と思った。
目の前の青年が欲しているのは、伯爵家の跡継ぎなのだと。 それならば、まだわかる。
けれど、リシアだって、ほしいのだ。
金の髪と、菫青石の瞳を持つ、子どもが。
シャルデル伯爵家の子どもだと言いふらすつもりなど、毛頭ない。
もしも、この胎に子が宿っていたなら、レイナール家の子どもとして、大切に、大切に育てたいと思っていた。
「レイナール氏にとって、貴女は観賞用ですか?」
揶揄するような言葉に、リシアはむっとする。
リシアと夫の関係――白い結婚であること――を知る目の前の青年に、夫を貶されたような気分になったのだ。
なのに、その後に続いたシャルデル伯爵の言葉は、リシアの予想を裏切った。
「俺は、貴女に触れたいし愛したい」
真っ直ぐに見つめてくる、菫青石の瞳に、リシアは相手の正気を疑わずにはおれなかった。
「…シャルデル伯爵は、わたしの立場を理解していらっしゃらない?」
夫のいる女を相手に、何を言っているのだろう、この男は。
「ディアヴェルと呼べばいい。 貴女と俺は、既にそういう関係でしょう? …ねぇ、リシア?」
毒の如き甘さと艶を帯びた声に、ぞわっと全身に鳥肌が立つような気がした。
「…それとも…現場を見せつけてしまったほうが、貴女を奪いやすいのでしょうか?」
シャルデル伯爵の、整った指先が、そっとリシアの頬に触れる。
顎の方に向かって撫でながら下りて行く指先に、痺れたように動けなくなってしまう。
「…ぁ…ぃや、やめて…」
必死の思いで声を絞り出したというのに、シャルデル伯爵はうっとりとした声音で囁くばかり。
「そういう声と顔は、誘っていると言うのですよ? リシア」
何に誘うというのか、と視線を上げて、リシアは視線を上げたことを後悔する。
目と鼻の先、とまではいかないが、拳一つ分の感覚くらいしかないのではないだろうか、と思うところに、シャルデル伯爵の美しく整った顔がある。
「俺は、貴女のことが恋しくてならなかった。 貴女は、俺を想って身体を熱くしなかったのですか?」
うっかり、視線をシャルデル伯爵に絡め取られてしまう。
このままでは、引き寄せられる、そんな危機感と恐怖を覚えたときだった。
「リーシュ」
耳に届いた声に、リシアはほっと緊張を緩めた。
痺れたように動かなかった身体も、自由が利く。
シャルデル伯爵は、自然な動作で振り返るが、リシアと距離を置こうとするように一歩退いたのをリシアは見逃さなかった。
そのシャルデル伯爵の行動が、自分のためにしたことなのか、リシアのためにしたことなのかはわからない。
にこやかに笑んだ、カイトが近づいてきた。
「ああ、ディアヴェル殿がエスコートしてくださったのですね。 何分これは不慣れなもので。 ご迷惑をおかけしてはいませんか?」
シャルデル伯爵家当主が、まさか自身の妻に迫っていようなどとは思いもよらないらしい。
それが、このひとのいいところでもあるのだが。
「いえ、何も」
流石というか、つい先ほどまでリシアに迫っていたとは思えないような人好きのするきれいな笑みで、シャルデル伯爵はカイトに返す。
「とても魅力的な奥様ですね。 カイト殿が羨ましい」
社交辞令、と聞き流すのが、先の会話のためかリシアには難しかったのだが、カイトは社交辞令としか受け取らなかったようだ。
「ディアヴェル殿にそう言っていただけるなんて。 自慢の妻なのです」
カイトに笑みを向けられて、リシアは照れる。
世辞に惚気で返すなんて、すごい。
だが、カイトに自慢に思ってもらえるのは嬉しい。
これからも、カイトに自慢に思ってもらえるような妻でいよう、と思ったときだった。
カイトが、リシアが想像もしなかった言葉を口にした。
「ですが、本来、これはディアヴェル殿くらいの御歳の方が似合いなんですが」
「カイト様」
思わずリシアは口を挟んだ。 口を挟まずにはおれなかった。
シャルデル伯爵がどの程度本気かはわからないが、寝た子を起こすような発言は止めてもらいたい。
そしてやはり、カイトの発言は寝た子を起こしたらしい。
「では、私が奥様とお近づきになるのをお許しいただけますか?」
微笑んだシャルデル伯爵が、カイトに問う。
そして、カイトはその言葉ですらも、好意的に受け取ったようだった。
「それは有り難い。 これは、友人も少ないから。 君が友人になってくれれば、付き合いの輪も広がるだろう」
「…御夫君の許可もいただいたところですし、親しくさせていただけると嬉しいです、リシア」
夫の前で堂々と妻を名で呼び、呼び捨てにした男は、意味ありげな視線をリシアに寄越す。
嫌な予感しかしない、とリシアは思った。
確かに、彼の素性が素性だから、リシアが妊娠などしていたら、彼の迷惑になるのだろう。
リシアは、そっと、視線を落とす。
「先日月が廻りましたから…ご安心くださいませ」
リシアは、とても落ちこんだけれど。
あんなに痛い思いをして、恥ずかしいことに耐えて、大変な試練を乗り越えたのに、望む結果にならなかっただなんて。
きっと、シャルデル伯爵はほっと胸を撫で下ろすのだろうけれど――…。
リシアは、痛みに耐えようと、目を閉じる。
けれど、耳に届いたのは、意外すぎる言葉だった。
「なんだ、残念」
「…え?」
今のは、自分の聞き間違いだろうか。
リシアは目を開いて、思わず相手を凝視してしまった。
目の前の青年は、ゆったりと笑む。
「それを口実に貴女を奪ってしまおうかと思っていたのに」
リシアは目を見張る。
目の前の、美しい青年に恐怖を覚えて、リシアは後ずさろうとするが、背中には手すりが当たっていて、それ以上後退することはできない。
「…ご冗談でしょう?」
「冗談など」
青年は、くすりと笑んだ。
冗談であってほしい、という願いを込めた言葉は、あっさりと青年に否定されてしまう。
「俺はまだ独身です。 そして、貴女の胎にいるとしたら、俺の子。 伯爵家の跡継ぎですね?」
ああ、とリシアは理解する。
理解した、と思った。
目の前の青年が欲しているのは、伯爵家の跡継ぎなのだと。 それならば、まだわかる。
けれど、リシアだって、ほしいのだ。
金の髪と、菫青石の瞳を持つ、子どもが。
シャルデル伯爵家の子どもだと言いふらすつもりなど、毛頭ない。
もしも、この胎に子が宿っていたなら、レイナール家の子どもとして、大切に、大切に育てたいと思っていた。
「レイナール氏にとって、貴女は観賞用ですか?」
揶揄するような言葉に、リシアはむっとする。
リシアと夫の関係――白い結婚であること――を知る目の前の青年に、夫を貶されたような気分になったのだ。
なのに、その後に続いたシャルデル伯爵の言葉は、リシアの予想を裏切った。
「俺は、貴女に触れたいし愛したい」
真っ直ぐに見つめてくる、菫青石の瞳に、リシアは相手の正気を疑わずにはおれなかった。
「…シャルデル伯爵は、わたしの立場を理解していらっしゃらない?」
夫のいる女を相手に、何を言っているのだろう、この男は。
「ディアヴェルと呼べばいい。 貴女と俺は、既にそういう関係でしょう? …ねぇ、リシア?」
毒の如き甘さと艶を帯びた声に、ぞわっと全身に鳥肌が立つような気がした。
「…それとも…現場を見せつけてしまったほうが、貴女を奪いやすいのでしょうか?」
シャルデル伯爵の、整った指先が、そっとリシアの頬に触れる。
顎の方に向かって撫でながら下りて行く指先に、痺れたように動けなくなってしまう。
「…ぁ…ぃや、やめて…」
必死の思いで声を絞り出したというのに、シャルデル伯爵はうっとりとした声音で囁くばかり。
「そういう声と顔は、誘っていると言うのですよ? リシア」
何に誘うというのか、と視線を上げて、リシアは視線を上げたことを後悔する。
目と鼻の先、とまではいかないが、拳一つ分の感覚くらいしかないのではないだろうか、と思うところに、シャルデル伯爵の美しく整った顔がある。
「俺は、貴女のことが恋しくてならなかった。 貴女は、俺を想って身体を熱くしなかったのですか?」
うっかり、視線をシャルデル伯爵に絡め取られてしまう。
このままでは、引き寄せられる、そんな危機感と恐怖を覚えたときだった。
「リーシュ」
耳に届いた声に、リシアはほっと緊張を緩めた。
痺れたように動かなかった身体も、自由が利く。
シャルデル伯爵は、自然な動作で振り返るが、リシアと距離を置こうとするように一歩退いたのをリシアは見逃さなかった。
そのシャルデル伯爵の行動が、自分のためにしたことなのか、リシアのためにしたことなのかはわからない。
にこやかに笑んだ、カイトが近づいてきた。
「ああ、ディアヴェル殿がエスコートしてくださったのですね。 何分これは不慣れなもので。 ご迷惑をおかけしてはいませんか?」
シャルデル伯爵家当主が、まさか自身の妻に迫っていようなどとは思いもよらないらしい。
それが、このひとのいいところでもあるのだが。
「いえ、何も」
流石というか、つい先ほどまでリシアに迫っていたとは思えないような人好きのするきれいな笑みで、シャルデル伯爵はカイトに返す。
「とても魅力的な奥様ですね。 カイト殿が羨ましい」
社交辞令、と聞き流すのが、先の会話のためかリシアには難しかったのだが、カイトは社交辞令としか受け取らなかったようだ。
「ディアヴェル殿にそう言っていただけるなんて。 自慢の妻なのです」
カイトに笑みを向けられて、リシアは照れる。
世辞に惚気で返すなんて、すごい。
だが、カイトに自慢に思ってもらえるのは嬉しい。
これからも、カイトに自慢に思ってもらえるような妻でいよう、と思ったときだった。
カイトが、リシアが想像もしなかった言葉を口にした。
「ですが、本来、これはディアヴェル殿くらいの御歳の方が似合いなんですが」
「カイト様」
思わずリシアは口を挟んだ。 口を挟まずにはおれなかった。
シャルデル伯爵がどの程度本気かはわからないが、寝た子を起こすような発言は止めてもらいたい。
そしてやはり、カイトの発言は寝た子を起こしたらしい。
「では、私が奥様とお近づきになるのをお許しいただけますか?」
微笑んだシャルデル伯爵が、カイトに問う。
そして、カイトはその言葉ですらも、好意的に受け取ったようだった。
「それは有り難い。 これは、友人も少ないから。 君が友人になってくれれば、付き合いの輪も広がるだろう」
「…御夫君の許可もいただいたところですし、親しくさせていただけると嬉しいです、リシア」
夫の前で堂々と妻を名で呼び、呼び捨てにした男は、意味ありげな視線をリシアに寄越す。
嫌な予感しかしない、とリシアは思った。
11
お気に入りに追加
393
あなたにおすすめの小説

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる