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第三部 鏡の表
48.原子力教団(5)彼が欲しかったもの
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――『零核』……。そうトモーラが名付けたものよ。これがあれば核エネルギーを無力化できるの――。
――そんなもんが実際にあったとしたら……。
マリーの言葉を聞いて、驚愕の表情を浮かべる代田。マリーはそれを見て、理解したように口を開く。
「そうね。世界中の戦力バランスが……。なんとか保たれている、核の抑止力が崩壊するわ。核兵器の最大の効力である、放射能汚染がなくなるのだから」
代田でもわかる。たしかにこんなものを作る技術があるとしたら、平和利用する前に、邪魔に感じる国々から介入が入るだろう。暗黙のうちに排除されることも十分考えられる。
「でもね、製造法は知られたくもないし、簡単には作れない理由もあるから大っぴらにやるわけにはいかなかったのよ」
「そいつはいったい……」
マリーは代田に話して良いか、一瞬考えるような表情になる。
「この……零核を生成するためには、原子炉が必要なの」
「だからお前たちはこいつを作ったのか」
代田は圧力容器を見ながら言う。
「そうよ。でもほかにもこの世界には存在しない『天核珠』という宝珠が必要だったの」
「『天核珠』? そいつは……まさかトモーラが持っていたのか?」
代田の問いかけに、またもやマリーは考えるような表情になる。
「いいえ。彼でも持っていなかったわ。でもそれは、北畠大臣の家にあったの。それを……生成に必要な原子炉の調整が整った先日、トモーラが奪いに行ったわ」
「…………」
――なんてこった……。
代田にはまだわからないことだらけだったが、これで一つの点と点は線で繋がった。
「あんたはここで、これを使うんだな?」
彼は真剣な眼差しで、マリーに確認する。
彼女は握っている小箱を見ながら、口惜しそうに口を開いた。
「そうよ。でも……これをここで使ってしまったら、トモーラが教えてくれた未来で起きる原発事故が防げなくなるのよ。これは……そのときに使うつもりだったの……。あなたにこの悔しさがわかる!」
マリーの口調は、今までの無表情とは違い、感情があらわになっていた。
「チェルノブイリの悲劇をまた繰り返さないために、私はここまでやってきたのよ! でもここで使わないと……同じような悲劇はここで起こるかもしれない……」
代田には未来のことはわからない。トモーラが起ると言った未来の原発事故は、たしかに起こるかもしれない。そうだとしても、被害を止めるためには、今ここで起こっている原発事故を止めることのほうが大事だろう。
「とりあえず、考えている余裕は……おい!」
突如真上から、轟音とともに鉄骨が崩れ落ち、建屋が崩れてきた。その真下にはマリーがいる。代田は本能的にマリーを突き飛ばした。
その瞬間、マリーの手の中にあった小箱が開き、零核がこぼれ落ちた。
崩れた瓦礫が、地面に落ちた大きな音がする。代田の右脚に激痛が走った。目を開けると、彼の周囲は瓦礫に塞がれており、右足も瓦礫の下だった。
「あなた!」
瓦礫の向こうでマリーの叫ぶ声がした。代田は頭をあげると瓦礫の向こう、そのスキマから緑色の瞳が見えた。
「今助けるから!」
マリーの叫び声が頭に響く。マリーは瓦礫をどけようとしていた。
「「おい!」」
マリーの声ではなく、二人分の男の声がした。
それは益富と蛭間の声だった。
右手の中が熱かった。代田はその手を上に掲げて、益富と蛭間に見せる。
「これ……どうすんだ?」
そう彼はつぶやいた。手の平には、金色に光り輝く零核が乗っていたのだ。
「あなた! 素手でそれを……」
マリーの叫ぶ声が聞こえる。
代田は自分の右手を見た。何か変だと感じて、手を目の前にもってくる。よく見ると宝珠の下半分が手の平に沈んでいた。それを見た益富が、驚愕の表情を浮かべて言う。
「それは、そんな手に持っていられるようなもんじゃねぇ! お前はいったい……」
代田はそれを聞いたが、そんなことはどうでもいいように告げる。
「おいお前ら! さっさと彼女を連れていけ!」
代田はそう叫んだが、不自然にも感じていた。「こんなもんが手の中に沈んでいくのにま全く痛みを感じない……。まっいいか……」彼はそのとき、侵入してくるものが自分の身体の何かと、融合していくのを感じていたのだ。
その瞬間、彼の脳裏には以前夢で見た光景が浮かぶ。
――その『もの』は、俺の手の平に三角形の石を乗せると、ズブズブと手の中に沈み込んでいったのだ。夢と言えばそれまでだが、奇妙な夢だった――。
代田の口から、言葉が漏れる。
「なるほど……。俺はこの世界の人間じゃなくなるのか」
「お前……何を言って……」
彼の言葉を聞いて、蛭間が口に出す。
「金髪、これを……どうすりゃいい?」
代田は苦しそうに右手を向けてそう言う。痛みは感じないのに、話すのはしんどくなってきたと思った。
益富は、真剣な表情で代田を見つめる。
「本来は直接触れてはいけない物質で、箱のまま使うものだった。お前がなぜ零核に触れていられるのかはわからない。でも、その右手のまま圧力容器に触れろ。今のお前は核エネルギーを無効化させる触媒になる。お前にならやれる……」
益富は、そう言いながら代田に微笑んだ。
「そうかい……わかったありがとよ……。じゃあ、行きやがれ……」
「あなたは!」
益富に代わりマリーが叫んだ。
――まったく……あなたあなたってうるさい女だ。
「テロリストだろうが……救世主……だろうが……」
代田は苦しげに息を吐きながら、それでも毅然とした声で言い放つ。
「国民を……守るのが……ヒーローである警官の責務だ……ろ……」
代田はそう言うと、マリーの横に居る蛭間に対して顎をしゃくった。
蛭間はその動作にうなずくと、マリーの肩を掴んで強引に連れていこうとする。
「トモーラはてめぇを殺らなかった……。でも、さすがにここまでを予見したわけじゃねぇだろう。かっこいいぜテメェわよ。じゃぁな……あとはたのんだ」
「あぁ……」
彼らはいなくなった。敵であった奴らが、ちゃんと逃げられただろうかと代田は思った。
代田は、自分の身体を回転させて腹ばいとなる。
「アウッ!!!」
右足に激痛が走った。すでに、瓦礫に潰されていた右脚がちぎれたらしい。
いつのまにか、防塵マスクも外れていた。なんだか目の前がボヤっとする。瞬きをしたが、目の前の感覚は変わらない。蒸気のせいではないようだった。右手も見えないから、零核の様子を確認することもできない。先ほどまで感じていた、零核を握っていたような感覚もなくなっていた。すでに代田の右腕と同化したらしい。
代田は、圧力容器のほうへ向かって、腹ばいで少しずつ前進する。
少し進んだところで、腹の中で何かが弾けるような感触があった。
口から何かがこぼれる。
身体が急に重くなった。
本来なら激痛が襲ってくるはずだが、何かに遮断されて、痛みの感覚が分散している。普通だったら泣きわめいているかもしれない。
地面を腹ばいで進んでいたら、左手が何か硬い物に当たった。右手も当たる。左手を触れているものに対して前に押し込む……。
手の指が、ぬるッと前に入ったような感じがした。
指の先が「カツン」と何かに当たる。
カツンと当たった指の部分が「ぽろり」と剥がれ落ちるような感触があった。すぐにまた別の指がカツンと当たる感覚。それがまた落ちる……。ちぎれた脚の痛みは感じるが、指の痛みは感じない。それを5本の指全てで行った。そして最後には、ぬるッとなり感覚もなくなる。
まだ……わずかに感覚が残っている右手のほうを前に出す。先ほど感じた『ぬるッ』も『カツン』も感じない……。伸びきった右手部分。左手が有るのか無いのかも、よくわからなくなったので、両膝を使って前に進む。もう眼は見えない。
ゴン!
頭が何かに当たった感覚があった。
そのまま、自分の頭を前に押し込む。
その瞬間……突然記憶の中にいた妹と……母親の姿が眼の前に現れた。
母親の手を握っていた幼い妹が、彼を見つけて真っすぐ走り寄ってくる。
なぜか、感覚がない自分の両手を前に差し出した。
その両手で、妹を抱きしめようとかまえる。
牧弘……。
彼を呼ぶ懐かしい男の声がした。
遠くの母親の隣に、誰かが立っている……。
向かってきた妹が……彼の両手におさまりそうに……。
妹の笑顔と、聞こえる声……。
「おにぃちゃ……」
視界の端から、中央へ沿って光に包まれる……。
眼の前に……彼が欲しかったものが現れてくれた。
光はさらに大きくなり、建屋どころか体育館の外、付近一帯にまで広がっていったのだ……。
――そんなもんが実際にあったとしたら……。
マリーの言葉を聞いて、驚愕の表情を浮かべる代田。マリーはそれを見て、理解したように口を開く。
「そうね。世界中の戦力バランスが……。なんとか保たれている、核の抑止力が崩壊するわ。核兵器の最大の効力である、放射能汚染がなくなるのだから」
代田でもわかる。たしかにこんなものを作る技術があるとしたら、平和利用する前に、邪魔に感じる国々から介入が入るだろう。暗黙のうちに排除されることも十分考えられる。
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「そいつはいったい……」
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「この……零核を生成するためには、原子炉が必要なの」
「だからお前たちはこいつを作ったのか」
代田は圧力容器を見ながら言う。
「そうよ。でもほかにもこの世界には存在しない『天核珠』という宝珠が必要だったの」
「『天核珠』? そいつは……まさかトモーラが持っていたのか?」
代田の問いかけに、またもやマリーは考えるような表情になる。
「いいえ。彼でも持っていなかったわ。でもそれは、北畠大臣の家にあったの。それを……生成に必要な原子炉の調整が整った先日、トモーラが奪いに行ったわ」
「…………」
――なんてこった……。
代田にはまだわからないことだらけだったが、これで一つの点と点は線で繋がった。
「あんたはここで、これを使うんだな?」
彼は真剣な眼差しで、マリーに確認する。
彼女は握っている小箱を見ながら、口惜しそうに口を開いた。
「そうよ。でも……これをここで使ってしまったら、トモーラが教えてくれた未来で起きる原発事故が防げなくなるのよ。これは……そのときに使うつもりだったの……。あなたにこの悔しさがわかる!」
マリーの口調は、今までの無表情とは違い、感情があらわになっていた。
「チェルノブイリの悲劇をまた繰り返さないために、私はここまでやってきたのよ! でもここで使わないと……同じような悲劇はここで起こるかもしれない……」
代田には未来のことはわからない。トモーラが起ると言った未来の原発事故は、たしかに起こるかもしれない。そうだとしても、被害を止めるためには、今ここで起こっている原発事故を止めることのほうが大事だろう。
「とりあえず、考えている余裕は……おい!」
突如真上から、轟音とともに鉄骨が崩れ落ち、建屋が崩れてきた。その真下にはマリーがいる。代田は本能的にマリーを突き飛ばした。
その瞬間、マリーの手の中にあった小箱が開き、零核がこぼれ落ちた。
崩れた瓦礫が、地面に落ちた大きな音がする。代田の右脚に激痛が走った。目を開けると、彼の周囲は瓦礫に塞がれており、右足も瓦礫の下だった。
「あなた!」
瓦礫の向こうでマリーの叫ぶ声がした。代田は頭をあげると瓦礫の向こう、そのスキマから緑色の瞳が見えた。
「今助けるから!」
マリーの叫び声が頭に響く。マリーは瓦礫をどけようとしていた。
「「おい!」」
マリーの声ではなく、二人分の男の声がした。
それは益富と蛭間の声だった。
右手の中が熱かった。代田はその手を上に掲げて、益富と蛭間に見せる。
「これ……どうすんだ?」
そう彼はつぶやいた。手の平には、金色に光り輝く零核が乗っていたのだ。
「あなた! 素手でそれを……」
マリーの叫ぶ声が聞こえる。
代田は自分の右手を見た。何か変だと感じて、手を目の前にもってくる。よく見ると宝珠の下半分が手の平に沈んでいた。それを見た益富が、驚愕の表情を浮かべて言う。
「それは、そんな手に持っていられるようなもんじゃねぇ! お前はいったい……」
代田はそれを聞いたが、そんなことはどうでもいいように告げる。
「おいお前ら! さっさと彼女を連れていけ!」
代田はそう叫んだが、不自然にも感じていた。「こんなもんが手の中に沈んでいくのにま全く痛みを感じない……。まっいいか……」彼はそのとき、侵入してくるものが自分の身体の何かと、融合していくのを感じていたのだ。
その瞬間、彼の脳裏には以前夢で見た光景が浮かぶ。
――その『もの』は、俺の手の平に三角形の石を乗せると、ズブズブと手の中に沈み込んでいったのだ。夢と言えばそれまでだが、奇妙な夢だった――。
代田の口から、言葉が漏れる。
「なるほど……。俺はこの世界の人間じゃなくなるのか」
「お前……何を言って……」
彼の言葉を聞いて、蛭間が口に出す。
「金髪、これを……どうすりゃいい?」
代田は苦しそうに右手を向けてそう言う。痛みは感じないのに、話すのはしんどくなってきたと思った。
益富は、真剣な表情で代田を見つめる。
「本来は直接触れてはいけない物質で、箱のまま使うものだった。お前がなぜ零核に触れていられるのかはわからない。でも、その右手のまま圧力容器に触れろ。今のお前は核エネルギーを無効化させる触媒になる。お前にならやれる……」
益富は、そう言いながら代田に微笑んだ。
「そうかい……わかったありがとよ……。じゃあ、行きやがれ……」
「あなたは!」
益富に代わりマリーが叫んだ。
――まったく……あなたあなたってうるさい女だ。
「テロリストだろうが……救世主……だろうが……」
代田は苦しげに息を吐きながら、それでも毅然とした声で言い放つ。
「国民を……守るのが……ヒーローである警官の責務だ……ろ……」
代田はそう言うと、マリーの横に居る蛭間に対して顎をしゃくった。
蛭間はその動作にうなずくと、マリーの肩を掴んで強引に連れていこうとする。
「トモーラはてめぇを殺らなかった……。でも、さすがにここまでを予見したわけじゃねぇだろう。かっこいいぜテメェわよ。じゃぁな……あとはたのんだ」
「あぁ……」
彼らはいなくなった。敵であった奴らが、ちゃんと逃げられただろうかと代田は思った。
代田は、自分の身体を回転させて腹ばいとなる。
「アウッ!!!」
右足に激痛が走った。すでに、瓦礫に潰されていた右脚がちぎれたらしい。
いつのまにか、防塵マスクも外れていた。なんだか目の前がボヤっとする。瞬きをしたが、目の前の感覚は変わらない。蒸気のせいではないようだった。右手も見えないから、零核の様子を確認することもできない。先ほどまで感じていた、零核を握っていたような感覚もなくなっていた。すでに代田の右腕と同化したらしい。
代田は、圧力容器のほうへ向かって、腹ばいで少しずつ前進する。
少し進んだところで、腹の中で何かが弾けるような感触があった。
口から何かがこぼれる。
身体が急に重くなった。
本来なら激痛が襲ってくるはずだが、何かに遮断されて、痛みの感覚が分散している。普通だったら泣きわめいているかもしれない。
地面を腹ばいで進んでいたら、左手が何か硬い物に当たった。右手も当たる。左手を触れているものに対して前に押し込む……。
手の指が、ぬるッと前に入ったような感じがした。
指の先が「カツン」と何かに当たる。
カツンと当たった指の部分が「ぽろり」と剥がれ落ちるような感触があった。すぐにまた別の指がカツンと当たる感覚。それがまた落ちる……。ちぎれた脚の痛みは感じるが、指の痛みは感じない。それを5本の指全てで行った。そして最後には、ぬるッとなり感覚もなくなる。
まだ……わずかに感覚が残っている右手のほうを前に出す。先ほど感じた『ぬるッ』も『カツン』も感じない……。伸びきった右手部分。左手が有るのか無いのかも、よくわからなくなったので、両膝を使って前に進む。もう眼は見えない。
ゴン!
頭が何かに当たった感覚があった。
そのまま、自分の頭を前に押し込む。
その瞬間……突然記憶の中にいた妹と……母親の姿が眼の前に現れた。
母親の手を握っていた幼い妹が、彼を見つけて真っすぐ走り寄ってくる。
なぜか、感覚がない自分の両手を前に差し出した。
その両手で、妹を抱きしめようとかまえる。
牧弘……。
彼を呼ぶ懐かしい男の声がした。
遠くの母親の隣に、誰かが立っている……。
向かってきた妹が……彼の両手におさまりそうに……。
妹の笑顔と、聞こえる声……。
「おにぃちゃ……」
視界の端から、中央へ沿って光に包まれる……。
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