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第一部 ふたつの世界
08.妻の仇を(1)邂逅
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北畠勇樹が、はじめて妻である恵に鞆浦《ともうら》を紹介されたのは、妻が亡くなる半年前の1994年8月頃だった。
当時、勇樹は勤めていた原子炉の大手メーカーを退職。出馬する予定の衆議院選挙に備えて忙しい毎日だった。目の前に現れた鞆浦は、どこか日本人離れした顔立ちで、そのときは穏やかで優しそうな印象を受けた。
妻からは、鞆浦以外にも数人の教え子を紹介されたが、彼は恵が教えている生徒の中でもかなり優秀だと聞いていた。実際に他の生徒たちの印象はあまりなく、鞆浦のことだけは、はっきりと覚えている。
選挙運動には人手が必要で、恵が政治に興味のあるゼミの子たちを連れてきてくれたのだ。
選挙戦に出馬することを決めたのは、妻の影響が大きい。
会社を退職する前、営業職だった勇樹は原子力工学にそれほど詳しいわけではなかったが、仕事の関係で知り合った恵とは、気が合ったことで交際をはじめた。
交際をはじめて2年後の1978年。32歳のときに、長男将人の妊娠をきっかけにして恵と結婚する。
営業職にしては引っ込み思案だった勇樹に対して、恵は清楚な外見とは裏腹に、男っぽいサバサバした性格。物怖じせず彼に意見を言うような女性だった。
恵は結婚して将人産んでからも、仕事を辞めることはなく、勇樹の仕事に関しても躊躇せずにアドバイスをしてくれた。
正直、会社内で早めに出世できたのは、半分以上は恵のおかげだったろう。
もしかしたら、恵は勇樹を社長にしたかったのかもしれない。
だが、当時48歳で事業部長だった勇樹は会社を辞める決断をした。
政治家だった叔父が亡くなったからだ。
叔父には後を継がせたかった息子がいたが、政治の世界を嫌い勘当されている。
叔父の地盤を引き継ぐための候補者が選ばれていた中、なぜか勇樹に白羽の矢が立った。
もちろん最初は断ったが、恵は勇樹の背中を強引に押す。その結果、出馬を受けることになる。
恵に説得されるまでの過程で、政界への興味が出てきたのが要因だったが、恵に推されて動く夫婦関係……。それがふたりの暗黙のルールになっていたからかもしれない。
恵は、交際をはじめた当初から策略家の変貌を見せてはいたが、選挙運動でも彼女の才能は遺憾なく発揮された。
自分が表立って前に出ることは滅多にない。選挙戦のさなかでも、周りから見えていたのは「謙虚に夫を支える妻」の役だったろう。
叔父の地盤を上手く利用していたとしても、妻の選挙戦略には目を見張るものがあった。公認をくれた党のお偉方に挨拶に行くときでも、事前にその妻や縁者に手をまわして、勇樹の印象を良くしておく。もちろん、裏で恵が動いていることに気づいた者もいたが、それでも恵は勇樹から指示されたように装っていた。
一度、勇樹は恵に対して「もっと自分が目立ちたくはないのか?」と聞いたことがあったが、そのときの返答は「それじゃ面白くないわ。私はねぇ......。あなたの影でフィクサーになりたいのよ♪」
困ったような顔をしている勇樹を見ながら、楽しそうに答える恵を見て、勇樹は自分の役目を妻のオモチャになることだと諦めたものだ。
選挙戦を手伝ってくれた若者たち。
その中での鞆浦は、若者たちの間でリーダーになっていたが、よく彼らをまとめてくれていたので、そのときは良い印象しか持たなかった。
そのときまでは……。
選挙戦は、新人にしては異例。2位に大差をつけての圧勝だった。
選挙に当選した翌日から、勇樹は当選の挨拶回りで慌ただしく動く。
そして徒歩での移動中、突然人の多い公道にて暴漢に襲われることになる。
前を歩き、一緒に行動していた男性秘書からは見えない、死角になっていた右斜め前方から向かってきたその男は、勇樹に近づきながら右手を前に出す。
暴漢は、深く帽子を被っていたから顔はよく見えなかった。握手ではなく差し出された右手にはナイフが握られていた。
右手のモーションで、そのナイフは間違いなく勇樹の上半身を狙っている。
正直、その瞬間からは、全てがスローモーションに見えた。
ナイフの先端が、ゆっくりと勇樹に突き刺さろうとする瞬間、無意識にナイフを避けようと後ろに下がる。
暴漢のナイフは、後ろに下がった勇樹を追いかけるように突き出され、暴漢はさらに彼に向かって前進してきた。
勇樹は、さらに後ろにさがろうとしたが、背中が後ろにいた通行人に当たり、それ以上はさがることができない。
またもやナイフの先端が彼の上半身に近づいてくる。
そう……感じた瞬間。勇樹の身体は、横からの圧力を感じて吹き飛んだ。
「!!!」
地面に倒れた勇樹の顔が横に振られたが、そのときに圧力がきた方向を垣間見ることができた。
そこには、暴漢と同じように、深く帽子を被っている若者が立っていたが、勇樹には誰だかわかる。
その若者は鞆浦だった……。
鞆浦の右手は大きく開かれており、真っ直ぐ勇樹に向かって差し出されている。
勇樹が横に吹き飛ばされたので、彼と鞆浦の目線上には、暴漢の姿が割り込んできた。
暴漢の身体が勇樹の視界をさえぎり、鞆浦が見えなくなる。
けれども、暴漢の身体の隙間からは、鞆浦の左腕だけが見えていた。
見たのは、鞆浦が左の手の平を閉じながら、肘を手前に引き寄せる動作。その動作に合わせるように、ナイフを持っていた暴漢の右手が、鞆浦のいる方向に持っていかれる。
その光景は暴漢の右手というよりも、右手に持っているナイフが持っていかれているように感じた。
暴漢は、体勢が不安定になり地面に倒れこむ。
暴漢が倒れたその瞬間、鞆浦の顔が見えた。
勇樹は、鞆浦の顔を下からのぞき込む体勢になっていたが、吸い込まれるように見た鞆浦の表情に一瞬で「ぞっと」背筋が凍りつく。
「!!!」
今まで、優しそうな若者に感じていた鞆浦の表情は冷たく、まるで......感情が無いドライアイスで作ったカミソリのように鋭利で、切ったもの全てを凍らせる感覚。あんな表情をする人間を、勇樹は今まで見たことがなかった。
そして……鞆浦の表情は、無表情であっても冷たく笑っているようにも感じられた。
勇樹が鞆浦に感じたその感覚は、襲ってきた暴漢よりも恐ろしく、さらに背筋が冷たく凍りつく……。
暴漢が地面に倒れると、ナイフも暴漢の手から離れて地面に転がり、勇樹の目の前で止まる。そして、そのナイフはねじ曲がっているように見えた。
勇樹が地面に倒れたことに気づいた秘書や、周りにいた通行人の若者が、暴漢に対して上から伸し掛かる。
通行人の悲鳴や、怒鳴り声が聞こえる中で、勇樹の意識は遠のいていった。
暴漢は、叔父の地盤を引き継ぐ予定の候補者で、候補者となった勇樹に対する怨恨からの犯行とされた。
事件のあと、鞆浦のことを周りに聞いてみたが、現場から消えていたのか、彼を目撃した者は存在しなかった。
だが……彼はたしかにそこにいた。
彼が現場に居たこと。不可思議な行動と現象。なによりも、勇樹が感じたであろう恐ろしい感覚を、他人に説明するのは難解なことだった。
恵にだけは、彼を現場で見かけたこと。彼に感じた恐怖感を伝えた。不思議な体験のことは説明できなかったが、彼には近寄らないほうがよいとも伝える。
恵は、勇樹の言ったことを聞いてくれてはいたが、自分の生徒である彼に近寄らないようにすることは無理だと言った。
たしかにそのとおりだった。
勇樹の中でも葛藤《かっとう》がある。
体験したことが事実なら、鞆浦は勇樹を「助けてくれた」ということだ。
客観的に考えれば感謝するべきこと。
でも......勇樹はあの恐怖でしかない彼の表情を見てしまったのだ。
勇樹はあの恐怖心を押し殺しながら、忙しい日々を過ごした。
そして、2か月後の2月11日。
恵は暴走した車にひかれて亡くなった……。
最後に鞆浦を見かけたのは、恵の葬式のとき。
彼は悲しみを帯びた表情をしており、その顔にあのとき感じたような恐怖は感じなかった。
時が過ぎるにつれ、鞆浦との思い出したくもない不思議な記憶も少しずつ薄れていったのだろう。
だが、10年後の2005年2月。
勇樹の記憶から、再び鞆浦は湧いて出てくることになるのだ……。
当時、勇樹は勤めていた原子炉の大手メーカーを退職。出馬する予定の衆議院選挙に備えて忙しい毎日だった。目の前に現れた鞆浦は、どこか日本人離れした顔立ちで、そのときは穏やかで優しそうな印象を受けた。
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営業職にしては引っ込み思案だった勇樹に対して、恵は清楚な外見とは裏腹に、男っぽいサバサバした性格。物怖じせず彼に意見を言うような女性だった。
恵は結婚して将人産んでからも、仕事を辞めることはなく、勇樹の仕事に関しても躊躇せずにアドバイスをしてくれた。
正直、会社内で早めに出世できたのは、半分以上は恵のおかげだったろう。
もしかしたら、恵は勇樹を社長にしたかったのかもしれない。
だが、当時48歳で事業部長だった勇樹は会社を辞める決断をした。
政治家だった叔父が亡くなったからだ。
叔父には後を継がせたかった息子がいたが、政治の世界を嫌い勘当されている。
叔父の地盤を引き継ぐための候補者が選ばれていた中、なぜか勇樹に白羽の矢が立った。
もちろん最初は断ったが、恵は勇樹の背中を強引に押す。その結果、出馬を受けることになる。
恵に説得されるまでの過程で、政界への興味が出てきたのが要因だったが、恵に推されて動く夫婦関係……。それがふたりの暗黙のルールになっていたからかもしれない。
恵は、交際をはじめた当初から策略家の変貌を見せてはいたが、選挙運動でも彼女の才能は遺憾なく発揮された。
自分が表立って前に出ることは滅多にない。選挙戦のさなかでも、周りから見えていたのは「謙虚に夫を支える妻」の役だったろう。
叔父の地盤を上手く利用していたとしても、妻の選挙戦略には目を見張るものがあった。公認をくれた党のお偉方に挨拶に行くときでも、事前にその妻や縁者に手をまわして、勇樹の印象を良くしておく。もちろん、裏で恵が動いていることに気づいた者もいたが、それでも恵は勇樹から指示されたように装っていた。
一度、勇樹は恵に対して「もっと自分が目立ちたくはないのか?」と聞いたことがあったが、そのときの返答は「それじゃ面白くないわ。私はねぇ......。あなたの影でフィクサーになりたいのよ♪」
困ったような顔をしている勇樹を見ながら、楽しそうに答える恵を見て、勇樹は自分の役目を妻のオモチャになることだと諦めたものだ。
選挙戦を手伝ってくれた若者たち。
その中での鞆浦は、若者たちの間でリーダーになっていたが、よく彼らをまとめてくれていたので、そのときは良い印象しか持たなかった。
そのときまでは……。
選挙戦は、新人にしては異例。2位に大差をつけての圧勝だった。
選挙に当選した翌日から、勇樹は当選の挨拶回りで慌ただしく動く。
そして徒歩での移動中、突然人の多い公道にて暴漢に襲われることになる。
前を歩き、一緒に行動していた男性秘書からは見えない、死角になっていた右斜め前方から向かってきたその男は、勇樹に近づきながら右手を前に出す。
暴漢は、深く帽子を被っていたから顔はよく見えなかった。握手ではなく差し出された右手にはナイフが握られていた。
右手のモーションで、そのナイフは間違いなく勇樹の上半身を狙っている。
正直、その瞬間からは、全てがスローモーションに見えた。
ナイフの先端が、ゆっくりと勇樹に突き刺さろうとする瞬間、無意識にナイフを避けようと後ろに下がる。
暴漢のナイフは、後ろに下がった勇樹を追いかけるように突き出され、暴漢はさらに彼に向かって前進してきた。
勇樹は、さらに後ろにさがろうとしたが、背中が後ろにいた通行人に当たり、それ以上はさがることができない。
またもやナイフの先端が彼の上半身に近づいてくる。
そう……感じた瞬間。勇樹の身体は、横からの圧力を感じて吹き飛んだ。
「!!!」
地面に倒れた勇樹の顔が横に振られたが、そのときに圧力がきた方向を垣間見ることができた。
そこには、暴漢と同じように、深く帽子を被っている若者が立っていたが、勇樹には誰だかわかる。
その若者は鞆浦だった……。
鞆浦の右手は大きく開かれており、真っ直ぐ勇樹に向かって差し出されている。
勇樹が横に吹き飛ばされたので、彼と鞆浦の目線上には、暴漢の姿が割り込んできた。
暴漢の身体が勇樹の視界をさえぎり、鞆浦が見えなくなる。
けれども、暴漢の身体の隙間からは、鞆浦の左腕だけが見えていた。
見たのは、鞆浦が左の手の平を閉じながら、肘を手前に引き寄せる動作。その動作に合わせるように、ナイフを持っていた暴漢の右手が、鞆浦のいる方向に持っていかれる。
その光景は暴漢の右手というよりも、右手に持っているナイフが持っていかれているように感じた。
暴漢は、体勢が不安定になり地面に倒れこむ。
暴漢が倒れたその瞬間、鞆浦の顔が見えた。
勇樹は、鞆浦の顔を下からのぞき込む体勢になっていたが、吸い込まれるように見た鞆浦の表情に一瞬で「ぞっと」背筋が凍りつく。
「!!!」
今まで、優しそうな若者に感じていた鞆浦の表情は冷たく、まるで......感情が無いドライアイスで作ったカミソリのように鋭利で、切ったもの全てを凍らせる感覚。あんな表情をする人間を、勇樹は今まで見たことがなかった。
そして……鞆浦の表情は、無表情であっても冷たく笑っているようにも感じられた。
勇樹が鞆浦に感じたその感覚は、襲ってきた暴漢よりも恐ろしく、さらに背筋が冷たく凍りつく……。
暴漢が地面に倒れると、ナイフも暴漢の手から離れて地面に転がり、勇樹の目の前で止まる。そして、そのナイフはねじ曲がっているように見えた。
勇樹が地面に倒れたことに気づいた秘書や、周りにいた通行人の若者が、暴漢に対して上から伸し掛かる。
通行人の悲鳴や、怒鳴り声が聞こえる中で、勇樹の意識は遠のいていった。
暴漢は、叔父の地盤を引き継ぐ予定の候補者で、候補者となった勇樹に対する怨恨からの犯行とされた。
事件のあと、鞆浦のことを周りに聞いてみたが、現場から消えていたのか、彼を目撃した者は存在しなかった。
だが……彼はたしかにそこにいた。
彼が現場に居たこと。不可思議な行動と現象。なによりも、勇樹が感じたであろう恐ろしい感覚を、他人に説明するのは難解なことだった。
恵にだけは、彼を現場で見かけたこと。彼に感じた恐怖感を伝えた。不思議な体験のことは説明できなかったが、彼には近寄らないほうがよいとも伝える。
恵は、勇樹の言ったことを聞いてくれてはいたが、自分の生徒である彼に近寄らないようにすることは無理だと言った。
たしかにそのとおりだった。
勇樹の中でも葛藤《かっとう》がある。
体験したことが事実なら、鞆浦は勇樹を「助けてくれた」ということだ。
客観的に考えれば感謝するべきこと。
でも......勇樹はあの恐怖でしかない彼の表情を見てしまったのだ。
勇樹はあの恐怖心を押し殺しながら、忙しい日々を過ごした。
そして、2か月後の2月11日。
恵は暴走した車にひかれて亡くなった……。
最後に鞆浦を見かけたのは、恵の葬式のとき。
彼は悲しみを帯びた表情をしており、その顔にあのとき感じたような恐怖は感じなかった。
時が過ぎるにつれ、鞆浦との思い出したくもない不思議な記憶も少しずつ薄れていったのだろう。
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