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第1章 偽りの騎士
第11話 ウロボロスの愛 5
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顔色はまだ青い。具合が悪いのだろうに、それでも、きっと自分自身の体調など眼中になく、ただ俺のことだけを心配しているんだろうな。そんな表情をしている。
「どうなさったのですか? どこか痛みますか? 私で良ければ何でもして差し上げます」
嬉しいと感じてしまった。あぁ、そうさ、泣きたいくらい嬉しいだろうさ。自分のことなんて二の次で、こんな状態でも心配してくれるんだぞ。嬉しくないはずがない。でも、喜ぶ自分が憎くてたまらない。そうさせているのは他でもない俺なんだから。生きていると言わせて、こんなにも慕わせて、さぞいい気分だろうな。全て思い通りになっているのだろうから。
「なぁ……本当はどう思っているんだ?」
「……申し訳ありません。仰る意味がわかりません」
だから頼むよ。本心を聞かせてくれ。そうすればきっと夢から覚められるから。俺は弱くて、ここまで自分の醜さを理解しても相応の贖罪はできそうにないから。だから頼むよ。いっそ突き放してくれ。そんな悲しげな顔をしないでくれ。どこまで心を奪ってしまったんだ、俺は。
「頼むから……本当の気持ちを聞かせて欲しい。俺のことを……その、憎んでいるだろ?」
「な……っ! そ、そのようなこと、絶対にあり得ませんっ!」
「……あるんだよ、きっと。だって、お前たちの全ては俺が設定したんだから」
性格、人となり、心。そういった類の全ては、俺に好意を持つよう設定文で強要しているのは紛れもない事実だ。どこまで影響しているのか正確にはわからないものの、その返答も、俺の望んだ通りになっているかもしれない。むしろそう考える方がずっと自然だろう。
「せ……設定……」
「あぁ、そうだ。俺を慕ってくれるのは、俺を愛していると設定文に入力されたからだろ? そのせいで、こんなボロボロになるまで……」
ウロボロスはうつむき、肩を震わせた。その頬を涙が伝う。とめどなく流れ、顎から垂れて落ちていく。
我ながら酷いな。これじゃあ魔王と罵られて当然だ。そんな称号を贈ってくれた奴らを恨んだ時期もあったが、その目に狂いは無かったのだろう。せめて罪を受け入れるために直視すればいいのに、見ていられなくて目を背けてしまう。
「私を……データと、そう申されるのですか?」
「今は生きている。それは理解している。ただ、その大本は俺が作ってしまったから……」
ウロボロスがスッと離れていく。そうだ、これでいい。ウロボロスは生きている。ならば、俺なんかに束縛されていいはずがない。もっと自由であるべきだ。
そうだ、ウロボロスだけでなく皆もそうであるべきだ。仕えてくれることが嬉しくて考えないようにしていたけど、根底の意思まで縛り上げるなんて、ブラック企業でもやれない悪魔の所業なのだから。
「……我が君、覚えておいでですか? 初めてお会いした時のことを」
唐突に、ウロボロスはそんなことを聞いてきた。初めて会った時、それはきっと、ドミニオンズでの事だろう。忘れるはずがない。あの日に広場で起きていた質の悪いイベントが、俺にとって、そしてきっとウロボロスにとっても、大きな転機だったのだから。
ドミニオンズでは、主のいなくなった配下は一定時間経つと永久にロストする。言うなれば死ぬ。その特性から、捨てられた配下が消えるのを見物するという最低最悪のイベントが度々開かれていた。
あの時、その主役だったのはウロボロスだ。希少な天才型に生まれた故に、主は周囲から袋叩きに遭った。だから捨てられて、そして数々のプレイヤーの手に渡っていくことになる。だがその度に主は袋叩きに遭っていき、終いには不幸をもたらす配下と罵られて、誰にも拾われなくなったのだそうだ。
風の噂で聞いていた。面白くないと感じてはいた。でも、いつも誰かが引き取っていたし、厄介ごとには巻き込まれたくないし、見て見ぬ振りをしていた。だから今回も大丈夫、そう信じていた。でもなぜか、その時は妙に心がざわついて、普段なら絶対に行かないイベントに参加してしまう。
ウロボロスの上にはウィンドウが表示されており、そこに、永久ロストまでの残り時間が表示されている。今回は誰も引き取りに行かないらしい。皆、今か今かと消えるのを待っているだけのように見える。
遂に、残り時間が1分を切った。おい、誰も拾わないのかよ。ガタガタに育てられたけど、それでも天才型だぞ。喉から手が出るくらい欲しい人材だろうに。それなのに、無情にも残り時間は30秒、20秒、10秒と減っていく。
会場は静まり返った。まるで年末のカウントダウンを見守るようにして、でも実際には、間もなく迫る酷い愉悦を前に、誰もが悪い顔をしていた。
「潮時かな……」
最悪の場合、もう二度とドミニオンズにログインできなくなるだろう。たかがデータ。そう言われるだろう。馬鹿な奴だ。そう陰で囁かれるだろう。でもだからって、こんな悲しいことがあっていいものか。例えゲームであっても、データであっても、こんな世界は嫌だと思ったんだ。
「私を拾ってくれませんか?」
あの時はただのデータだったから、泣くことも、すがることもせず、そんな無機質なメッセージを表示してくるだけだった。残り時間3秒。この3秒で決める決断が、今後の俺の人生を大きく狂わせてしまうだろう。
ゲーム如きに何を言っているんだ、と笑われるだろうか。ならこう返そう。ゲーム如きにすら本気になれないで、どうして現実世界で本気になれるだろうか、と。
「あぁ、お前は最後の希望なのかもしれない」
だから迷わなかった。誓ったんだ。例え心中することになっても構わないから、こんな悲しいことはあって欲しくないんだと、ためらいなくイエスを押して、そして――
懐かしいことを思い出したものだ。あれからの日々も鮮明に思い出すことができることばかりである。風当りは強くて、たくさんのトラブルが起きたけど、それら全てを乗り越えてウロボロスを育て上げたんだ。
「あの時、私は初めて救われました。我が君に拾って頂いて、育てて頂いて……とても、とても幸せでした。設定して頂くずっと前からこの思いは変わっていません。だから――」
ウロボロスは顔を上げる。悲痛な顔で、涙も拭わず、全身を震わせている。本心だった。設定なんかでは決められないと思えるくらいに、それは、紛れもない本心だった。
「――大好きです! 愛しています! データでも、下僕でも構いません! ですが、この思いだけは……私だけのものです!」
本当に俺は最低だな。それすらも設定文で操作した可能性がある、なんて思ってしまった。いや、そもそも、もはやそんな話はどうでもいいじゃないか。設定なんか無くったって、俺とウロボロスが過ごしてきた日々は間違いなくある。そうして積み重ねてきたものがあればこその、本心なんだろうから。
「……俺も、そう信じる」
抱き締めてしまう。強く、強く。ウロボロスの体はとても華奢だった。でもしっかりとした芯の強さもあった。これだけ強く抱き締めても絶対に折れないだろうと思えるくらいの強さが、確かにあった。だから大丈夫。その思いに嘘偽りなんて無いんだって心から信じられる。もう疑わない、絶対に。
「例え設定をどのように弄られようと、誰が何と言おうと、私の思いはあの時から始まっています。きっと一目惚れだったんですから。ずっと、ずっと……お傍にいさせてください」
「ありがとう……本当に、ありがとう」
どれくらいそうしていただろう。感極まって抱き着いてしまったことが何となく恥ずかしくなって、バッと離れた時には、もう涙は乾き切っていた。今度は気まずくて顔を見られそうにない。俺はなんて大胆なことをしてしまったんだろう。あぁ、穴があったら入りたい。
でも、どうせ恥ずかしい思いをするのなら一度で済ませておいた方が身のためだ。それに、ここでこれを言っておくのはウロボロスのためでもある。もうひと踏ん張りだ、頑張れ、俺。
「なぁ、ウロボロス。お願いだ。俺を慕ってくれるのは嬉しいけどさ、倒れるのはやめてくれ。生きているんだろ? 万が一のことがあったら……」
「ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。この身はもう私1人のものではありません。以後、気を付けます」
「そ……そうか、それなら……いいんだ」
何はともあれ、言いたいことは伝えた。随分な返しをされた気がするものの、ここまでしたら、そう思われても仕方あるまい。ウロボロスとなら、まぁ、そういう関係になっても嫌ではない。
「これからも末永くお仕えさせて頂きますね、我が君」
そう言ってくれたウロボロスは、これまで見た中で最高の笑みを見せてくれた。一瞬、ゼルエルの顔が頭の中でチラついたのだが、それはまぁ、今は考えるのを止めておこう。今だけはウロボロスのことを一番に考えてあげたい。
「どうなさったのですか? どこか痛みますか? 私で良ければ何でもして差し上げます」
嬉しいと感じてしまった。あぁ、そうさ、泣きたいくらい嬉しいだろうさ。自分のことなんて二の次で、こんな状態でも心配してくれるんだぞ。嬉しくないはずがない。でも、喜ぶ自分が憎くてたまらない。そうさせているのは他でもない俺なんだから。生きていると言わせて、こんなにも慕わせて、さぞいい気分だろうな。全て思い通りになっているのだろうから。
「なぁ……本当はどう思っているんだ?」
「……申し訳ありません。仰る意味がわかりません」
だから頼むよ。本心を聞かせてくれ。そうすればきっと夢から覚められるから。俺は弱くて、ここまで自分の醜さを理解しても相応の贖罪はできそうにないから。だから頼むよ。いっそ突き放してくれ。そんな悲しげな顔をしないでくれ。どこまで心を奪ってしまったんだ、俺は。
「頼むから……本当の気持ちを聞かせて欲しい。俺のことを……その、憎んでいるだろ?」
「な……っ! そ、そのようなこと、絶対にあり得ませんっ!」
「……あるんだよ、きっと。だって、お前たちの全ては俺が設定したんだから」
性格、人となり、心。そういった類の全ては、俺に好意を持つよう設定文で強要しているのは紛れもない事実だ。どこまで影響しているのか正確にはわからないものの、その返答も、俺の望んだ通りになっているかもしれない。むしろそう考える方がずっと自然だろう。
「せ……設定……」
「あぁ、そうだ。俺を慕ってくれるのは、俺を愛していると設定文に入力されたからだろ? そのせいで、こんなボロボロになるまで……」
ウロボロスはうつむき、肩を震わせた。その頬を涙が伝う。とめどなく流れ、顎から垂れて落ちていく。
我ながら酷いな。これじゃあ魔王と罵られて当然だ。そんな称号を贈ってくれた奴らを恨んだ時期もあったが、その目に狂いは無かったのだろう。せめて罪を受け入れるために直視すればいいのに、見ていられなくて目を背けてしまう。
「私を……データと、そう申されるのですか?」
「今は生きている。それは理解している。ただ、その大本は俺が作ってしまったから……」
ウロボロスがスッと離れていく。そうだ、これでいい。ウロボロスは生きている。ならば、俺なんかに束縛されていいはずがない。もっと自由であるべきだ。
そうだ、ウロボロスだけでなく皆もそうであるべきだ。仕えてくれることが嬉しくて考えないようにしていたけど、根底の意思まで縛り上げるなんて、ブラック企業でもやれない悪魔の所業なのだから。
「……我が君、覚えておいでですか? 初めてお会いした時のことを」
唐突に、ウロボロスはそんなことを聞いてきた。初めて会った時、それはきっと、ドミニオンズでの事だろう。忘れるはずがない。あの日に広場で起きていた質の悪いイベントが、俺にとって、そしてきっとウロボロスにとっても、大きな転機だったのだから。
ドミニオンズでは、主のいなくなった配下は一定時間経つと永久にロストする。言うなれば死ぬ。その特性から、捨てられた配下が消えるのを見物するという最低最悪のイベントが度々開かれていた。
あの時、その主役だったのはウロボロスだ。希少な天才型に生まれた故に、主は周囲から袋叩きに遭った。だから捨てられて、そして数々のプレイヤーの手に渡っていくことになる。だがその度に主は袋叩きに遭っていき、終いには不幸をもたらす配下と罵られて、誰にも拾われなくなったのだそうだ。
風の噂で聞いていた。面白くないと感じてはいた。でも、いつも誰かが引き取っていたし、厄介ごとには巻き込まれたくないし、見て見ぬ振りをしていた。だから今回も大丈夫、そう信じていた。でもなぜか、その時は妙に心がざわついて、普段なら絶対に行かないイベントに参加してしまう。
ウロボロスの上にはウィンドウが表示されており、そこに、永久ロストまでの残り時間が表示されている。今回は誰も引き取りに行かないらしい。皆、今か今かと消えるのを待っているだけのように見える。
遂に、残り時間が1分を切った。おい、誰も拾わないのかよ。ガタガタに育てられたけど、それでも天才型だぞ。喉から手が出るくらい欲しい人材だろうに。それなのに、無情にも残り時間は30秒、20秒、10秒と減っていく。
会場は静まり返った。まるで年末のカウントダウンを見守るようにして、でも実際には、間もなく迫る酷い愉悦を前に、誰もが悪い顔をしていた。
「潮時かな……」
最悪の場合、もう二度とドミニオンズにログインできなくなるだろう。たかがデータ。そう言われるだろう。馬鹿な奴だ。そう陰で囁かれるだろう。でもだからって、こんな悲しいことがあっていいものか。例えゲームであっても、データであっても、こんな世界は嫌だと思ったんだ。
「私を拾ってくれませんか?」
あの時はただのデータだったから、泣くことも、すがることもせず、そんな無機質なメッセージを表示してくるだけだった。残り時間3秒。この3秒で決める決断が、今後の俺の人生を大きく狂わせてしまうだろう。
ゲーム如きに何を言っているんだ、と笑われるだろうか。ならこう返そう。ゲーム如きにすら本気になれないで、どうして現実世界で本気になれるだろうか、と。
「あぁ、お前は最後の希望なのかもしれない」
だから迷わなかった。誓ったんだ。例え心中することになっても構わないから、こんな悲しいことはあって欲しくないんだと、ためらいなくイエスを押して、そして――
懐かしいことを思い出したものだ。あれからの日々も鮮明に思い出すことができることばかりである。風当りは強くて、たくさんのトラブルが起きたけど、それら全てを乗り越えてウロボロスを育て上げたんだ。
「あの時、私は初めて救われました。我が君に拾って頂いて、育てて頂いて……とても、とても幸せでした。設定して頂くずっと前からこの思いは変わっていません。だから――」
ウロボロスは顔を上げる。悲痛な顔で、涙も拭わず、全身を震わせている。本心だった。設定なんかでは決められないと思えるくらいに、それは、紛れもない本心だった。
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本当に俺は最低だな。それすらも設定文で操作した可能性がある、なんて思ってしまった。いや、そもそも、もはやそんな話はどうでもいいじゃないか。設定なんか無くったって、俺とウロボロスが過ごしてきた日々は間違いなくある。そうして積み重ねてきたものがあればこその、本心なんだろうから。
「……俺も、そう信じる」
抱き締めてしまう。強く、強く。ウロボロスの体はとても華奢だった。でもしっかりとした芯の強さもあった。これだけ強く抱き締めても絶対に折れないだろうと思えるくらいの強さが、確かにあった。だから大丈夫。その思いに嘘偽りなんて無いんだって心から信じられる。もう疑わない、絶対に。
「例え設定をどのように弄られようと、誰が何と言おうと、私の思いはあの時から始まっています。きっと一目惚れだったんですから。ずっと、ずっと……お傍にいさせてください」
「ありがとう……本当に、ありがとう」
どれくらいそうしていただろう。感極まって抱き着いてしまったことが何となく恥ずかしくなって、バッと離れた時には、もう涙は乾き切っていた。今度は気まずくて顔を見られそうにない。俺はなんて大胆なことをしてしまったんだろう。あぁ、穴があったら入りたい。
でも、どうせ恥ずかしい思いをするのなら一度で済ませておいた方が身のためだ。それに、ここでこれを言っておくのはウロボロスのためでもある。もうひと踏ん張りだ、頑張れ、俺。
「なぁ、ウロボロス。お願いだ。俺を慕ってくれるのは嬉しいけどさ、倒れるのはやめてくれ。生きているんだろ? 万が一のことがあったら……」
「ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。この身はもう私1人のものではありません。以後、気を付けます」
「そ……そうか、それなら……いいんだ」
何はともあれ、言いたいことは伝えた。随分な返しをされた気がするものの、ここまでしたら、そう思われても仕方あるまい。ウロボロスとなら、まぁ、そういう関係になっても嫌ではない。
「これからも末永くお仕えさせて頂きますね、我が君」
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