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第1章 偽りの騎士
第6話 怪現象の対策 5
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その瞬間、何が起こったのか咄嗟には理解できなかった。電流が駆け抜けるって、こういう感覚なのかな。頭が追い付かない。起こった事をそのまま言ってしまえば、ゼルエルが近付いて来て、背伸びして、顔を近付けてきて、そして。
「いつか、全ての期待に応えよう」
そっと触れる程度のあっという間の事だった。でも確かに今、俺の頬に、ゼルエルの唇が当たった。柔らかかった。温かった。その光景が目に焼き付いて離れない。温もりはしっかりと残っている。何を考えていたのか忘れてしまいかけた程に衝撃的で、不思議と、心がスッと楽になった気がした。
「ぜ……ゼルエル?」
ゼルエルは微笑んでいた。他人が見れば、無表情のままに見えるかもしれないくらいわずかに、でも確かに。安心しろ、心配ない。まるで優しく諭してくれているかのような感じがして、俺はすがってしまいそうになる。
「ぜ! ゼルエル様!」
思わず抱き着こうと手を伸ばしかけた時、ウロボロスが割って入って来た。割って来た、なんて温い表現だっただろうか。昔、車にはねられたことがある。その時のことを思い出してしまうくらいに、綺麗に吹っ飛ばされてしまった。背中に何度かの衝撃が走り、むせ込みながらも何とか顔を上げると、ゼルエルはウロボロスによって胸倉を掴み上げられていた。
「わ、我が君にな、何と破廉恥なことを! フィアンセの私ですらまだなのに!」
あぁ、なるほど。今は俺の方からもゼルエルを求めそうになっていたからな。相思相愛。これだけは見逃せなかったようだ。無抵抗のゼルエルをガクガクと揺さぶりながら、顔を真っ赤にして、口早に色々と言葉を投げ付け始める。
「何か! 何か言い残す事はありますか!? わ、わた、私の我が君に! あ、あんなことをして! いくらゼルエル様でも、生かして帰す訳には!」
「よ、よよよ」
自分から言い残す言葉はあるかと聞いているのに、何も言わせないつもりか。口数が少ないはずのゼルエルが何かを言おうとしているのだが、激しくシェイクされ続けているため言葉を紡ぐことができない。
「お、落ち着けウロボロス。何も話せなさそ……う……」
止めようと試みて、即座に後悔した。目だけがギョロリとこちらを向く。血走り、狂気に満ち満ちているそれが俺を捉えた。戦慄。この感覚はきっと、そういうのだと思う。余りに禍々しくて、恐怖しているのだと理解するまで時間がかかっているのにも関わらず、今の状態を冷静に分析している自分がどこかにいた。分析の結果、直ちに逃げなくてはならない。そう結論付けたのに、頭はこれだけ動いているのに、まるで金縛りにでもあったように指一本すら動かせないことに気付く。
「我が君! ご無事ですか!? あぁ、どうしましょう!? 頬にキスマークが!」
ゼルエルがなすがままに投げられて宙を舞う。ステータス特化のウロボロスは全配下中最強のパラメータを誇る。赤子が熊から逃れられないように、ゼルエルもまた理不尽な暴力にやられたのだ。
その後は、もう俺如きに止められるはずがない。暴走機関車のように、一直線にこちらへ突っ込んで来る。
「上書き! 上書きすれば万事解決ですね!」
上書き。上書きって、あのデータを保存する時みたいな感じのか。いや、俺はデータじゃない。生きている。文字通り捉えてみるとすれば、あぁ、なるほど、この頬のキスマークを塗り潰そうと、そういう訳か。何とかその考えに行き着くと、その瞬間、えもいわれぬ寒気が背中を駆け上がり、股間の辺りがキュッとなる。
逃げないとヤバい。あのままの勢いでキスなんてされたら、俺のひ弱な頭なんか軽く吹っ飛んじゃうぞ。仮に首の皮1枚繋がってくれたとしても捕まったら最後、そのままの勢いで俺の純情は散らされるに違いない。それ自体は願ったり叶ったりなところもあるが、もっとロマンチックでなければ駄目だ。だから頼む、動け、動け、動いてくれ。今逃げなくちゃ、今走らなくちゃ、一生後悔するんだよ。
「では、失礼をば!」
でも現実は非情だった。今ならよくわかる。ニュースでたまに見て、いつも疑問に思っていた。痴漢などの被害に遭う女性たちが、なぜされるがままなのか。抵抗すればいいのに、と。今ならわかる。動けないんだ。余りの恐怖に支配されて、声すら出せないというのに、どうして逃げることができるだろう。無理だ。受け入れるしかないのだ。常軌を逸した暴力を目の前にしたら、例えその先にどんな絶望が待っていようとも、黙って眺めていることしかできないのだから。
まるでスローモーションのように、ウロボロスの手がゆっくりと俺の襟首へと回り込もうとしている。その瞬間。足下から藍色の光が発生する。これはまさか、対象を指定するタイプの転移の魔法か。そう理解した途端、視界が真っ白に染まる。一切の過程をカットして即時発動したらしい。
「……こ、ここは」
気が付くと、目の前にウロボロスはいなかった。どうやらここは玉座の間らしい。その玉座に俺は座っていた。
ひとまず安全。助かったらしい。そうわかった途端一気に力が抜けて、体がぐにゃりと曲がってしまう。
一体誰が助けてくれたのか、考えればすぐに答えがわかった。あの展開速度、この飛ばされた位置、そして藍色の魔法陣。ゼルエルしかいない。念のために持たせていた緊急退避用の指輪を使って守ってくれたのだろう。まさに間一髪だった。
「どうされました?」
「悪鬼が……いや、ウロボロスが暴走して……」
心配そうに声をかけられたから思わず答えたが、あれ、と不思議に思って振り返る。いつからそこにいたのか、アザレアが玉座の隣に立っていた。なぜここにいる。こんな所には何の施設も無い。人が溶け出す怪現象の調査に乗り出してくれたのなら、ここにいる理由はないはずだが。
「あのさ、ここで何をしているんだ?」
「優先されるべきは魔王様の安全と安寧です。そのためです」
その説明だけで納得できるものか、と言おうとして、あ、と気が付く。アザレアめ、こうなると予見していたんだな。俺とウロボロスがゼルエルの所へ行けば、痴情がもつれて俺にとばっちりがくると。そして必ずここへ俺が逃げて来ると。なにせ、ウロボロスは強敵だ。戦闘時ならいざ知らず、日常生活においてはゼルエルにとってもあのステータスは脅威だろう。俺を引き剥がせないのは確実なんだから、捕まる前に避難させてしまえ、と。なるほど、冷静になって振り返ると、ここまでの流れは十分に予想できるものかもしれない。
「こうなるとわかっていたんなら、忠告してくれても良かったんじゃないか?」
「目でウロボロスに自重するよう言ったのですが、当の本人が理解するよりも早く、魔王様がご理解されたと思いましたが?」
そんなことがあったか。振り返ってみると、あったな。アザレアの視線がウロボロスに向いてさ、俺が「そんなに俺が心配か?」と聞いた。勝手に意図を曲解しての返答だったが、確かに、これでは言い逃れできない。やらかしたのは俺だ。
「とにかく、幸せの代償と思って今はお逃げください。あぁ、何なら僕の私室に来ませんか? そこならば絶対に守りきる自信がありますよ」
「いや、俺の問題だ。自分でどうにかする」
そこだけはキッパリと断って逃げ出した。そうだ、今は一時的に避難できただけに過ぎない。ウロボロスさんが落ち着いてくれるまで真の平和はあり得ない。この非常時に何を馬鹿なことを、と情けない気持ちになりながら、3時間以上かけて逃げ続けたのだった。
「いつか、全ての期待に応えよう」
そっと触れる程度のあっという間の事だった。でも確かに今、俺の頬に、ゼルエルの唇が当たった。柔らかかった。温かった。その光景が目に焼き付いて離れない。温もりはしっかりと残っている。何を考えていたのか忘れてしまいかけた程に衝撃的で、不思議と、心がスッと楽になった気がした。
「ぜ……ゼルエル?」
ゼルエルは微笑んでいた。他人が見れば、無表情のままに見えるかもしれないくらいわずかに、でも確かに。安心しろ、心配ない。まるで優しく諭してくれているかのような感じがして、俺はすがってしまいそうになる。
「ぜ! ゼルエル様!」
思わず抱き着こうと手を伸ばしかけた時、ウロボロスが割って入って来た。割って来た、なんて温い表現だっただろうか。昔、車にはねられたことがある。その時のことを思い出してしまうくらいに、綺麗に吹っ飛ばされてしまった。背中に何度かの衝撃が走り、むせ込みながらも何とか顔を上げると、ゼルエルはウロボロスによって胸倉を掴み上げられていた。
「わ、我が君にな、何と破廉恥なことを! フィアンセの私ですらまだなのに!」
あぁ、なるほど。今は俺の方からもゼルエルを求めそうになっていたからな。相思相愛。これだけは見逃せなかったようだ。無抵抗のゼルエルをガクガクと揺さぶりながら、顔を真っ赤にして、口早に色々と言葉を投げ付け始める。
「何か! 何か言い残す事はありますか!? わ、わた、私の我が君に! あ、あんなことをして! いくらゼルエル様でも、生かして帰す訳には!」
「よ、よよよ」
自分から言い残す言葉はあるかと聞いているのに、何も言わせないつもりか。口数が少ないはずのゼルエルが何かを言おうとしているのだが、激しくシェイクされ続けているため言葉を紡ぐことができない。
「お、落ち着けウロボロス。何も話せなさそ……う……」
止めようと試みて、即座に後悔した。目だけがギョロリとこちらを向く。血走り、狂気に満ち満ちているそれが俺を捉えた。戦慄。この感覚はきっと、そういうのだと思う。余りに禍々しくて、恐怖しているのだと理解するまで時間がかかっているのにも関わらず、今の状態を冷静に分析している自分がどこかにいた。分析の結果、直ちに逃げなくてはならない。そう結論付けたのに、頭はこれだけ動いているのに、まるで金縛りにでもあったように指一本すら動かせないことに気付く。
「我が君! ご無事ですか!? あぁ、どうしましょう!? 頬にキスマークが!」
ゼルエルがなすがままに投げられて宙を舞う。ステータス特化のウロボロスは全配下中最強のパラメータを誇る。赤子が熊から逃れられないように、ゼルエルもまた理不尽な暴力にやられたのだ。
その後は、もう俺如きに止められるはずがない。暴走機関車のように、一直線にこちらへ突っ込んで来る。
「上書き! 上書きすれば万事解決ですね!」
上書き。上書きって、あのデータを保存する時みたいな感じのか。いや、俺はデータじゃない。生きている。文字通り捉えてみるとすれば、あぁ、なるほど、この頬のキスマークを塗り潰そうと、そういう訳か。何とかその考えに行き着くと、その瞬間、えもいわれぬ寒気が背中を駆け上がり、股間の辺りがキュッとなる。
逃げないとヤバい。あのままの勢いでキスなんてされたら、俺のひ弱な頭なんか軽く吹っ飛んじゃうぞ。仮に首の皮1枚繋がってくれたとしても捕まったら最後、そのままの勢いで俺の純情は散らされるに違いない。それ自体は願ったり叶ったりなところもあるが、もっとロマンチックでなければ駄目だ。だから頼む、動け、動け、動いてくれ。今逃げなくちゃ、今走らなくちゃ、一生後悔するんだよ。
「では、失礼をば!」
でも現実は非情だった。今ならよくわかる。ニュースでたまに見て、いつも疑問に思っていた。痴漢などの被害に遭う女性たちが、なぜされるがままなのか。抵抗すればいいのに、と。今ならわかる。動けないんだ。余りの恐怖に支配されて、声すら出せないというのに、どうして逃げることができるだろう。無理だ。受け入れるしかないのだ。常軌を逸した暴力を目の前にしたら、例えその先にどんな絶望が待っていようとも、黙って眺めていることしかできないのだから。
まるでスローモーションのように、ウロボロスの手がゆっくりと俺の襟首へと回り込もうとしている。その瞬間。足下から藍色の光が発生する。これはまさか、対象を指定するタイプの転移の魔法か。そう理解した途端、視界が真っ白に染まる。一切の過程をカットして即時発動したらしい。
「……こ、ここは」
気が付くと、目の前にウロボロスはいなかった。どうやらここは玉座の間らしい。その玉座に俺は座っていた。
ひとまず安全。助かったらしい。そうわかった途端一気に力が抜けて、体がぐにゃりと曲がってしまう。
一体誰が助けてくれたのか、考えればすぐに答えがわかった。あの展開速度、この飛ばされた位置、そして藍色の魔法陣。ゼルエルしかいない。念のために持たせていた緊急退避用の指輪を使って守ってくれたのだろう。まさに間一髪だった。
「どうされました?」
「悪鬼が……いや、ウロボロスが暴走して……」
心配そうに声をかけられたから思わず答えたが、あれ、と不思議に思って振り返る。いつからそこにいたのか、アザレアが玉座の隣に立っていた。なぜここにいる。こんな所には何の施設も無い。人が溶け出す怪現象の調査に乗り出してくれたのなら、ここにいる理由はないはずだが。
「あのさ、ここで何をしているんだ?」
「優先されるべきは魔王様の安全と安寧です。そのためです」
その説明だけで納得できるものか、と言おうとして、あ、と気が付く。アザレアめ、こうなると予見していたんだな。俺とウロボロスがゼルエルの所へ行けば、痴情がもつれて俺にとばっちりがくると。そして必ずここへ俺が逃げて来ると。なにせ、ウロボロスは強敵だ。戦闘時ならいざ知らず、日常生活においてはゼルエルにとってもあのステータスは脅威だろう。俺を引き剥がせないのは確実なんだから、捕まる前に避難させてしまえ、と。なるほど、冷静になって振り返ると、ここまでの流れは十分に予想できるものかもしれない。
「こうなるとわかっていたんなら、忠告してくれても良かったんじゃないか?」
「目でウロボロスに自重するよう言ったのですが、当の本人が理解するよりも早く、魔王様がご理解されたと思いましたが?」
そんなことがあったか。振り返ってみると、あったな。アザレアの視線がウロボロスに向いてさ、俺が「そんなに俺が心配か?」と聞いた。勝手に意図を曲解しての返答だったが、確かに、これでは言い逃れできない。やらかしたのは俺だ。
「とにかく、幸せの代償と思って今はお逃げください。あぁ、何なら僕の私室に来ませんか? そこならば絶対に守りきる自信がありますよ」
「いや、俺の問題だ。自分でどうにかする」
そこだけはキッパリと断って逃げ出した。そうだ、今は一時的に避難できただけに過ぎない。ウロボロスさんが落ち着いてくれるまで真の平和はあり得ない。この非常時に何を馬鹿なことを、と情けない気持ちになりながら、3時間以上かけて逃げ続けたのだった。
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