2 / 7
ダークエルフの隠れ里
しおりを挟む
「あのー、こんにちはー。」
近づいていくと門番のような二人組のダークエルフの二人に止められた。
「なんだ、人族。お前どおやってこの砂漠の隠れ里を見つけた!」
はいはい、隠れ里だったのね。そんなこと知ったこっちゃない。
「すいませんもう五日も食べ物を食べてないのです、何か食べ物を分けてくださいませんか?ほんとに何でもいいですから。この通りです。」
僕は生まれて初めて土下座をした。しかも勢いよく。ジャンプをして。
その勢いに負けたのか門番のダークエルフが「里に入れるか?」ともう一人に聞いている。頼む中に入れてくれ、そして食べ物を分けてくれ。できればダークエルフの女の子も見てみたい。
そんな下心が見えたのかもう一人のダークエルフの男が「こいつからは何か邪悪なものが感じられる。捕まえていったん牢にでも入れておこう。」と言って僕を捕まえ、目隠しをして、鉄格子であろう牢屋に僕をほおり込んだ。
「なんて奴だ!目隠しをしたうえ牢屋に僕をほおり込むなんて。ヨシノブの次に許せない。これじゃあダークエルフの女の子だって見えないじゃないか!絶対許さないからな!」
そんな罵詈雑言を並べていると美しい女性のような声がする。
「あなたが、この隠れ里に迷い込んだ人族?ごめんなさいね手荒な真似をしてしまって。本来はこんなことはしたくないないのだけれど、私たちは人族に奴隷として狙われた過去があってね。それに、今はこのオアシスも干ばつにやられてしまって水がなくて私たちも困っているの。」
「お嬢さんお名前は?」
「私のこと?ふふっ、人族にお嬢さんて言われるのは初めてね。私の名前はリリム。あなたの名前は?」
「私の名前は山田世界、しがない旅人です。」
やばい少し興奮して話を盛ってしまった。
「ヤマダ、、、不思議な名前ね。決して忘れないわ。」
大げさだなー、一生忘れないだなんて。
「あなたはこれから、雨乞いの祈祷をするための生贄になってもらうのよ」
いけにえ、、、生贄ですとー、聞いてないですよ僕。心の準備もできてない。何より死にたくない。死んだらもう二度とさっちゃんにちょっかいをかけることが出来なくなってしまう。
ヨシノブへの復讐も。考えろ考えるんだ僕。水、、、水さえあったらもしかして助かるんじゃないか、、、
そう思い僕はポケットに入れた蛇口を縛られた手でガシッと握った。
そうだ、僕にはこの女神さまからもらった蛇口がある。これでこの窮地を脱するんだ。女神様―、何とかこの窮地救ってください。
山田正義は心の底から祈ると、幼馴染のさっちゃんにちょっかいを出すことと、ヨシノブに復讐をすることを心の支えにして行動を開始した。
近づいていくと門番のような二人組のダークエルフの二人に止められた。
「なんだ、人族。お前どおやってこの砂漠の隠れ里を見つけた!」
はいはい、隠れ里だったのね。そんなこと知ったこっちゃない。
「すいませんもう五日も食べ物を食べてないのです、何か食べ物を分けてくださいませんか?ほんとに何でもいいですから。この通りです。」
僕は生まれて初めて土下座をした。しかも勢いよく。ジャンプをして。
その勢いに負けたのか門番のダークエルフが「里に入れるか?」ともう一人に聞いている。頼む中に入れてくれ、そして食べ物を分けてくれ。できればダークエルフの女の子も見てみたい。
そんな下心が見えたのかもう一人のダークエルフの男が「こいつからは何か邪悪なものが感じられる。捕まえていったん牢にでも入れておこう。」と言って僕を捕まえ、目隠しをして、鉄格子であろう牢屋に僕をほおり込んだ。
「なんて奴だ!目隠しをしたうえ牢屋に僕をほおり込むなんて。ヨシノブの次に許せない。これじゃあダークエルフの女の子だって見えないじゃないか!絶対許さないからな!」
そんな罵詈雑言を並べていると美しい女性のような声がする。
「あなたが、この隠れ里に迷い込んだ人族?ごめんなさいね手荒な真似をしてしまって。本来はこんなことはしたくないないのだけれど、私たちは人族に奴隷として狙われた過去があってね。それに、今はこのオアシスも干ばつにやられてしまって水がなくて私たちも困っているの。」
「お嬢さんお名前は?」
「私のこと?ふふっ、人族にお嬢さんて言われるのは初めてね。私の名前はリリム。あなたの名前は?」
「私の名前は山田世界、しがない旅人です。」
やばい少し興奮して話を盛ってしまった。
「ヤマダ、、、不思議な名前ね。決して忘れないわ。」
大げさだなー、一生忘れないだなんて。
「あなたはこれから、雨乞いの祈祷をするための生贄になってもらうのよ」
いけにえ、、、生贄ですとー、聞いてないですよ僕。心の準備もできてない。何より死にたくない。死んだらもう二度とさっちゃんにちょっかいをかけることが出来なくなってしまう。
ヨシノブへの復讐も。考えろ考えるんだ僕。水、、、水さえあったらもしかして助かるんじゃないか、、、
そう思い僕はポケットに入れた蛇口を縛られた手でガシッと握った。
そうだ、僕にはこの女神さまからもらった蛇口がある。これでこの窮地を脱するんだ。女神様―、何とかこの窮地救ってください。
山田正義は心の底から祈ると、幼馴染のさっちゃんにちょっかいを出すことと、ヨシノブに復讐をすることを心の支えにして行動を開始した。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
エデンの向こう側
るりあん
ファンタジー
第1章 創世記に関連してのあれやこれや
第2章 完全であるはずなのに今ひとつ満たされない天士の苦悩
第3章 なんとなく恋愛っぽい要素も入ってきたり
世界のサポーター 天士(てんし)たちの日常を適当に綴ったオマージュ的物語。気になる章から読んでいただいても、よろしいかと。
※有名な神や天使の名前が出てきますが、この物語はフィクションです。
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!

超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる