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第1章 出会いと経験
第13話 試される戦闘術
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ジュンタ「誰だお前たち!」
完全に賊にしか見えない格好をした2人組が目の前に現れた。1人は剣を持っていてもう1人はどちらかと言うと魔道士のような見た目である。
???「俺はギデ。」
???「私はルース。」
???「ガキの荷物とその女は頂くぜ」
ジュンタ「シーヤさん、コイツらの相手なんてする必要ない。急いで町に戻ろう。」
ギデ「おっと、それでいいのか?お目当てのもんはここにあんのによ。」
ジュンタ「何っ!?」
シーヤ「どういう事!?なんで同じものが?」
ルース「フフ…分からないのですか女狐。お前のそれは形を模したガラクタですよ。」
シーヤ「なんですって!?」
ルース「雑魚とはいえど逃がすと後々面倒になります。ここで男の方は始末し、娘は生け捕りにしてくれましょう。」
ギデ「そういうこった。死ね!クソガキ!」
ジュンタ「フッ!」
ジュンタとギデの刃が交わる。そしてジュンタが空いてる手でバッグをシーヤに投げて指示を出す。
ジュンタ「シーヤさん!俺の荷物持って早く逃げて応援を呼んで!町は反対方向だ!俺はこの2人を食い止める!」
シーヤ「ええ、分かったわ!」
ジュンタの指示を受け、シーヤはメルン町へ逃走を図る。しかし…
ルース「逃がしませんよ!」
2人組の片割れ、ルースがシーヤを追跡しようとする。
ジュンタ「待ちやがれ!」
ジュンタはすかさずギデの間合いから離れ、ルースに向かって手裏剣を投げる。
ルース「チッ!《エアー・円盾》!」
その手裏剣は当たることなく、眼前で魔法の丸い盾によって防がれた。
ルース「まあいい。このガキを確実に殺す作戦に変更しましょう。」
ギデ「覚悟しやがれクソガキ!」
ジュンタ(不味いな。挟まれた………)
ジュンタは音もなく手裏剣を投げた。
ジュンタ(先に魔法使いの方を潰す!)
ルース「ぬう!《エアー・円盾》!」
ルースは手裏剣を防御した。次の瞬間…
ジュンタ「ハァッ!」
ジュンタの白刃がルースに向かって振り下ろされる。
ルース「《エアー・軽躍》!」
間一髪でルースが魔法で回避する。そして
ギデ「俺のことも忘れんなよ。」
背後からギデが剣を構えて迫ってきた。
ギデ「半分にしてやらァ!」
ギデが剣を縦に振ったが、ジュンタは体を左にずらして躱す。
ジュンタ「危ねぇ。っ!?」
ギデの剣を回避したかと思ったら、どこからか攻撃が飛んでくる。
ルース「《エアー・鋭棘》!」
ジュンタ「フッ!」
ルース(ば、馬鹿な!?死角からの攻撃を避けただと?しかも離れた場所からのだぞ?)
しかし、それもジュンタが超反応を見せ、バックステップで外す。
ギデ「追撃じゃあ!」
ジュンタ「ハッ!」
またしても、ジュンタとギデの刃がぶつかった。
ジュンタ(手早くコイツの急所を突く!)
そのままジュンタはターゲットをギデにシフトチェンジし、斬り合いに移った。手数で押して隙を突き、その一瞬で絶命させる作戦のようだ。
ジュンタ「セヤァッ!」
ギデ「ぬうぉっ!?」
斬撃での攻防により、激しく火花が散る。ギデがジュンタのナイフ捌きに圧倒され、必死のガードに隙ができる。
ジュンタ「隙あり!」
ギデ「しまった!」
ジュンタのナイフの切っ先がギデの腹を捉えようとしていたが…
ルース「させませんよ、《エアー・鋭棘》!」
寸でのところでルースが風魔法で妨害する。
ジュンタ「うっとうしい!」
しかしジュンタはそれをも見切っていた。そして今度はギデが攻勢に出る。
ギデ「魔法使えるのはアイツだけじゃねえぞ。《サンド・煙遮》!」
《サンド》
→土の初級魔法。主に防御や搦手、味方のアシストに使うことが多い。腕を上げると攻撃に使うこともできる。
ギデがジュンタの目の前に土煙を放ち、視界を塞ぐ。
ジュンタ「ゴホッゴホッゴホッ!」
ジュンタ(ここで煙幕………コイツらもそれなりに戦い慣れしてやがる。それに、連携も見事だ。簡単にはいかない。さて、どうする?)
コンマ数秒の思考で、ジュンタはあることを思いついた。そしてそれを実行すべく、煙の中で敵である2人に語りかける。
ジュンタ「お前ら、たった一人の雑魚相手にかなり手こずっているようだな?」
2人「何ぃ?」
ジュンタ「事実、剣士の方は接近戦で俺に遅れを取り、それをカバーするべく魔法使いの方が動いたんじゃないのか?」
ギデ「なっ!?」
ジュンタ「それに、戦い始めてからそれなりに時間は経ったが俺はまだ傷1つ着いてない。」
そして、ジュンタは奴らに最大限の煽りをかます。
ジュンタ「お前ら、実は大したこと無いんじゃないか?」
奴らは2人揃って怒りを露わにする。
ギデ「何だとこのクソガキがー!ぶち殺してくれる!」
ルース「私たちの怒りを買ったことを後悔するがいい!」
しかし、ジュンタはこれを狙っていた。
ジュンタ(思い通り。直感だがコイツらはプライドを傷つけられたら癇に障る。そして、片方が怒ってももう片方が冷静に鎮めるしれないが、2人とも怒れば連携が乱れる可能性が高い。)
次の瞬間、剣を持ったギデだけでなく、ルースも突撃してきた。しかし、怒りに身を任せているからか、2人ともただ突っ込むだけで
動きは単純そのもの。
2人「死ねーー!」
ジュンタ(ここだっ!)
ここでジュンタは搦手を仕掛けた。2人の足元に石ころを投げる。
ギデ「チッ…」
ルース「また小細工か…!」
2人「っ!?」
そして気づいた頃には手裏剣が目の前に迫っていた。石ころに目をやるタイミングで手裏剣が投げられた。
ギデ「ぐっ!」
ルース「チッ!」
直撃を免れたがそれぞれコメカミと頬が裂けた。それにより動きが止まった所でジュンタが間合いを侵略する。
ギデ「くっ!」
ルース「エアー…」
2人は迎撃しようとしたが…
ジュンタ「もらったぁぁ!」
2人「ぐあぁぁぁぁぁ!」
ギデとルースが体勢を立て直すよりも早くジュンタがロングナイフを振り抜いた。
盗賊を名乗る2人の腹を裂いて決着が着いた。
ジュンタ(何とか隙を作り出せて良かったな。でなければもっと長引いていし、ギリギリの戦いだった。)
町までの帰り道でジュンタは心の中でそう振り返った。後は無事メルン町まで帰還して、
ギルドマスターに報告するのみ。
To be continued
完全に賊にしか見えない格好をした2人組が目の前に現れた。1人は剣を持っていてもう1人はどちらかと言うと魔道士のような見た目である。
???「俺はギデ。」
???「私はルース。」
???「ガキの荷物とその女は頂くぜ」
ジュンタ「シーヤさん、コイツらの相手なんてする必要ない。急いで町に戻ろう。」
ギデ「おっと、それでいいのか?お目当てのもんはここにあんのによ。」
ジュンタ「何っ!?」
シーヤ「どういう事!?なんで同じものが?」
ルース「フフ…分からないのですか女狐。お前のそれは形を模したガラクタですよ。」
シーヤ「なんですって!?」
ルース「雑魚とはいえど逃がすと後々面倒になります。ここで男の方は始末し、娘は生け捕りにしてくれましょう。」
ギデ「そういうこった。死ね!クソガキ!」
ジュンタ「フッ!」
ジュンタとギデの刃が交わる。そしてジュンタが空いてる手でバッグをシーヤに投げて指示を出す。
ジュンタ「シーヤさん!俺の荷物持って早く逃げて応援を呼んで!町は反対方向だ!俺はこの2人を食い止める!」
シーヤ「ええ、分かったわ!」
ジュンタの指示を受け、シーヤはメルン町へ逃走を図る。しかし…
ルース「逃がしませんよ!」
2人組の片割れ、ルースがシーヤを追跡しようとする。
ジュンタ「待ちやがれ!」
ジュンタはすかさずギデの間合いから離れ、ルースに向かって手裏剣を投げる。
ルース「チッ!《エアー・円盾》!」
その手裏剣は当たることなく、眼前で魔法の丸い盾によって防がれた。
ルース「まあいい。このガキを確実に殺す作戦に変更しましょう。」
ギデ「覚悟しやがれクソガキ!」
ジュンタ(不味いな。挟まれた………)
ジュンタは音もなく手裏剣を投げた。
ジュンタ(先に魔法使いの方を潰す!)
ルース「ぬう!《エアー・円盾》!」
ルースは手裏剣を防御した。次の瞬間…
ジュンタ「ハァッ!」
ジュンタの白刃がルースに向かって振り下ろされる。
ルース「《エアー・軽躍》!」
間一髪でルースが魔法で回避する。そして
ギデ「俺のことも忘れんなよ。」
背後からギデが剣を構えて迫ってきた。
ギデ「半分にしてやらァ!」
ギデが剣を縦に振ったが、ジュンタは体を左にずらして躱す。
ジュンタ「危ねぇ。っ!?」
ギデの剣を回避したかと思ったら、どこからか攻撃が飛んでくる。
ルース「《エアー・鋭棘》!」
ジュンタ「フッ!」
ルース(ば、馬鹿な!?死角からの攻撃を避けただと?しかも離れた場所からのだぞ?)
しかし、それもジュンタが超反応を見せ、バックステップで外す。
ギデ「追撃じゃあ!」
ジュンタ「ハッ!」
またしても、ジュンタとギデの刃がぶつかった。
ジュンタ(手早くコイツの急所を突く!)
そのままジュンタはターゲットをギデにシフトチェンジし、斬り合いに移った。手数で押して隙を突き、その一瞬で絶命させる作戦のようだ。
ジュンタ「セヤァッ!」
ギデ「ぬうぉっ!?」
斬撃での攻防により、激しく火花が散る。ギデがジュンタのナイフ捌きに圧倒され、必死のガードに隙ができる。
ジュンタ「隙あり!」
ギデ「しまった!」
ジュンタのナイフの切っ先がギデの腹を捉えようとしていたが…
ルース「させませんよ、《エアー・鋭棘》!」
寸でのところでルースが風魔法で妨害する。
ジュンタ「うっとうしい!」
しかしジュンタはそれをも見切っていた。そして今度はギデが攻勢に出る。
ギデ「魔法使えるのはアイツだけじゃねえぞ。《サンド・煙遮》!」
《サンド》
→土の初級魔法。主に防御や搦手、味方のアシストに使うことが多い。腕を上げると攻撃に使うこともできる。
ギデがジュンタの目の前に土煙を放ち、視界を塞ぐ。
ジュンタ「ゴホッゴホッゴホッ!」
ジュンタ(ここで煙幕………コイツらもそれなりに戦い慣れしてやがる。それに、連携も見事だ。簡単にはいかない。さて、どうする?)
コンマ数秒の思考で、ジュンタはあることを思いついた。そしてそれを実行すべく、煙の中で敵である2人に語りかける。
ジュンタ「お前ら、たった一人の雑魚相手にかなり手こずっているようだな?」
2人「何ぃ?」
ジュンタ「事実、剣士の方は接近戦で俺に遅れを取り、それをカバーするべく魔法使いの方が動いたんじゃないのか?」
ギデ「なっ!?」
ジュンタ「それに、戦い始めてからそれなりに時間は経ったが俺はまだ傷1つ着いてない。」
そして、ジュンタは奴らに最大限の煽りをかます。
ジュンタ「お前ら、実は大したこと無いんじゃないか?」
奴らは2人揃って怒りを露わにする。
ギデ「何だとこのクソガキがー!ぶち殺してくれる!」
ルース「私たちの怒りを買ったことを後悔するがいい!」
しかし、ジュンタはこれを狙っていた。
ジュンタ(思い通り。直感だがコイツらはプライドを傷つけられたら癇に障る。そして、片方が怒ってももう片方が冷静に鎮めるしれないが、2人とも怒れば連携が乱れる可能性が高い。)
次の瞬間、剣を持ったギデだけでなく、ルースも突撃してきた。しかし、怒りに身を任せているからか、2人ともただ突っ込むだけで
動きは単純そのもの。
2人「死ねーー!」
ジュンタ(ここだっ!)
ここでジュンタは搦手を仕掛けた。2人の足元に石ころを投げる。
ギデ「チッ…」
ルース「また小細工か…!」
2人「っ!?」
そして気づいた頃には手裏剣が目の前に迫っていた。石ころに目をやるタイミングで手裏剣が投げられた。
ギデ「ぐっ!」
ルース「チッ!」
直撃を免れたがそれぞれコメカミと頬が裂けた。それにより動きが止まった所でジュンタが間合いを侵略する。
ギデ「くっ!」
ルース「エアー…」
2人は迎撃しようとしたが…
ジュンタ「もらったぁぁ!」
2人「ぐあぁぁぁぁぁ!」
ギデとルースが体勢を立て直すよりも早くジュンタがロングナイフを振り抜いた。
盗賊を名乗る2人の腹を裂いて決着が着いた。
ジュンタ(何とか隙を作り出せて良かったな。でなければもっと長引いていし、ギリギリの戦いだった。)
町までの帰り道でジュンタは心の中でそう振り返った。後は無事メルン町まで帰還して、
ギルドマスターに報告するのみ。
To be continued
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