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第1章 出会いと経験
第4話 冒険者と魔物
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惇太は茂みに身を隠し異世界の住民と見たことのない“生き物”を目撃した。その初めて見た“生き物”は全身深緑で白目で二足歩行の化け物。そう、正真正銘異世界ではお馴染みの魔物「ゴブリン」だった。
冒険者「直ぐに仕留めてくれる!」
ゴブリン「ヴヴゥー!」
両者が睨み合う構図で人間と化け物が対峙している。ただ事ではないと思った惇太は
、茂みから飛び出した。
惇太「大丈夫ですか!?」
冒険者「何してんだ!危ないぞ!」
ゴブリン「ヴオー!」
惇太「!?」
ゴブリンは惇太を見るや否や襲いかかってきた。何となく倒しやすいと思ったのだろうか。惇太は臨戦態勢に入る。冒険者は思わぬ乱入者に驚きつつも庇おうとする。
冒険者(まずい!間に合わない!怪我するぞ
!)
傍から見たら武器も防具もない一般人にしか見えない人が怪我をしそうで大ピンチなのだか………
惇太「フッ!」
惇太はゴブリンの喉に《貫手》を深々と刺した。前世で散々武術をやっていたため、何とか倒せる程度の戦闘力は兼ね備えている。そして、手に付いた血を払っていると………
《貫手》
→空手などで用いられる突き。指先を伸ばし、相手を刺すように突く。力を1点に集中し、突いた箇所に大ダメージを与える。急所を突くのによく使う技だが、指を鍛えなければ実戦では使用困難である。
冒険者「あんた、大丈夫か?」
惇太「はい。」
冒険者「しかし凄いな。素手で魔物倒しちゃって。何者だ?あんた。」
惇太「それは………っ!」
前方から殺気を感じた。
惇太「話は後です。まだ来ますよ!」
冒険者「ああ。」
奥からまたゴブリンが現れた。今度は群れでやって来た。5体ほどだ。
冒険者「本当に来やがった!」
惇太「協力して倒しましょう!」
冒険者「あんたは只者じゃないみたいだからな。お言葉に甘えるぜ。」
惇太と冒険者はゴブリンの群れを難なく倒した。
冒険者「あんた結構腕が立つじゃねえか。あんたも冒険者か?」
惇太「いえ。少々武を修めている者です。
」
惇太(ん?冒険者?現実にはそんな職業ないぞ。)
冒険者「なるほど、どおりで………あ、まだ自己紹介してなかったな。」
ハルド「俺はハルド・スタイン。ハルドって呼んでくれ。冒険者をやっているんだが、まだまだ駆け出しだ。」
名を名乗り、ニカッと笑った男は外見年齢は20歳くらい、黄緑の髪に赤のメッシュがはいっており、身長は若干ジュンタより高い。服装はオレンジのジャケットに水色の服。ズボンは青の短パン
惇太「俺は柿之惇太。惇太って呼んでください。よろしくお願いします。ハルドさん
。」
ハルド「おう!よろしくな、ジュンタ!」
※ここからは異世界らしく、登場人物の名前
はカタカナ表記にします。
ジュンタとハルドと名乗る冒険者はお互に軽く自己紹介をした。ハルドはクエスト終わりで町へ帰るため、ジュンタも町への案内を頼んで同行している。
ハルド「お前さっきの身のこなし凄かったな。」
ジュンタ「ありがとうございます。」
ハルド「もっと、楽な喋り方でいいぞ。あと普通に呼び捨てで呼んでくれよ?」
ジュンタ「あ、うん。わかった。」
ハルド「にしてもお前、その格好じゃまるで森に住んでるみたいじゃねえか。」
ジュンタ「ああ、1週間ちょいはここで暮らしてたかな。」
ハルド「どうしてだ?この森、魔物が巣食う場所なんだぞ。」
ジュンタ「………実は旅の途中で無一文になってね。ずっと人が来るのを待ってたんだ
。」
ハルド「そっかー。そいつァ災難だったな
。」
ジュンタ「でも、ハルドが来てくれて良かったよ。誰も来なかったら、永遠のサバイバルを覚悟してたよ。」
ハルド「はっはっは!サバイバル素人にとっちゃ一生それなのはたまんねえな。」
ジュンタ「少しあの木陰で休憩しないか?
」
ハルド「おう、そうするか。」
2人は近くの木陰に座った。そして、ハルドから質問が飛んでくる。
ハルド「なぁ、お前は何のために旅をしてるんだ?」
ジュンタ「強くなるためさ。武術の師範から受け継ぐ技を磨くんだ!」
ハルド「立派な目標じゃねえか!強くなりたいのは俺も一緒だ。」
ジュンタ「ありがとう。………そういえば、冒険者っていつも何してるの?」
今度は逆にジュンタが質問を返す。
ハルド「そうだな………魔物と戦ったり、自然豊かなフィールドを探索したり、いろんな人から依頼をうけたりして、自分の足で動き回って生計を立ててるんだ。」
ジュンタ「いろいろやってるんだな。」
ハルド「まあな。冒険者は町や自然の中で多くのことを経験する。強さを求めるお前にピッタリだと思うぞ?」
ジュンタ(間違いない!ここは誰もが一度は憧れる“異世界”。ここで様々な事を学べばきっと強くなれる!)
ジュンタ「経験に勝る武器はないってよく言うからな。俺も是非冒険者としてデビューしたい!」
ハルド「へへっ!そう来なくっちゃな!」
ジュンタ「冒険者のイロハやこの世界のことを知りたいんだ。仲間に入れてくれ。」
ハルド「もちろん、喜んで迎え入れるさ。但し………」
ハルド「ホァ!」
ハルドはいきなり右ストレートを放ったが
、ジュンタには当たらず空を切る。
ジュンタ「何だいきなり………」
ハルド「冒険者ではないのに戦えるというその実力。1目見た時から気になってたんだ。安心しろ。命の取り合いじゃない、ただの手合わせだ。」
ジュンタ「そこまで言うなら。俺も冒険者相手にどこまで通用するか、腕試しさせてもらおう!」
お互いに臨戦態勢に入る。
ハルド「いざ!」
ジュンタ「勝負!」
To be continued
冒険者「直ぐに仕留めてくれる!」
ゴブリン「ヴヴゥー!」
両者が睨み合う構図で人間と化け物が対峙している。ただ事ではないと思った惇太は
、茂みから飛び出した。
惇太「大丈夫ですか!?」
冒険者「何してんだ!危ないぞ!」
ゴブリン「ヴオー!」
惇太「!?」
ゴブリンは惇太を見るや否や襲いかかってきた。何となく倒しやすいと思ったのだろうか。惇太は臨戦態勢に入る。冒険者は思わぬ乱入者に驚きつつも庇おうとする。
冒険者(まずい!間に合わない!怪我するぞ
!)
傍から見たら武器も防具もない一般人にしか見えない人が怪我をしそうで大ピンチなのだか………
惇太「フッ!」
惇太はゴブリンの喉に《貫手》を深々と刺した。前世で散々武術をやっていたため、何とか倒せる程度の戦闘力は兼ね備えている。そして、手に付いた血を払っていると………
《貫手》
→空手などで用いられる突き。指先を伸ばし、相手を刺すように突く。力を1点に集中し、突いた箇所に大ダメージを与える。急所を突くのによく使う技だが、指を鍛えなければ実戦では使用困難である。
冒険者「あんた、大丈夫か?」
惇太「はい。」
冒険者「しかし凄いな。素手で魔物倒しちゃって。何者だ?あんた。」
惇太「それは………っ!」
前方から殺気を感じた。
惇太「話は後です。まだ来ますよ!」
冒険者「ああ。」
奥からまたゴブリンが現れた。今度は群れでやって来た。5体ほどだ。
冒険者「本当に来やがった!」
惇太「協力して倒しましょう!」
冒険者「あんたは只者じゃないみたいだからな。お言葉に甘えるぜ。」
惇太と冒険者はゴブリンの群れを難なく倒した。
冒険者「あんた結構腕が立つじゃねえか。あんたも冒険者か?」
惇太「いえ。少々武を修めている者です。
」
惇太(ん?冒険者?現実にはそんな職業ないぞ。)
冒険者「なるほど、どおりで………あ、まだ自己紹介してなかったな。」
ハルド「俺はハルド・スタイン。ハルドって呼んでくれ。冒険者をやっているんだが、まだまだ駆け出しだ。」
名を名乗り、ニカッと笑った男は外見年齢は20歳くらい、黄緑の髪に赤のメッシュがはいっており、身長は若干ジュンタより高い。服装はオレンジのジャケットに水色の服。ズボンは青の短パン
惇太「俺は柿之惇太。惇太って呼んでください。よろしくお願いします。ハルドさん
。」
ハルド「おう!よろしくな、ジュンタ!」
※ここからは異世界らしく、登場人物の名前
はカタカナ表記にします。
ジュンタとハルドと名乗る冒険者はお互に軽く自己紹介をした。ハルドはクエスト終わりで町へ帰るため、ジュンタも町への案内を頼んで同行している。
ハルド「お前さっきの身のこなし凄かったな。」
ジュンタ「ありがとうございます。」
ハルド「もっと、楽な喋り方でいいぞ。あと普通に呼び捨てで呼んでくれよ?」
ジュンタ「あ、うん。わかった。」
ハルド「にしてもお前、その格好じゃまるで森に住んでるみたいじゃねえか。」
ジュンタ「ああ、1週間ちょいはここで暮らしてたかな。」
ハルド「どうしてだ?この森、魔物が巣食う場所なんだぞ。」
ジュンタ「………実は旅の途中で無一文になってね。ずっと人が来るのを待ってたんだ
。」
ハルド「そっかー。そいつァ災難だったな
。」
ジュンタ「でも、ハルドが来てくれて良かったよ。誰も来なかったら、永遠のサバイバルを覚悟してたよ。」
ハルド「はっはっは!サバイバル素人にとっちゃ一生それなのはたまんねえな。」
ジュンタ「少しあの木陰で休憩しないか?
」
ハルド「おう、そうするか。」
2人は近くの木陰に座った。そして、ハルドから質問が飛んでくる。
ハルド「なぁ、お前は何のために旅をしてるんだ?」
ジュンタ「強くなるためさ。武術の師範から受け継ぐ技を磨くんだ!」
ハルド「立派な目標じゃねえか!強くなりたいのは俺も一緒だ。」
ジュンタ「ありがとう。………そういえば、冒険者っていつも何してるの?」
今度は逆にジュンタが質問を返す。
ハルド「そうだな………魔物と戦ったり、自然豊かなフィールドを探索したり、いろんな人から依頼をうけたりして、自分の足で動き回って生計を立ててるんだ。」
ジュンタ「いろいろやってるんだな。」
ハルド「まあな。冒険者は町や自然の中で多くのことを経験する。強さを求めるお前にピッタリだと思うぞ?」
ジュンタ(間違いない!ここは誰もが一度は憧れる“異世界”。ここで様々な事を学べばきっと強くなれる!)
ジュンタ「経験に勝る武器はないってよく言うからな。俺も是非冒険者としてデビューしたい!」
ハルド「へへっ!そう来なくっちゃな!」
ジュンタ「冒険者のイロハやこの世界のことを知りたいんだ。仲間に入れてくれ。」
ハルド「もちろん、喜んで迎え入れるさ。但し………」
ハルド「ホァ!」
ハルドはいきなり右ストレートを放ったが
、ジュンタには当たらず空を切る。
ジュンタ「何だいきなり………」
ハルド「冒険者ではないのに戦えるというその実力。1目見た時から気になってたんだ。安心しろ。命の取り合いじゃない、ただの手合わせだ。」
ジュンタ「そこまで言うなら。俺も冒険者相手にどこまで通用するか、腕試しさせてもらおう!」
お互いに臨戦態勢に入る。
ハルド「いざ!」
ジュンタ「勝負!」
To be continued
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