腰痛の妻と腰痛フェチの夫

1章 日常

1，日常と秘密

             鈴 side

昔から自分は迷惑をかける存在だった

みんなが持てる荷物も腰を痛めるからと持てない

それをサボりだと思われることもあったしいじめられることもあった

顔と体つきのせいか、昔からよくモテてはいた

けどデートして私が腰痛持ちだと知るやいなや

みんなめんどくさくて離れてしまう


そんな私だが2年前に結婚をした

夫は晃(あきら)

私が腰痛持ちだと知っても献身的にサポートをしてくれる

私の事を好いてくれるし私も過ごしやすい

けどだからこそ迷惑をかけることが不安でたまらなくなるの







           晃  side

俺は普通じゃないらしい

好きな人が苦しんでいたり痛がっていたら自分も苦しくなるものらしい

だがいつからか、覚えていないが苦しんでいる人に快感を覚えるようになった


勘違いして欲しくないのはなんでもいい訳じゃない

腰痛とかぎっくり腰とか、とにかく腰フェチなのだ

それも痛がっている腰が好きでたまらない


だから鈴に出会ったのは本当に運命だと思う

初めて会ったのは彼女が腰を抑えて休んでたのを見た時だ

ぎっくり腰で一時的かとおもったのだが慢性的だそうで

俺はそれを聞くだけで興奮してしまった


彼女は腰痛が原因でフラれることがあるらしく

俺が腰痛をサポートすると言うとあっという間に俺を信じきった

もちろんサポートなんてするわけが無い

痛がっているのを見たいのだ、悪化とは言わなくても良くなられたら困る


俺を信じきっているからか彼女はネット接続をしないことを簡単に受け入れた

ネットで腰にいい体操なぞ覚えられたらこまる

他にも整骨院やマッサージに行かないこともそれらしい理由をつけて信じ込ませた


あぁ次はどうやって彼女の腰を壊そうか