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推しと異世界召喚
夢じゃない
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コンコン…
「聖女様、湯浴みとお着替えのご準備が整いましたので、お部屋にお戻り下さい。」
ドア越しに女性の声がして、私は夢汰と別れてまた別の部屋に連れて行かれる。
先程の部屋は夢汰用らしい。凄く煌びやかで、お姫様の部屋の様な…
で、今連れてこられた部屋は先程の部屋の倍以上の広さ、私の元いた田舎の自分の部屋の10部屋分はあるんじゃないだろうか…
「え、あの!自分でやれます!」
三人の女性が私の服を脱がしたりヘアセットを解いたりし始め、私は焦る。
「いえ、私共の仕事ですので…」
私がワタワタしている間にその人達に産まれたての姿にされ、あれよあれよと湯船に浸からされた。
私は浸かっているだけで洗うのも全てやってくれる謎の状況…
そしてその後は服を着せられ、髪も結われ、メイクもされる。
お姫様?え?お城の人はこれが普通なの?
ずっと戸惑っていると、
「私共は聖女様付きの侍女でございます。
私がカミラ、そしてサーラとミラベルです。聖女様の身の回りの事は全てお任せください。お傍に居ない時はこちらの鈴を鳴らしていただければいつでも参ります。」
と一人がそう説明してくれる。
「…はい……あり、がとうございます……。」
「その様なお言葉遣いは私共には不要ですよ。本日はゆっくりお身体を休めていただきたいので夕食もこちらへお運び致します。明日は朝食の後、第一王子様、第二王子様、王女様に謁見していただきます。詳しいお話は夕食のお時間に…。」
カミラはそう言うと、3人揃って
「失礼します。」と出ていった。
「はぁーーー」
やっと息ができた感じがする。
いきなりこんな扱い慣れなさすぎて息が詰まる。
赤ん坊でもないのに何から何まで全て侍女がする…そんな世界があるなんて…!!
しかも何この服…白い長めのワンピースに腰に金のベルトとも言えない装飾…胸元開きすぎだし下着は薄い布…いくら豊満な身体付きじゃないにしても、もう少し大事な所は守られたいのだが…。
「聖女様、湯浴みとお着替えのご準備が整いましたので、お部屋にお戻り下さい。」
ドア越しに女性の声がして、私は夢汰と別れてまた別の部屋に連れて行かれる。
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で、今連れてこられた部屋は先程の部屋の倍以上の広さ、私の元いた田舎の自分の部屋の10部屋分はあるんじゃないだろうか…
「え、あの!自分でやれます!」
三人の女性が私の服を脱がしたりヘアセットを解いたりし始め、私は焦る。
「いえ、私共の仕事ですので…」
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私は浸かっているだけで洗うのも全てやってくれる謎の状況…
そしてその後は服を着せられ、髪も結われ、メイクもされる。
お姫様?え?お城の人はこれが普通なの?
ずっと戸惑っていると、
「私共は聖女様付きの侍女でございます。
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と一人がそう説明してくれる。
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カミラはそう言うと、3人揃って
「失礼します。」と出ていった。
「はぁーーー」
やっと息ができた感じがする。
いきなりこんな扱い慣れなさすぎて息が詰まる。
赤ん坊でもないのに何から何まで全て侍女がする…そんな世界があるなんて…!!
しかも何この服…白い長めのワンピースに腰に金のベルトとも言えない装飾…胸元開きすぎだし下着は薄い布…いくら豊満な身体付きじゃないにしても、もう少し大事な所は守られたいのだが…。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
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