上 下
1 / 1

1

しおりを挟む

「あぁ!また負けたぁ!」

「ははっ、悪いな俺が1位で」

「もう!次こそは絶対私が1位とるから!」

「それ毎回聞いてるけどな、ってお前今回4位じゃん」

「っ黙って!.......少し調子が悪かっただけ」


私たちの学校では魔法と筆記のテストが行われている
この忌々しい男、ルークは圧倒的魔力をもち期待の新人とされている
そして私、リナベルは魔力が人より少なく最近魔法のテストで伸び悩んでいるところだ



そのとき

「ルーク!また1位なのね!すごいわ」

「おう、キャメル、キャメルも2位じゃねぇか」

「今回はたまたま上手くいっただけよ」

ルークの幼馴染のキャメルだ
二人の世界になんとなく居心地の悪くなった私は足早にその場から立ち去った

(どうにかして魔力を増やしたい....そうしないと.....)

そう考えて手がかりを見つけるため図書館へと向かった








「こ、これだわ!!」

手がかりを見つけた私はある人のもとへと向かった



「先輩、今時間大丈夫ですか?」

「ん?リナベルちゃんどうしたの?」

「先輩にお願いしたいことがあって...」

「うん、力になれることならなるよ」

「あの、えっと........」

勢いでここまで来てしまったが、思わず言い淀んでしまう
女は勢いだ
言うしかない

「先輩!抱いっ-----------」

ガラガラガラ
誰かがドアを開ける音で私の声はかき消されてしまった
驚いてドアの方を見ると

「え」

「お前、何してんの」


いつもよりも低い声のルークがいた


「な、なんで......」

「それはこっちのセリフ、こんなとこで先輩とナニしてんの」

「あはは、僕もしかしてお邪魔かな?リナベルちゃんゆっくり話し合いな」

気を使って先輩が出ていってしまう
こんな怖いルークと一緒にしないで欲しい
しかし、そんな思いは届かず先輩が出ていってしまった


「おい、リナベル、聞いてんだけど」


「なっなんでもないよ、ルークには関係ないでしょ」


「ふーん、あっそ、ならこっちも勝手にするわ」


「え、ちょ、なに---------」
「ど、どこ触ってるの!」


「んーー?こういうこと先輩とするつもりだったんじゃねぇの?」


「ち、ちがっ」


「なぁ、先輩のこと好きなの?」


「す、好きじゃないけど、」


「じゃあなんで?先輩ヤリチンだって知ってて密室に行こうとしたんだろ?」


「.....................」


「なぁ、教えてくれよ」







「や、やぁら...........っん!」


「なぁ、そろそろ言えよ」


「ひっ....ぁ、あぁっ」


「なぁ」


「あっ!そこだめぇ....お、かしくなっちゃぅ...」


「ん?ここがいいの?」


「ひっ...ぁぁ、だめ......イッちゃ....!っ......」


「イッたな?そろそろ言えよ、それとももっかいイクか?」


「や、やらぁ.......言う!言うからっ!」


「あ、あの.......」


「はやく」


「ちょ、ちょっと待ってよ」

まさか本人に言うことになるとは思っていなく心の準備ができていないのだ
少しくらい待って欲しい


「......もう一回触るぞ?」


「だ、だめ!........ルークに置いてかれたくなくて...」


「はぁ?」


「だから!ルークの置いてかれたくなくて魔力増やそうとしたの!」


「お前、そのために先輩とヤろうとしたのか?」


「そ、そうだよ、どうせ処女なんて大事にとってないし、魔力増やせるならそうしようと思って.....」


「はぁぁぁ、別に4位でも十分すげぇじゃねぇか」


「...だって、ルークのパートナーになりたかったから..」


そう、ほんとはこれが理由だ
パートナーとは男女で3年間組んで、一緒に魔法を学んでいく相手のことだ
このままではキャメルちゃんがパートナーになってしまう
私は3年間ルークの隣にいる理由を作れるパートナーにどうしてもなりたかったのだ



「..それって俺と一緒に居たいからってことだろ?」


「なっ!」


「お前可愛すぎ、俺は元々お前をパートナーに選ぶつもりだったけど、そんなこと考えてたなんてなぁ」


顔を見てわかるくらいルークの機嫌がよくなったのがわかる



「俺はルナベルのこと好きだよ」


「へ、?」


「お前は?」


「っ!」


この男はきっと私の気持ちを知っている
言わせようとしてるんだ

 
「わ、わたしも、ルークが好き...」


「じゃあ、俺ら両思いだな、さっきの続きしていいか?」


「え、?今?」


「めちゃくちゃお前のこと抱きてぇ、優しくする」



私はこの男に逆らえないのだ------







「も、もういいからっ!っん.....」


「もう少しほぐさなきゃ」


「も、もう大丈夫!」


「じゃあ、お願いしてくんなきゃなぁ」


「え?無理に決まってる!」


「じゃあ、このまんまだな」


「えっ......っひあ!っん、そこ、だめぇっ....」



「ははっ、気持ちよさそっ」



「っ言う、言うからぁっ............ル、ルークっ..お願いぃ、挿れて...?」



「クッソ.....ほんとに挿れるぞ?」


「んっ、欲しい、欲しいのっ!」
気持ちいいことしか考えられない私の頭はうまく回らない


「はぁ.......................ん、ひゃぁぁぁぁぁあああ!」


「っ......大丈夫、か、?」


「す、こし痛い、かも」

少しではないのに強がってしまう
急に訪れた痛みに頭が冷えていく
ふと、ルークを見てみるといつもの余裕の顔を崩していた
愛おしい、もっと見たいと気持ちで溢れる
思わず膣がキュウっとしめつけてしまい


「おまっ.......」


「ルークぅ.....ちゅってして..?」


「ああ.....」


ルークとキスしてる
そんな事実数時間前では考えられなかった
嬉しい、好き、大好き
そんな言葉ばかり口から出ていく












そこから私たちはパートナーとなり、その3年間ずっと一緒にいた
二人は国1番の魔法夫婦と言われたとか、言われていないとか







しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...