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32.閨での試み★
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挿入はありませんが、男性同士の性的描写があります。
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「フェル、本気か? ティーナが気付くんじゃないか?」
ヨハンは、フェルディナントから閨で試してみたいことを聞いて耳を疑った。
「それに……俺はフェルが隣の部屋でティーナを抱くのは……辛くて我慢できないよ」
「我慢してくれないか? これでティーナが妊娠すれば、もう2度と彼女を抱く必要はないんだ」
「でも1回で妊娠できるとは限らないだろう? それに子供が女の子だったら、閣下は男の子ができるまで産めと言うはずだ。1人男の子が生まれてももう1人スペアの男の子って言われるかもしれないぞ。事実、閣下は市井にフェルの異母弟を隠してるじゃないか」
「そりゃそうだけど……頑張るよ。僕達の関係をティーナに告白するよりましだろう?」
「頑張るって……そんな曖昧なのを俺に信じろっていうの?! 閣下が満足するまでフェルが何度もティーナを抱くのを我慢しろってか?! そんなの嫌だよ!どうしてティーナに打ち明けて注射器で精液を注入するよりティーナを抱く方がましなんだよ! ティーナを傷つけたくないから? そんなに彼女を愛してるのか?!」
フェルディナントは、ヨハンの激情をぶつけられて戸惑った。レオポルティーナを傷つけたくないのは確かだ。でも彼女に欲情することはない。彼女は性愛の対象じゃなくて妹のような家族愛の対象だ。それを懇切丁寧に説いても、嫉妬に駆られたヨハンは中々納得してくれない。それに対してフェルディナントはイライラし、2人はとげとげしい雰囲気になった。でも何度目かの説得でヨハンは渋々フェルディナントの試みに協力すると約束した。
次の月1回の閨の夜――
レオポルティーナは既に夫婦の寝室に来ていたが、フェルディナントはその隣にある自分の寝室でヨハンと共にいた。
「フェル……本当にするのか? ティーナに聞こえるんじゃないか?」
「静かにやれば大丈夫だよ」
「フェルはいつもイく時、喘ぎ声がすごいじゃないか」
「ん! そんなことない!」
フェルディナントは、噛みつくようにヨハンの口を塞いだ。ヨハンの唇を舌で何度もなぞり、口を割るように誘うと、ヨハンはすぐに口を開いてフェルディナントの舌を招き入れた。2人の舌はねっとりと絡み合い、息が上がっていくと同時にゾクゾクとした感覚が頭の上まで上ってきた。
「ハッ、ハッ、ハッ……」
「はぁっ、はぁっ……ん、ん、ん」
2人が唇を離した時にはお互いの唾液で口の周りがテカテカと光っていた。フェルディナントの寝間着のズボンの前は既に小さいながらもテントを張っている。
「もう勃起してるから行くね。でもその前に口の周りを拭かないといけないな」
フェルディナントは寝間着の袖で口を拭った。その隙にヨハンはしゃがんでフェルディナントのズボンを下げ、男根を咥えた。フェルディナントは、ヨハンの舌が裏筋を舐めると射精しそうになった。
「あっ、あっ、あっ! 駄目っ! 駄目っ! イっちゃうよ!」
「しーっ! フェル、声が大きいよ」
ヨハンが口を男根から離したその瞬間、フェルディナントは吐精し、白濁がヨハンの顔にかかった。ヨハンは満足そうににっこりと微笑み、顔についた精液を指で拭ってぺろりと舐めた。
「うううっ!……はぁ、はぁ、はぁ……ゴメン、顔にかけちゃった…」
「大丈夫。フェルのザーメンをかけてもらうとうれしい」
「な、何言ってるんだよ?!」
「冗談だよ」
「酷いよ、こんな真剣な時に冗談だなんて」
「ゴメン、ゴメン」
「それに途中で止めるって約束してたよね?」
「フェルのおちんちんをちょっとでも長く舐めてあげたかったんだ。少しでもティーナに挿入しやすいように俺がフェルのおちんちんを舐めて濡らしてあげたんだよ」
「そう言えば、香油を塗っておいてって頼みづらくてティーナに言ってなかった」
「だからってティーナのあそこにフェルが香油を塗るのは駄目だよ。愛撫するのはもっと駄目。彼女の陰部にも乳房にも触ってほしくない。キスもしないで」
「愛撫もキスもしないし、香油も塗らないよ。ティーナは妹みたいに好きだけど女の部分には触りたくない。触ったら、多分萎えるよ。今は誰かさんのせいで1回出しちゃったから萎えてるけどね」
「フェルは絶倫だからすぐにまた勃起できるよ」
「でも2度目だとティーナの所に行ったらすぐに萎えるかもしれないじゃないか」
「大丈夫だよ。俺が勃たせてあげる」
ヨハンがフェルディナントの芯を失った陰茎をそっと擦り始めると、すぐに立ち上がってきた。ヨハンはすかさず咥えて舌で愛撫する。フェルディナントの息が上がってきた。
「あっ! 止めて! イっちゃう! 3度目は無理だから止めて!」
フェルディナントは、自分の陰茎に吸い付いて離れないヨハンの頭を押して引き剥し、内扉から夫婦の寝室へ消えた。
ヨハンはその内扉をじっと見つめ、そっと近づいて耳をあてた。右手をお仕着せのトラウザーズの中に滑り込ませ、いきり立つ男根を取り出す。ヨハンは男根を扱きながら、隣の部屋の物音をじっと聞いていた。
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「フェル、本気か? ティーナが気付くんじゃないか?」
ヨハンは、フェルディナントから閨で試してみたいことを聞いて耳を疑った。
「それに……俺はフェルが隣の部屋でティーナを抱くのは……辛くて我慢できないよ」
「我慢してくれないか? これでティーナが妊娠すれば、もう2度と彼女を抱く必要はないんだ」
「でも1回で妊娠できるとは限らないだろう? それに子供が女の子だったら、閣下は男の子ができるまで産めと言うはずだ。1人男の子が生まれてももう1人スペアの男の子って言われるかもしれないぞ。事実、閣下は市井にフェルの異母弟を隠してるじゃないか」
「そりゃそうだけど……頑張るよ。僕達の関係をティーナに告白するよりましだろう?」
「頑張るって……そんな曖昧なのを俺に信じろっていうの?! 閣下が満足するまでフェルが何度もティーナを抱くのを我慢しろってか?! そんなの嫌だよ!どうしてティーナに打ち明けて注射器で精液を注入するよりティーナを抱く方がましなんだよ! ティーナを傷つけたくないから? そんなに彼女を愛してるのか?!」
フェルディナントは、ヨハンの激情をぶつけられて戸惑った。レオポルティーナを傷つけたくないのは確かだ。でも彼女に欲情することはない。彼女は性愛の対象じゃなくて妹のような家族愛の対象だ。それを懇切丁寧に説いても、嫉妬に駆られたヨハンは中々納得してくれない。それに対してフェルディナントはイライラし、2人はとげとげしい雰囲気になった。でも何度目かの説得でヨハンは渋々フェルディナントの試みに協力すると約束した。
次の月1回の閨の夜――
レオポルティーナは既に夫婦の寝室に来ていたが、フェルディナントはその隣にある自分の寝室でヨハンと共にいた。
「フェル……本当にするのか? ティーナに聞こえるんじゃないか?」
「静かにやれば大丈夫だよ」
「フェルはいつもイく時、喘ぎ声がすごいじゃないか」
「ん! そんなことない!」
フェルディナントは、噛みつくようにヨハンの口を塞いだ。ヨハンの唇を舌で何度もなぞり、口を割るように誘うと、ヨハンはすぐに口を開いてフェルディナントの舌を招き入れた。2人の舌はねっとりと絡み合い、息が上がっていくと同時にゾクゾクとした感覚が頭の上まで上ってきた。
「ハッ、ハッ、ハッ……」
「はぁっ、はぁっ……ん、ん、ん」
2人が唇を離した時にはお互いの唾液で口の周りがテカテカと光っていた。フェルディナントの寝間着のズボンの前は既に小さいながらもテントを張っている。
「もう勃起してるから行くね。でもその前に口の周りを拭かないといけないな」
フェルディナントは寝間着の袖で口を拭った。その隙にヨハンはしゃがんでフェルディナントのズボンを下げ、男根を咥えた。フェルディナントは、ヨハンの舌が裏筋を舐めると射精しそうになった。
「あっ、あっ、あっ! 駄目っ! 駄目っ! イっちゃうよ!」
「しーっ! フェル、声が大きいよ」
ヨハンが口を男根から離したその瞬間、フェルディナントは吐精し、白濁がヨハンの顔にかかった。ヨハンは満足そうににっこりと微笑み、顔についた精液を指で拭ってぺろりと舐めた。
「うううっ!……はぁ、はぁ、はぁ……ゴメン、顔にかけちゃった…」
「大丈夫。フェルのザーメンをかけてもらうとうれしい」
「な、何言ってるんだよ?!」
「冗談だよ」
「酷いよ、こんな真剣な時に冗談だなんて」
「ゴメン、ゴメン」
「それに途中で止めるって約束してたよね?」
「フェルのおちんちんをちょっとでも長く舐めてあげたかったんだ。少しでもティーナに挿入しやすいように俺がフェルのおちんちんを舐めて濡らしてあげたんだよ」
「そう言えば、香油を塗っておいてって頼みづらくてティーナに言ってなかった」
「だからってティーナのあそこにフェルが香油を塗るのは駄目だよ。愛撫するのはもっと駄目。彼女の陰部にも乳房にも触ってほしくない。キスもしないで」
「愛撫もキスもしないし、香油も塗らないよ。ティーナは妹みたいに好きだけど女の部分には触りたくない。触ったら、多分萎えるよ。今は誰かさんのせいで1回出しちゃったから萎えてるけどね」
「フェルは絶倫だからすぐにまた勃起できるよ」
「でも2度目だとティーナの所に行ったらすぐに萎えるかもしれないじゃないか」
「大丈夫だよ。俺が勃たせてあげる」
ヨハンがフェルディナントの芯を失った陰茎をそっと擦り始めると、すぐに立ち上がってきた。ヨハンはすかさず咥えて舌で愛撫する。フェルディナントの息が上がってきた。
「あっ! 止めて! イっちゃう! 3度目は無理だから止めて!」
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