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30.ヨハンの焦燥★
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挿入はありませんが、男同士のR18シーンです。抵抗感がある方は自衛をお願いします。
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フェルディナントがレオポルティーナと初夜を貫徹できなかったとは露知らず、ヨハンは嫉妬と焦燥で眠れない一夜を過ごした。
いつの間にか外は薄っすらと明るくなってきた。ヨハンはノロノロと寝台から出てゆっくりと身支度を始めた。初夜の翌朝早く新婚夫婦を邪魔するなと執事である父からしっかりと言いつけられているが、何かしていないと悪いことばかり考えてしまう。
コン、コンコン、コン、コンコン――
独特な調子のノックがその時響いた。フェルディナントと決めた合図だ。ヨハンはそれを聞いた途端、それまでのノロノロとした動きが嘘のように素早く扉の所まで行ってフェルディナントを迎え入れた。
「フェル! 会いたかった!」
「僕もだよ」
扉の鍵を閉めてすぐ2人は抱き合って唇を貪り合った。でもフェルディナントとレオポルティーナが裸で抱き合う姿がヨハンの脳裏にすぐに浮かび上がり、ヨハンはフェルディナントを突き放した。
「ヨハン?! どうしたの?」
「ねぇ……その唇でティーナにキスしたり、胸に吸い付いたりしたの?ティーナの中は気持ちよかった?」
「何言ってるんだよ! そんなんだったら、僕はここに来てないよ!」
「じゃあ、どうだったの?」
「ティーナに……挿入しようとしたけど、勃たなかった」
「しようとしたってことは、彼女に触れたんだね?」
「うん、でも挿れてないよ。彼女のあそこに触れたのが気持ち悪くて吐いちゃった。彼女が変に思って父上に告げ口しないといいんだけど」
フェルディナントがレオポルティーナとセックスできなかったと知ってヨハンの絶望は霧散し、口角が上がった。
「そこは緊張してたからって押し通すんだよ。後は、僕は性欲が薄いから1ヶ月に1日だけ妊娠しやすい日に閨をするって言えばいい」
「妊娠しやすい日って?」
「ドミニク先生に聞いて。本当は1ヶ月に1日だけだって嫌なんだから、この話は終わり」
おもむろにヨハンはフェルディナントに再び口づけた。唇が触れあってすぐに舌を絡め合う。唾液がまるで媚薬のように甘く感じ、じんじんと身体の芯が疼く。2人ともトラウザーズの中心を膨らませていた。
「フェル、寝台に行こう」
「うん……」
2人は服を脱ぎ散らかして寝台に身を投げた。ヨハンはフェルディナントの耳の後ろから首筋、胸とありとあらゆる場所に吸い付いた。
「はぁ……あん……ヨ、ヨハン……駄目……キスマーク、付けないで……」
「どうして? ティーナには見せないだろ?」
ヨハンはそう言っておもむろにフェルディナントの乳頭に噛みついた。
「ああっ! い、痛いよ!」
「じゃあ、ちゃんと説明して」
「入浴介助の時に侍女に見られるだろ? 僕が吐いた後、初夜なのに僕達は別々の部屋で休んだんだ。後片付けは侍女達がやったから、そのことは知られてる。閨を1ヶ月に1回しかしないのにキスマークがあったらおかしいと思われるよ」
「入浴は一人でできないの? それとティーナとは別々の部屋で寝ること。わかった?」
「ティーナと別の部屋で寝るのはいいけど、侍女の入浴介助は普通でしょ?」
「一人で入浴しなきゃ気持ちよくしてあげないよ。フェルの裸を女が見るとか、俺、もうムリ」
「女じゃなくて侍女……あっ……」
ヨハンはもう一度フェルディナントの乳頭を口に咥え、今度はやさしく舌で転がす。
「ああっ……わ、わかった……よ……」
乳頭から口を外すと、ヨハンはフェルディナントの胸のそこかしこに赤い花を散らした。フェルディナントはピリッとした痛みが来る度に快感が頭のてっぺんに近づいてくるように感じる。
「ああっ……い、痛いよ……駄目っ……あああっ!」
「駄目って……気持ちいいんだろ? フェルのココはそう言ってるよ」
ヨハンはフェルディナントの股間に手を伸ばした。フェルディナントの小さな陰茎は硬くなってピョコンと上を向いている。皮に隠れた先端からは先走りがダラダラ流れて陰毛を濡らす。
ヨハンがフェルディナントの男根をパクッと咥えると、フェルディナントは大きく喘いで達した。
「あんっ……あああっ……ううっ……出ちゃう……出ちゃ……出ちゃった……」
ヨハンの喉仏が動いた。
「フェル、おいしかったよ。いっぱい出たね。ティーナを抱かなかったのは本当だったんだ」
「な、何言ってんだよ! 嘘つくわけないだろ!」
「うん。今度は俺を気持ちよくして」
ヨハンの巨根は腹につく勢いで上を向いて先走りで濡れている。ヨハンの陰茎は太過ぎる上に長過ぎてフェルディナントの口に収まらない。フェルディナントはヨハンの亀頭を咥えてカウパーをちゅうちゅうと吸い、時々裏筋も舐めながら、白い華奢な指で陰茎を扱く。ヨハンの息が荒くなってきた。
「はぁ……あああ……フェル……大好きだよ」
ヨハンは、自分の陰茎を咥えて一心に扱くフェルディナントがかわいく思えて仕方なく、彼の髪に触れて撫でた。
「ねえ……フェル……一緒にイこう」
フェルディナントの小さな陰茎は再び勃起していた。ヨハンはフェルディナントを向かい合わせで自分の上に跨らせ、両腕を首に絡ませた。フェルディナントのイチモツと自分の陰茎を右手に一緒に握ってひたすら扱く。2人の鈴口からはどんどん汁が溢れ出てぬるぬると滑り、肉棒のひときわ高い体温が伝わり合って快感をそそる。
「あん……あん……ヨハン……愛してる……」
「はぁ……はぁ……はぁ……俺も……愛してる……」
「ああっ……うっ……」
フェルディナントが小さく呻いて細かく震えた。彼の肉棒が精液を放ち、2人の腹とシーツを濡らした。それと同時にフェルディナントの身体から力が抜けた。ヨハンは彼の腰に回していた左腕を慌てて背中に動かして彼を支えた。右手はまだ2人の陰茎を握っているが、フェルディナントの陰茎は2度目の射精を終えてすっかり萎んでいる一方、ヨハンのものはまだ硬い。
「ごめん……また先にイっちゃった」
フェルディナントはバツの悪そうな顔をしながら、ヨハンの右手の上に自分の右手を重ねた。
「ヨハンがイくまで一緒にシよう」
2人は重なり合った手を一心不乱に上下に動かし、もう片方の腕で抱き合って唇を貪る。フェルディナントはまた勃起していた。
絶頂感が2人の舌と陰茎から光のように身体中に広がっていく。あまりの快感に2人はここがいつもの密会場所でないことを忘れてお互いを貪り合った。
「はぁ……はぁ……はぁ……ううっ……」
「ああっ……フェル、フェル、フェル!ううっ……んんっ……」
フェルディナントが3回目の射精をしてから少し遅れてヨハンも達した。2人の身体とシーツは白い体液でぐちゃぐちゃに濡れていた。
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フェルディナントがレオポルティーナと初夜を貫徹できなかったとは露知らず、ヨハンは嫉妬と焦燥で眠れない一夜を過ごした。
いつの間にか外は薄っすらと明るくなってきた。ヨハンはノロノロと寝台から出てゆっくりと身支度を始めた。初夜の翌朝早く新婚夫婦を邪魔するなと執事である父からしっかりと言いつけられているが、何かしていないと悪いことばかり考えてしまう。
コン、コンコン、コン、コンコン――
独特な調子のノックがその時響いた。フェルディナントと決めた合図だ。ヨハンはそれを聞いた途端、それまでのノロノロとした動きが嘘のように素早く扉の所まで行ってフェルディナントを迎え入れた。
「フェル! 会いたかった!」
「僕もだよ」
扉の鍵を閉めてすぐ2人は抱き合って唇を貪り合った。でもフェルディナントとレオポルティーナが裸で抱き合う姿がヨハンの脳裏にすぐに浮かび上がり、ヨハンはフェルディナントを突き放した。
「ヨハン?! どうしたの?」
「ねぇ……その唇でティーナにキスしたり、胸に吸い付いたりしたの?ティーナの中は気持ちよかった?」
「何言ってるんだよ! そんなんだったら、僕はここに来てないよ!」
「じゃあ、どうだったの?」
「ティーナに……挿入しようとしたけど、勃たなかった」
「しようとしたってことは、彼女に触れたんだね?」
「うん、でも挿れてないよ。彼女のあそこに触れたのが気持ち悪くて吐いちゃった。彼女が変に思って父上に告げ口しないといいんだけど」
フェルディナントがレオポルティーナとセックスできなかったと知ってヨハンの絶望は霧散し、口角が上がった。
「そこは緊張してたからって押し通すんだよ。後は、僕は性欲が薄いから1ヶ月に1日だけ妊娠しやすい日に閨をするって言えばいい」
「妊娠しやすい日って?」
「ドミニク先生に聞いて。本当は1ヶ月に1日だけだって嫌なんだから、この話は終わり」
おもむろにヨハンはフェルディナントに再び口づけた。唇が触れあってすぐに舌を絡め合う。唾液がまるで媚薬のように甘く感じ、じんじんと身体の芯が疼く。2人ともトラウザーズの中心を膨らませていた。
「フェル、寝台に行こう」
「うん……」
2人は服を脱ぎ散らかして寝台に身を投げた。ヨハンはフェルディナントの耳の後ろから首筋、胸とありとあらゆる場所に吸い付いた。
「はぁ……あん……ヨ、ヨハン……駄目……キスマーク、付けないで……」
「どうして? ティーナには見せないだろ?」
ヨハンはそう言っておもむろにフェルディナントの乳頭に噛みついた。
「ああっ! い、痛いよ!」
「じゃあ、ちゃんと説明して」
「入浴介助の時に侍女に見られるだろ? 僕が吐いた後、初夜なのに僕達は別々の部屋で休んだんだ。後片付けは侍女達がやったから、そのことは知られてる。閨を1ヶ月に1回しかしないのにキスマークがあったらおかしいと思われるよ」
「入浴は一人でできないの? それとティーナとは別々の部屋で寝ること。わかった?」
「ティーナと別の部屋で寝るのはいいけど、侍女の入浴介助は普通でしょ?」
「一人で入浴しなきゃ気持ちよくしてあげないよ。フェルの裸を女が見るとか、俺、もうムリ」
「女じゃなくて侍女……あっ……」
ヨハンはもう一度フェルディナントの乳頭を口に咥え、今度はやさしく舌で転がす。
「ああっ……わ、わかった……よ……」
乳頭から口を外すと、ヨハンはフェルディナントの胸のそこかしこに赤い花を散らした。フェルディナントはピリッとした痛みが来る度に快感が頭のてっぺんに近づいてくるように感じる。
「ああっ……い、痛いよ……駄目っ……あああっ!」
「駄目って……気持ちいいんだろ? フェルのココはそう言ってるよ」
ヨハンはフェルディナントの股間に手を伸ばした。フェルディナントの小さな陰茎は硬くなってピョコンと上を向いている。皮に隠れた先端からは先走りがダラダラ流れて陰毛を濡らす。
ヨハンがフェルディナントの男根をパクッと咥えると、フェルディナントは大きく喘いで達した。
「あんっ……あああっ……ううっ……出ちゃう……出ちゃ……出ちゃった……」
ヨハンの喉仏が動いた。
「フェル、おいしかったよ。いっぱい出たね。ティーナを抱かなかったのは本当だったんだ」
「な、何言ってんだよ! 嘘つくわけないだろ!」
「うん。今度は俺を気持ちよくして」
ヨハンの巨根は腹につく勢いで上を向いて先走りで濡れている。ヨハンの陰茎は太過ぎる上に長過ぎてフェルディナントの口に収まらない。フェルディナントはヨハンの亀頭を咥えてカウパーをちゅうちゅうと吸い、時々裏筋も舐めながら、白い華奢な指で陰茎を扱く。ヨハンの息が荒くなってきた。
「はぁ……あああ……フェル……大好きだよ」
ヨハンは、自分の陰茎を咥えて一心に扱くフェルディナントがかわいく思えて仕方なく、彼の髪に触れて撫でた。
「ねえ……フェル……一緒にイこう」
フェルディナントの小さな陰茎は再び勃起していた。ヨハンはフェルディナントを向かい合わせで自分の上に跨らせ、両腕を首に絡ませた。フェルディナントのイチモツと自分の陰茎を右手に一緒に握ってひたすら扱く。2人の鈴口からはどんどん汁が溢れ出てぬるぬると滑り、肉棒のひときわ高い体温が伝わり合って快感をそそる。
「あん……あん……ヨハン……愛してる……」
「はぁ……はぁ……はぁ……俺も……愛してる……」
「ああっ……うっ……」
フェルディナントが小さく呻いて細かく震えた。彼の肉棒が精液を放ち、2人の腹とシーツを濡らした。それと同時にフェルディナントの身体から力が抜けた。ヨハンは彼の腰に回していた左腕を慌てて背中に動かして彼を支えた。右手はまだ2人の陰茎を握っているが、フェルディナントの陰茎は2度目の射精を終えてすっかり萎んでいる一方、ヨハンのものはまだ硬い。
「ごめん……また先にイっちゃった」
フェルディナントはバツの悪そうな顔をしながら、ヨハンの右手の上に自分の右手を重ねた。
「ヨハンがイくまで一緒にシよう」
2人は重なり合った手を一心不乱に上下に動かし、もう片方の腕で抱き合って唇を貪る。フェルディナントはまた勃起していた。
絶頂感が2人の舌と陰茎から光のように身体中に広がっていく。あまりの快感に2人はここがいつもの密会場所でないことを忘れてお互いを貪り合った。
「はぁ……はぁ……はぁ……ううっ……」
「ああっ……フェル、フェル、フェル!ううっ……んんっ……」
フェルディナントが3回目の射精をしてから少し遅れてヨハンも達した。2人の身体とシーツは白い体液でぐちゃぐちゃに濡れていた。
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