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#105 終戦編 魔神降臨

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『終戦編 魔神降臨』
――建物カルデアから少し離れた森奥

ズォアアアアアアアアアッ
鬼姫「立てるか…霞…!!」
霞「うん…ッ」
ググッ
鬼姫(他の皆は立てぬか…)
ザッザッザッ
咲良「2人とも満身創痍かぁ…まぁよく頑張った方かもね」
ニコッ
咲良「でも良かったじゃない!助っ人が来てくれて!」
鬼姫「…?」

散式さんしきぜろ』!!!

ッズドドドドドド
ババッ
咲良「ふふっ来た来た」

土人形ゴーレム』!!!

グォオオオオオオオオオ
咲良「…っふふ」
クルンッ
ズババババババババババババ
ドドンッ

怒終羅どおら』ッ!!!

ガキィィィィィィン
咲良「…私との戦いには間に合ったんだね3人共」
ニコッ
藍菜「遅いくらいさ…!!」
タッタッタッ
満桜「咲良さん…」
紅玉「全滅…主がやったのか!」
咲良「んーん?違うよ」
スタッ
咲良「美嘉ちゃん達が暴れたんだ」
藍菜「美嘉達が…!!」
咲良「それより3人共凄いじゃない!!」
藍菜「…?」
咲良「藍菜は記憶が戻った。満桜ちゃんは因縁の相手が死んだ。紅玉はお姉さんと元通りになれたんだもん!!」
紅玉「戯け…全て主も加担したことであろうが!!!」
咲良「えぇ~元に戻れてんだから良くないかなぁ?」
紅玉「この…ッ」
スッ
藍菜「不要に煽るのも変わらずか咲良」
咲良「!」
藍菜「戦いに来た。御託は必要ないだろう」
咲良「なんでさ!せっかく久しぶりに会えたんだから話そうよ!」
クルクルッ
咲良「戦えるのは君達だけなんだよ?他はもう全滅―」
ジッ
鬼姫「…ッ」
霞「…ッ」
咲良「そっか…そこの2人はまだ少し息があるんだったね」
ザッザッザッ
咲良「私の分の体力も残しとかないと駄目でしょ鬼姫」
鬼姫「咲良…!!」
藍菜「待て咲良!!彼女達に手を出すな!!!」
咲良「美嘉ちゃん達が強かったとは言えさ…君は私の好敵手でしょ?」
鬼姫「…!!」
咲良「君も…王都の仇が目の前にいるのに横たわってていいの?」
霞「………!!!」
咲良「もっと頑張らないと―」
チリッ
咲良「!!」
ババッ
パァァァァァァァァァァァァァ
満桜「あれは…?」
紅玉「!」
鬼姫「この光…!!」
霞「あたた…かい……」
ザッザッザッ

広域光輝グランポラリス

ポワァァァァァァァァァァァァァ
涼亡「…お待たせ」
鬼姫「涼亡…!!」
咲良(光…まさか―)
チラッ
ポイズン「なんだ…この光……」
ケイパン「見ろ!あそこ…」
キノコ「藍菜達だ!!涼亡さんも!!」
紅姫「あぁ…紅玉……!!」
ダダッ
ギュッ
紅玉「姉さん!!良かった……」
不仁「傷が治ってく…」
吃葉「他の奴らもなんとか無事みてぇだ」
叶栞「大丈夫?瑠姫亜」
瑠姫亜「はい…なんとか」
无名「満桜!!」
ダッダッダッ
満桜「无名ちゃん!?」
ギュッ
无名「良かった!来れたのね!!」
満桜「はい…!!」
カウ「…ん」
ホワイト「カウ!!」
ブラッド「良かった…目を覚ましたんだ……」
カウ「僕の腕が…!!」
ホワイト「あぁ…良かった……良かった…ッ」
ギュッ
陽夏「涼亡殿!」
玉津遊「墨さん…来てくれた」
翡翠「鬼姫さんも霞ちゃんも…よく無事で」
鬼姫「うむ…」
陽夏「何やら…総力戦でござるな…!!」
咲良「凄…全員元気になっちゃった」
藍菜「…良かった」
チャキッ
鬼姫「咲良…!!」
咲良「大勢だねぇ!楽しくなってきたじゃん!!」
ケイパン「アイツ…!!」
藍菜「あの子は…」
ダダッ
ガシッ
ケイパン「!?」
藍菜「今すぐ全員亜空間へ送れるか!」
ケイパン「あ、あぁ…」
藍菜「全員ここに集まれ!!」
咲良「あぁ…全員で逃げる気だ?」
チャキッ
ドンッ
咲良「逃がさないよ――!!」
ダダッ
ガキィィィィィィン
鬼姫「すまぬな…時間を貰うぞ!!」
ケイパン『亜空錠あくうじょう』!!!
ジーーーーーーーッ
咲良「ちぇっ…逃げちゃったか」
ーーーーーー
――亜空間
无名「どーしたの?」
藍菜「…咲良は強い。そんなことはもう全員が知ってるはずだ」
ポイズン「あぁ」
藍菜「だがここに全員で時間を割くのは…得策じゃない」
キノコ「え?」
藍菜「ケイパン。ポイズン。キノコ。君達3人はここを離れるんだ」
キノコ「!?」
ケイパン「な、なんで…!!」
満桜「私達が倒すべき敵は…咲良さんともう1人居ます」
ポイズン「!!」
藍菜「君達が戦うべき場所はここじゃない…アンデッドとジョーカーの元へ行くんだ!!」
キノコ「アンデッドさんと…ジョーカー」
不仁「確かにこの中で四神に対抗できるなら…変革者だけだ」
鬼姫「咲良の相手は任せよ!」
キノコ「皆…」
ポイズン「…」
ケイパン「よし…分かった!」
ポイズン「!」
ケイパン「俺達は四神の元に行く!!」
キノコ「ちょ、ちょっとケイパン!確かにそれは必要だけど―」
ケイパン「だからってこんな所でぐずってても意味ない!鬼姫や藍菜達を信じて俺達はアンディ達の所に行かないと…」
紅姫「キノコさん…ケイパンさん…ポイズンさん」
ギュッ
ポイズン「!」
紅姫「私は200年前に…皆さんに助けられました」
紅玉「姉さん…?」
紅姫「私は変革者の一員。そうだとしても貴方達が向かうべき場所はここじゃない。貴方達のリーダーが…待っています」
キノコ「…そう……だね」
藍菜「心配せずとも私達は大丈夫だよ」
涼亡「3人が四神の元に行くのは賛成だけど…少し案があるんだ」
ポイズン「?」
涼亡「ケイパン。君の覚醒を藍菜と鬼姫さん…そして彼らに付与してあげて欲しい」
ケイパン「!」
キノコ「ケイパンの…覚醒?」
ケイパン「でも…いいのか?全員じゃなくて―」
涼亡「うん…それがベストなんだ」
鬼姫「どういうことじゃ?」
涼亡「咲良の強さは別次元。アイツ相手に大勢で挑むのは愚策だ」
プニ「!」
涼亡「咲良相手に挑むのは…少数精鋭で挑んでほしい」
吃葉「誰が行くんだよ?」
涼亡「の7人」
无名「私達は!?」
瑠姫亜「留守番…ですか」
涼亡「今言った7人が前衛で戦う役割…咲良と直接対決する」
ケイパン「…」
涼亡「ここからはケイパンの覚醒の後に伝えた方がいいね」
ケイパン「あぁ」
ザッザッザッ
ケイパン「じゃあ7人全員集まってくれ」
スッ

――覚醒の条件を満たしました
1分間のゾーン状態に以降します

鬼姫「これは…?」
陽夏「な、なんか変な感じがするでござる…」
カウ「ケイパンの覚醒って?」
ケイパン「俺の覚醒は人の身体と亜空間を繋げられるんだ」
ブラッド「…?」
ケイパン「今皆は亜空間と繋がってる。自分で空間を開けたりすることは出来ないけど…自由自在に亜空間から物や人…声や能力を取り出せる」
无名「それってまさか」
涼亡「残った皆の役割だよ。前衛の身体を中継して能力によるサポートをして欲しいんだ」
无名「なるほど…」
紅玉「してどうやって連携を取るのだ?中にいる妾達と」
藍菜「それは―…」
鬼姫「妾達が名前を叫んだら能力を発現して貰えればよい!」
无名「ポ〇モンじゃない」
ケイパン「皆が外に出たら視覚も共有されるから連携は取りやすいぞ」
叶栞「どこまで便利なの…」
カウ「でも覚醒は1分間じゃ…」
ケイパン「俺の覚醒はもういっかい触れるまで解除されないんだ!」
叶栞「いや…おかしいよね?この人の覚醒」
涼亡「うんおかしいね」
ケイパン「おい!!」
涼亡「ごめんごめん」
キノコ「私達に付与は出来ないの?」
ケイパン「できる!」
キノコ「天才!じゃあ―」
涼亡「君達は付与しない方がいいよ」
ケイパン「!?!?!!?」
キノコ「?!?!??!」
ポイズン「理由があるのか?」
涼亡「確かに君達に取り付けてアンデッドやジョーカーの闇や光を自由に取り出して扱えたら凄く強い…けどそれは君達が耐えられた場合の話」
ケイパン「!」
涼亡「彼らは神の恩恵を直に受けてる…恐らく耐えることは無理だよ」
ケイパン「それは…確かにそうかも」
キノコ「そ、そうだね!闇も光もあの2人だから強いんだし!!」
藍菜「それじゃあ…もう行こうか」
ポイズン「あぁ」
スッ
ポイズン「それじゃあ…任せたぞ」
藍菜「そちらもな」
ガシッ
ジーーーーーッ
玉津遊「行っちゃった…」
藍菜「私達も出ようか」
鬼姫「うむ」
涼亡「!」
ピッ
紅玉「どうかしたのか?」
涼亡「あー…いや」
バサッ
満桜「!?」
涼亡「ごめん少し上に行ってくるね」
ドンッ
无名「えっ…ちょっと!」
満桜(あ、相変わらず…急に出現する翼に驚いてしまう……)
鬼姫「…涼亡はきっとやることがあるんじゃな」
カウ「僕達も行こう」
ホワイト「そうね」
カウ「…いける?ブラッド」
ブラッド「…………あぁ」
ジーーーーーッ
ーーーーーー
咲良「お、きたきた」
スタッ
咲良「あれ?君達だけなんだ」
藍菜「…不服か?」
咲良「いやぁ…君達だけで勝てると思えないけどなぁ」
藍菜「それは確かめて―」
スッ
藍菜「!」
ブラッド「…」
ザッザッザッ
咲良「あれれブラッド!久しぶりだねぇ!」
チャキッ
咲良「君じゃ到底敵わないでしょ…何しに来たの?」
ブラッド「……」
ガシッ
ググ
咲良「!」
ブラッド「…
咲良「なあに?」
ブラッド「……」

ーーー
咲良「…一切の情も湧かなかったよ」
ーーー

ブラッド「…ッ」
咲良(…そんな状態で私と戦えるわけないのになんで来たのさ)
パッ
咲良「!」
ブラッド「ごめん……戦おう…」
ググッ
咲良「あはっ」
ババッ
スタッ
咲良「…
チャキッ
ズババババババババババババババババババババババ
ッドドォォォォォォォォォォォォォォン
ブラッド「チェリー…!!」
咲良「さぁ…全員おいでよ」
スッ
咲良「楽しい時間を一緒に過ごそうね」
ニコッ

終戦編 魔神降臨 ~完~
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