88 / 135
#88 終戦編 瓦解の嵐
しおりを挟む
『終戦編 瓦解の嵐』
――建物カルデア
吃葉「見たところ全身武器化人間って感じか?面白そうな能力してるな」
雨宮「そうだね…とても便利だよ」
カチャッ
雨宮「充分過ぎるほどにね」
吃葉「!」
雨宮「能力―【武具馬具】」
○雨宮能力―【武具馬具】
=全身の一部分を武具に変換できる
バババババンッ
ゴロゴロッ
吃葉「くっははHAHAHAァ…言うじゃねぇか…!!」
ドンッ
吃葉「負けて―泣くんじゃねぇぞ!!!」
吃葉『破壊』ッ!!!
ッドゴォォォォン
パラパラ
吃葉「!」
雨宮「言ったでしょ」
スッ
雨宮「仕込みのレベルが違うって」
ドムッ
吃葉「が……ッ!!」
雨宮「よろけたら急所晒しまくりだよ」
カチャッ
雨宮『アティラ』
バンバンバンッ
ヨロッ
吃葉「くっははHAHAHAァ…」
グァッ
吃葉『脳破』ッ!!
ゴチンッ
雨宮「か…ッ!!」
クラッ
ガクッ
吃葉「少し有利になっただけで勝ちでも確信しちまったか?敵さんよォ」
雨宮「ッ!!」
吃葉「悪ぃが俺は―油断しねぇッ!!!」
シヴァ(駄目です吃葉くん!!一気に解放し過ぎると―)
吃葉『巨大破壊』ッ!!!
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
雨宮「げほっげほっ…なんて破壊力…!!」
ザッザッザッ
ガッ
雨宮「!」
吃葉「…ヒヒッ」
ズッダァァァァァァァァン
雨宮「げほっ………!!」
吃葉「あひゃっ!!ひゃはっ!!かっはは!!きひゃひゃひゃひゃ!!!!」
シヴァ(吃葉くん……!!)
ーーー
シヴァ「僕の力は4人の中で最も通常と解放の差が少ないんです」
吃葉「へぇ…それって強いのか?弱いのか?」
シヴァ「どちらとも…ですかね」
吃葉「?」
シヴァ「差が広がらないとなれば聞こえもいいですが激しいデメリットにも繋がります。それは意志の向かないまま解放状態に入ってしまうことです」
吃葉「ん?」
シヴァ「自分の意思余地関係なしに解放状態に入ると待っているのはただ暴れるだけの暴走列車。僕の力は最もこれが起きやすいんです」
吃葉「そうなの…か」
シヴァ「特に吃葉くんは戦いを楽しむ人ですよね」
吃葉「う…」
シヴァ「決してそれが悪いことでは無いですが…リミッターを解除しないことを常に心がけてください」
吃葉「あぁ…わかった!!」
ーーー
シヴァ(駄目だ…声も届かない)
吃葉「おいおい辛そうな顔すんなよ~」
ザッザッザッ
ガシッ
雨宮「…!!」
吃葉「まだ終わりじゃァ…ねぇーだろ!?」
ズガンッ
ッボゴゴゴゴゴゴォォォォン
雨宮「かは…っ」
ガクッ
吃葉「んだよもう終わりか?シケてんなァ」
スッ
ゴゴゴゴ
吃葉「起きねぇと生き埋めにしちまうぜ」
雨宮「…」
吃葉「さーん」
雨宮「…ッ」
吃葉「にーい」
雨宮「……!!」
吃葉「いー―」
カチッ
雨宮「!」
雨宮『エクスプロディア』
ッボォォォォォォォォォォォォォォン
スッ
雨宮「どうかな…まだシケてる?」
吃葉「…ぶはっ」
パンパンッ
吃葉「何か仕込んでたから反撃してこなかったのか…シャラくせぇな」
スッ
吃葉「堂々来いよ!!男ならよォ!!!」
ドンッ
雨宮「僕は君と違うんだよ」
カチャッ
雨宮『アティラ』
バンバンバンッ
ゴロゴロッ
吃葉「!?」
雨宮「網弾だよ。初めて見た?」
吃葉「外れねぇ…ッ」
雨宮「そりゃ拘束具の一種だからね…簡単には外せるわけない」
カチャカチャカチャカチャカチャ
吃葉「!」
雨宮「たくさんの砲台に命を握られた今の気分はどう?」
吃葉「あぁ…悪くはねぇな…!!」
雨宮『アティラ』
ズドドドドドドドドドッ
シュゥゥゥゥゥゥ
ググッ
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
雨宮「!」
吃葉「いい威力だが疑問だな…お前なんの為に戦ってんだ?」
雨宮「…」
吃葉「俺を殺す気がねぇな?じゃなきゃ今の攻撃で俺がすんなり立てるわけがねぇんだから」
雨宮「そうかな?君が凄いだけじゃないのかな」
吃葉「くっははHAHAHAァ!!!そうか!俺が凄ェだけか!!」
ドンッ
ガガッ
吃葉『身体音頭』
シヴァ(まずい―その技は駄目です!!!)
シィン―
吃葉「肩を―触れたぜ」
雨宮「!?」
カチッカチッカチッ
ググッ
ボグゥゥゥゥアアアアアアンッ
雨宮「ぐっあぁ…あああぁああああ!!!!」
吃葉「くっははHAHAHAァ!!!いい声で叫ぶな!戦いはこうじゃねぇと!」
ザッサッザッ
吃葉「今の俺は全身が破壊の衝撃波だ…お前と似てるな」
スッ
吃葉「次はどこに触れて欲しい?」
ニヤッ
雨宮「はっ…はっ…!!」
ギリッ
雨宮「僕まで…死んだら……!!」
吃葉「ん?何か言ったか―?」
スッ
パチッ
吃葉「!」
雨宮「え……」
吃葉「おいおい…何の真似だよ不仁ィ!!!」
不仁「お前こそ…やりすぎだろ…!!」
シヴァ(不仁くん!クロノスさん!)
吃葉「やりすぎ?意味がわかんねぇ…いいからどけって」
ザッサッザッ
不仁「近づくな」
吃葉「!」
不仁「俺の能力は分かるんだろ?お前じゃ勝てないよ」
雨宮「君…そうか…無名を倒した子だね」
不仁「!」
雨宮「恨んでやしないよ…ただ別の問題が―」
不仁「黒髪…ですよね」
雨宮「知っているのか…!?」
不仁「無名さんが死ぬ最後に俺に教えてくれたんです…貴方の能力と無名さんの能力が渡ってしまうって」
雨宮「あぁ…そうなった時の彼女は本気の黒龍と互角になる」
不仁「!?」
ガシッ
吃葉「なあ」
不仁「!」
吃葉「お前どけって ♪」
ニカッ
不仁「しまっ―」
吃葉『破壊』ッ!!!
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
ゴロゴロッ
不仁「げほっ…げほっ…!!」
吃葉「次邪魔したらガチのマジで殺しちまうぜ」
ザッザッザッ
不仁「いつまで…寝ぼけてんだよ!!」
ガガッ
ドムッ
吃葉「……おいおい」
スッ
吃葉「話が聞けねぇのか…?」
不仁「!」
雨宮「足を上げて!!!」
雨宮『アティラ』!!
ズドドドドドドドドドッ
吃葉「ちぃ…ッ!!」
ズザザ
吃葉「チマチマした攻撃ばっかしてんじゃねぇよ!!!なぁ来いよ!!!」
不仁「全く…うるさいなアイツ」
雨宮「急に人が変わったみたいだけど…どうしたんだろう」
不仁「ハイなのかな…?」
クロノス(恐らく宣言なしの解放状態なんだ…暴走してるね)
不仁「世話が焼けるな!!何のための特訓だったんだ!」
雨宮「ははは…」
不仁「とりあえず…貴方は死なせるわけに行きませんよね…!!」
雨宮「いや…僕は無名と同じ道を辿るよ」
不仁「!?」
雨宮「負けたことも死と同義なんだ…僕達は能力も使い切ったら死ぬから」
不仁「だから俺がアイツを説得するんで―」
雨宮「違う…解決法はそこじゃない」
不仁「え…」
雨宮「僕が死ぬまでなら無名の能力も黒髪に渡ることはない…だから僕が死ぬ前に黒髪を倒す事が得策だ!!」
不仁「!」
雨宮「ここは大丈夫!黒髪の元へ!!」
不仁「分かりました…!!」
ググッ
ドンッ
吃葉「あぁ?結局何しに来たんだアイツ…まぁいいか!!」
ザッサッザッ
吃葉「早く楽しもうぜ敵さん…せっかくの祭りだァ!!!」
雨宮「そうだね…せっかくのお祭りだ」
スッ
雨宮「僕も応えるよ全力で」
ガチャチャチャチャチャチャ
吃葉「へぇ…随分といかつくなったもんだ」
雨宮「よく言われるよ」
吃葉「どこまで耐えられるか…見ものだな!!!」
ドンッ
吃葉『二重破壊』ッ!!!
雨宮『グウェラ』ッ!!!
ッドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン
ゴトッ
ゴゴガッ
雨宮「っはは……強いな…!!」
ゴトンッ
吃葉「……」
シヴァ(吃葉くん!吃葉くん!!聞こえますか!?)
吃葉(…あァ)
シヴァ(良かった…意識が…)
吃葉(良く…ねぇよ……!!)
シヴァ(!)
吃葉「…俺が…やったんだよな」
雨宮「!」
吃葉「なぁ…暴走した俺が…ッ!!」
雨宮「君が気にすることじゃない…敵同士なんだから」
吃葉「そうじゃない!!!」
雨宮「…」
吃葉「何のための特訓だ!!何のための時間だったんだよ!!!力に飲まれて終わりって…マジで何しに来たんだ吃葉!!!弱ぇ!!!弱すぎる!!!!」
ガンッガンッ
シヴァ(吃葉くん…)
吃葉「馬鹿が……死ねよ……ッ!!」
雨宮「…僕は死ぬ」
吃葉「!!」
雨宮「死ぬのが嫌なのは…黒髪という危険を起こす引き金になってるからだよ。敵の君に頼むなんてどうかしてる。そんなことは百も承知でお願いだ」
ザザッ
雨宮「その強い君の力で……黒髪を殺してくれ」
吃葉「……ッ!!」
カチッ
雨宮「それと最後…君は死ぬな」
ニカッ
カチッ―
ッドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン
パラパラ
吃葉「……」
ドサッ
吃葉(なぁ…シヴァ)
シヴァ(はい)
吃葉(俺は…弱いよな…弱すぎるよな…?)
シヴァ(そんな事ないです…吃葉くんは強いんですよ…誰よりも)
吃葉「…ッ!!!」
ガンッ
吃葉「ッああぁあああぁああああああぁああああああ!!!!!!!!!!」
吃葉VS雨宮
――勝者 吃葉
終戦編 瓦解の始まり ~完~
――建物カルデア
吃葉「見たところ全身武器化人間って感じか?面白そうな能力してるな」
雨宮「そうだね…とても便利だよ」
カチャッ
雨宮「充分過ぎるほどにね」
吃葉「!」
雨宮「能力―【武具馬具】」
○雨宮能力―【武具馬具】
=全身の一部分を武具に変換できる
バババババンッ
ゴロゴロッ
吃葉「くっははHAHAHAァ…言うじゃねぇか…!!」
ドンッ
吃葉「負けて―泣くんじゃねぇぞ!!!」
吃葉『破壊』ッ!!!
ッドゴォォォォン
パラパラ
吃葉「!」
雨宮「言ったでしょ」
スッ
雨宮「仕込みのレベルが違うって」
ドムッ
吃葉「が……ッ!!」
雨宮「よろけたら急所晒しまくりだよ」
カチャッ
雨宮『アティラ』
バンバンバンッ
ヨロッ
吃葉「くっははHAHAHAァ…」
グァッ
吃葉『脳破』ッ!!
ゴチンッ
雨宮「か…ッ!!」
クラッ
ガクッ
吃葉「少し有利になっただけで勝ちでも確信しちまったか?敵さんよォ」
雨宮「ッ!!」
吃葉「悪ぃが俺は―油断しねぇッ!!!」
シヴァ(駄目です吃葉くん!!一気に解放し過ぎると―)
吃葉『巨大破壊』ッ!!!
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
雨宮「げほっげほっ…なんて破壊力…!!」
ザッザッザッ
ガッ
雨宮「!」
吃葉「…ヒヒッ」
ズッダァァァァァァァァン
雨宮「げほっ………!!」
吃葉「あひゃっ!!ひゃはっ!!かっはは!!きひゃひゃひゃひゃ!!!!」
シヴァ(吃葉くん……!!)
ーーー
シヴァ「僕の力は4人の中で最も通常と解放の差が少ないんです」
吃葉「へぇ…それって強いのか?弱いのか?」
シヴァ「どちらとも…ですかね」
吃葉「?」
シヴァ「差が広がらないとなれば聞こえもいいですが激しいデメリットにも繋がります。それは意志の向かないまま解放状態に入ってしまうことです」
吃葉「ん?」
シヴァ「自分の意思余地関係なしに解放状態に入ると待っているのはただ暴れるだけの暴走列車。僕の力は最もこれが起きやすいんです」
吃葉「そうなの…か」
シヴァ「特に吃葉くんは戦いを楽しむ人ですよね」
吃葉「う…」
シヴァ「決してそれが悪いことでは無いですが…リミッターを解除しないことを常に心がけてください」
吃葉「あぁ…わかった!!」
ーーー
シヴァ(駄目だ…声も届かない)
吃葉「おいおい辛そうな顔すんなよ~」
ザッザッザッ
ガシッ
雨宮「…!!」
吃葉「まだ終わりじゃァ…ねぇーだろ!?」
ズガンッ
ッボゴゴゴゴゴゴォォォォン
雨宮「かは…っ」
ガクッ
吃葉「んだよもう終わりか?シケてんなァ」
スッ
ゴゴゴゴ
吃葉「起きねぇと生き埋めにしちまうぜ」
雨宮「…」
吃葉「さーん」
雨宮「…ッ」
吃葉「にーい」
雨宮「……!!」
吃葉「いー―」
カチッ
雨宮「!」
雨宮『エクスプロディア』
ッボォォォォォォォォォォォォォォン
スッ
雨宮「どうかな…まだシケてる?」
吃葉「…ぶはっ」
パンパンッ
吃葉「何か仕込んでたから反撃してこなかったのか…シャラくせぇな」
スッ
吃葉「堂々来いよ!!男ならよォ!!!」
ドンッ
雨宮「僕は君と違うんだよ」
カチャッ
雨宮『アティラ』
バンバンバンッ
ゴロゴロッ
吃葉「!?」
雨宮「網弾だよ。初めて見た?」
吃葉「外れねぇ…ッ」
雨宮「そりゃ拘束具の一種だからね…簡単には外せるわけない」
カチャカチャカチャカチャカチャ
吃葉「!」
雨宮「たくさんの砲台に命を握られた今の気分はどう?」
吃葉「あぁ…悪くはねぇな…!!」
雨宮『アティラ』
ズドドドドドドドドドッ
シュゥゥゥゥゥゥ
ググッ
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
雨宮「!」
吃葉「いい威力だが疑問だな…お前なんの為に戦ってんだ?」
雨宮「…」
吃葉「俺を殺す気がねぇな?じゃなきゃ今の攻撃で俺がすんなり立てるわけがねぇんだから」
雨宮「そうかな?君が凄いだけじゃないのかな」
吃葉「くっははHAHAHAァ!!!そうか!俺が凄ェだけか!!」
ドンッ
ガガッ
吃葉『身体音頭』
シヴァ(まずい―その技は駄目です!!!)
シィン―
吃葉「肩を―触れたぜ」
雨宮「!?」
カチッカチッカチッ
ググッ
ボグゥゥゥゥアアアアアアンッ
雨宮「ぐっあぁ…あああぁああああ!!!!」
吃葉「くっははHAHAHAァ!!!いい声で叫ぶな!戦いはこうじゃねぇと!」
ザッサッザッ
吃葉「今の俺は全身が破壊の衝撃波だ…お前と似てるな」
スッ
吃葉「次はどこに触れて欲しい?」
ニヤッ
雨宮「はっ…はっ…!!」
ギリッ
雨宮「僕まで…死んだら……!!」
吃葉「ん?何か言ったか―?」
スッ
パチッ
吃葉「!」
雨宮「え……」
吃葉「おいおい…何の真似だよ不仁ィ!!!」
不仁「お前こそ…やりすぎだろ…!!」
シヴァ(不仁くん!クロノスさん!)
吃葉「やりすぎ?意味がわかんねぇ…いいからどけって」
ザッサッザッ
不仁「近づくな」
吃葉「!」
不仁「俺の能力は分かるんだろ?お前じゃ勝てないよ」
雨宮「君…そうか…無名を倒した子だね」
不仁「!」
雨宮「恨んでやしないよ…ただ別の問題が―」
不仁「黒髪…ですよね」
雨宮「知っているのか…!?」
不仁「無名さんが死ぬ最後に俺に教えてくれたんです…貴方の能力と無名さんの能力が渡ってしまうって」
雨宮「あぁ…そうなった時の彼女は本気の黒龍と互角になる」
不仁「!?」
ガシッ
吃葉「なあ」
不仁「!」
吃葉「お前どけって ♪」
ニカッ
不仁「しまっ―」
吃葉『破壊』ッ!!!
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
ゴロゴロッ
不仁「げほっ…げほっ…!!」
吃葉「次邪魔したらガチのマジで殺しちまうぜ」
ザッザッザッ
不仁「いつまで…寝ぼけてんだよ!!」
ガガッ
ドムッ
吃葉「……おいおい」
スッ
吃葉「話が聞けねぇのか…?」
不仁「!」
雨宮「足を上げて!!!」
雨宮『アティラ』!!
ズドドドドドドドドドッ
吃葉「ちぃ…ッ!!」
ズザザ
吃葉「チマチマした攻撃ばっかしてんじゃねぇよ!!!なぁ来いよ!!!」
不仁「全く…うるさいなアイツ」
雨宮「急に人が変わったみたいだけど…どうしたんだろう」
不仁「ハイなのかな…?」
クロノス(恐らく宣言なしの解放状態なんだ…暴走してるね)
不仁「世話が焼けるな!!何のための特訓だったんだ!」
雨宮「ははは…」
不仁「とりあえず…貴方は死なせるわけに行きませんよね…!!」
雨宮「いや…僕は無名と同じ道を辿るよ」
不仁「!?」
雨宮「負けたことも死と同義なんだ…僕達は能力も使い切ったら死ぬから」
不仁「だから俺がアイツを説得するんで―」
雨宮「違う…解決法はそこじゃない」
不仁「え…」
雨宮「僕が死ぬまでなら無名の能力も黒髪に渡ることはない…だから僕が死ぬ前に黒髪を倒す事が得策だ!!」
不仁「!」
雨宮「ここは大丈夫!黒髪の元へ!!」
不仁「分かりました…!!」
ググッ
ドンッ
吃葉「あぁ?結局何しに来たんだアイツ…まぁいいか!!」
ザッサッザッ
吃葉「早く楽しもうぜ敵さん…せっかくの祭りだァ!!!」
雨宮「そうだね…せっかくのお祭りだ」
スッ
雨宮「僕も応えるよ全力で」
ガチャチャチャチャチャチャ
吃葉「へぇ…随分といかつくなったもんだ」
雨宮「よく言われるよ」
吃葉「どこまで耐えられるか…見ものだな!!!」
ドンッ
吃葉『二重破壊』ッ!!!
雨宮『グウェラ』ッ!!!
ッドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン
ゴトッ
ゴゴガッ
雨宮「っはは……強いな…!!」
ゴトンッ
吃葉「……」
シヴァ(吃葉くん!吃葉くん!!聞こえますか!?)
吃葉(…あァ)
シヴァ(良かった…意識が…)
吃葉(良く…ねぇよ……!!)
シヴァ(!)
吃葉「…俺が…やったんだよな」
雨宮「!」
吃葉「なぁ…暴走した俺が…ッ!!」
雨宮「君が気にすることじゃない…敵同士なんだから」
吃葉「そうじゃない!!!」
雨宮「…」
吃葉「何のための特訓だ!!何のための時間だったんだよ!!!力に飲まれて終わりって…マジで何しに来たんだ吃葉!!!弱ぇ!!!弱すぎる!!!!」
ガンッガンッ
シヴァ(吃葉くん…)
吃葉「馬鹿が……死ねよ……ッ!!」
雨宮「…僕は死ぬ」
吃葉「!!」
雨宮「死ぬのが嫌なのは…黒髪という危険を起こす引き金になってるからだよ。敵の君に頼むなんてどうかしてる。そんなことは百も承知でお願いだ」
ザザッ
雨宮「その強い君の力で……黒髪を殺してくれ」
吃葉「……ッ!!」
カチッ
雨宮「それと最後…君は死ぬな」
ニカッ
カチッ―
ッドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン
パラパラ
吃葉「……」
ドサッ
吃葉(なぁ…シヴァ)
シヴァ(はい)
吃葉(俺は…弱いよな…弱すぎるよな…?)
シヴァ(そんな事ないです…吃葉くんは強いんですよ…誰よりも)
吃葉「…ッ!!!」
ガンッ
吃葉「ッああぁあああぁああああああぁああああああ!!!!!!!!!!」
吃葉VS雨宮
――勝者 吃葉
終戦編 瓦解の始まり ~完~
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる