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#88 終戦編 瓦解の嵐

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『終戦編 瓦解の嵐』
――建物カルデア
吃葉「見たところ全身武器化人間って感じか?面白そうな能力してるな」
雨宮「そうだね…とても便利だよ」
カチャッ
雨宮「充分過ぎるほどにね」
吃葉「!」
雨宮「能力―【武具馬具ぶぐばぐ】」

○雨宮能力―【武具馬具ぶぐばぐ
=全身の一部分を武具に変換できる

バババババンッ
ゴロゴロッ
吃葉「くっははHAHAHAァ…言うじゃねぇか…!!」
ドンッ
吃葉「負けて―泣くんじゃねぇぞ!!!」
吃葉『破壊インパクト』ッ!!!
ッドゴォォォォン
パラパラ
吃葉「!」
雨宮「言ったでしょ」
スッ
雨宮「仕込みのレベルが違うって」
ドムッ
吃葉「が……ッ!!」
雨宮「よろけたら急所晒しまくりだよ」
カチャッ
雨宮『アティラ』
バンバンバンッ
ヨロッ
吃葉「くっははHAHAHAァ…」
グァッ
吃葉『脳破グランデ』ッ!!
ゴチンッ
雨宮「か…ッ!!」
クラッ
ガクッ
吃葉「少し有利になっただけで勝ちでも確信しちまったか?敵さんよォ」
雨宮「ッ!!」
吃葉「悪ぃが俺は―油断しねぇッ!!!」
シヴァ(駄目です吃葉くん!!一気に解放し過ぎると―)
吃葉『巨大破壊ビッグインパクト』ッ!!!
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
雨宮「げほっげほっ…なんて破壊力…!!」
ザッザッザッ
ガッ
雨宮「!」
吃葉「…ヒヒッ」
ズッダァァァァァァァァン
雨宮「げほっ………!!」
吃葉「あひゃっ!!ひゃはっ!!かっはは!!きひゃひゃひゃひゃ!!!!」
シヴァ(吃葉くん……!!)

ーーー
シヴァ「僕の力は4人の中で最も通常と解放の差が少ないんです」
吃葉「へぇ…それって強いのか?弱いのか?」
シヴァ「どちらとも…ですかね」
吃葉「?」
シヴァ「差が広がらないとなれば聞こえもいいですが激しいデメリットにも繋がります。それは意志の向かないまま解放状態に入ってしまうことです」
吃葉「ん?」
シヴァ「自分の意思余地関係なしに解放状態に入ると待っているのはただ暴れるだけの暴走列車。僕の力は最もこれが起きやすいんです」
吃葉「そうなの…か」
シヴァ「特に吃葉くんは戦いを楽しむ人ですよね」
吃葉「う…」
シヴァ「決してそれが悪いことでは無いですが…リミッターを解除しないことを常に心がけてください」
吃葉「あぁ…わかった!!」
ーーー

シヴァ(駄目だ…声も届かない)
吃葉「おいおい辛そうな顔すんなよ~」
ザッザッザッ
ガシッ
雨宮「…!!」
吃葉「まだ終わりじゃァ…ねぇーだろ!?」
ズガンッ
ッボゴゴゴゴゴゴォォォォン
雨宮「かは…っ」
ガクッ
吃葉「んだよもう終わりか?シケてんなァ」
スッ
ゴゴゴゴ
吃葉「起きねぇと生き埋めにしちまうぜ」
雨宮「…」
吃葉「さーん」
雨宮「…ッ」
吃葉「にーい」
雨宮「……!!」
吃葉「いー―」
カチッ
雨宮「!」
雨宮『エクスプロディア』
ッボォォォォォォォォォォォォォォン
スッ
雨宮「どうかな…まだシケてる?」
吃葉「…ぶはっ」
パンパンッ
吃葉「何か仕込んでたから反撃してこなかったのか…シャラくせぇな」
スッ
吃葉「堂々来いよ!!男ならよォ!!!」
ドンッ
雨宮「僕は君と違うんだよ」
カチャッ
雨宮『アティラ』
バンバンバンッ
ゴロゴロッ
吃葉「!?」
雨宮「網弾だよ。初めて見た?」
吃葉「外れねぇ…ッ」
雨宮「そりゃ拘束具の一種だからね…簡単には外せるわけない」
カチャカチャカチャカチャカチャ
吃葉「!」
雨宮「たくさんの砲台に命を握られた今の気分はどう?」
吃葉「あぁ…悪くはねぇな…!!」
雨宮『アティラ』
ズドドドドドドドドドッ
シュゥゥゥゥゥゥ
ググッ
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
雨宮「!」
吃葉「いい威力だが疑問だな…お前なんの為に戦ってんだ?」
雨宮「…」
吃葉「俺を殺す気がねぇな?じゃなきゃ今の攻撃で俺がすんなり立てるわけがねぇんだから」
雨宮「そうかな?君が凄いだけじゃないのかな」
吃葉「くっははHAHAHAァ!!!そうか!俺が凄ェだけか!!」
ドンッ
ガガッ
吃葉『身体音頭ボディドラム
シヴァ(まずい―その技は駄目です!!!)
シィン―
吃葉「肩を―触れたぜ」
雨宮「!?」
カチッカチッカチッ
ググッ
ボグゥゥゥゥアアアアアアンッ
雨宮「ぐっあぁ…あああぁああああ!!!!」
吃葉「くっははHAHAHAァ!!!いい声で叫ぶな!戦いはこうじゃねぇと!」
ザッサッザッ
吃葉「今の俺は全身が破壊の衝撃波だ…お前と似てるな」
スッ
吃葉「次はどこに触れて欲しい?」
ニヤッ
雨宮「はっ…はっ…!!」
ギリッ
雨宮「僕まで…死んだら……!!」
吃葉「ん?何か言ったか―?」
スッ
パチッ
吃葉「!」
雨宮「え……」
吃葉「おいおい…何の真似だよ不仁ィ!!!」
不仁「お前こそ…やりすぎだろ…!!」
シヴァ(不仁くん!クロノスさん!)
吃葉「やりすぎ?意味がわかんねぇ…いいからどけって」
ザッサッザッ
不仁「近づくな」
吃葉「!」
不仁「俺の能力は分かるんだろ?お前じゃ勝てないよ」
雨宮「君…そうか…無名を倒した子だね」
不仁「!」
雨宮「恨んでやしないよ…ただ別の問題が―」
不仁「黒髪…ですよね」
雨宮「知っているのか…!?」
不仁「無名さんが死ぬ最後に俺に教えてくれたんです…貴方の能力と無名さんの能力が渡ってしまうって」
雨宮「あぁ…そうなった時の彼女は本気の黒龍と互角になる」
不仁「!?」
ガシッ
吃葉「なあ」
不仁「!」
吃葉「お前どけって ♪」
ニカッ
不仁「しまっ―」
吃葉『破壊インパクト』ッ!!!
ッボゴォォォォォォォォォォォォォォォン
ゴロゴロッ
不仁「げほっ…げほっ…!!」
吃葉「次邪魔したらガチのマジで殺しちまうぜ」
ザッザッザッ
不仁「いつまで…寝ぼけてんだよ!!」
ガガッ
ドムッ
吃葉「……おいおい」
スッ
吃葉「話が聞けねぇのか…?」
不仁「!」
雨宮「足を上げて!!!」
雨宮『アティラ』!!
ズドドドドドドドドドッ
吃葉「ちぃ…ッ!!」
ズザザ
吃葉「チマチマした攻撃ばっかしてんじゃねぇよ!!!なぁ来いよ!!!」
不仁「全く…うるさいなアイツ」
雨宮「急に人が変わったみたいだけど…どうしたんだろう」
不仁「ハイなのかな…?」
クロノス(恐らく宣言なしの解放状態なんだ…暴走してるね)
不仁「世話が焼けるな!!何のための特訓だったんだ!」
雨宮「ははは…」
不仁「とりあえず…貴方は死なせるわけに行きませんよね…!!」
雨宮「いや…僕は無名と同じ道を辿るよ」
不仁「!?」
雨宮「負けたことも死と同義なんだ…僕達は能力も使い切ったら死ぬから」
不仁「だから俺がアイツを説得するんで―」
雨宮「違う…解決法はそこじゃない」
不仁「え…」
雨宮「僕が死ぬまでなら無名の能力も黒髪に渡ることはない…だから僕が死ぬ前に黒髪を倒す事が得策だ!!」
不仁「!」
雨宮「ここは大丈夫!黒髪の元へ!!」
不仁「分かりました…!!」
ググッ
ドンッ
吃葉「あぁ?結局何しに来たんだアイツ…まぁいいか!!」
ザッサッザッ
吃葉「早く楽しもうぜ敵さん…せっかくの祭りだァ!!!」
雨宮「そうだね…せっかくのお祭りだ」
スッ
雨宮「僕も応えるよ全力で」
ガチャチャチャチャチャチャ
吃葉「へぇ…随分といかつくなったもんだ」
雨宮「よく言われるよ」
吃葉「どこまで耐えられるか…見ものだな!!!」
ドンッ
吃葉『二重破壊ダブルインパクト』ッ!!!
雨宮『グウェラ』ッ!!!
ッドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン
ゴトッ
ゴゴガッ
雨宮「っはは……強いな…!!」
ゴトンッ
吃葉「……」
シヴァ(吃葉くん!吃葉くん!!聞こえますか!?)
吃葉(…あァ)
シヴァ(良かった…意識が…)
吃葉(良く…ねぇよ……!!)
シヴァ(!)
吃葉「…俺が…やったんだよな」
雨宮「!」
吃葉「なぁ…暴走した俺が…ッ!!」
雨宮「君が気にすることじゃない…敵同士なんだから」
吃葉「そうじゃない!!!」
雨宮「…」
吃葉「何のための特訓だ!!何のための時間だったんだよ!!!力に飲まれて終わりって…マジで何しに来たんだ吃葉!!!弱ぇ!!!弱すぎる!!!!」
ガンッガンッ
シヴァ(吃葉くん…)
吃葉「馬鹿が……死ねよ……ッ!!」
雨宮「…僕は死ぬ」
吃葉「!!」
雨宮「死ぬのが嫌なのは…黒髪という危険を起こす引き金になってるからだよ。敵の君に頼むなんてどうかしてる。そんなことは百も承知でお願いだ」
ザザッ
雨宮「その強い君の力で……黒髪を殺してくれ」
吃葉「……ッ!!」
カチッ
雨宮「それと最後…君は死ぬな」
ニカッ
カチッ―
ッドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォン
パラパラ
吃葉「……」
ドサッ
吃葉(なぁ…シヴァ)
シヴァ(はい)
吃葉(俺は…弱いよな…弱すぎるよな…?)
シヴァ(そんな事ないです…吃葉くんは強いんですよ…誰よりも)
吃葉「…ッ!!!」
ガンッ
吃葉「ッああぁあああぁああああああぁああああああ!!!!!!!!!!」



吃葉VS雨宮
――勝者 吃葉

終戦編 瓦解の始まり ~完~
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