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#83 終戦編 復活
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『終戦編 復活』
――天界
ウリエル「繋いだよ!現世への門!」
ラファエル「どうか皆さんお気を付けて」
ガブリエル「敵も味方も困惑するのだ…考えて行動するのだ!」
ミカエル「既に交戦してから15分は経過しているからな!」
ダダッ
ヒュッ
オーディン「僅か15分にして圧倒的な劣勢…」
ウリエル「こんなに実力差が離れるものなのかな…」
オーディン「いえ。これは1人の能力持ちによる妨害です」
ラファエル「!」
オーディン「彼らのうち誰かが…それに気づければ恐らく―!!」
ーーーーーー
――建物カルデア
无名「はっ…はっ…!!」
満桜(おかしい…さっきからずっと苦しい…!!)
草薙「…調子が悪いようだが?」
无名「は…はぁ?」
ググッ
无名「舐めんじゃ…ないわよ!!!」
ドゴッ
草薙「…」
シュゥゥゥ
无名「…ッ!!」
无名(どうなってんの…なんなのコイツの硬さ…!!)
草薙「柔い蹴りだな」
草薙『切断』ッ!!!
ズバァァァァァァ
无名「…!!」
満桜「無事ですか…无名ちゃん…!!」
无名「えぇ…なんとか」
ギュッ
无名「くっっそ…何がどうなってんの…!!」
たった15分にして神格者と圧倒的な差をつけられた
その裏ではたった1人の能力が誤算的な妨害を行っていた
ーーーーーー
喜壱「ふぅーー…」
プカーーー
喜壱「悪いが出来レース…万に一重も勝てる奴など居ない」
ーーー
喜壱「全員少し良いか」
狂介「?」
喜壱「ほれ」
ブォンッ
雲雀「とっ…たた…っと!」
ガシッ
雲雀「これなんすか?」
紗近「ん?スプレー缶のようだが…」
喜壱「中には酸素が詰まってる」
無名「酸素?そんなもんなんぼでも辺りに散らばってんで?」
喜壱「ふふ」
スッ
喜壱「勝ちに拘るなら悪どさも儂の売りじゃろう」
黒龍「…」
喜壱「1つ。今お主らの周りに薄い壁を貼っておいた」
雨宮「壁…?何も見えないけど」
喜壱「目に見えない防護服とでも思っとれ。それがあればまぁ敵からの被傷は極端に抑えられよう」
嶺華「へぇ…ありがたいな!」
喜壱「それから2つ。どこで戦うかは知らんが交戦が始まった瞬間から儂がその場を結界で囲う」
紅玉「ほう…?」
喜壱「その結界は指定したものを遮断する…指定物は酸素じゃ」
神格者「!」
喜壱「もう分かるか?奴らは籠の中で動けば動くほど自らの吐いた息に苦しめられる。動きも鈍れば判断能力も低下するじゃろうな」
草薙「…!!」
咲良「いい作戦だね!」
屬翔「…デメリットは無いのか」
喜壱「遮断結界は外部からの攻撃に弱いが心配なかろう?」
嶺華「全員を囲うのなら同じことだな」
紅玉「コーコッコッコ!ここで序列6の知恵を使ってきたか!」
喜壱「ふふ…賭けよりは確実に勝てる手段が好きでな」
ーーー
ーーーーーー
喜壱(…もう15分もすれば勝負がつく頃合いか)
ザッザッザッ
ビキビキッ
喜壱「!?」
『月牙――天衝』ッ!!!
ズドドドドドドドドドドドォン
ただ1つ神格者にとっても誤算だった
糸より細い確率の不確定要素
それは数奇の運命を超え―今現世に降り立つ6つの影
ザッザッザッ
喜壱「誰じゃ!」
喜壱(遮断結界ではなかった…普通の強度の結界を打ち破った人物)
ギリッ
喜壱「…油断は出来んか」
?「無駄ですよ」
喜壱「!」
?「今の程度の結界なら…私は壊します」
喜壱「参ったな…誰じゃお嬢さんは」
霞「彼らの仲間です」
喜壱「意地悪じゃな。ではなぜここに来た?」
霞「貴方が居ると思ったので」
喜壱「なぜ儂を狙った?」
霞「…能力柄少しだけ調子がいいんです」
ズォォオオオオオオ
フェンリル「グルルルルル…」
喜壱「…!!」
霞「嗅覚」
喜壱「ほぉ…?」
霞「ここに来るまでの通路の人の少なさ…部屋を覆ってた特殊な壁」
チャキッ
霞「仲間達が劣勢なのも貴方のせいとみて間違いないですか?」
喜壱「鋭いな…」
プカーーー
喜壱「だが1人で来たのか?」
霞「…」
チャキッ
霞「勿論仲間達と!」
ズァアアアッ
喜壱『結界』!!
霞『月牙天衝』!!
ズガガガガガ
ッパリィン
喜壱「…ッ!!」
霞「貴方の相手は私です!」
喜壱「賭け勝負か…!!」
―神格者【煙に巻く防壁】喜壱
vs
―鬼組【信念の騎士団長】霞
ーーーーーー
ズガガガガガ
ババッ
ブラッド「くそっ…」
ブシュッ
ブラッド『凝固・血釜蔵』!!!
ガギギギギギ
ブラッド「うっ…!!」
ガクッ
黒髪「…」
スッ
黒髪『吊』
ビュッ
?「武人!!2歩後ろへ下がり頭を下げよ!!」
ブラッド「!」
ヒュッ
ズガガガガガ
ダダンッ
?『桜ノ旅路』ッ!!
ビラァァッ
黒髪「!」
ババッ
ブラッド「あ、あんたは…」
陽夏「助太刀失礼!迷惑で無ければ共闘を許してくれるでござるか?」
―鬼組【華剣の侍】陽夏
スッ
陽夏「拙者は陽夏!名はなんと?」
ブラッド「俺は…ブラッドだ」
陽夏「ブラッド殿!いい響きの名でござるな!」
ニカッ
陽夏「してブラッド殿…先程までお主が力を出せなかったのはこの周りに貼られていた薄い結界のせいにござる。それが無くなった今であれば本来の力も出せるやもしれぬが…如何でござろう?」
ブラッド「あぁ…」
ガシッ
ブラッド「悪いな!初対面だけど共闘頼む!」
陽夏「心得た!!!」
黒髪「…」
ーーーーーー
ボゴォォン
ボゴォォン
瑠姫亜「はっ…はっ…」
ガクッ
叶栞「瑠姫亜!」
ギュルンッ
ガシッ
グイッ
叶栞「しっかり!」
瑠姫亜「すみ…ません…!!」
黒龍「…もどかしいか」
瑠姫亜「!」
黒龍「ただでさえ動くほど酸素が無くなるこの空間で貴様の能力は使用に反するデメリットがデカすぎる。違うか?炎熱系」
瑠姫亜「…ッ!!」
叶栞(言う通りだ…瑠姫亜の能力で炎を出すと酸素の失調がより大きい)
瑠姫亜「はぁ…はぁ…!!」
ググッ
叶栞「なんとかアレを―!!」
ドンッ
叶栞『ロープマジック・嘶き』!!!
ビュッ
黒龍「この酸素缶が目当てか?」
ヒュッ
叶栞「!」
叶栞(龍モードを解い―)
黒龍「そう易易と取らせるか」
グリィッ
瑠姫亜「叶栞!!」
黒龍『叩伏』!!!
ズッドォォォォォォン
叶栞「かはっ…!!」
叶栞(まずい…床が抜ける…!!)
ボコッ
ッドォォォォォォォォォォォォ
瑠姫亜「叶―」
ガクッ
ドサッ
瑠姫亜「うっ…!!」
黒龍「ふん…ロープも無ければ上がって来れん」
スッ
黒龍「まずは1人―」
ジャラララララララララララッ
黒龍「!!」
瑠姫亜「何の…音…」
ビキビキッ
バリィィィィィィン
瑠姫亜「!」
叶栞「結界が…割れ…た」
瑠姫亜「叶栞…どうしてここまで」
叶栞「分からない…鎖に巻かれて」
ググッ
黒龍『熱息』ッ!!!
ッドォォォォォォォォォォォ
叶栞「!?」
瑠姫亜「しまっ―」
ババッ
?『輪廻の盾』!!!
ボゴォォン
瑠姫亜「!」
叶栞「誰…君…」
?「…」
ジャラララ
玉津遊「…助けに来た!」
―鬼組【手綱を握る少女】玉津遊
黒龍「復活を遂げたのか…忌々しい…」
玉津遊「落ち着いて深呼吸すれば大丈夫。もう苦しくない」
瑠姫亜「!」
叶栞「スーーー…ハーーー…」
黒龍「1度敗走した奴が今更何用だ」
玉津遊「勝ちに来た!」
黒龍「…ッ!!」
ーーーーーー
ポイズン「…」
ドロロロロロロ
雲雀「う~…やっぱりあれじゃ近づけないっす!」
紗近「判断が早かったな…すぐにバレるとは」
ポイズン「息苦しさは感じたからな…下手に動き回らねぇ方がいい」
ポイズン(だが依然不利だな…向こうの奴が動いても辺りの酸素は減る)
雲雀「さ、紗近さん…あれ」
紗近「!」
ポイズン「?」
ズズズ
ポイズン「なんだこれ…ッ」
ズズズ
ポイズン「身体の…中に…ッ」
雲雀「な、なんすか…新たな敵っすか!?」
紗近「おいおい…儂らとて酸素も有限じゃないと言うのに」
ポイズン「…!!」
?「落ち着いて」
ポイズン「!」
?「もうすぐ結界が破れるからさ」
ポイズン「この声…!!」
雲雀「一体誰なんすか…!!」
紗近「結界が破れるだと…」
??「…」
コンコンッ
紗近「!」
??「うん、行けそうだね」
ポイズン「は…!?」
??『Xモード-ファントム』
ズガガガガガ
バリィィィィィィン
雲雀「!!」
紗近「なんと…!!」
ポイズン「なんで…ここに…!!」
涼亡「2対1は卑怯じゃないかな?せめて3対1だよ」
―鬼組【黒い翼】涼亡
翡翠「久しぶりの登場…これで格好はついたかな」
―鬼組【帳の怪盗】翡翠
雲雀「だ、誰っすか…」
紗近「さぁな…だが儂らの敵であることは確かだ」
ポイズン「涼亡…いつこっちに…それになんで翡翠が…!!」
涼亡「黙っててごめんね…死ぬかどうかの賭けだったからさ」
翡翠「私だけじゃない。全員戻ってきたよ」
ポイズン「!」
涼亡「とりあえず私達はここを片付けちゃおうか」
翡翠「そうだね…相手は遠慮しなくても良さそうなレベルだ」
ポイズン「あぁ聞きてぇことで頭パンクするけど…もう慣れた!」
ーーーーーー
ガギギギギギ
ガキィィィィィン
咲良「…」
ザッザッザッ
ケイパン「はっ…はっ…!!」
咲良「そんな強さじゃ仇なんて取れないでしょ~」
ケイパン「…ッ」
咲良「他の人に代理頼んだら?じゃないと死んじゃうよ?」
ケイパン「はっ…馬鹿か…!!」
ググッ
ケイパン「死ぬのが怖かったらこんな場所に立ってねぇ…!!」
咲良「…強がりだなぁ」
スッ
咲良『魔人一閃』
ズギャギャギャギャギャギャ
ケイパン「うおぉぉぉ…!!」
ガギギギギギ
咲良「だから無理だって!それ止めるのは君じゃあ」
ケイパン「うるせぇぇぇええええ!!!!」
ギギッ
ケイパン「ぐっ…!!」
咲良「腕折れちゃうよ?」
ガキィィィィィン
ケイパン「がはっ…!!」
ドサッ
咲良「時には勝てない相手ってのも出てくるものだよ」
ザッザッザッ
咲良「それにこの結界の中…君が勝てる確率なんて糸より細い」
ケイパン「くそっ…!!」
ググッ
咲良「残念だったなぁ…この結界無ければいい勝負してただろうけど」
チャキッ
咲良「ばいばい―」
ブォンッ
ケイパン「…ッ!!」
ガキィィィィィン―
咲良「!!」
ケイパン「え…」
?「…どうしたんじゃ?らしくないぞケイパン」
ケイパン「…!!」
咲良「嘘…どうして君が」
鬼姫「糸より細い確率など散々乗り越えて来たじゃろう?」
―鬼組【鬼神】鬼姫
ケイパン「鬼…姫…?」
鬼姫「よーしよーし!よく頑張ったのう!!偉い!」
ナデナデ
ケイパン「なんで―」
鬼姫「咲良」
咲良「!」
鬼姫「200年ぶり…いやもっとかの?」
ザッザッザッ
鬼姫「冥府では1000年以上経っている気がするわ」
ケイパン「冥府…!?」
咲良「あはっ…あっはは…あっはははは!!!!!」
グァッ
咲良「凄いねぇ!どうやってあの場所から戻れたの!?」
鬼姫「命を賭した死に物狂いで妾達を助けてくれた仲間が居た」
ケイパン(涼亡…!!)
鬼姫「森には見えんが…お主木を切り倒したな?」
咲良「うん」
鬼姫「やれやれ…駄目じゃろうが」
チャキッ
鬼姫「鬼族秘伝残術!漆の太刀!」
鬼姫『断鎧縄衣・鬼時雨』!!!
ズァアアアアアアアアアアッ
咲良「――!!」
鬼姫「これくらい更地にせんと狭苦しくて敵わん!」
咲良「あはっ…やっぱ流石だね…!!」
鬼姫「さぁケイパン!手を取れ!」
ケイパン「!」
鬼姫「共に討つぞ!!あの魔人を!!!」
ケイパン「…あぁ!!!」
最強の戦力集結――!!
終戦編 復活 ~完~
――天界
ウリエル「繋いだよ!現世への門!」
ラファエル「どうか皆さんお気を付けて」
ガブリエル「敵も味方も困惑するのだ…考えて行動するのだ!」
ミカエル「既に交戦してから15分は経過しているからな!」
ダダッ
ヒュッ
オーディン「僅か15分にして圧倒的な劣勢…」
ウリエル「こんなに実力差が離れるものなのかな…」
オーディン「いえ。これは1人の能力持ちによる妨害です」
ラファエル「!」
オーディン「彼らのうち誰かが…それに気づければ恐らく―!!」
ーーーーーー
――建物カルデア
无名「はっ…はっ…!!」
満桜(おかしい…さっきからずっと苦しい…!!)
草薙「…調子が悪いようだが?」
无名「は…はぁ?」
ググッ
无名「舐めんじゃ…ないわよ!!!」
ドゴッ
草薙「…」
シュゥゥゥ
无名「…ッ!!」
无名(どうなってんの…なんなのコイツの硬さ…!!)
草薙「柔い蹴りだな」
草薙『切断』ッ!!!
ズバァァァァァァ
无名「…!!」
満桜「無事ですか…无名ちゃん…!!」
无名「えぇ…なんとか」
ギュッ
无名「くっっそ…何がどうなってんの…!!」
たった15分にして神格者と圧倒的な差をつけられた
その裏ではたった1人の能力が誤算的な妨害を行っていた
ーーーーーー
喜壱「ふぅーー…」
プカーーー
喜壱「悪いが出来レース…万に一重も勝てる奴など居ない」
ーーー
喜壱「全員少し良いか」
狂介「?」
喜壱「ほれ」
ブォンッ
雲雀「とっ…たた…っと!」
ガシッ
雲雀「これなんすか?」
紗近「ん?スプレー缶のようだが…」
喜壱「中には酸素が詰まってる」
無名「酸素?そんなもんなんぼでも辺りに散らばってんで?」
喜壱「ふふ」
スッ
喜壱「勝ちに拘るなら悪どさも儂の売りじゃろう」
黒龍「…」
喜壱「1つ。今お主らの周りに薄い壁を貼っておいた」
雨宮「壁…?何も見えないけど」
喜壱「目に見えない防護服とでも思っとれ。それがあればまぁ敵からの被傷は極端に抑えられよう」
嶺華「へぇ…ありがたいな!」
喜壱「それから2つ。どこで戦うかは知らんが交戦が始まった瞬間から儂がその場を結界で囲う」
紅玉「ほう…?」
喜壱「その結界は指定したものを遮断する…指定物は酸素じゃ」
神格者「!」
喜壱「もう分かるか?奴らは籠の中で動けば動くほど自らの吐いた息に苦しめられる。動きも鈍れば判断能力も低下するじゃろうな」
草薙「…!!」
咲良「いい作戦だね!」
屬翔「…デメリットは無いのか」
喜壱「遮断結界は外部からの攻撃に弱いが心配なかろう?」
嶺華「全員を囲うのなら同じことだな」
紅玉「コーコッコッコ!ここで序列6の知恵を使ってきたか!」
喜壱「ふふ…賭けよりは確実に勝てる手段が好きでな」
ーーー
ーーーーーー
喜壱(…もう15分もすれば勝負がつく頃合いか)
ザッザッザッ
ビキビキッ
喜壱「!?」
『月牙――天衝』ッ!!!
ズドドドドドドドドドドドォン
ただ1つ神格者にとっても誤算だった
糸より細い確率の不確定要素
それは数奇の運命を超え―今現世に降り立つ6つの影
ザッザッザッ
喜壱「誰じゃ!」
喜壱(遮断結界ではなかった…普通の強度の結界を打ち破った人物)
ギリッ
喜壱「…油断は出来んか」
?「無駄ですよ」
喜壱「!」
?「今の程度の結界なら…私は壊します」
喜壱「参ったな…誰じゃお嬢さんは」
霞「彼らの仲間です」
喜壱「意地悪じゃな。ではなぜここに来た?」
霞「貴方が居ると思ったので」
喜壱「なぜ儂を狙った?」
霞「…能力柄少しだけ調子がいいんです」
ズォォオオオオオオ
フェンリル「グルルルルル…」
喜壱「…!!」
霞「嗅覚」
喜壱「ほぉ…?」
霞「ここに来るまでの通路の人の少なさ…部屋を覆ってた特殊な壁」
チャキッ
霞「仲間達が劣勢なのも貴方のせいとみて間違いないですか?」
喜壱「鋭いな…」
プカーーー
喜壱「だが1人で来たのか?」
霞「…」
チャキッ
霞「勿論仲間達と!」
ズァアアアッ
喜壱『結界』!!
霞『月牙天衝』!!
ズガガガガガ
ッパリィン
喜壱「…ッ!!」
霞「貴方の相手は私です!」
喜壱「賭け勝負か…!!」
―神格者【煙に巻く防壁】喜壱
vs
―鬼組【信念の騎士団長】霞
ーーーーーー
ズガガガガガ
ババッ
ブラッド「くそっ…」
ブシュッ
ブラッド『凝固・血釜蔵』!!!
ガギギギギギ
ブラッド「うっ…!!」
ガクッ
黒髪「…」
スッ
黒髪『吊』
ビュッ
?「武人!!2歩後ろへ下がり頭を下げよ!!」
ブラッド「!」
ヒュッ
ズガガガガガ
ダダンッ
?『桜ノ旅路』ッ!!
ビラァァッ
黒髪「!」
ババッ
ブラッド「あ、あんたは…」
陽夏「助太刀失礼!迷惑で無ければ共闘を許してくれるでござるか?」
―鬼組【華剣の侍】陽夏
スッ
陽夏「拙者は陽夏!名はなんと?」
ブラッド「俺は…ブラッドだ」
陽夏「ブラッド殿!いい響きの名でござるな!」
ニカッ
陽夏「してブラッド殿…先程までお主が力を出せなかったのはこの周りに貼られていた薄い結界のせいにござる。それが無くなった今であれば本来の力も出せるやもしれぬが…如何でござろう?」
ブラッド「あぁ…」
ガシッ
ブラッド「悪いな!初対面だけど共闘頼む!」
陽夏「心得た!!!」
黒髪「…」
ーーーーーー
ボゴォォン
ボゴォォン
瑠姫亜「はっ…はっ…」
ガクッ
叶栞「瑠姫亜!」
ギュルンッ
ガシッ
グイッ
叶栞「しっかり!」
瑠姫亜「すみ…ません…!!」
黒龍「…もどかしいか」
瑠姫亜「!」
黒龍「ただでさえ動くほど酸素が無くなるこの空間で貴様の能力は使用に反するデメリットがデカすぎる。違うか?炎熱系」
瑠姫亜「…ッ!!」
叶栞(言う通りだ…瑠姫亜の能力で炎を出すと酸素の失調がより大きい)
瑠姫亜「はぁ…はぁ…!!」
ググッ
叶栞「なんとかアレを―!!」
ドンッ
叶栞『ロープマジック・嘶き』!!!
ビュッ
黒龍「この酸素缶が目当てか?」
ヒュッ
叶栞「!」
叶栞(龍モードを解い―)
黒龍「そう易易と取らせるか」
グリィッ
瑠姫亜「叶栞!!」
黒龍『叩伏』!!!
ズッドォォォォォォン
叶栞「かはっ…!!」
叶栞(まずい…床が抜ける…!!)
ボコッ
ッドォォォォォォォォォォォォ
瑠姫亜「叶―」
ガクッ
ドサッ
瑠姫亜「うっ…!!」
黒龍「ふん…ロープも無ければ上がって来れん」
スッ
黒龍「まずは1人―」
ジャラララララララララララッ
黒龍「!!」
瑠姫亜「何の…音…」
ビキビキッ
バリィィィィィィン
瑠姫亜「!」
叶栞「結界が…割れ…た」
瑠姫亜「叶栞…どうしてここまで」
叶栞「分からない…鎖に巻かれて」
ググッ
黒龍『熱息』ッ!!!
ッドォォォォォォォォォォォ
叶栞「!?」
瑠姫亜「しまっ―」
ババッ
?『輪廻の盾』!!!
ボゴォォン
瑠姫亜「!」
叶栞「誰…君…」
?「…」
ジャラララ
玉津遊「…助けに来た!」
―鬼組【手綱を握る少女】玉津遊
黒龍「復活を遂げたのか…忌々しい…」
玉津遊「落ち着いて深呼吸すれば大丈夫。もう苦しくない」
瑠姫亜「!」
叶栞「スーーー…ハーーー…」
黒龍「1度敗走した奴が今更何用だ」
玉津遊「勝ちに来た!」
黒龍「…ッ!!」
ーーーーーー
ポイズン「…」
ドロロロロロロ
雲雀「う~…やっぱりあれじゃ近づけないっす!」
紗近「判断が早かったな…すぐにバレるとは」
ポイズン「息苦しさは感じたからな…下手に動き回らねぇ方がいい」
ポイズン(だが依然不利だな…向こうの奴が動いても辺りの酸素は減る)
雲雀「さ、紗近さん…あれ」
紗近「!」
ポイズン「?」
ズズズ
ポイズン「なんだこれ…ッ」
ズズズ
ポイズン「身体の…中に…ッ」
雲雀「な、なんすか…新たな敵っすか!?」
紗近「おいおい…儂らとて酸素も有限じゃないと言うのに」
ポイズン「…!!」
?「落ち着いて」
ポイズン「!」
?「もうすぐ結界が破れるからさ」
ポイズン「この声…!!」
雲雀「一体誰なんすか…!!」
紗近「結界が破れるだと…」
??「…」
コンコンッ
紗近「!」
??「うん、行けそうだね」
ポイズン「は…!?」
??『Xモード-ファントム』
ズガガガガガ
バリィィィィィィン
雲雀「!!」
紗近「なんと…!!」
ポイズン「なんで…ここに…!!」
涼亡「2対1は卑怯じゃないかな?せめて3対1だよ」
―鬼組【黒い翼】涼亡
翡翠「久しぶりの登場…これで格好はついたかな」
―鬼組【帳の怪盗】翡翠
雲雀「だ、誰っすか…」
紗近「さぁな…だが儂らの敵であることは確かだ」
ポイズン「涼亡…いつこっちに…それになんで翡翠が…!!」
涼亡「黙っててごめんね…死ぬかどうかの賭けだったからさ」
翡翠「私だけじゃない。全員戻ってきたよ」
ポイズン「!」
涼亡「とりあえず私達はここを片付けちゃおうか」
翡翠「そうだね…相手は遠慮しなくても良さそうなレベルだ」
ポイズン「あぁ聞きてぇことで頭パンクするけど…もう慣れた!」
ーーーーーー
ガギギギギギ
ガキィィィィィン
咲良「…」
ザッザッザッ
ケイパン「はっ…はっ…!!」
咲良「そんな強さじゃ仇なんて取れないでしょ~」
ケイパン「…ッ」
咲良「他の人に代理頼んだら?じゃないと死んじゃうよ?」
ケイパン「はっ…馬鹿か…!!」
ググッ
ケイパン「死ぬのが怖かったらこんな場所に立ってねぇ…!!」
咲良「…強がりだなぁ」
スッ
咲良『魔人一閃』
ズギャギャギャギャギャギャ
ケイパン「うおぉぉぉ…!!」
ガギギギギギ
咲良「だから無理だって!それ止めるのは君じゃあ」
ケイパン「うるせぇぇぇええええ!!!!」
ギギッ
ケイパン「ぐっ…!!」
咲良「腕折れちゃうよ?」
ガキィィィィィン
ケイパン「がはっ…!!」
ドサッ
咲良「時には勝てない相手ってのも出てくるものだよ」
ザッザッザッ
咲良「それにこの結界の中…君が勝てる確率なんて糸より細い」
ケイパン「くそっ…!!」
ググッ
咲良「残念だったなぁ…この結界無ければいい勝負してただろうけど」
チャキッ
咲良「ばいばい―」
ブォンッ
ケイパン「…ッ!!」
ガキィィィィィン―
咲良「!!」
ケイパン「え…」
?「…どうしたんじゃ?らしくないぞケイパン」
ケイパン「…!!」
咲良「嘘…どうして君が」
鬼姫「糸より細い確率など散々乗り越えて来たじゃろう?」
―鬼組【鬼神】鬼姫
ケイパン「鬼…姫…?」
鬼姫「よーしよーし!よく頑張ったのう!!偉い!」
ナデナデ
ケイパン「なんで―」
鬼姫「咲良」
咲良「!」
鬼姫「200年ぶり…いやもっとかの?」
ザッザッザッ
鬼姫「冥府では1000年以上経っている気がするわ」
ケイパン「冥府…!?」
咲良「あはっ…あっはは…あっはははは!!!!!」
グァッ
咲良「凄いねぇ!どうやってあの場所から戻れたの!?」
鬼姫「命を賭した死に物狂いで妾達を助けてくれた仲間が居た」
ケイパン(涼亡…!!)
鬼姫「森には見えんが…お主木を切り倒したな?」
咲良「うん」
鬼姫「やれやれ…駄目じゃろうが」
チャキッ
鬼姫「鬼族秘伝残術!漆の太刀!」
鬼姫『断鎧縄衣・鬼時雨』!!!
ズァアアアアアアアアアアッ
咲良「――!!」
鬼姫「これくらい更地にせんと狭苦しくて敵わん!」
咲良「あはっ…やっぱ流石だね…!!」
鬼姫「さぁケイパン!手を取れ!」
ケイパン「!」
鬼姫「共に討つぞ!!あの魔人を!!!」
ケイパン「…あぁ!!!」
最強の戦力集結――!!
終戦編 復活 ~完~
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「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
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