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#68 3人の守護者
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『3人の守護者』
――天界
不仁「戦う前に!」
ラムネ「?」
不仁「どうして暴れたりしてるんだ…?」
クロノス「まず相手の事情を探るとは…流石だね不仁」
ウンウン
ラムネ「そんなこと決まってるよ~」
不仁「?」
ラムネ「かまって欲しいから!」
ドンッ
不仁「はぁ!?」
クロノス「不仁!時間を!」
不仁「あっ、あぁそうか!」
パチンッ
不仁『遅延』!
ノロォッ
ラムネ「!」
不仁「あまりにも共感できない理由で乱されちまった…」
ラムネ「一瞬身体が遅くなった?なんだろ」
不仁「クロノスさん」
クロノス「?」
不仁「な、なんか技とかないですか?」
クロノス「技…?」
不仁「俺ほんとまだ全然この能力扱えてなくて!」
クロノス「うーん…力になってあげたいけど僕もほとんど戦いは」
ラムネ「技?技が欲しいの?」
不仁「えっ…うん」
ラムネ「なーんだ!じゃあ一緒に考えてあげる!」
不仁「!?」
ラムネ「その代わりしっかり私にかまわなくちゃ駄目なんだぞ!」
不仁(対抗するための技を考えようとしてたんだけどな…)
クロノス「っはは…どうせなら一緒に考えてもらおうか?」
不仁「そう…ですね」
ラムネ「具体的にどんな技が欲しいのー?」
不仁「そりゃあもう相手を一気に追い詰めるような!」
クロノス「僕の力は…まぁある意味限度を知らないというか」
不仁「やろうと思えば一方的にできますからね…」
ラムネ「さっきの私の身体が遅くなるのも君の力?」
不仁「あぁ!」
不仁(正確にはクロノスさんのだけどな!)
ラムネ「じゃあ早くしたりもできる?」
不仁「できるよ」
ラムネ「じゃあ決まり!」
不仁「早いな!?」
クロノス「どんな技なの?」
ラムネ「普通に自分の速度をあげてそれを制御するんだよー!」
不仁「そんな単純に…?」
ラムネ「見ててね!」
タタンッ
ババッ
ラムネ「…」
ドンッ
不仁「はや―っ!?」
クロノス(これがただの身体能力…?)
ラムネ「せー――のっ!!」
ズッドォォォォォォン
不仁「…!!」
パラパラ
ラムネ「ぶい!」
不仁「いやそれは身体能力高くないと出来ないでしょ!」
ラムネ「えー違うよー」
不仁「え?」
ラムネ「速度をつけると破壊力も増すんだよ!分かりやすく言うなら隕石がいい例だぞ!」
クロノス「あぁ…そうすれば僕も戦えたのか!」
不仁「す、すげぇ」
ラムネ「……」
技を見せる→興味津々に見てくれる→褒めてくれる→嬉しい
ラムネ「!!!」
ピコーンッ
ラムネ「あとねあとね!こんなことも出来ると思う!」
クロノス「まだあるだって!?」
不仁「み、見たい!見せてくれ!」
ラムネ「自分の近くで腕を高速に振り上げて振り下ろして~…!!」
ビュビュビュビュビュ
ゴゴゴゴゴ
不仁「!」
ラムネ「溜まった空気を―押し出すッ!!」
ッドゴォォォォォォォォン
不仁「うおおおおおおお!!」
クロノス「か、かっこいい!」
ラムネ「ふ、ふふ…ふふふ…えへ、ふへへへ」
スタッ
ウリエル「こらこらっ」
トンッ
ラムネ「あうっ」
ウリエル「披露するのはいいけどめちゃくちゃにしたらダメだよ!」
ラムネ「う~ごめんなさい」
不仁「あっやべぇ一緒に楽しくなっちゃってた」
ウリエル「それじゃあオーディン様の元へ戻ろうか?」
不仁「え、もう!?」
ウリエル「そりゃあもうラムネに暴れる理由が無くなったからね」
ラムネ「うん!」
クロノス「…何かしましたっけ」
不仁「…ちょっと覚えがないです」
ウリエル「ほらほら!帰るよー!」
ラムネ「はーいっ!」
不仁(やばいリーダーなのにサボった感じになってしまった…ごめん皆)
ーーーーーーその頃吃葉達は
ガブリエル「もぐもぐ…どうなのだ?美味しいのだ?」
吃葉「こんなの初めて食った…美味すぎる…!!」
シヴァ「舌の上でとろけ過ぎますよこれ…?」
ガブリエル「それなら良かったのだ!」
―遊んでいた
ーーーーーー
ワスプ「オラオラオラァ!!どうした!!」
ドゴゴゴゴゴゴ
叶栞「…ッ!!」
ジェミニ「うう…強いねあの子」
叶栞「仕方ないか」
ジェミニ「うん!ここは能力を―なにそれ?」
叶栞「私の武器だよ」
ジェミニ「ロープに見える」
叶栞「ロープだからね」
ジェミニ「武器なのか!」
叶栞「まぁ見てて」
スッ
ワスプ「紐でどうにか出来るかよ?」
ドンッ
叶栞「どうにか出来なきゃ出さないよ」
シュルル
叶栞『ロープマジック・嘶き』
ギュルンッ
ワスプ「!」
叶栞「…よし!」
タタンッ
クルルル
叶栞「ほっ」
ズダァンッ
ワスプ「ちっ…!!」
ジェミニ「おー!かっこいい!」
ワスプ「…何がロープマジックだ」
叶栞「ロープで色々するし語呂がいいから―」
ワスプ「そんなこと聞いてねぇ!!」
叶栞「ご、ごめん」
ワスプ「まぁ丁度いいさ」
ザッザッザッ
叶栞「?」
ワスプ「そのロープちぎってやるよ」
叶栞「これ硬いよ?」
ジェミニ「ねぇねぇ叶栞ちゃん!能力は使わないの?」
叶栞「ん…実はまだ使いこなせないんだ」
ジェミニ「そうなんだ!」
叶栞「上手く使えてるのは瑠姫亜と吃葉だけだと思うな」
ジェミニ「じゃあ私が教えてあげる!」
叶栞「えっ」
ワスプ「なにコソコソ話してんださっきから!」
叶栞「あっごめん」
ジェミニ「どうせならその武器に能力を纏わせてみよっか」
叶栞「そんなことも出来るの…?」
ジェミニ「叶栞ちゃんなら!」
ワスプ「ったく…話終わるまで待ってられるほど優しくねぇんだよ!」
ドンッ
叶栞「!」
ジェミニ「誰の能力でもいいから思い出して!それを武器に込める!」
叶栞「能力…」
叶栞(瑠姫亜…少し借りるね)
叶栞『コピライト』
メラッ
ワスプ「!?」
ジェミニ「あ!これイフさんのやつ!」
叶栞「これを武器に―!!」
ググッ
ボォォォォォォ
叶栞「凄い…これが能力の籠った私の武器」
ジェミニ「そう!」
ワスプ「はっ!見た目は大層なもんになったじゃねぇか!!」
ジェミニ「来るよ!」
叶栞「…ッ!!」
叶栞『ロープマジック・滲み』ッ!!!
ジュワァ
ッボボボボボボボボ
ワスプ「ちっ…熱…ッ!!」
ジェミニ「うおおお!!すごおおおい!!!」
叶栞「はっ…はっ…なんとかなった…けど」
ガクッ
ジェミニ「叶栞ちゃん!?」
叶栞(これ負担がやばい…!!)
ワスプ「…終わりか?」
ジェミニ「あっあっ…えと…あぁ…!!」
スタッ
ラファエル「そこまでです」
ワスプ「!」
叶栞「ラファエル…さん」
ジェミニ(た、助かった!)
ラファエル「充分でした叶栞さん…ありがとうございます」
スッ
叶栞「それなら良かった…です」
ラファエル「戻りますよワスプも」
ワスプ「…もっと戦っても良かったがな」
ラファエル「……戻りますよ?」
ゴゴゴゴゴ
ワスプ「わ、分かってるよ…」
叶栞(皆…無事なのかな…)
ーーーーーーその頃吃葉達は
吃葉「っはー!高っ!!めっちゃ景色いいな!」
シヴァ「吃葉さん!ご覧くださいあっち!私も見た事ないものが…」
ガブリエル「うんうん!楽しんでるようで何よりなのだ!」
―遊んでいた
ーーーーーー
ラルク「…んだよテメェら火操るのかよ」
瑠姫亜「…?」
イフリート「何か問題でも?」
ラルク「気に食わねぇだけだ」
イフリート「あら…どうして」
ラルク「俺の好物が汚れんだろうが…!!」
クワッ
瑠姫亜「好物…ですか?」
ラルク「うるせぇ!テメェらは黙ってこっから去れ!邪魔すんな!」
瑠姫亜「そんなこと言われましても」
イフリート「行きましょう瑠姫亜」
瑠姫亜「…はい!」
メラッ
ボォォォォォォ
ドンッ
ラルク「!」
瑠姫亜『火拳』ッ!!!
キュインッ
瑠姫亜「かわされた…!!」
ラルク「当たったら丸焦げ不可避じゃねぇか」
ガッ
瑠姫亜「…ッ!!」
メラッ
瑠姫亜『炎上網』ッ!!!
ボォォォォォォ
ラルク「ちっ…!!」
ババッ
瑠姫亜「…服を伸ばされると恥ずかしいですよ」
ラルク「うるせぇな…!!」
イフリート「瑠姫亜もう少しだけ火力をあげられる?」
瑠姫亜「分かりました」
ググッ
ボォォォォォォォ
イフリート「そのまま直進」
瑠姫亜「!」
ドンッ
ラルク「あ?」
イフリート「内側から外側へ炎を拡大放出!」
瑠姫亜「…はぁっ!!」
ッドゴォォォォォォォォン
ラルク「げほっげほっ…馬鹿げた威力だ…!!」
瑠姫亜「す、すごい…」
イフリート「如何?」
イフリート(とは言っても言われてすぐ実行できるなんて…)
ラルク「上等だ!!もっと強ぇのを寄越して―」
ズドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
瑠姫亜「!?」
イフリート「雷…!?」
ラルク「………!!!!」
ミカエル「…」
ギロッ
ラルク「強ぇの寄越してもいいが…今日はこんな所にしとくか……」
瑠姫亜「えっもう―」
ガバッ
ラルク(うるせぇ!!命が惜しけりゃ言う通りにしとけ!!)
瑠姫亜「は、はい」
スタッ
ミカエル「お疲れ様だ!」
瑠姫亜「ミカエルさん」
イフリート(なるほど…今のはこの子の)
ミカエル「さぁ!オーディン様の元へ戻るか!」
瑠姫亜「もう皆さん終わっているでしょうか」
ーーーーーーその頃吃葉達は
吃葉「いやぁ~楽しかったわ」
シヴァ「久しぶりの天界…堪能できました」
ガブリエル「ガブも楽しかったのだー!」
ニコッ
ガブリエル「そしたらそろそろオーディン様のところ帰るのだ!」
シヴァ「そうですね」
吃葉「なんか忘れてる気がするけど…なんだっけ?」
シヴァ「そうですか?気のせいでは?」
ガブリエル「そうそう!気のせいなのだ!」
ーーーーーー
――神殿
オーディン「よくお戻りになられましたね!全員ご無事ですか?」
不仁「無事…だけど」
クワッ
不仁「何してたんだよ!!」
吃葉「え…俺はぁ…仕事ぜろっ男~!」
瑠姫亜「はぁ…まさか遊んでいるなんて」
叶栞「先にずるいなぁもう」
不仁「働け!!」
イフリート「……」
ゴゴゴゴゴ
シヴァ「……」
イフリート「…何か言うことは?」
シヴァ「…すいませんでした」
ジェミニ「私たちも後で観光しようよ!」
クロノス「時間があればね」
イフリート「よく聞こえないわね?何か言うことは?」
シヴァ「すいませんでした!!」
イフリート「何がどういう謝罪なのか詳しく」
シヴァ「……………」
涼亡(ラファエルとは違った威圧感があるなぁイフリート)
オーディン「ケルちゃん」
ラムネ「はーい!」
オーディン「ベロちゃん」
ラルク「ラルクだ」
オーディン「スーちゃん」
ワスプ「ワスプな?」
オーディン「ご飯の時間ですね!ラファエル!」
ラファエル「すぐにお持ちしますね」
タッタッタッ
不仁「あ、オーディンさん!」
オーディン「?」
不仁「これで天界の門は開いてくれるんですか?」
瑠姫亜「1人は何もしてませんでしたが…」
吃葉「引きずるなって~」
オーディン「はい!勿論です!…ですがその前にお話したいことが」
叶栞「お話したいこと?」
オーディン「彼…ルシファーについて」
全員「!」
瑠姫亜「ここに来る途中に元天族というのは聞いていたんですが」
ガブリエル「そうなのだ。ルシファーは元々私達より強かったのだ」
吃葉「まじかよ…」
ルシファー「…」
不仁「じゃあどうして悪魔に…?」
オーディン「大昔に起きた天使と悪魔の戦争が…全ての本種です」
ーーーーーー
――建物マルティナ
ポイズン「天使と悪魔の戦争?」
サタン「そ」
アンデッド「でもサタンは行かなかったんだよな」
サタン「まぁね~でも何が起きたかは全部知ってる…だから皆に話す。ルシファーが悪魔に堕ちた真実ともう1つ重要なこと」
ジョーカー「重要なこと?」
サタン「唯一オーディンと渡り合えた初代魔王…ディアブロの存在を」
3人の守護者 ~完~
――天界
不仁「戦う前に!」
ラムネ「?」
不仁「どうして暴れたりしてるんだ…?」
クロノス「まず相手の事情を探るとは…流石だね不仁」
ウンウン
ラムネ「そんなこと決まってるよ~」
不仁「?」
ラムネ「かまって欲しいから!」
ドンッ
不仁「はぁ!?」
クロノス「不仁!時間を!」
不仁「あっ、あぁそうか!」
パチンッ
不仁『遅延』!
ノロォッ
ラムネ「!」
不仁「あまりにも共感できない理由で乱されちまった…」
ラムネ「一瞬身体が遅くなった?なんだろ」
不仁「クロノスさん」
クロノス「?」
不仁「な、なんか技とかないですか?」
クロノス「技…?」
不仁「俺ほんとまだ全然この能力扱えてなくて!」
クロノス「うーん…力になってあげたいけど僕もほとんど戦いは」
ラムネ「技?技が欲しいの?」
不仁「えっ…うん」
ラムネ「なーんだ!じゃあ一緒に考えてあげる!」
不仁「!?」
ラムネ「その代わりしっかり私にかまわなくちゃ駄目なんだぞ!」
不仁(対抗するための技を考えようとしてたんだけどな…)
クロノス「っはは…どうせなら一緒に考えてもらおうか?」
不仁「そう…ですね」
ラムネ「具体的にどんな技が欲しいのー?」
不仁「そりゃあもう相手を一気に追い詰めるような!」
クロノス「僕の力は…まぁある意味限度を知らないというか」
不仁「やろうと思えば一方的にできますからね…」
ラムネ「さっきの私の身体が遅くなるのも君の力?」
不仁「あぁ!」
不仁(正確にはクロノスさんのだけどな!)
ラムネ「じゃあ早くしたりもできる?」
不仁「できるよ」
ラムネ「じゃあ決まり!」
不仁「早いな!?」
クロノス「どんな技なの?」
ラムネ「普通に自分の速度をあげてそれを制御するんだよー!」
不仁「そんな単純に…?」
ラムネ「見ててね!」
タタンッ
ババッ
ラムネ「…」
ドンッ
不仁「はや―っ!?」
クロノス(これがただの身体能力…?)
ラムネ「せー――のっ!!」
ズッドォォォォォォン
不仁「…!!」
パラパラ
ラムネ「ぶい!」
不仁「いやそれは身体能力高くないと出来ないでしょ!」
ラムネ「えー違うよー」
不仁「え?」
ラムネ「速度をつけると破壊力も増すんだよ!分かりやすく言うなら隕石がいい例だぞ!」
クロノス「あぁ…そうすれば僕も戦えたのか!」
不仁「す、すげぇ」
ラムネ「……」
技を見せる→興味津々に見てくれる→褒めてくれる→嬉しい
ラムネ「!!!」
ピコーンッ
ラムネ「あとねあとね!こんなことも出来ると思う!」
クロノス「まだあるだって!?」
不仁「み、見たい!見せてくれ!」
ラムネ「自分の近くで腕を高速に振り上げて振り下ろして~…!!」
ビュビュビュビュビュ
ゴゴゴゴゴ
不仁「!」
ラムネ「溜まった空気を―押し出すッ!!」
ッドゴォォォォォォォォン
不仁「うおおおおおおお!!」
クロノス「か、かっこいい!」
ラムネ「ふ、ふふ…ふふふ…えへ、ふへへへ」
スタッ
ウリエル「こらこらっ」
トンッ
ラムネ「あうっ」
ウリエル「披露するのはいいけどめちゃくちゃにしたらダメだよ!」
ラムネ「う~ごめんなさい」
不仁「あっやべぇ一緒に楽しくなっちゃってた」
ウリエル「それじゃあオーディン様の元へ戻ろうか?」
不仁「え、もう!?」
ウリエル「そりゃあもうラムネに暴れる理由が無くなったからね」
ラムネ「うん!」
クロノス「…何かしましたっけ」
不仁「…ちょっと覚えがないです」
ウリエル「ほらほら!帰るよー!」
ラムネ「はーいっ!」
不仁(やばいリーダーなのにサボった感じになってしまった…ごめん皆)
ーーーーーーその頃吃葉達は
ガブリエル「もぐもぐ…どうなのだ?美味しいのだ?」
吃葉「こんなの初めて食った…美味すぎる…!!」
シヴァ「舌の上でとろけ過ぎますよこれ…?」
ガブリエル「それなら良かったのだ!」
―遊んでいた
ーーーーーー
ワスプ「オラオラオラァ!!どうした!!」
ドゴゴゴゴゴゴ
叶栞「…ッ!!」
ジェミニ「うう…強いねあの子」
叶栞「仕方ないか」
ジェミニ「うん!ここは能力を―なにそれ?」
叶栞「私の武器だよ」
ジェミニ「ロープに見える」
叶栞「ロープだからね」
ジェミニ「武器なのか!」
叶栞「まぁ見てて」
スッ
ワスプ「紐でどうにか出来るかよ?」
ドンッ
叶栞「どうにか出来なきゃ出さないよ」
シュルル
叶栞『ロープマジック・嘶き』
ギュルンッ
ワスプ「!」
叶栞「…よし!」
タタンッ
クルルル
叶栞「ほっ」
ズダァンッ
ワスプ「ちっ…!!」
ジェミニ「おー!かっこいい!」
ワスプ「…何がロープマジックだ」
叶栞「ロープで色々するし語呂がいいから―」
ワスプ「そんなこと聞いてねぇ!!」
叶栞「ご、ごめん」
ワスプ「まぁ丁度いいさ」
ザッザッザッ
叶栞「?」
ワスプ「そのロープちぎってやるよ」
叶栞「これ硬いよ?」
ジェミニ「ねぇねぇ叶栞ちゃん!能力は使わないの?」
叶栞「ん…実はまだ使いこなせないんだ」
ジェミニ「そうなんだ!」
叶栞「上手く使えてるのは瑠姫亜と吃葉だけだと思うな」
ジェミニ「じゃあ私が教えてあげる!」
叶栞「えっ」
ワスプ「なにコソコソ話してんださっきから!」
叶栞「あっごめん」
ジェミニ「どうせならその武器に能力を纏わせてみよっか」
叶栞「そんなことも出来るの…?」
ジェミニ「叶栞ちゃんなら!」
ワスプ「ったく…話終わるまで待ってられるほど優しくねぇんだよ!」
ドンッ
叶栞「!」
ジェミニ「誰の能力でもいいから思い出して!それを武器に込める!」
叶栞「能力…」
叶栞(瑠姫亜…少し借りるね)
叶栞『コピライト』
メラッ
ワスプ「!?」
ジェミニ「あ!これイフさんのやつ!」
叶栞「これを武器に―!!」
ググッ
ボォォォォォォ
叶栞「凄い…これが能力の籠った私の武器」
ジェミニ「そう!」
ワスプ「はっ!見た目は大層なもんになったじゃねぇか!!」
ジェミニ「来るよ!」
叶栞「…ッ!!」
叶栞『ロープマジック・滲み』ッ!!!
ジュワァ
ッボボボボボボボボ
ワスプ「ちっ…熱…ッ!!」
ジェミニ「うおおお!!すごおおおい!!!」
叶栞「はっ…はっ…なんとかなった…けど」
ガクッ
ジェミニ「叶栞ちゃん!?」
叶栞(これ負担がやばい…!!)
ワスプ「…終わりか?」
ジェミニ「あっあっ…えと…あぁ…!!」
スタッ
ラファエル「そこまでです」
ワスプ「!」
叶栞「ラファエル…さん」
ジェミニ(た、助かった!)
ラファエル「充分でした叶栞さん…ありがとうございます」
スッ
叶栞「それなら良かった…です」
ラファエル「戻りますよワスプも」
ワスプ「…もっと戦っても良かったがな」
ラファエル「……戻りますよ?」
ゴゴゴゴゴ
ワスプ「わ、分かってるよ…」
叶栞(皆…無事なのかな…)
ーーーーーーその頃吃葉達は
吃葉「っはー!高っ!!めっちゃ景色いいな!」
シヴァ「吃葉さん!ご覧くださいあっち!私も見た事ないものが…」
ガブリエル「うんうん!楽しんでるようで何よりなのだ!」
―遊んでいた
ーーーーーー
ラルク「…んだよテメェら火操るのかよ」
瑠姫亜「…?」
イフリート「何か問題でも?」
ラルク「気に食わねぇだけだ」
イフリート「あら…どうして」
ラルク「俺の好物が汚れんだろうが…!!」
クワッ
瑠姫亜「好物…ですか?」
ラルク「うるせぇ!テメェらは黙ってこっから去れ!邪魔すんな!」
瑠姫亜「そんなこと言われましても」
イフリート「行きましょう瑠姫亜」
瑠姫亜「…はい!」
メラッ
ボォォォォォォ
ドンッ
ラルク「!」
瑠姫亜『火拳』ッ!!!
キュインッ
瑠姫亜「かわされた…!!」
ラルク「当たったら丸焦げ不可避じゃねぇか」
ガッ
瑠姫亜「…ッ!!」
メラッ
瑠姫亜『炎上網』ッ!!!
ボォォォォォォ
ラルク「ちっ…!!」
ババッ
瑠姫亜「…服を伸ばされると恥ずかしいですよ」
ラルク「うるせぇな…!!」
イフリート「瑠姫亜もう少しだけ火力をあげられる?」
瑠姫亜「分かりました」
ググッ
ボォォォォォォォ
イフリート「そのまま直進」
瑠姫亜「!」
ドンッ
ラルク「あ?」
イフリート「内側から外側へ炎を拡大放出!」
瑠姫亜「…はぁっ!!」
ッドゴォォォォォォォォン
ラルク「げほっげほっ…馬鹿げた威力だ…!!」
瑠姫亜「す、すごい…」
イフリート「如何?」
イフリート(とは言っても言われてすぐ実行できるなんて…)
ラルク「上等だ!!もっと強ぇのを寄越して―」
ズドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
瑠姫亜「!?」
イフリート「雷…!?」
ラルク「………!!!!」
ミカエル「…」
ギロッ
ラルク「強ぇの寄越してもいいが…今日はこんな所にしとくか……」
瑠姫亜「えっもう―」
ガバッ
ラルク(うるせぇ!!命が惜しけりゃ言う通りにしとけ!!)
瑠姫亜「は、はい」
スタッ
ミカエル「お疲れ様だ!」
瑠姫亜「ミカエルさん」
イフリート(なるほど…今のはこの子の)
ミカエル「さぁ!オーディン様の元へ戻るか!」
瑠姫亜「もう皆さん終わっているでしょうか」
ーーーーーーその頃吃葉達は
吃葉「いやぁ~楽しかったわ」
シヴァ「久しぶりの天界…堪能できました」
ガブリエル「ガブも楽しかったのだー!」
ニコッ
ガブリエル「そしたらそろそろオーディン様のところ帰るのだ!」
シヴァ「そうですね」
吃葉「なんか忘れてる気がするけど…なんだっけ?」
シヴァ「そうですか?気のせいでは?」
ガブリエル「そうそう!気のせいなのだ!」
ーーーーーー
――神殿
オーディン「よくお戻りになられましたね!全員ご無事ですか?」
不仁「無事…だけど」
クワッ
不仁「何してたんだよ!!」
吃葉「え…俺はぁ…仕事ぜろっ男~!」
瑠姫亜「はぁ…まさか遊んでいるなんて」
叶栞「先にずるいなぁもう」
不仁「働け!!」
イフリート「……」
ゴゴゴゴゴ
シヴァ「……」
イフリート「…何か言うことは?」
シヴァ「…すいませんでした」
ジェミニ「私たちも後で観光しようよ!」
クロノス「時間があればね」
イフリート「よく聞こえないわね?何か言うことは?」
シヴァ「すいませんでした!!」
イフリート「何がどういう謝罪なのか詳しく」
シヴァ「……………」
涼亡(ラファエルとは違った威圧感があるなぁイフリート)
オーディン「ケルちゃん」
ラムネ「はーい!」
オーディン「ベロちゃん」
ラルク「ラルクだ」
オーディン「スーちゃん」
ワスプ「ワスプな?」
オーディン「ご飯の時間ですね!ラファエル!」
ラファエル「すぐにお持ちしますね」
タッタッタッ
不仁「あ、オーディンさん!」
オーディン「?」
不仁「これで天界の門は開いてくれるんですか?」
瑠姫亜「1人は何もしてませんでしたが…」
吃葉「引きずるなって~」
オーディン「はい!勿論です!…ですがその前にお話したいことが」
叶栞「お話したいこと?」
オーディン「彼…ルシファーについて」
全員「!」
瑠姫亜「ここに来る途中に元天族というのは聞いていたんですが」
ガブリエル「そうなのだ。ルシファーは元々私達より強かったのだ」
吃葉「まじかよ…」
ルシファー「…」
不仁「じゃあどうして悪魔に…?」
オーディン「大昔に起きた天使と悪魔の戦争が…全ての本種です」
ーーーーーー
――建物マルティナ
ポイズン「天使と悪魔の戦争?」
サタン「そ」
アンデッド「でもサタンは行かなかったんだよな」
サタン「まぁね~でも何が起きたかは全部知ってる…だから皆に話す。ルシファーが悪魔に堕ちた真実ともう1つ重要なこと」
ジョーカー「重要なこと?」
サタン「唯一オーディンと渡り合えた初代魔王…ディアブロの存在を」
3人の守護者 ~完~
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